『アイドル×プロレス』
2日間しか販売されない味スタ限定表紙をゲットせよ
高城れにが表紙の『アイドル×プロレス』特別版!
8月10日にワニブックスから最新刊『アイドル×プロレス』が発売になります。
いろんな偶然が重なって、4週間で3冊という超ハイペースで単行本を出版することになってしまいましたが、そもそも2017年夏に出版する、と最初に決まっていたのがこの『アイドル×プロレス』でした(『ももクロ独創録』はもともと4月リリース予定だったのだが、諸事情により7月に延期された)。
この本は昨年末に発売された『ももクロ×プロレス』の続編的な一冊。
正直『ももクロ×プロレス』は発売前から想像を上回る反響をいただき、発売後も、ももクリの外周エリアで開催された「てまきプロレス」に、この本に登場した越中詩郎、飯伏幸太が参戦するなど、書籍の枠を超えた広がりを見せてくれた。
その「てまきプロレス」の舞台裏で起きたドラマの数々があまりにも面白かった。でも、これらの話はけっしてモノノフ全員が興味をもってくれているわけではない。むしろ、プロレス寄りのエピソードになってくるので、ももクロのライブレポートで触れるのは、さすがに抵抗がある。
そう考える大きなきっかけになったのは、今年のお正月にHUSTLE PRESSで川上アキラのインタビューを収録したとき。
ちょっと変則的な形で、聞き手は僕と井上編集長の2人だったのだが、時折、井上編集長が「えっ、えっ?」と困惑するシーンがあった。
それは僕と川上アキラがいわゆる「プロレス言語」で話を進めていたとき。プロレスの専門用語だったり、過去にプロレスで起きたことを現在のアイドルシーンに当てはめて話したりすると、井上編集長はポカーンとして「なにをしゃべっているのかわからない」となってしまう。
結局、原稿をまとめるときに、僕がひとつひとつ説明をして、なんとかご理解いただいたのだが、一般的なアイドルファンだったら、きっと井上編集長のようなリアクションになるのだろう。
ももクロの現場にはプロレスファン(元・プロレスファン)が多いとは言われるけれども、お客さんの層がかなり幅広くなっているので、そのあたりは気を付けなくてはいけない。そんなこんなで「てまきプロレス」の話は宙ぶらりんになったまま放置されていたのだが、「それだったら『ももクロ×プロレス』の続編として、そのあたりの話を一冊にまとめませんか?」という提案が編集者からあった。
ちょうどAKB48が主演するドラマ『豆腐プロレス』が2017年1月にスタートする。だったら「てまき」と「豆腐」という、アイドルとプロレスがクロスする2大テーマを軸にした本はたしかに書ける。『豆腐プロレス』は異例の2クールで放送されるので、最終回を迎えるのは7月第1週。そこまで見届けた上で論評を書くのであれば、発売日は8月中旬に設定するしかない。じゃあ、味の素スタジアムに合わせましょう、ということになった。
結構、ヘビーなスケジュールになってくるけれど、早いタイミングで出したい、というのには理由があった。
それは「てまきプロレス」を会場の隅っこからこっそり観ていた、という高城れにの存在である。
ぶっちゃけた話、たった1度、かなりリングから離れた場所から観戦しただけだから、そんなに深いインタビューにはならないだろう、と思っていた。ちょっとした「証言」として数ページだけ掲載することになるかもしれない、と。
ところが高城れには当日の感想を熱く、長く語ってくれた。そして、それはいつしか「47都道府県ツアー」に対する想いへと発展。たった1試合(もちろん、その前に越中詩郎との対談が実現したことが大きいのだが)で、ここまでステージに懸ける気持ちが変わるのか、というのはある意味、衝撃的だったし、これはなるべく早くモノノフのみなさんに伝えなくてはいけない、と思った。ほんの数ページどころか、彼女のインタビューは約20ページにも及ぶボリュームとなったのだ。なんなら、味の素スタジアムの物販で購入された方は、高城れにインタビューだけは、開演前に読んでいただきたいぐらいである!
そんなこともあり、味の素スタジアムでの特別先行物販(リアルな発売日より約1週間も早い!)では、高城れにをメインに据えた会場限定のスペシャルカバーを巻いて販売させていただくことになった。
じつはお客さんから「どうして高城れにのスペシャルカバーは会場限定なのか? こっちをメインの表紙にして全国で販売してほしい!」という要望がすでに寄せられているようなのだが……前述したように、この本はももクロオンリーではなく「豆腐プロレス」の話も出てくれば、新たにスタートしたアップアップガールズ(プロレス)の話題も出てくる。いろんなアイドルに触れる以上、さすがに高城れにを表紙にするわけにもいかず(雑誌だったら可能だったんですけどね)、あくまでも会場限定の「特典」として外巻きすることになってしまったことをご理解いただきたい。
とはいえ、フジテレビ・三宅正治アナウンサーとの対談はほぼほぼ全女(全日本女子プロレス)とももクロの話に終始しているので、本全体を通してみれば、かなりももクロ濃度が強めになっている(女子プロレスラー・紫雷イオの百田夏菜子分析も必読!)。味の素スタジアムに来場される方は、ぜひ、この2日間しか手に入れることのできない「高城れにスペシャルカバー」をゲットしていただきたい(数に限りがあるので、売り切れ次第、終了となります)。
ライター・小島和宏