FRESH IDOL ばってん少女隊

2016年 9月 11日

PHOTO=河野英喜　INTERVIEW＝斉藤貴志

夏は福岡から全国を熱く盛り上げて
メジャー第2弾シングルもブッ飛ばす！

――7月からツアーやイベント出演が続いていますが、遠征に必ず持っていくものはありますか？

上田「マスクは持っていきます。冬は乾燥しているからもちろんですけど、『やついフェス』のときに夏だと思って油断して持っていかなかったら、風邪っぽくなってしまって。必ず持っていこうと思いました」。

西垣「私は梅干しです。梅干しがないと気分が上がりません。梅ってどんな気分にも合うというか。『今日は甘いのは食べたくない』とかではなくて、梅が食べたくない日はない。すごい食べ物です」。

春乃「ハチミツの飴は絶対に持っていきます。『ちょっとノドがあやしいかな』と思ったときに、なめておくと大丈夫です」。

瀬田「私はプリッツです。旅のときはいつでもどこでも持ち歩いて、他のお菓子じゃダメなんです。サラダ味が好きです」。

星野「プーさんの小さいぬいぐるみみたいなのをリュックにぶら下げておいて、見ると『かわいいな』って落ち着きます。ないと寝られない、とかではないけど、あったほうがいいです」。

希山「イヤホンを持っていって、移動中のヒマなときにスマホで音楽を聴いたり、動画を観たりしてます」。

上田「あと、アレを持っていきます。履いて寝たら脚のむくみが取れるソックスみたいな」。

星野「私も思い出しました。湿布を絶対持っていきます。ライブのあととか筋肉痛になるんですよ。そういうときに貼ります」。

――ばってん少女隊のライブは激しく踊りますからね。移動中とか、おかしな行動をするメンバーはいません？

上田「愛が飛行機が離陸するときの気圧の変化で、何かを食べてないと頭が痛くなるみたいで、見てると笑っちゃいけないけど、笑ってしまうんです(笑)」。

希山「頭がキューッとなるんです。口を動かしてたら大丈夫かと思って、離陸するときにいつも何か食べるんですけど、口に入れるタイミングを間違えると、もう頭をブンブン振ってます(笑)」。

西垣「あと、愛ちゃんは移動中に寝てるとき、いつも人差し指が動いてます(笑)」。

上田「踊ってるのかなぁ。音楽が流れてたら、めちゃリズムも取りよるもんね」。

西垣「ときどき、脚も動いてる(笑)」。

――愛さんに自覚は？

希山「全然ないです。ライブのあとは頭のなかで音楽が流れていて、ちょっと余韻がありますけど、体が動いてるとは思いませんでした」。

上田「しかもメンバーは寝てなくて、愛が1人だけ寝てるときがあるから、全員が見ちゃう(笑)」。

――愛さんは朝はちゃんと起きられます？

瀬田「起きられてないですね(笑)」。

希山「今日は二番目に起きました」。

星野「いつもは一番早く寝て、一番遅く起きます(笑)」。

上田「で、移動中も寝とるよね(笑)」。

希山「そうですね」。

――新曲の「よかよかダンス」ですが、「よか」は福岡で普通に使う言葉ですか？

上田「自分たちが使うというより、周りに使ってる人がいる感じ。学校の先生とか」。

瀬田「友だちでも使ってる人はいます」。

上田「たとえば『このお菓子もらっていい？』『よかとよ』とか、そんな感じで」。

星野「『よかよか』は『いいよ、いいよ』という」。

――今回も速い曲ですが、息継ぎはできてます？

春乃「『よかよかダンス』はそれほどキツくもないです」。

上田「1人のパートが長いというより、歌割りがコロコロ変わるから。サビはキツいときもありますけど」。

星野「ダンスは激しいけど、大丈夫です」。

――みんながこういう曲に慣れた面もあるのでは？

上田「まだ慣れてはいない気もします」。

瀬田「ツアーをしながら育てていく感じです」。

星野「（カップリングの）『フレッ！フレッ！フレンズ』のほうがかなりキツくて」。

――普段はおっとりしゃべる有彩さんも、歌うときにはスイッチが入る感じ？

西垣「そうですね。はい。そうだと思われます」。

上田「滑舌も良くなるよね」。

春乃「歌うときは聴き取れます。でも、『よかよかダンス』では1ヵ所、速い台詞みたいなところがあって。そこはいつも大変そう」。

西垣「『矮小化した感情も踊れば取り戻せるさ！』という歌詞を速く言うんですけど」。

上田「たぶん私たちでも大変なのに、有彩が歌うという。言えたようにごまかしてるけど、言えてないよね(笑)」。

西垣「『あっ、言えた。大丈夫だ』と思い込んで(笑)。でも、言えるときは言えるんですよ。何なんでしょうね？　歌になったら急に、なぜか不思議なことに、ゴニョゴニョゴニョと言えたりします」。

上田「テンションが上がると、また変わるのかな？」。

――「矮小化」という言葉も難しいですよね。

上田「なんて読むのかもわからなかったね」。

星野「辞書で調べました。縮んだ？　小さくなった？」。

西垣「落ち込んだというか」。

――「ダンスしていたら笑顔になるの」という歌ですが、実際そういうことはあると？

星野「踊っていたら気分が上がって、すごく楽しい気持ちになります」。

――ライブとか仕事じゃなくても、踊ることも？

上田「あります！　スーパーを歩いてるときに何となく踊っとったら、お母さんに『恥ずかしいからやめて』と言われました(笑)」。

瀬田「スーパーでステップを踏んどって、子どもに見られて恥ずかしくなったり(笑)」。

希山「音楽が鳴ってたら、歩きながらでもちょっと動きたくなります。お母さんにはスルーされます(笑)」。

春乃「私は踊るまではないですけど、曲が流れたらリズムを取ることはあります」。

西垣「あと授業で退屈なときに、リズムを取ってフフフーンとやったりはしてます。バレない程度に(笑)」。

――カップリング曲でも、「フレッ！フレッ！フレンズ」に「美味しいものを食べて元気を出そう」とか、「君の手」に「君のぬくもりがあれば勇気にかわる気がする」といったフレーズがあります。みんなはヘコんだときに立ち直るためにすることはあります？

春乃「音楽を聴くことはあります。悲しかったら、逆にめっちゃ悲しい感じの曲を聴くと『頑張ろう』みたいになるし。一度、仲の良い友だちが転校したとき、ももクロちゃんの『空のカーテン』を聴いて『あーっ……』と泣いて立ち直りました」。

星野「私も同じで音楽ですけど、そういうときによく聴くのが、ももクロさんの『DNA狂誌曲』です。『背中押してアゲル　蹴ってアゲル』という歌詞で、本当に背中を押された感じになって『よし、頑張ろう！』と思います」。

希山「けっこう前に何かあって泣いたあと、“頑張れる歌”って検索したんですよ。そしたら馬場俊英さんの『スタートライン』という曲が出てきて、聴いたらグッときました。すごくいい歌詞で、それからはイヤなことがあったらいつも、その曲を聴きます」。

瀬田「私は食べ物をただただ食べたくなります。あまりたくさんは食べないですけど、そういう日のごはんは特別おいしく感じます」。

西垣「私はうちのペットに語り掛けます。ウサギのネザーランドドワーフのクッキーちゃんは話を聞いてくれなくて、『そんなことよりエサくれよ』『もうどっか行けよ』みたいな感じだから、セキセイインコのタッキーくんに話してます。本当にいい子で『うん、うん』とうなずいて、目をつぶって考えてくれます」。

上田「私は部屋のベッドに座り込んで、たとえば友だちと悲しいことがあったら、“友だち　感動する歌詞”みたいなのを調べます。いいのがあったらLINEのひとことにして、『よし！』と思って立ち直ります。実際あまり出てこないので、最後に“ももいろクローバーZ”とか入れて、そしたら『キミノアト』なんかがよくひとことになります」。

――みんなが今回歌ってる「君の手」も、そういうのにハマるのでは？

上田「ぽい感じですよね。だから自分たちのCDが発売されて歌詞カードも出たら、それもひとことにします」。

何でもビクビクするより楽しんで
のん気に乗り越えていきます(笑)

――さっきも出たように、ばってん少女隊は激しい曲も多くて、ツアーのステージでは息切れしたりはしませんでした？

瀬田「いや、しますね」。

春乃「最初の頃に比べたら全然、長い時間も大丈夫になりましたけど」。

上田「大丈夫になったけど、『よかよかダンス』と『フレッ！フレッ！フレンズ』が加わって、またヤバくなったよね(笑)」。

星野「ライブの最後のほうが苦しくて」。

上田「７月の『海の日ポートフェスタ』のときはすごく暑くて、息切れというよりフラフラやったね」。

春乃「体が重くてダルかった」。

星野「風がなくて、蒸し暑くて。まっすぐ歩けんというか」。

上田「歩くだけでフラフラ」。

春乃「逆にヘドバンは楽でした(笑)。重力に任せて頭を振って」。

上田「今までは体力がないだけだったけど、暑さにも負けないように頑張らないと」。

――体力作りのためにしていることもあるんですか？

希山「夜とか朝とか、お父さんやお兄ちゃんと一緒に走ってます。長いと1日4kmとか30分とか」。

――お兄さんたちと走ると、ペースも速いのでは？

希山「そうなんです。やけん、ついていけるように『負けたくないな』と思って、もっと頑張れるんです」。

上田「夏はできるだけ外に出てました。日焼けしそうだと思うんですけど、暑いのに慣れておかないと。行き先を決めず、歩いたり走ったりしてました」。

西垣「私は自転車通学で、すごく坂が多いんですよ。帰りはいつも長い登り坂を最後までこごうとしています。一生懸命頑張って一気に。けっこう登れるようになって、体力が付いたのかな？」。

瀬田「私は部屋にエアコンがなくて、すごく暑いんですけど、そのなかで読書してます。風も通さず、窓も開けず、ただただ暑いなかで本を読む(笑)」。

――修行のようですね(笑)。「よかよかダンス」は「ドラゴンボール超」のエンディングテーマとして流れてますが、もともと「ドラゴンボール」が好きだったメンバーはいますか？

上田「そうでもなくて(笑)、知ってるキャラクターは孫悟空と亀仙人ぐらいでした」。

――クリリンは？

星野「あー、知ってた！」。

上田「魔人ブウも知ってました」。

春乃「ベジータとか。でも、知ってるぐらいで」。

――自分たちの曲が流れてから、アニメを観たりは？

上田「観てます！　曲が流れることにも感動したし、お話もすごくいいです」。

瀬田「絵がすごいと思います。細かくて。私も絵を描くことが好きだから、そういう点で観ていたら、毎週放送されるのに大変だろうなって。キャラクターは全員かわいかったり、いろいろな個性があって、すごく楽しんでます」。

――ストーリー的に感動したところとか、ありました？

上田「悟空が何があっても向かっていく感じとか、『強い相手が来たらワクワクする』みたいなことを言ってるのは、私たちも一緒じゃないかと思います。大きな会場でライブをやると言われたら、『えっ？』とビクビクするより『楽しみ。頑張ろう！』となって、ワクワクしながら乗り越えていくので」。

春乃「１月の『俺の藤井2016』でも対戦方式だったじゃないですか。私たちは負けても『3曲歌えたね。アハハ』っていう。そのときは自分で気づかなかったけど、DVDが出て観たら……」。

西垣「他のグループのみんなは涙を流していたり」。

春乃「悔しがったりしていて。『なんか私たち、のん気じゃない？』みたいな(笑)」。

星野「達成感に溢れてました」。

春乃「大きいステージで普通に、完全に普通でもないけど、パフォーマンスしていて」。

瀬田「いつも通りにね」。

――学校の夏休みの宿題は順調に片付きました？

上田「普段も時間がないから、休み時間にみんながワーッと遊んでいても『今しとったほうがいいかな』というのはあります。ばってん少女隊のみんなで泊まりの仕事に行っても、絶対勉強しないから」。

――成績優秀なきいなさんは、その辺はバッチリ？

春乃「いやぁ……」。

上田「ずっと勉強してますよ」。

希山「泊まりの夜も遅くまで」。

上田「有彩ときいなはすごいね。テスト前とかめっちゃ頑張ってる。私は泊まったら、ちょっと楽しくなっちゃいますけど」。

春乃「でも、私も泊まりをちゃんと楽しんでますよ」。

――ツアーがひと段落したら、秋の楽しみはありますか？

希山「私はさつまいもですね(笑)。秋になるとスーパーとかに焼きいもが出てきて、ホクホクしておいしいんです。それが楽しみ」。

春乃「食べ物はおいしいのがいっぱい出てくるから、秋は好きです。栗とか果物も」。

西垣「ナシとか、めっちゃいい！」。

瀬田「ブドウも！」。

上田「あと、さくらは（魚介類が苦手で）イヤかもしれないけど、サンマも最高です」。

星野「めっちゃおいしい！　サンマ大好きです」。

西垣「サンマに炊き込みごはん、とか」。

星野「おいしいよね。夜ごはんとかに」。

西垣「あと、栗ごはんも好き」。

上田「やっぱり秋は食べ物だね(笑)。でも涼しいけん、本を読むのにもいいよね」。

――さくらさんも暑い部屋で本を読まなくてもいいし？

瀬田「学校の窓の近くにイスを置いて、本を読むのが幸せです。風が吹くと『はーっ。今、読書してるな』って、気持ちいい感じがします」。

ばってん少女隊（ばってんしょうじょたい）

スターダストプロモーション福岡営業所のレッスン生から、2015年6月に結成。ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、チームしゃちほこ、たこやきレインボーの後輩グループに当たるが、“スターダストプロモーション100年に１組の逸材”と自ら発信。2015年9月30日にインディーズ1stシングル「ばってん少女。」を発売。2016年4月20日に「おっしょい！」でビクターエンタテインメント・カラフルレコーズよりメジャーデビュー。「GIRLS☆PUNCH　ばってん少女隊のばってんラジオたいっ！」（RKBラジオ／火曜22:45～）に出演中。
【CHECK IT】
メジャー2ndシングル「よかよかダンス」が9月14日（水）に発売。KEYTALKの小野武正が作詞・作曲。アニメ「ドラゴンボール超」（フジテレビ系）のエンディングテーマ。ワンマンライブ「10. 29渡辺通り大会～ここからBEATば刻んでもよかよかよかSTATION～」を10月29日（土）に福岡BEAT STATIONにて開催（3回公演）。

詳しい情報はばってん少女隊公式サイトへ