PICK UP IDOL はちみつロケット
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=小山内凛
3rdシングル「花火と漫画とチョコと雨」をリリース!
甘酸っぱい青春ストーリーを感じるかわいくて切ないナンバーに!
――「花火と漫画とチョコと雨」はどんな曲になっていますか?
雨宮「歌詞のストーリー性がすごくて、少女漫画みたいな物語になっています。まず、女の子が、好きな男の子を花火に誘うんですよ。でも、雨が降って中止になって、男の子から『残念、また今度になっちゃったね』って連絡が来るんです。でもやっぱり、どうしてもその日に会いたいから、何か理由をつけて会おうと頑張るっていう感じで……」。
播磨「その理由のひとつめが、『借りてた漫画を返したい』。そしたら男の子は気を使って『今日じゃなくていいよ』って言うんですよ。『マジか〜、そうじゃないんだけどなぁ……』みたいな気持ちです(笑)」。
雨宮「で、ふたつめの理由は『お土産に買ってきたチョコを渡したい』。賞味期限を明日に書き換えるんです」。
播磨「そしたら今度は、『甘いものが苦手だから』ってなるんです。くぅ〜!」。
雨宮「最終的には漫画とチョコの両方を持って、男の子の家まで行くんです。そして、最後に花火が打ち上がって終わる。まるで、花火がその恋を応援してくれてるかのように……です。そこで終わるから、結果はわからないんですよ」。
播磨「ご想像にお任せします!」。
――バッチバチに甘酸っぱい青春ラブストーリーですね。
播磨「そうなんです〜。しかも、人によっていろんな解釈ができるんですよ。女の子の片想いじゃなくて、もうすでに2人が付き合ってるっていうようにも読み取れるし。毎回、こういう取材のたびにみんなで議論になるんですよね(笑)。それで、だいたい澪風ちゃんがみんなと違う(笑)」。
雨宮「そうそう(笑)。澪風ちゃん以外の6人は女の子の片想いだと思ってるけど、澪風ちゃんは『絶対、付き合ってる』って言うんです」。
澪風「私の中では完全にカップルのお話です! 夏休みに入ったからなかなか会えなくて、でも『会いたい』ってストレートに言うのも恥ずかしいから、何かしら理由をつけて会おうとする……みたいな」。
――たしかに、どっちかが間違っているとは断言できないかもしれません。
雨宮「でも6対1なので、うちらは澪風ちゃんの解釈がはちロケ全員の解釈だと思われたくないから、いつも取材のときに必死に反論します(笑)」。
播磨「漫画とかは借りられるけど、めっちゃ仲がいいとまではいかないくらいの関係かなって思います」。
――片想いだったとしたら、向こうには気があるんでしょうか?
雨宮「ない……。いや、どうなんだろう?」。
播磨「気持ちに気づいてる男の子なのか、気づいてない鈍感な男の子なのか……」。
雨宮「そこは鈍感だよ、絶対」。
播磨「でも、わざと駆け引きしてるかもしれないよ? 手のひらの上で転がしたくてさ」。
雨宮「そんな器用な男の子じゃないでしょ〜」。
――思わぬところで意見が割れてしまいました(笑)。
森「本当、場面場面で解釈が人それぞれだから、それはそれで楽しいんですよね。ほかにも、『夏休みなんて大嫌い』の理由がちょっとずつ違ったりすると思う。ただ男の子に会えないから大嫌いなのか、それ以上の理由があるのかとか……」。
澪風「そこは私も一緒かな。でも、『チョコの賞味期限を書き換える』はみんなと違うかも。みんなは魔法をかけてリアルに賞味期限を明日にしちゃうっていう解釈だけど、私はペンでうまく書き換えたんだと思ってて……」。
森「『6』をうまい感じで『8』にしたりね(笑)。私たちは『ハァー!』って神の力を使って書き換えるんだと思ってたんです。ファンタジーの世界みたいに」。
澪風「そう、それを聞いてびっくりしました」。
――実際に歌っているときも、歌詞の情景を思い浮かべたりします?
森「しますね。『自分だったらこのときどうなるだろう?』とか。たとえば1番のサビ前の『借りてた漫画を今日返したいって打った』っていう歌詞なんかは、自分の部屋でウキウキしながらLINEを打ってるのに、男の子の優しさで『今日じゃなくていいよ』って言われて、ベッドに寝転がってジタバタしてるもどかしそうな感じを想像してます」。
澪風「私はそのシーン、どっちかというとツンデレな妹キャラを想像してるかも。『男って本当、超鈍いんだから。ぷん!』みたいな感じで、ベッドに座って携帯をポンって置く感じ!」。
――澪風さんだけ、とことん解釈が違うんですね(笑)。物語の最後は、ハッピーエンドなんでしょうか?
雨宮「どうだろう〜。渡して、『今日じゃなくてもよかったのに』って言われて、花火が上がったところで映画は終わると思います」。
――映画になってしまいました(笑)。
播磨「私もそう思う。渡したけどそこで『好き』って伝えられなくて、『私、明日から旅行に行っちゃうからさ〜』って走って帰るとか」。
雨宮「それ、私が別の取材のときに言ったやつじゃん〜。パクらないでよ(笑)」。
播磨「あはっ。人の真似が大好きだから♪」。
――開き直りましたね(笑)。
雨宮「ここまで播磨が言ってたことは全部パクリですー!」。
播磨「今までの取材でみんなが言ってたことを思い出しながら話してるの(笑)。でも、これはパクリじゃなくて成長だよ。学んでるんだよ」。
雨宮「はいはい(笑)」。
――MVは、今をときめく新進気鋭の女子大生映画監督・松本花奈氏が手がけていて、これまたゴリッゴリに青春を感じる映像に仕上がっています。
雨宮「とにかくもう、めちゃくちゃかわいいです。衣装の制服がブレザーでもセーラーでもなくて、清楚で古風な感じの制服なところもいい!」。
――制服のまま夜のプールに7人で手を繋いで飛び込むシーンも素晴らしいですよね。
公野「あのシーンの撮影、めっちゃ楽しかった!」。
塚本「毎回のMVでやりたいよね。はちロケのMV恒例の飛び込み芸にしたいくらいです」。
――真冬でもできます?
塚本「そのときは、さすがに温水にしておいてもらいたいです(笑)」。
――ほかに、MVの好きなシーンなどがあれば教えてください!
播磨「MVの出だしはみんなでプールサイドを走ってるんですけど、曲を聴いてると本当に走り出したくなるから、すごくマッチしてるなって思います」。
塚本「1番のAメロで(華山)志歩ちゃんが歌ってるパートがあるんですけど、MVに映ってるのが(雨宮)かのんちゃんなんですよ。そこが好き(笑)」。
華山「これは声を大にして言いたいです! 私が1番のAメロを歌うこと自体がまず珍しいから、『やったー!』って気持ちでいたんですよ。MVもきっと私のリップシーンだろうなって思ってました。そしたら、かのんちゃんがカレンダーを破いてるんです(泣)」。
塚本「そうそう(笑)。でも、そのあとちょっとしたら志歩ちゃんのリップシーンになるんですけどね。で、そのときの“華山、やっと出てきましたよ”みたいな顔がまたおもしろいんですよ」。
華山「本当、なんとも言えない絶妙な顔してる(笑)」。
――まぁでも、あのカレンダーを破いているところは名シーンですからね。
雨宮「あはは(笑)。監督さんがすごくこだわってて、あのシーンで“夏休みなんて大嫌い”という感じを表現してるんですよ」。
公野「志歩ちゃんといえば、2番のサビからCメロにかけての、部屋の中で1人だけムクッと起き上がってみんなを起こすシーンが好き。『朝よ〜、起きなさい〜』みたいなママ感がすごいんですよ。志歩ママです」。
華山「ママっぽさが深い」。
塚本「あとさ、なんといっても志歩ちゃんは浴衣が似合うよね」。
華山「やっぱり? 私、浴衣美人なので。あ、ここだけ文字太めでお願いします!」。
――前向きに検討します(笑)。
華山「そういう公ちゃん(公野)は、リップシーンがすごくかわいかった。1stと2ndのときは、どのリップシーンを見ても公野舞華は困り顔をしてたんですよ。でも今回は、今までと違って表情豊かになりました。ライブ中の公ちゃんの雰囲気が出てる出てる気がします」。
塚本「本当、公野はリップシーンが上手になってた」。
公野「(塚本)颯来もリップシーン、やばかったよね。1stと2ndのとき(笑)」。
塚本「うん。緊張して何回も撮り直した。自然に笑えなくて、笑顔がずっと四角くなっちゃって(笑)。私も今回のMVで、だいぶましになったと思うなぁ」。
華山「颯来は、2番のAメロで浴衣を着てじゃれ合って布を投げるシーンとか、すごく自然な感じでかわいかったよ。いつもの颯来が出てたと思う」。
塚本「あそこはたしかに、自分でもナチュラルだったと思う!」。
公野「あと、落ちサビの最後のほうで、プールに飛び込む直前に手をつなぐシーンがあるんですけど、かのんちゃんと手を繋いだ直後の颯来の照れてる表情が好きです。心から嬉しそうだった」。
塚本「うん。嬉しかった(笑)。あれは完全保存版ですね」。
――そのほか、この曲の好きなところはあります?
森「私は、冒頭のかのんちゃんの『バーカ』の言い方がたまらなく好きです。あざとい。あんなかわいく『バーカ』なんて言われたら、『あ、はい、私バカです』ってなっちゃう」。
雨宮「あそこは、何回も撮り直したんですよ。『もっとかわいらしく』とか『もっと憎たらしく』とかたくさん指示を受けて、めちゃくちゃこだわって録った『バーカ』なので、ライブでも毎回こだわってます」。
――ちょっとずつ言い方を変えたりしているんですか?
雨宮「そうですね。必要以上にかわいこぶってみたり、雨が降ってたらその雨に対して『雨降らないでよ、バカ』っていう気持ちを込めてみたり……」。
播磨「え〜、そんなこと言われたら全部のライブに来なきゃいけなくなっちゃうじゃ〜ん。毎回違うかのんちゃんの『バーカ』が聴けるんだから〜」。
澪風「私は、2番の志歩ちゃんの『早く食べなくちゃダメになる』っていうところが好きです。志歩ちゃんが言ってるから、『食べないんだったら私が食べちゃうよ!』っていう意味が込められてるような気がして(笑)」。
華山「ちょっと(笑)!」。
――では、「花火と漫画とチョコと雨」というタイトルにかけて、はちロケを表す4つの単語で「〇〇と〇〇と〇〇と〇〇」というフレーズを作ってほしいです。
澪風「難しいなぁ。はちロケといえばなんだろう。食と、圧と、『ねぇ、聞いて!』と……」。
播磨「播磨と?」。
森「それを言うならかのんちゃんでしょ(笑)」。
雨宮「裏センターの播磨とセンターの雨宮とか(笑)」。
播磨「それ、いいかも。『表と裏と、かのんと播磨』」。
森「わかった。『雨宮と雨宮と播磨と雨宮』でしょ! やっぱりはちロケっていったらかのんちゃんだから、かのんちゃんだけを映してるはずなのに、ちょくちょく播磨が横切ってくる感じを表現してみました(笑)」。
――おもしろいです(笑)。最後に、はちロケとしてのこの夏の目標をお願いします!
公野「9月23日のワンマンライブを埋めること!」。
塚本「メジャーデビューしてから初めてのワンマンライブなんですよ!」。
華山「どこを見渡してもお客さんでいっぱいになってほしい」。
――埋めるために、どうすればいいと思いますか?
塚本「やっぱり、リリイベで私のかわいさをもっとアピールして、たくさんの人に『塚本颯来はかわいい』って気づいてもらうのがいいと思います! 『生で見るとかわいいんですよ!』って書いておいてください(笑)」。
公野「公野も公野も! 初めて特典会に来てくれた人に、よく『公野さんって生で見たほうがかわいいですね』って言われるんですよ。だから、直接会いにきてほしい」。
華山「まとめると、リリイベは観覧フリーで来やすいから、とにかく一度は遊びにきてくださいね!」。
はちみつロケット
ももいろクローバーZの妹分グループである3B junior内の派生ユニットとして結成。今年3月にポニーキャニオンからメジャーデビュー。現在、3B juniorから独立して無期限武者修行中。3rdシングル「花火と漫画とチョコと雨」が発売中。9月23日(日)にSOUND MUSEUM VISIONにて「はちみつロケット ワンマンライブ」を開催。毎週水曜19時から、WEB配信番組「はちみつロケットの8時まではちロケ丼」を放送中。
詳しくは公式サイトへ
雨宮かのん(あめみや・かのん)
生年月日:1999年9月20日(18歳)
出身地:東京都
血液型:AB型
澪風(みふう)
生年月日:2000年6月1日(18歳)
出身地:神奈川県
血液型:B型
華山志歩(はなやま・しほ)
生年月日:2000年1月24日(18歳)
出身地:東京都
血液型:O型
公野舞華(きみの・まいか)
生年月日:2001年12月20日(16歳)
出身地:東京都
血液型:O型
塚本颯来(つかもと・そら)
生年月日:2001年11月7日(16歳)
出身地:長野県
血液型:A型
播磨怜奈(はりま・れいな)
生年月日:2002年2月13日(16歳)
出身地:神奈川県
血液型:A型
森青葉(もり・あおば)
生年月日:2001年5月12日(17歳)
出身地:東京都
血液型:A型
「花火と漫画とチョコと雨」
初回限定盤A(CD+Blu-ray) ¥1667+税
初回限定盤B(CD+Blu-ray) ¥1,667+税
通常盤(CD ONLY) ¥1111+税
3rdシングル「花火と漫画とチョコと雨」のMVはこちら!