乃木坂46版 ミュージカル
『美少女戦士セーラームーン2019』
10月、東京にて初日を迎え、
11月、上海にて大千秋楽を迎えました。
お越しいただいた皆様、
応援していただいた皆様、
本当にありがとうございました。
大好きなセーラームーン。
今でも夢だったんじゃないかなって
思ってしまうほど幸せな時間でした。
一度読んでいても、
終わりがくるのが寂しくて
ずっと読めずにいた、
原作の最後の2巻。
昨日、ついに読み終え、
このブログも書き終えることができました。
今この瞬間も、
どんどん好きになっていくセーラームーン。
気づけば、
千秋楽を迎えてから
時間が経っていました。
いいえ、
本当は今日という日を待っていました。
ずっと書けずにいた想いを
ここに書かせていただきたく思います。
東京での公演を終え、
次は上海のステージへ。
言葉の壁を超えて、伝えたい愛。
セーラームーンの世界。
上海の皆様の反応は、
日本とはまた違くて、
それが毎度とても新鮮で、
非常に有難い経験でした。
本当にありがとうございました。
そしてカンパニーの絆も、
より一層深まった中での公演は、
毎公演が新しくて、楽しくて、
愛の凄さを知りました。
もう本当に、大好きなんです!!!
今日は
愛が溢れて止まらないキャストの皆様へ
メッセージを書こうと思います。
鏑木真由さん
いつも周りを気にかけてくださる、
大人な女性。尊敬していました。今もです。
とにかく可愛らしさと強さと優しさと...
全てを兼ね備えている方です。
前世の私がでこまゆさんで嬉しかったです。
ありがとうございました☺︎
佐久間夕貴さん
『楽しむ』とは何か、
さくまんさんを見て知りました。
さくまんさんほど優しい方に、
私は今まで出会ったことがありません。
本当の優しさとは何か教えてくださいました。
ありがとうございました☺︎
肥田野好美さん
好美さんは、
凄い技を劇中で沢山されていて。
でも好美さんは、
その努力を見せないのではなくて、
当たり前としてやっているような気がして。
それが非常にかっこよかったです。
ありがとうございました☺︎
大橋美優さん
美優さんの笑顔で、
このカンパニーはいつも癒されてました。
ダイナミックなその表現と巧みな技に
いつも感動しては、
美優さんの普段のニコニコな姿との
ギャップにやられていました。
ありがとうございました☺︎
小泉もえこさん
もえさんの表現力とその振り幅に、
いつも学ばせていただいていました。
もえさんにはもえさんにしかだせない
色があって、
それはいつもキラキラしていて...
私にもいつかそんな色が出せたらいいです。
ありがとうございました☺︎
山下綾佳さん
綾佳さんの真面目なところがとても好きで
私もそうなれたらなぁ...と思う程に
大好きでした。
何事も真剣に、でも笑う時は笑う。
そんな綾佳さんを見て、
学ぶことがいっぱいでした。
ありがとうございました☺︎
アンサンブルチームの皆様は
本当に最強でした。
安心感がもうとてつもなくって。
それでも、
さらに上へ上へとこの作品全体を
引っ張ってくださった方々で。
皆様がいてくださっての舞台でした。
本当にありがとうございました。
大阪なる役 山内優花さん
お稽古が始まったばかりの時、
すみません。しか言えなかった私に、
ありがとう。という素敵な言葉を
教えてくださいました。
なるちゃんが、ムーンの組曲前に言う、
『誰?』っていう台詞。
そこに詰め込まれた感情全部を汲み取って、
毎日歌うことがとても楽しかったです。
そして、スペシャルライブショーの時、
誰よりも舞台袖で、舞台の近くで、
全力で踊ってくださる優花さんを
ステージ上から見つけると、
胸がぎゅーってなりました。
私の全てを、
大きな心で受け止めてくださった方。
ありがとうございました☺︎
海野ぐりお役 田上真里奈さん
たのうぇいさんの、
毎度新鮮なお芝居に
乗っからせていただく時間が
堪らなく大好きでした。
どんなことも一緒に考えてくださった方です。
私が悩んだら、共に考えてくださって。
背中や言葉でヒントを常にくださる方で。
たのうぇいさんには沢山迷惑をかけてしまったけれど、細かな描写まで見逃したく無い、
たのうぇいさんの海野を
間近で見て、感じて学ぶことができて、
本当に幸せでした。
ありがとうございました☺︎
ルナ役 松本美里さん
東京公演を受けて、
ルナとうさぎの関係性を、
もっと深められたらと思った上海公演。
上海へ行っても、
また新しいことにチャレンジできたのは
美里さんとだからです。
うさぎにとってルナは、
どんな存在なのかなって考える時間が
とても楽しくてわくわくしていました。
お稽古では、5戦士の心に寄り添って、
様々な角度から
私達の心を溶かしてくださり、
とても感謝しています。
ありがとうございました☺︎
クイン・ベリル役 玉置成実さん
東京と上海で、
最もうさぎの気持ちに変化があったのが
ベリル様でした。
反対側にいるようで、
実は真の部分で重なり合っているような
気がするうさぎとベリル様。
そう思うと、ベリル様のひとつひとつの表情から感じるパワーや意味がまた違って見えたのです。そう思えたのは成実さんだからで。
うさぎに新しい感情を芽生えさせて くださり、
感謝でいっぱいです。
いつも、優しい優しい優しい成実さん。
5戦士みんな、成実さんのことが大好きです。
ありがとうございました☺︎
クンツァイト役 安藤千尋さん
この座組みを、
まるっと包み込んでくださる千尋さん。
上海では、まだ見ぬ一面も見られて、
とても楽しく、嬉しかったです。
あまり無い、ムーンと2人のシーンで、
毎度凄く私が楽しみにしていた場所が
ありました。ええ、あそこです。
毎度笑わずにはいられなくて、
千秋楽スペシャルは特に大好きでした。
千尋さんの優しさに包まれて、
私は毎日がとても幸せでした。
ありがとうございました☺︎
ゾイサイト役 小嶋紗里さん
紗里さんはきっと首を横に振るけれど、
紗里さんはとっても凄い方です。
紗里さんは不思議な方です。
気づいたら目で追ってしまう...
そんな方でした。
ゾイサイトの目がとても好きで。
でもやっぱり『我らのマスター』っていう
ゾイサイトの声もとても好きで。
好きなシーン、いっぱいあるんです。
また今度語らせてくださいね。
ありがとうございました☺︎
ネフライト役 Shinさん
本当に紳士でカッコいいネフライト様で。
でも稽古の時から、純奈さんが、
『ここのネフライトみんな見てて!』って、
言ってくださるポイントがあったのです。
相思相愛なネフジュピが私は大好きでした。
Shinさんとは、上海で沢山話せたことが
私はとても嬉しかったです。
そしてかけてくださった言葉の全ても。
また次に会ったときも
しおりんって呼んでくださいね!
ありがとうございました☺︎
ジェダイト役 武田莉奈さん
ある日の稽古帰り、
喫茶店に行こうとしていたら、
一緒に行こう!って言ってくださったこと、
そこから私の心は溶けていきました。
ムーンがベリル様の髪に巻き付かれているときに、ジェダ様が『やめろ!』と叫ぶシーン。
あそこだけで泣けます。大好きでした。
莉奈さんのみんなから愛される魅力は、
特別なものなのだと知りました。
約束もしっかりと果たしますね!
ありがとうございました☺︎
上海でようやく撮れました☺︎
本当に素敵な方々です。
誰にも言っていませんが、
実は、上海では四天王が消えてしまうシーン
毎公演涙が止まらなかったのです。
私の大切な人の大切な人たちが
奪われることがとても辛かった。
その気持ちにさせてくださったのは、
皆様だったからです。
本当に最高最強な四天王でした。
ありがとうございました。
タキシード仮面 / 地場衛役
石井美絵子さん
とても大きな心でこの作品を
愛してくださった方です。
その愛が、
このカンパニーをまた一つ
ぎゅっとしてくれました。
まもちゃんが美絵子さんで本当に良かった。
千秋楽、お手紙をくださったのです。
あえて、1幕と2幕の間に読みました。
心が温まるのを感じては、
うさこと衛の関係を
改めてそこで、深く知れた気がして。
大好きが溢れました。
あえてこの写真。
いい写真でしょう。
セーラームーンの目に映る
東京タワーからの夜景を
どうしても見てみたくって。
彼女の目に映る、
東京の街の景色と
そこで起こる出来事をリンクさせたくて
上海公演前に、
美絵子さんと東京タワーへ行って来ました。
その時、
涙ながらに語ってくださった
セーラームーン、セラミュへの愛。
このカンパニーへの愛。
改めて、この方とこの時に、
うさこと衛を演じることができて
私は本当に幸せ者だと思いました。
今までもこれからも大好きです。
ありがとうございました☺︎
そして大好きな大好きな5戦士。
セーラーマーキュリー / 水野亜美役
向井葉月ちゃん
約一年前、葉月と初めて2人で出かけた日、
私はセーラームーンのポーチを買いました。
だけど、なんだか申し訳ない気がして、
ずっと使えなかったんです。
それを私がついに使い始めたとき、
真っ先に、
『葉月は、これ使ってくれて凄く嬉しい!』
って言いにきてくれた。
きっと私が使えなかった理由を
察してくれていたのでしょう。
もしかしたらその時から、
私にとっての亜美ちゃんは葉月だったのかな。
千秋楽終わり、ずっと笑顔だった葉月が、
泣きながら私に、
『史緒里がセーラームーンで良かった』
って言いにきてくれたこと、
私は一生忘れません。
同期って特別、というか...葉月って特別。
初期からずーっと変わらずに味方でいてくれた人。本当に大好きなんだ。ありがとう。
セーラーマーズ / 火野レイ役
早川聖来ちゃん
その思いきりの良さ、
何事も恐れない強さ、
周りを巻き込むほどの追求心に、
マーズとムーンとして出会った時から
赤いオーラを感じていました。
聖来がある日、しおりちゃんは凄いんです。
って語りながら泣いてくれた日があったの。
私、その時もう言葉にできない想いで。
そんな風に思ってもらえるような人じゃ
ないのになって最初は思っていたけれど、
その日から、
そう思い続けてもらえるような人でありたい
って思えるようになりました。
聖来のおかげで
私の知らない私に出会えたよ。
大好きよ。本当にありがとう。
セーラージュピター / 木野まこと役
伊藤純奈さん
『純奈さん大好きです!』って何回伝えても、
100伝わりきらない感覚が私は好きですよ。
もう、何度感謝を伝えても足りないぐらいに
心の底から感謝でいっぱいです。
私服も私物も、だんだん緑が増えていく度に
突っ込まずにはいられなかった...
まこちゃんへの愛が止まらない、
純奈さん自身が非常に愛おしかったです。
純奈さんの、人柄に心から憧れています。
そして、純奈さんのお芝居や歌、表現。
どこをとっても完璧なじゅんちゃん。
純奈さんみたいな人に出会ったことは、
今まで一度もありません。
じゅんちゃんがいなきゃだめだったよ。
大好きなの。
本当にありがとうございました。
セーラーヴィーナス / 愛野美奈子役
田村真佑ちゃん
真佑は逃げない人。
現実と向き合える強さは、
誰にでも持てるものではなくて、
いつも凄いなって思っていました。
あなたは本当に強い。って伝えても、
本人は否定するけれど、
その力は私の心も
動かしてくれました。
進化をやめない彼女の姿は、逞しかった。
それでも時折見せる真佑らしさが、
どんどん美奈子ちゃんの姿と重なって。
誰にでも分け隔てなく見せる笑顔。
ちょっぴり抜けているところ。
戦う時に見せる、強い眼差し。
真佑はちゃんと私達のリーダーだったよ。
大好きだ。本当にありがとう。
5戦士。
このバランスの良さったらもう。
こんなにも一緒にいて心地良くて、
自分はここにいていいんだって
思えた人達は初めてでした。
ありがとう。心の底からありがとう。
いつも舞台袖で、
みんながムーンのために
ペンを投げ出そうとするところ、
泣きながら見てました。
回想シーン。
みんなが言ってくれる言葉の一つ一つが
私の心をぽーっと温めてくれるの。
大切な大切な一生の仲間。
本当にありがとう。
そして、歌唱指導の先生。
先生に出会って、
私は歌うことが好きになりました。
いつも私達の関係性やお芝居を優先して、
それが伝わりやすい様なヒントをくださる先生に、感謝でいっぱいでした。
次にお会いできたときには
もっと成長した姿でお会いできる様、
沢山努力します。
ありがとうございました。
そして素敵な音楽を生み出してくださった
和田さん、新良さん。
沢山の愛で溢れた歌詞に、
セーラームーンの世界を肌で感じるメロディが重なり合う素敵な曲の数々を歌わせていただけたこと、本当に幸せでした。
今でも、気づいたら口ずさんでいるような、
心に残り続ける素敵な歌を生んでくださり、 ありがとうございました。
殺陣の先生は、
リアクションひとつひとつの取り方から、
見え方、魅せ方まで、
私達が嘘なく、リアルで動けるようにと、
細かく丁寧に教えてくださいました。
そして、お稽古をする度に、
みんなが気づかないところにも
疑問を持って、
一緒に考えてくださることが
とっても嬉しかったです。
ありがとうございました。
振り付けの先生は、
とにかくとにかく優しいんです。
優しいけれど、踊りはカッコよくて。
先生が考えてくださる
ひとつひとつの動きには意味があって。
先生の口から聞くことができたその意味を
どう伝えようか考えて動くことが
とても勉強になりました。
そして何より楽しかったです。
私は先生の笑顔がとっても大好きです。
ありがとうございました。
そして、
舞台全体を支えてくださった
演出部の皆様、
衣装部の皆様、
ヘアメイクの皆様、
照明部の皆様、
音響部の皆様、
その他にも、
本当に沢山の方に支えていただきました。
どの場所へ行っても笑いが絶えないのです。
みんな、笑顔で『史緒里、おはよう!』と
言ってくださり、
『元気?』とか、
『上海で何食べたの?』とか、
たわいの無い会話もしました。
どこにいても安心できて、
大好きで溢れるチームでした。
本当にありがとうございました。
そして、演出家のウォーリー木下さん。
私は以前、
ウォーリーさんの手掛ける作品を
観させていただいたことがあり、
その時、どきどきとわくわくで
胸が満たされたことを覚えています。
今回、初めてご一緒させていただいて、
私はずっとずっと、
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そんな中で、
ウォーリーさんに
千秋楽の朝、
かけていただいた言葉。
千秋楽のあと、
ハイタッチができたこと。
もう...どちらも涙でした。
役者として大切なことを学ばせていただいた
本当に貴重で重みのある時間でした。
この作品で、
ウォーリーさんとご一緒できたことは、
私の財産です。
本当にありがとうございました。
東京公演を終え、
一度皆様と離れる期間があり、
その時は、
『次また会う日まで成長していよう』
って思うことができたのに。
一度離れてその寂しさを知ってしまったら、
今度はもう
"離れたくない"って思っちゃうじゃない。
寂しい。とっても寂しい。
でも大好きだからこそ
次のステップで出会う"奇跡"を信じて
前へ進まなくちゃいけない。
優花さんが東京千秋楽で
おっしゃっていた言葉。
『奇跡が運命に変わる瞬間。』
今ここに、セーラームーンに導かれて
出会った"奇跡"を、今度は"運命"に。
また会えたならそれは運命だから。
もう既にこの出会いは
奇跡を通り越して運命だけれども...
時を超えて運命に変えられる日に向けて、
私は前を向いていようと思います。
私は、
過去を切り捨てられないタイプで
過去とともに生きていく、
ひとつひとつの物語を
大切にして生きていきたい人なのですが、
今回ばかりはあえて、
ここにこの素敵な記憶たちを置いていく
必要があるのかもしれません。
もちろんこれからも私は、
ここで学んだことを胸に、
前へ前へと進んで行きますが、
大好きな皆様ともう一度巡り会うために、
ここで一度、私の溢れる気持ちを
置いていくという選択も大切なのかなって。
大好きだからこそ。大好き故に。
全て、愛がそうさせたものです。
毎日毎日
本当に愛が止まらない現場だった。
私は宇宙一幸せ者です。
最後に。
月野うさぎちゃん。
セーラームーン。
あなたの強さはどこから来るのですか?
あなたの愛はどうしてそんなにも
揺るぎないものなのですか?
もし会えたなら、聞きたいことがいっぱい。
今でも、あなたを見る度に、
私は胸がときめくし、幸せで満たされます。
時を超えて愛されるあなた。
そんな人に私もなれたらなって
何度思ったことでしょう。
でも、原作を読んで...読めば読むほどに、
貴女は唯一無二の存在だと知るのです。
これからも好きでいていいですか?
私の人生のお手本。
私はあなたみたいな人になりたい。
本当にありがとう。
ずっとずっと大好きです。
彼女に出会えたことで、
私は毎日がとても幸せで、楽しくて。
乙女のパワーを知って、
私の人生の目標ができました。
『美少女戦士セーラームーン』
の世界を生んでくださった
武内直子先生。
改めて、
溢れる感謝の気持ちを伝えさせてください。
私の永遠の憧れは、
セーラームーン / 月野うさぎちゃんです。
この先もずっと変わりません。
本当に素敵な時間と、愛を
ありがとうございました。
これからもセーラームーンが大好きです。
セーラームーンには、
新月にも満月にもストーリーがあります。
でも満月の日。上を見上げれば、
そこに綺麗な月が見えるその日に
この想いを伝えたならば、
皆んなが空を見上げて、
また次の満月の日も、
私達のことをふと
思い出してくれるのではないかな...
そうだったら嬉しいな。
という想いを込めて、
今日という日をずっと待っていました。
未来へのビジョンを求めるなら満月。
令和元年最後の満月。
あなたからは見えていますか?
そう、
昨日完成するはずだったブログ、
私は書いても書いても書ききれず、
今日になってしまいました...
でも、
皆様には今日も月が見えてるって信じて
文章変えずこのままにします。
どうしても昨日あげたくて、
昨日が来ることをずっとずーっと楽しみに
書き続けてたのに...悔しい。
だけどね。
『そんなところもうさこらしいね。』
そう、まもちゃんが言ってくれたから、
うさこはまあいいか!と笑顔でいられます。
まもちゃん、いつもありがとう☺︎
これから先も愛され続ける
セーラームーン、
セーラームーンミュージカル、
私もその一ファンとして、
この作品とその歴史を愛し続けます。
本当に出会えてよかった。
私の人生の宝物です。
改めまして、
本当に本当に
ありがとうございました。
また書きますね。
久保史緒里
愛と正義のセーラー服美少女戦士
セーラームーン
月にかわっておしおきよ!
私は音楽が好きですし、久保ちゃんが好きなので、久保ちゃんにお勧めしたい曲は古今東西、色んな人の、色んな国の、色んなジャンルの、色んな時代の、それこそ無数にあるのですが、あえて一曲に絞り、Lampという日本のバンドの「さち子」という曲をお勧め致します。
季節外れではありますが、夏の終わりの曲です。
イントロの最初の一秒からアウトロの最後の一秒まで一分の隙もない、宝石のような、奇跡のような、聴く度毎にこの曲に出会えてよかったと思える、日本のポップミュージックの歴史に燦然と刻まれるべき、珠玉の一曲です。
耳にする前にあまり大げさな言葉を並べ立てるのも考え物ですが、しかしどれだけの表現で称えても足らないほどに惚れこんでいる曲です。
流麗なメロディー、緻密なアレンジ、複雑なコード進行、美しい日本語、一糸乱れぬハーモニー、どれを取っても完璧、それでいてただ作曲テクニックを披露しているだけではない、ノスタルジーに満ちみちた叙情があります。
音楽に限らず、小説でも詩歌でも映画でも何でも、私が様々な作品に接する時の一つの尺度として「どれだけ夢に似ているか」という見方があるのですが、この曲から得る印象は美しい夢そのものです。
素敵な夢をみて目が覚めた日の、見るものも聞くものも嗅ぐものも何もかもきらきらと輝いているように感じられるあの感覚を、何度聴いても味わえます。
およそ何か美しいものに心惹かれる人ならばきっと打たれるであろう曲だから、18歳の瑞々しい感性で世界に接している今の久保ちゃんにお勧めしたいです。
お勧めしたい、という以上に、この素敵な曲をどうか久保ちゃんにお届けしたい、という心地です。
是非に。
どうかヘッドフォンで。
それでは今日もいってらっしゃい~。