PICK UP IDOL Juice=Juice
PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=田中裕幸
7カ国ワールドツアーが決定!
リーダー&サブリーダーが意気込み語る
――Juice=Juiceで、アメリカ、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、タイ、マレーシアの7カ国をめぐるワールドツアーが決まったそうですね(日程は未定)。
宮崎由加「はい!私たちも初めてだし、ハロー!プロジェクトとしても初めての場所が多いのでドキドキなんですけど頑張ります!」。
――ハロプロとして新しいチャレンジがJuice=Juiceから……というのが楽しみですね。ツアーではどんな面をアピールしたいですか?
金澤朋子「セットリストや衣装などはまだ決まっていないんですけど、新曲の「地団駄ダンス」は、お祭りの雰囲気だったりミュージックビデオでも法被を着たり、日本の文化を海外の方に知ってもらえる曲になっているかなと思いますので、間奏部分の盆踊りっぽいところを海外の方と一緒に『どんどん!』って盛り上がれたら楽しいなと思います」。
宮崎「一昨年初めて海外(台湾、香港)に行った時にセットリストで『おーっ』という歓声が上がったのはシングル曲なんですね。シングル曲だとYouTubeにミュージックビデオが上がっていたりするので、そこで観てくれていたんじゃないかと思います。次に行ったときにどんな曲を喜んでくれるのか、そういう反応も楽しみにしたいです」。
金澤「Juice=Juiceの曲で「Ça va ? Ça va ?」というフランス語が入った曲があるので、フランス公演では現地の方に聴いていただいて、イントネーションとか違うようなら指摘していただきたいなと思います(笑)」。
宮崎「ライブが楽しみなのはもちろんなんですけど、せっかくなら行った場所で食べ物などいろんなことを楽しみたいです。フランスの本場のパンとかどうなんだろうと思ったり、あとは最近ピザに凝っているので、どこかで美味しいピザが食べたいです」。
――Juice=Juiceはもともと2013年のデビュー当初から海外公演を目標として口にしていましたね。当時はまだ漠然とした憧れだったと思いますが……。
宮崎「その頃は『何言ってんだか、この新人は……』くらいに思われていたのかも(笑)」。
金澤「自分たちでもあまりちゃんと考えずに言っちゃってた部分もあったと思うんです。その頃だったからこそ、あれだけ言えたというか(笑)」。
宮崎「でも、いざ決まってみると、大丈夫かなと荷が重く感じたり、プレッシャーもあるんですけど、そこに打ち勝って、『Juice=Juice、海外でやってよかったね』とか『来てくれて本当にありがとう』って思ってもらえるようなライブができたらいいなと思います」。
――先程話にもあった新曲の「地団駄ダンス」ですが、今までのJuice=Juiceにはないような、コミカルなテイストの曲になっていますね。
宮崎「初めて披露した時にどういう反応が返ってくるかドキドキだったんですけど、ファンのみなさんの笑顔を見られたので、すごく嬉しかった。こういうコミカルな一面も見てもらって楽しんでもらえる楽曲になればいいなと思います」。
――ユニークな振付も話題ですね。イヤミふうの“シェー”ポーズとか。ヒールの高い靴で“シェー”ポーズするのは大変そう。
宮崎「でも最近みんな慣れてきたよね」。
金澤「結構慣れてきたんですけど、時々バランスがくずれちゃうことがままあるので、体幹を鍛えなければと思います」。
宮崎「緊張して絶対ここで失敗しちゃいけないと思うとふらついちゃう。なんなんですかね(笑)」。
――昨年秋ごろ、メンバーで体幹トレーニングをやっていると言っていましたけど、それってまだ続いてるの?
金澤「私はジムに通って体幹トレーニングをやってもらっています」。
――メンバーみんな鍛えているからか、たくましくなっているような。
宮崎「本当ですか?」。
金澤「ハロー!プロジェクトって他のアイドルの方に比べて、がっしりというか、脚とかヒール履いていてもふくらはぎのところに筋肉が見えるメンバーが多いなと思うので、そこは努力の証だなと」。
――シングルのもう一曲「Feel! 感じるよ」はしっとり、歌で聴かせる曲になっています。
金澤「振付がほとんどない分、表情だったり、歌詞を“伝える”ことが大事で、そこがすごく課題だなと思っています。みなさん歌を真剣に聴いてくださっているので、音を外さないかなと心配になって……。しかもユニゾンがすごく多いので、みんなで歌ったり、二人三人単位で歌ったりで、私が音を間違えたら、その子もつられたらどうしようと。歌の面で集中力が必要な曲だと思いました」。
宮崎「勢いでごまかせないというか、本当に“歌一本”という感じの楽曲。音程などはみんなレコーディングを経てしっかりわかっていると思うんですけど、その先の気持ちの部分で合わせるのがすごく難しい楽曲だなと感じます。受け取り方次第で、『この子はこう思っているけど、この子は違う感じで思っている』ということがあると、ずれてくると思うので、そういうところの気持ちの合わせ方は課題だなと思います」。
――CDにはなっていませんがライブで人気の「Goal ~明日はあっちだよ~」や「銀色のテレパシー」など新曲も続々生まれています。そうなると久しぶりのアルバムも楽しみになりますね。
宮崎「アルバムとなると2015年に1stアルバムの『First Squeeze!』を出させてもらって以来で、前作のアルバムでも私たちの曲に幅が広がったというか、ライブの楽しみ方が新しく加わったなと思うので、また出させてもらう機会があれば、アルバム新曲も楽しみだなと思います」。
年下組が落ち着いてきた!?
メンバーの関係性もますます”いい感じ”に
――昨年225公演のライブツアーを経験したことでグループの結束が強まり、ケンカはあるけど家族のように何でも言い合える関係になったと以前語っていましたね。特に宮崎さんは、「こういうことをやると朋子が喜ぶなと思って」とか「ツアーの合間にメンバーみんなで一緒になってはしゃいでいる姿を見て嬉しくなった」とか、自分のことより周りが楽しむことをまず考える、リーダーらしい面を特に見せるようになっていると思います。
宮崎「私、周りの人が喜んでいるのが好きなんですね。たとえばみんなが食べたいものを食べたほうが幸せ。ご飯に行って、店を私が決めちゃう場合、本当は嫌だったかなとか考えちゃうんですよ」。
――性格的にももともとそういうところがあったんですね。金澤さんは、サブリーダーとしてこういう面も成長していきたいというようなことはありますか?
金澤「サブリーダーだからと、自分の中で『こうしなきゃ、ああしなきゃ』というのは今は特に考えていません。以前はそういうプレッシャーを感じていて、年齢的にも上のほうだったりするので焦りもありました。でも、今は楽しい時は楽しんで、しっかりしなきゃいけない時はしっかりして、というのを率先してやるということではなく、みんなが空気感でわかってくれているかなというところがあるのですごくやりやすいです。それこそごはんを食べる場所を決めるときも『ここだったら朋の好きなお肉もあるし、(高木)紗友希が好きなサラダもあるから……』とか、それぞれがみんなのことを考えて言ってくれるので、どこでもいいよと預けられます」。
――端から見ていると、自由奔放な感じだった年下メンバー3人(高木紗友希、宮本佳林、植村あかり)も落ち着いてきたように見えます。
金澤「だいぶ落ち着いてきました(笑)」。
宮崎「すごく大人になったなと思います。最初の頃は『ペンの蓋がしまってない』とかそれくらいのことでケンカみたいな空気になって、『まあまあ落ち着こうよ、みんな』というようなこともあったんですけど……(笑)」。
金澤「あったあった(笑)」。
宮崎「やっぱり年齢というのは大きいなと思って。でも、そういう小さなケンカはなくなったのですが、佳林ちゃんが逆にすごくはっちゃけるようになって(笑)。そこをどう上手くサポートしていけるかが、私たち二人にかかっているのかなと思います」。
――それはライブのステージで?
宮崎「はい」。
――確かに、宮本さんが異様なテンションになるときがあるような(笑)。
宮崎「そういうときもあります(笑)」。
――何かきっかけがあったのかな?
金澤「わかんないですけど、うえむー(植村)とか紗友希が大人になった分、気持ち的に甘えられるようになったんじゃないかな。佳林ちゃんは活動歴が一番長いので、結成して最初の頃は私たち以上にリーダー的に『引っ張っていかなきゃ』というプレッシャーがあったと思うし、ダンスも歌もそれ以外でも、私たちもすごく頼りにしちゃってたし……。でも今はそういうことから少し開放されて、ちょっとは肩の荷が下りてたらいいなと思います」。
――Juice=Juiceは最近は個々の活動も目立つようになってきましたね。雑誌に単独で出たり、宮崎さんはモデルの仕事も入ったり……。
宮崎「そうなんですよ。モデルなんて言ったら、プロのモデルさんに失礼なんですけど、ずっと好きで、プライベートでも着ていた“evelyn”というブランドのモデルをやらせていただけて、とても嬉しかったです! 225公演のツアーが終わってからずっとライブをしているわけではないので、雑誌や番組にみんなそれぞれ単独で出ていたりしています。グループでの活動ももちろんですが、個々で自分の好きなことができたり、活躍できるのはJuice=Juiceとしての幅が広がるのかなと。基本はJuice=Juiceってライブが好きなグループなんですけど、そういうところでもいろんな方にJuice=Juiceを知ってもらえるチャンスだと思うので、頑張りたいなと思います!」。
Juice=Juice(じゅーす・じゅーす)
2013年2月にハロプロ研修生内ユニットとして結成。同年9月にメジャーデビュー。2015年にリリースした6thシングル「Wonderful World/Ça va ? Ça va ?」ではオリコン週間シングルランキングで初の1位を獲得。同年5月、武道館公演を目指し、単独ライブで220公演を行うことを発表。昨年2月、初主演ドラマ『武道館』がオンエア。11月7日、初の単独日本武道館公演を開催した。
【CHECK IT】
ニューシングル「地団駄ダンス/Feel!感じるよ」が発売中。ホールツアー『Juice=Juice LIVE AROUND 2017 ~NEXT ONE SPECIAL~』が5月27日の江戸川総合文化センター 大ホールまで開催。
宮崎由加(みやざき・ゆか)
生年月日:1994年4月2日(23歳)
出身地:石川県
血液型:O型
金澤朋子(かなざわ・ともこ)
生年月日:1995年7月2日(21歳)
出身地:埼玉県
血液型:B型