SUPERB ACTRESS 新木優子
PHOTO=河野英喜 HAIR&MAKE=白水真佑子(Lila)
STYLING=松尾正美 INTERVIEW=斉藤貴志
衣裳協力/kalen BANNER BARRETTルミネ新宿1(BANNER BARRETT)=ワンピース(¥26000)
ダイアナ 銀座本店(タラントン by ダイアナ)=靴(¥19000)
ドラマ「CRISIS」で特捜チームの紅一点
クールな元凄腕ハッカー役がハマって好評
――「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」で新木さんが演じる大山玲は特捜班のサイバー担当ですが、アクションも増えていくんですか?
「そうですね。小栗(旬)さんと西島(秀俊)さんは物語のなかでアクションが多いですけど、私や田中(哲司)さん演じる班長、野間口(徹)さん演じる樫井も、アクションを見せるシーンは増えていきます」。
――そのためのトレーニングも?
「しました。私は体を動かすことは好きで、ジムでトレーニングはしてますけど、アクションの練習は初めての挑戦でした。日常にない体の動かし方や受け身が難しかったし、実際は相手を傷つけずに倒すのが、頭で考えるだけでも簡単ではないのに体を使ってやるのが大変で、最初はぎこちなかったと思います」。
――体のどこかが痛くなったりも?
「筋肉痛はすごかったです。ダッシュで走れないし、歩くのも立っているだけでも痛い。体があんなに悲鳴を上げたのは初めてでした。ジムでは使わない筋肉を存分に使って、『ここが筋肉痛になった!』というのは楽しかったです(笑)」。
――呑み込みは早かったり?
「(武術経験のある)脚本家の金城(一紀)さんが稽古をつけてくださって、『覚えは早い』とおっしゃっていただけました」。
――そのなかで、トレーニングシーンで小栗さんにパンチが当たることもあったとか。
「小栗さんが『全力で来ていいから』とおっしゃってくださったので、私が全力で行った結果、そうなってしまいました……。一緒に稽古をつけていただきながら、小栗さんのアクションのレベルの高さを感じていて、私は思い切りやらないとダメだと思ったので」。
――公式HPによると大山玲は“クールに振る舞いながら、心に闇を抱えている”とあります。でも、序盤では無邪気な面も出てましたよね。爆弾と一緒に川に飛び込んだ小栗さんに「すごーい。生きてたー」と笑って手を振ったり……。
「私も『クール一辺倒なのかな?』と思ってたんですけど、金城さんとお会いしたり、皆さんとキャラクターについてお話する機会があって、あの年齢らしい無邪気さとか、そういう一面もあるのを知りました。台本に出てくる台詞を見ても、大山がしゃべっているときだけ空気感が変わるシーンもあって……。そういった役割も担っているキャラクターなんだと、いろいろ掘り下げたりしました」。
――基本的にはキリッとしていて、魅力的なキャラクターですよね。
「そうですね。演じていても、すごく楽しかったです。難しいというより、共感できるところのほうが多くありました」。
――1話では悪行を重ねていた大臣の息子を助けたあと、微笑んでから叩いてました。怒りをぶつける前の笑いはどんな感情の現れでしょうか?
「大山は男性に不信感を持っていて、特に女性に対する事件にはすごく敏感な人間なんです。『こんなヤツを助ける必要はない』とかいろいろな気持ちがあったなかで、嫌悪感が究極まで行って逆に笑顔だったのかな。オンエアのあと、『あんな息子はグーパンチで良かった』という意見をいただいて『確かに』と思いました(笑)」。
無邪気さとのギャップを大切にして
アクションもできるところも見せて
――元凄腕ハッカーということで、パソコンの打ち方もソレっぽく見えるような工夫はしました?
「大学に通っていたので、レポートのためにパソコンを使う機会はもともと多かったんですけど、やっぱりハッカーということで、ブラインドタッチを練習しました。あと、文字を打ち込んでハッカーを体験できるサイトというのがあって、そこで自分がハッカーになったつもりで、ずっとキーボードを叩きながら台詞を練習したりもしました」。
――他にも、大山を演じるうえでこだわったことはあります?
「やっぱり無邪気さとのギャップがあったほうがクールなシーンが際立つので、切り替えは大切にしました。それと、役どころ的に説明台詞が多くて……。事件のあらましとか、犯人の生い立ちとか……。現場で班長の説明の仕方を聞いて『なるほど』とインプットして、『大山はこういう説明をするかな』と、言い回しは考えながらやってました」。
――ドラマの発表会見では、小栗さんが新木さんについて「現場でどっしりしていた」と話してました。
「この役をいただいたときから、すごくうれしかったんですけど、最初は本当に緊張しっぱなしでした。自分がこの現場にいることも信じられなくて。でも、年上の他のキャストの皆さんのほうから話し掛けてくださったりして、リラックスして臨めました」。
――今までにない空気感の現場だったんですか?
「チーム感は今までなかったくらい強くて、楽しかったです」。
――ストーリー的にはスリリングな展開が続きますが……。
「そういう場面でも、ヘンな緊張はしなかった記憶があります。8話で特捜班全員でのアクションシーンがあって、私自身は緊張してましたけど、そこも現場に行ったらいつものチームの雰囲気で、普段通りに撮影できました」。
――2月までに撮影はすべて終わったそうですが、特に印象深いシーンというと?
「6話の終わりごろから、大山の闇というか、過去のことが見えてきて、そこからキャラクターに深みが増したと思います。それまではパソコンを使ってサイバー系のことでチームに貢献する立ち位置だったのが、7話・8話からは『アクションもできるぞ!』というところも出てきて……。そういったところは注目していただきたいですね」。
――新木さん自身もイチ視聴者としては、「CRISIS」みたいな作品は好きですか?
「好きですね。アクションもあって、重みのあるストーリーは映画のようで1時間じゃ足りない。見応えがあって面白いなと思います」。
――新木さんの身の上には最近、何かCRISIS(危機)的なことはありました?
「この前、まる1日オフの日があって……。私はオフでも活発に行動するので、朝からジムに行ったんですね。その後、友だちと合流して、車でちょっと出掛けて、早めに帰って、友だちの家で映画を観て。そのあとに、別の友だちと夜ごはんの予定だったんです。でも久しぶりに朝から活動したせいか、疲れが溜まっていたみたいで、友だちの家で『映画を観よう』と言ったあとの記憶がまったくないんです(笑)。パッと起きたら携帯がすごく鳴っていて、『えっ?』と思って電話を取ったら、『今起きたでしょう?』と言われました(笑)」。
――寝落ちしたわけですか(笑)。
「友だちと一緒に寝てました(笑)。私はソファーで寝てたんですけど、友だちはベッドにいて。もちろん目覚ましもセットしてなかったし、ごはんの約束をしていた友だちが待ち合わせ時間になって電話を掛けてきたんです。久しぶりに会う友だちにせっかく出てきてもらったのに……というCRISISがありました(笑)」。
新木優子(あらき・ゆうこ)
生年月日:1993年12月15日(23歳)
出身地:東京都
血液型:A型
【CHECK IT】
スカウトをきっかけに芸能界入り。2015年に映画「風のたより」、2016年に映画「インターン!」、ドラマ「ラブラブエイリアン」(フジテレビ)で主演。2017年1月公開の映画「僕らのごはんは明日で待ってる」でヒロイン。2014年より「non-no」(集英社)で専属モデルも務めている。ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(関西テレビ・フジテレビ系/火曜21:00~)、「100万円の女たち」(テレビ東京/木曜25:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HPへ
新木優子 公式instagramへ
「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」
詳しい情報は公式HPへ