NEW FACE GIRL 唐田えりか
PHOTO＝古賀良郎 INTERVIEW＝斉藤貴志
「ソニー損保」CMで大注目
映画好きな美少女の素顔は？
――「ソニー損保」のCMが流れ始めてから、身の周りに変化はありました？
「地元で電車に乗っていて『ソニー損保じゃない？』と聞こえたりします(笑)。自分でもテレビで流れるとヘンな感じでビックリして、親も『信じられない』と言います。私が自分の部屋にいて、母たちが1階のリビングでテレビを観ていると、『あっ、流れた！』といまだに知らせてきます(笑)」。
――大量に流れていますからね。ホームページで「早く知らせたい」篇のメイキングを観ると、事前の練習も含めて、めっちゃ走ってましたね。
「そうですね。もともと走るのは得意じゃなくて、フォームから練習して。足元はドシドシさせないで爪先でトントントンって感じに。こぶしが内側に向き気味になるので真っすぐに。でも、筋肉痛や肉離れをしやすいので、練習ではゆっくりめに走りました」。
――撮影当日もだいぶ走ってから「やっとタイミングが合ってきた」と言われていました。
「朝から夕方まで走ってました。階段では下を見ないで走るように言われて、コケないか怖かったんですけど、合間にストレッチを入れながらやって、体は大丈夫でした。でも次の日は、朝起きたらもうダメでした。筋肉痛が始まっていて、立とうとしたらコロンとなって(笑)」。
――完成したCMを観たら、苦労した甲斐があったと？
「最初よりは走り方が良くなったと思いましたけど、やっぱりぎこちないところがあるなと」。
――ちょっとぎこちないくらいで一生懸命走ってるのが良いと思います。「授業参観」篇は言葉が難しくなかったですか？ 「事故対応満足度No.1」とか。
「ボイストレーニングの先生とすごく練習したんですけど、やっぱり難しかったです。私はあまり抑揚のないしゃべり方をしちゃうので、抑揚を付けることに気をつけました」。
――えりかさんはマザー牧場でバイト中にスカウトされたそうですが、どんなバイトをしていたんですか？
「子どもたちが遊ぶ広場の受付です。時間になったら、子どもたちを呼んだり。洋服とか買いたいなと思って、1年ぐらいやってました」。
――そこで、どんな風にスカウトされて？
「今のマネージャーさんが奧さんや友だちの家族の方と来ていて、『写真を撮らせてください』と言われました。撮った後、すぐ休憩に入って、その間にマネージャーさんが来て話しました」。
――怪しいとは思いませんでした？
「ビックリしまいたけど、怪しいとは思いませんでした。前に原宿とかで何回かスカウトされたときとは全然違う感じで、疑わなかったですね。広末（涼子）さんや有村（架純）さんがいる事務所ということだったの、すごいなと思いました」。
――自分でも芸能界に興味があって？
「モデルさんに憧れてましたけど、自分には無理だと思ってました。そういう夢があるのを友だちに言うのも恥ずかしくて。『何言ってるの？』みたいに思われそうで」。
――そうですか？ モデルでも何でもなれそうに見えますが、控えめな性格とか？
「友だちは人前に出る子たちが多くて、私はそばで応援する感じでした。だから、踏み出せなかったです」。
――学校生活はどう過ごしていました？
「中学のときはバドミントン部で、それなりに頑張ってました」。
――さっき「肉離れしやすい」という話がありましたが、体が硬いとか？
「硬いです。顧問の先生からも『硬い』と言われていて。前屈すると手が地面に付きません(笑)」。
――それは女子としてヤバイかもですね(笑)。何かにハマった経験もありました？
「小学校から中学校まで書道をやっていました。中学生までの部で準特待生というのを持っています。一番上が特待生で、その１コ下です」。
――じゃあ、めちゃめちゃすごいじゃないですか。自分からやりたいと？
「家族がみんな書道をやっていて、祖父や祖母からみんな、うまく書けるので、流れという感じでした。姉たちもやっていたので、私も早くやりたいと思っていました」。
――遊ぶときはどんなことを？
「近くのイオンに映画を観に行ったり、友だちの家でマリオカートをやったり。地味な感じです(笑)」。
――映画はどんな作品が好きなんですか？
「『悼む人』を1人で観に行って、ずっと泣いちゃってました。すごく良かったので」。
――不慮の死を遂げた人々を悼むために旅する男の話ですよね。あまり女子高生が観るようない映画ではないですよね？
「そういうのは1人で行ったりします。『ヒロイン失格』とかはみんなで一緒に観に行くんですけど。『俺物語!!』も友だちと観ました。鈴木亮平さんの体の作り方がすごくて、ずっと面白かったです。永野芽郁ちゃんのアップのところはすごくかわいいと思いました」。
――好きな男の子のためにいろいろ調べて、お菓子やお弁当を作る気持ちはわかります？
「私だったら、あそこまではできないですね(笑)」。
普段は怒ったりしないけど
演技でたくさん感情を出せたら
――プロフィールの趣味欄には“音楽鑑賞”もありますね。
「ロック系のバンドをよく聴きます。ONE OK ROCKとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとかサカナクションとかが好きですね」。
――ノリノリで聴いてるんですか？
「イヤホンをしてボーッとしながら聴いてます(笑)。ライブに行くと、こぶしを振ったりもしますけど」。
――あと、好きな食べ物はみそラーメンということで。
「最近は控えめにしています。一回食べちゃうと『ああ、おいし～い！』って、次の日もまた次の日も……って、毎日でも食べたくなっちゃうので(笑)」。
――ラーメンのなかでも、みそが好きなんですか？
「そうですね。和食が好きで、みそ汁も小さい頃から好きで、キュウリもよくみそを付けて食べてます」。
――それで、苦手なのがニンジンと。
「細かく刻んで他の味が染み込んでいたら食べられるんですけど、給食では無意識にはじいてました。家では『食べなさい』と言われるので、自分で細かくして混ぜて、カレーとかでガマンして食べるときもあります」。
――性格は、いわゆるA型っぽいんですか？
「いや、A型と言われたことはなくて、O型っぽいと言われます。B型とか。A型の要素はないんじゃないかというくらい、大雑把で几帳面じゃないし、不器用なんです」。
――整理整頓とかも苦手だったり？
「どうなんですかね？ ヘンなところが逆にA型なのか、潔癖なところもちょっとあると思います。何か触った後に手を洗いたいとか、トイレも拭いてから座るとか」。
――これから仕事もどんどん忙しくなると思いますが、プライベートでは年末や冬に楽しみなことはありますか？
「友だちとクリスマスのあたりに『ディズニーランドに行こう』と言ってます。卒業旅行で『USJに行こう』とか。『ハリーポッター』もすごく好きなので」。
――そういう遊園地に行くと、キャーキャーはしゃぐような？
「もう、ひとつ乗り終ったら、すぐ次のところに走り回る感じです」。
――絶叫系も平気なタイプですか？
「『タワー・オブ・テラー』みたいなのは大丈夫ですけど、ジェットコースターみたいに落ちるのが昔は平気だったのがダメになっちゃって。無理やり乗せられるんですけど(笑)」。
――今は将来にどんな夢がありますか？
「女優さんとして頑張っていきたいですし、もともとモデルさんになりたかったので、いろいろな雑誌にも載りたいし。テレビっ子だったので、ドラマは小さい頃からずっと観ていました。今だと『おかしの家』が好きです」。
――その好みも、普通の女子高生の感覚とは違うみたいですね。「こういうのを演じたい」という意味で惹かれる作品もありますか？
「『ソラニン』という映画がすごく好きです。『悼む人』にも主演された高良健吾さんが好きなこともありますけど、宮﨑あおいさんの役がいろいろあっても立ち上がっても頑張っていくのが、自分的に打たれました。そういう役を私もできるようになれたらいいなって」。
――「ソラニン」が公開されたのは5年ぐらい前でしたが。
「DVDで観ました。もともとASIAN KUNG-FU GENERATIONにハマって『ソラニン』という歌を聴いて、映画の主題歌なんだと知って、中学生のときにDVDを借りました。そこから高良健吾さんにもハマって」。
――「アオハライド」や「くちびるに歌を」の三木孝浩監督の長編デビュー作ですね。
「あの映像もすごくいいですね。淡くポワーッとしていて、『ソラニン』の世界にピッタリで。『ホットロード』もそうでしたけど」。
――中学生のときに観て、映像美にまで感じるところがあったんだ。いつか三木監督の青春映画に出てほしいですね。演技レッスンは受けているんですか？
「受けています。楽しいけど難しいですね。最初は“怒る”というのがよくわからなくて、苦戦しました。日常的にもあまり怒らないので。先生とレッスンして、ちょっとずつ出せるようになったかな」。
――普段は怒らないタイプだと。
「怒らないですね。爆発とかなくて。ちょっと気にかかって『あれ？』と思うときはあっても、面倒くさくなることがイヤなので。演技ではいろいろな感情を出したいです」。
唐田えりか（からた・えりか）
生年月日：1997年9月19日（18歳）
出身地：千葉県
血液型：A型
【CHECK IT】
2015年9月25日から「ソニー損保」の新イメージキャラクターとしてCMがオンエア中。少女時代の「DIVINE」プロモーションビデオ（WEB）や、ドラマ「恋仲」（フジテレビ系）第1話や「表参道高校合唱部」（TBS系）第5話に出演。
詳しい情報はフラーム公式HP
