PICK UP MODEL 中澤瞳
PHOTO=草刈雅之 INTERVIEW=斉藤貴志
「マックフルーリー ブラックサンダー」CMで
鮮烈な印象を残した長野在住の美少女
――長野の地元では冬は雪が積もるんですか?
「1日で急に降って積もるときはありますけど、ずっと積もっていることはあまりないです。積もると、雪遊びは高校生になってもやってます! 妹が小6なんですけど、私が一緒に雪遊びをしようとすると『まだやるの?』とか言われます(笑)」。
――雪だるまを作ったり?
「小さいかまくらとか。冷蔵庫とかイスとか、雪でめっちゃ凝ったものも作りたくなるんですよね」。
――「マックフルーリー ブラックサンダー」のCMは、地元でもよく流れてました?
「私は2回観ました。友だちは『10回くらい観た』と言っています。放送がスタートした当日にすぐ、『出てるよね? すごいね!!』って、いっぱいLINEが来ました」。
――インパクトありましたからね。雷に打たれるシーンは、風を当てて髪を吹き上げたんですか?
「そうです。両方向からクロスしてバッと。スタッフの方々が風を飛ばす向きや量などを試行錯誤しながら、半日くらいかけて撮影しました。ブラックサンダーもいっぱい食べました」。
――お腹がキツくなるくらいに?
「はい。でも、おいしかったからうれしくて、『おっ! 来た!』みたいな感じで食べていました(笑)。食べることは大好きです」。
――好きな食べ物にはニンニク、牛肉、ラーメンが挙がってましたが……。
「ニンニクは好きですね。ラーメンにはスプーンで3~4杯入れるので、ビックリされます(笑)。次の日もあとを引くので、食べたあとに予定がない日だけですけど」。
――いつ頃からニンニクに目覚めたんですか?
「小学校のときから、お弁当に軟骨や砂肝のガーリック炒めを入れてもらっていたので、そこからだと思います」。
――小学生のお弁当にしては渋いですね(笑)。
「もちろんスイーツも好きで、ブラックサンダーも発売日に母と妹と一緒にマックに行って食べました。食べることが本当に好きなんです」。
――量もかなり食べるんですか?
「最近は少し食が細くなりましたけど、高1くらいまではごはんを3杯おかわりしてました(笑)」。
――その分運動して、スタイルキープしていたとか?
「私、運動は苦手なんです。縄跳びは得意ですけど。だから運動といったら、登下校で片道15分歩くくらいですね。普段動かない分、夏はちょっと運動しただけで、すぐに体重が落ちたりします」。
――うらやましがられそう。この世界には「ピチレモン」のオーディションからということですが、もともとモデルになりたかったんですか?
「幼稚園の頃から、たぶん目立ちたがりだったので、『テレビに出たい』『モデルになりたい』とずっと思ってました。他にもフィギュアスケートの選手とか幼稚園の先生とか、やりたいものはいろいろありましたけど……」。
――目立つために幼稚園で何かしたりも?
「劇で『シンデレラ』をやったとき、ドレスを着て踊れるので『絶対シンデレラ役がいい!』と言ってました。小学校のときもクラス委員長をやったり、高校の文化祭の英語劇でもシンデレラをやりました」。
――まあ、瞳さんなら何もしなくても目立っていたでしょうけど。
「いや。身長が高いので、目立っていたのはそこだけだと思います」。
――学校ではどんなキャラですか?
「通知表に『クラスをちゃんとまとめられてます』とか書かれることがありました。でも、優等生ではないですね。クラスでワイワイしているグループの1人、って感じです」。
――友だちも多いとか?
「そんなに多くないと思います。いつも決まった人たちと遊んでます」。
――最初はきれいすぎて近寄りにくそうに思われるのでは?
「第一印象は『怖い』と言われます(笑)。『入学式のときは絶対話さないタイプだと思った』とか。私と仲良い子が自分から話すタイプで、その子が仲良くなったところに入って一緒に仲良くなると、『全然怖くないんだね。おバカなんだね』と言われるようになります(笑)」。
――「おバカ」って(笑)。
「たぶんヘン顔をするからかな。あとオヤジギャグが好きで、先生が言ったら、めっちゃ笑うんです。ツボが浅いみたいで(笑)」。
――「ふとんがふっとんだ」みたいなことでも?
「みんなはシーンとしているのに、1人だけ笑っています(笑)。自分でもくだらないことを言ったりします。リコという友だちがいて、リコガナイズ(recognize=認める)という英単語を『リコがナイスでリコガナイズ、って覚えればいいんだよ』と言ったら、みんな真顔で『はぁ?』みたいな感じでした(笑)」。
――そう言えば、英語が得意なんですよね。
「高校が英語系なので、日常会話くらいなら……。中学のときは文化祭で英語のスピーチをしたりして、今は毎日3時間ぐらい英語の授業があります。小学校の頃から、行きたい高校、大学まで決めていました」。
――へーっ。
「人生設計を立てていて(笑)。今はこのお仕事をするために上京を考えていて、東京の大学を受験します」。
――学科はやっぱり英語系?
「ではないです。いろいろな大学の学科を調べると、やりたいことがありすぎて。日文や古典で日本語を学ぶのも面白そうだし、哲学でひとつの問題に対していろいろなことを考えるのも好きだし……。経営学も説明を聞いたら『この街にショッピングモールを作るとしたら、どんなお店を入れますか?』みたいな内容で、すごく楽しそうだと思いました」。
――モデルを目指したのは「目立ちたくて」とのことでしたが、オシャレに目覚めるのも早かったんですか?
「服装に関してはそうですね。小学校の高学年から革ジャンを着ていました。母もファッションが好きなので、いろいろアドバイスしてくれます。メイクは中学までやってなくて、『ピチレモン』が決まってから練習するようになりました」。
――お小遣いで買うものは洋服が多かったり?
「洋服は母と一緒に買いに行くことが多いので、お小遣いではマンガとかです。小学校のときは筆箱を週1ペースで買い替えてました(笑)。かわいいのを見つけると、すぐ欲しくなっちゃうんです」。
――それまで使っていた筆箱はどうなるんですか?
「妹にあげるか、そのままコレクションとして残していました。今はブタの筆箱を使ってます。ブタの絵が描いてあるんじゃなくて、ブタの形をしていて、立てて使うんです。見た目の面白さにひと目惚れしました(笑)」。
かわいいよりカッコイイ系を目指して
学園ドラマで意地悪な役をやれたら
――ツイッターを見ると、高校生活は充実しているようですね。文化祭で男装コンテストに出たり。
「男装は優勝しました! 受験勉強が大変なこと以外は学校は楽しいです。球技大会ではバレーボールに出て、1回勝っただけで、あとは全部負けましたけど(笑)」。
――運動は苦手とのことでしたが……。
「全然できないんですよ。本当に運動神経が悪くて、50m走も10秒台。バレーボールでは背が高いのでネット前で立ってるだけ。球技大会のときはサーブも調子悪くて、1本も入りませんでした」。
――部活は何かやっているんですか?
「英語班に入ってます。週2日ですけど、英文を暗唱して読んだり、英語で討論会をしたりしています。時事問題をテーマにすることもあります。東京オリンピックもあるので、ボランティアができるくらいの英語は身に付けられたらと思います」。
――意識が高いですね。他に今、熱中していることは?
「今はとにかく歌ったり音楽を聴くのが好きです。お風呂でも大声で歌ってます(笑)。西野カナさんやSEKAI NO OWARIさん、あとDa-iCEさんやAAAさんとか、いろいろ聴いていて、最近はBLACKPINKさんも好きです。文化祭で踊りました」。
――ダンスは得意なんですか?
「得意じゃないです。友だちにマンツーマンで教えてもらって、足を引っ張るタイプです(笑)」。
――スタイルがいいから、キマったらカッコ良さそう。
「文化祭では身長の高い子がもう1人いて、2人ともあまりダンスが得意じゃなかったから、めっちゃ練習しました」。
――カラオケにも行きます?
「10時から6時までのフリータイムをフルで使ったりします。私はアイドル系の声じゃないので、合唱曲を歌いますね。『HEIWAの鐘』とか『糸』とかEXILEさんの『道』の合唱版とか。あとは『アンパンマン』や『ドラえもん』を全力で歌います(笑)」。
――ピアノも小さい頃からやっているんですよね?
「幼稚園の年長から小6までやってました。親のススメで始めたみたいですけど、自分では気がついたらやっていた感じですね。楽譜は読めなくて、耳で聴いて弾くタイプです」。
――瞳さんの品の良い感じは、育ちの良さから来ているんですかね?
「両親のしつけはきちんとしていたと思います。小さい頃から大人の人と接する機会が多かったので、しゃべり方やマナーは教えられました」。
――どういう場で大人と接していたんですか?
「父が知り合いが多くて、家でパーティーやバーベキューをよくやるんです。あと自営業なので、お客さんが来たときに私もお話してました」。
――夏休みには長野からディズニーシーや江の島に遊びに行ったそうですが、行動派なんですか?
「はい。日曜日とか、せっかくの休みなのに家にいるのはイヤで、母を誘ってドライブに行ったりします。江の島も行ってみたくて、『じゃあ、行こう!』と1ヵ月くらい前に急に1泊旅行を決めました」。
――江ノ電にも乗りました?
「はい。写真も撮りました。海も印象的でしたけど、ハマグリやイカ焼きや大アサリを食べて、そのアサリがすっごいおいしくて! 食べ物のほうが覚えてますね(笑)」。
――で、今は受験勉強に励んでいると。
「そうですね。夏休みは満喫してエンジョイしちゃったので(笑)。今は学校が終わったら、家でごはんを食べてから塾に行って……という感じです」。
――英語以外も成績は良いんですか?
「高校に入ったら安心しちゃって、あまり勉強しなくなったので、そんなに良くはないですけど、数学以外はまあまあ……です。数学は全然。割り勘の計算は得意ですけど、¥が付かないと急にできなくなって(笑)」。
――高校を卒業したら、東京暮らしになるんですね。
「仕事で東京に来る機会も多いので、最近慣れてきました。最初はビルばかりでビックリしましたね。長野だと山に囲まれていて、私の家も一歩出たら山があるので。電車も東京は3分間隔とかで来るじゃないですか。長野だと30分とか1時間おきで、1本逃すと大変なんです。あとは寂しがり屋なので、一人暮らしがちょっと心配です」。
――自炊とかは? お菓子作りは趣味とのことですが……。
「ごはんはあるもので適当に作るので、人に食べてもらう感じではないですけど、自分で食べる分には大丈夫かな? 洗濯も今の洗濯機はすごくて、ボタンひとつで乾燥まで終わっているから大丈夫です(笑)。東京でお仕事をするのはすごく楽しみです」。
――今後も基本モデルをやっていこうと?
「そうですね。雑誌のお仕事もやりたいです。あと、青春ドラマで胸キュンしたい憧れがあります(笑)」。
――自分で観ていて胸キュンになることも?
「あります。『今日、恋をはじめます』はマンガをずっと読んでいて、映画化されたのも観たのですが、全部が胸キュンでした」。
――壁ドンも憧れます?
「はい。女の子同士でやってます(笑)。私より身長の高い子が『この身長差ならアリだよね』とか言ってやってくれます」。
――実際の高校生活で胸キュンすることは?
「青春感はあるんですけど、恋してキュンキュンみたいなのはないです。男子はクラスに3人しかいないし……。友だちの恋話を『もっと聞かせて!』というくらいですね。だから、ドラマで体験したいんですよ(笑)」。
――学園ものなら、どんな生徒役が合いますかね?
「悪女をやりたいです。すっごい性格が悪くて毒舌で、ヒロインをいじめる役。それか、キュンキュンする側でですね」。
――ヒロインのライバルの学園のマドンナとか?
「やりたいです~。裏でヒロインに『お前にはムリだよ』とかいう感じの(笑)」。
――好きな女優さんはいます?
「菜々緒さんです。『ファーストクラス』が好きで観ていたんですけど、台詞も完全に悪女な感じで、とってもカッコ良かったです」。
――瞳さんもそういう路線で行きたいと。
「そうですね。かわいいよりカッコイイと言われたいです」。
――では最後に、小学生のときから人生設計があったとのことですが、今の時点でもありますか?
「東京ガールズコレクションに出演したいのと、今お話したように制服を着て学園ドラマに出たいです。あと小学生の頃から言っているんですけど、お仕事を頑張って、両親に家を建ててプレゼントしたいです」。
――小学生の頃から、そんなことを考えていたんですか?
「父と母から『作って』とよく言われていたので、『まあ、そうだな』と(笑)。自分ではロフトのある家に憧れています。屋根裏感があって、ワクワクするような家がいいですね」。
中澤瞳(なかざわ・ひとみ)
生年月日:1999年6月2日(18歳)
出身地:長野県
血液型:O型
【CHECK IT】
2015年に『ピチレモン』(学研パブリッシング)の専属モデルオーディションでグランプリ。同年7月号から12月号での休刊までモデル出演。ポカリスエットWEB動画「熱中!フェス部」、ベネッセ「進研ゼミ+」、長野JAバンク「ゆめこまち」などの広告に出演。今年8月にオンエアされたマクドナルド「マックフルーリー ブラックサンダー」のCM(放送終了)が話題に。
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