PICK UP ACTRESS 華村あすか

PICK UP ACTRESS 華村あすか

PHOTO=逢坂聡 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

福岡の地域創生ドラマでヒロイン
泣く演技で役に入り切った体験も

 
 
――3月で20歳になりましたが、地元の山形で成人式に出たんですか?

「出ませんでした。成人式の前後でちょっと実家に寄れて、友だちに会ったくらいで、式には行きませんでした」。

――晴着で写真を撮りたいとも思いませんでした?

「お母さんには『撮っておいたほうがいいよ』と言われたんですけど、お仕事できれいな振袖を何回か着させてもらったので、『いいかな』と思いました(笑)」。

――RKB毎日放送の地域創生ドラマ 「よろとく満タン!~IDEX編~」にヒロインの花岡咲役で出演しますが、撮影も福岡だったんですか?

「福岡で8日間くらい泊まって撮影しました。プライベートで福岡に行ったことは一度もないんですけど、イベントとかのお仕事で何度か行かせてもらってました」。

――おいしいものが多いイメージがあります。

「いただいたものは全部おいしかったです。特に海鮮。中でもイカは今まで食べた中でも格が違うというか(笑)、ズバ抜けて透き通っていたし、食感も弾力があって、すごい噛み応えで、甘みがありました」。

――演じた咲は「幼い頃に父親と別れて施設で育った」という設定です。

「小さい頃からお母さんもお父さんもいなくて、過去がいろいろ複雑ですけど、そこはキャラクターにはあまり出てませんでした。わりと普通の子で、主人公の哲楼(黒木啓司)と婚約していて、自然体で演じられた感じです」。


――哲楼が店長を務めるガソリンスタンドが物語の柱ですが、咲はあまりそこには関わらないんですか?

「ガソリンスタンドにはちょっと顔を出すくらいです。でも、そこで聞きたくないこと、目にしたくないことを目の当たりにして、心情が大きく動く場面があります」。

――咲の見せ場としては、どんなシーンがありますか?

「印象的だったシーンはふたつあります。哲楼のお母さんに結婚のご挨拶に行くシーンは、自分に経験がないので、どう気まずさを出すかが難しかったです。哲楼は『いつも通りにしてよ』と言うんですけど、2人は初対面でガチガチ。沈黙の場面をどう作るか、表情のお芝居を考えました。何回かテストを重ねて面白いシーンになったと思うので、楽しみです」。

――もうひとつは?

「クランクアップの日に撮影したシーンで、お父さんのことで咲が泣くんです。そこは感情を作ると苦しくて、段取りから本気で泣いてしまって、『本番で涙が出るかな?』と思いました。でも、お父さんとのバックボーンを自分の中で相当繰り返し考えたら、心の奥からきれいに泣くことができました。その瞬間、咲に入れた感覚もあって、泣きながらも気持ち良かったというか、すごくスッキリしました」。

――女優さんにはそういう感覚があるようですね。

「泣きすぎて、そのシーンの後半は目がパンパンになっちゃいましたけど(笑)、魂で演じられたと思います。ぜひ観ていただきたいです」。


――今までも泣き芝居はありましたよね?

「何度かあります。最初の『宮本から君へ』でもあったんですが、当時はお芝居の経験がゼロに近くて、感情をコントロールするのが難しかったです。経験を積んで、少しずつ気持ちの入れ方が変わったことを今回確認できたので、そういう意味ではうれしくなりました」。

――以前は「普段から涙もろくて、家に入ってきた小さな虫が弱って飛べなくなっているのを見て、涙が出た」という話もありました。

「ありましたね(笑)。相変わらず映画を観て主人公に感情移入して、泣いたりはします。たとえば『悪魔を見た』という昔の韓国映画は、主人公の警察官が婚約者を殺されて犯人に復讐していくんですけど、一発で殺さず散々痛めつけるので、グロいんです。でも、サイコパスになった主人公が最後に復讐を遂げるシーンの涙のお芝居にグッときて、泣きながら3回くらい観ちゃいました」。

 
 

トレーニング器具をたくさん買って
本格的に体を絞ろうと思っています

 
 

――「よろとく満タン!」では、咲が婚約破棄を決めたりもします。

「お父さんが詐欺事件を起こしていて、哲楼のお母さんからもお金を騙し取っていたことを知って、『結婚できない』と婚約破棄の話を進めます」。

――詐欺に巻き込まれる役が続いてますね(笑)。

「そうなんです(笑)。自分は関わってないんですけど、『スカム』でも恋人が詐欺をしてます。私は昔、山形で警察の振り込め詐欺防止キャンペーンに参加させていただいたんですが、まさか自分が詐欺のお話に関わるとは思いませんでした。これも何かの運命かもしれません(笑)」。

――今回のドラマは、大衆演劇の花形座長である三天屋多嘉雄さんが監督、脚本、キャストの3役を務めています。変わった演出はありました?

「お芝居に関しては特になくて、『好きに演じてください』ということでした。ただ、三天屋さん自身も旅一座の役で出演されていたので、白塗りメイクのまま監督に切り替わって、カメラの後ろに立たれている日は、何かおかしくて不思議な感じでした(笑)」。


――現場の居心地は良かったですか?

「はい。みんなでにこやかにワイワイして、ピリピリ感がまったくなくて、地方の暖かみを感じました。黒木さんもお話し好きみたいで、『山形はどんなところ?』とか地元トークを結構しました」。

――あすかさんは山形から上京して、東京の夏は2年目ですよね。暑さには慣れました?

「なかなか慣れません。今年は去年より暑くないですか? 梅雨明けからいきなり、ひどい暑さになった気がします」。

――グラビアで着るような大胆水着は、プライベートでも着ますか?

「着ません。そもそもプライベートで水着は着ないんです。よく『プールに行ってるんでしょう?』と言われますけど、誘ってくるような友だちもいないし、夏は家でじっとしていたいタイプです。水着はお仕事だけでいいかなと。映えも求めていません(笑)」。

――インドアでは何をしているんですか?

「最近は半身浴をしたり、映画をたくさん観たりします。あと、室内用のトレーニングセットを買いました。マットにゴムバンドにダンベルに腕立てローラー……。それから、背中に挟んで床をゴロゴロする円柱型の筋肉ほぐしみたいなものもあります」。

――そんなにいろいろと?

「会員制のジムにも登録して、本格的に体を絞ろうと思っています。グラビア撮影で『本気を出さねば』と実感したので」。


――自分に厳しいんですね。ブログには「我が家の猫が4匹に」と写真も上がってました。

「実家に新入りが増えました。こっちでは飼ってないので、猫が恋しくなると猫カフェに月1回は行きます。猫を見るのは癒しですね」。

――今年前半はドラマ出演が続きました。後半はどう過ごしますか?

「プライベートでは山に登ってみたいです。今はこの暑さですけど、涼しくなったら、どこかのタイミングで富士山に登ろうと思っています。あとはやっぱり、年内に体をちゃんと作って成果を出すのが目標です。水分を取りながら頑張ります!」。


 
 


 
 

華村あすか(はなむら・あすか)

生年月日:1999年3月18日(20歳)
出身地:山形県
血液型:A型
 
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2017年8月発売の「週刊プレイボーイ」(集英社)の表紙・巻頭グラビアでデビュー。「ヤングジャンプ」(集英社)、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)などでも表紙を飾る。2018年にドラマ「宮本から君へ」(テレビ東京系)、「ボイメン新世紀 祭戦士ワッショイダー」(CBCほか)で共にヒロインを務めて女優デビュー。主な出演作はドラマ「仮面同窓会」(東海テレビ・フジテレビ系)、「スカム」(MBS・TBS)、映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」など。「クリエイト」CMに出演中。地域創生ドラマ 「よろとく満タン!~IDEX編~」(RKB毎日放送/8月16日・23日(金)24時20分~)に出演。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「よろとく満タン!~IDEX編~」

詳しい情報は「よろとく満タン!~IDEX編~」公式サイトへ
 
 

 
 

 
 
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