けやき坂46 かけのぼるまでまてない! 影山優佳

けやき坂46 かけのぼるまでまてない! 影山優佳

PHOTO=堀内亮 STYLING=松島美紀(MARU)
HAIR&MAKE=白井ユリ(kind) TEXT=斉藤貴志

 
 

キラキラどっち?

 

今回のターゲット
影山優佳

 
 

ひらがなけやき連載二巡目も今回でラスト。トリを飾るのは16歳になったばかりながら知的で落ち着きのある影山優佳です。グラビア的には1回目からの伸び率がグループでも屈指でした。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
――“キラキラ”と聞いて何が思い浮かびますか?

「やっぱり私、アイドルさんが大好きで、キラキラしていると思います。最初は小学校低学年のときにテレビでAKB48さんのコンサートの映像が流れて、なんかわからないけど胸がドキッとしました」。

――AKB48のなかでも推しメンはいました?

「大島優子さんや松井珠理奈さんのパフォーマンスをテレビで観たときは衝撃を受けました。ただ歌ったり踊ったりするだけじゃなくて、見ている人の心を掴めることにビックリしました」。

――今は優佳さん自身もアイドルになりました。

「自分で言うのもナンですけど、ここまで生きてきたなかで、今が一番キラキラしていると思います。ひらがなけやきの活動に勉強もあって大変ですけど、ただ退屈な毎日より、こうやって忙しいなかで充実しているほうが、自分が生き生きしているかなって」。

――そのなかでもキラキラした思い出というと?

「一番覚えているのは、私たちが全国握手会でお披露目されたときのステージから見た光景です。お客さんのサイリウムが波打っているみたいで、すごくきれいで、まぶしくて。その日まで、いただいた曲を自分たちのものにしようと毎日レッスンしてきて、出るときはすごく緊張したんですけど、いざステージに立ってみると、その景色に圧倒されつつ、心の底から楽しめました」。

――初ステージから楽しさを感じたんですね。

「はい。すごく楽しくて『自分はこの場所に合っているんじゃないか』と思いました」。

――ステージ以外でも、自分がキラキラしていると思ったことはあります?

「小学生のときの私はわりと何でもできて、クラス代表もやったし、スポーツでも学校で一番とか取っていて、運動会ではヒーローでした(笑)。その頃は自分でもキラキラしていたかなと思います。リレーの選手に選ばれてアンカーもやりました」。

――何人か抜かしたことも?

「あります。5年生のときに3位か4位から自分が抜いて1位になったのを、すごく覚えています。私は負けず嫌いだったし、みんなに必要とされて『ありがとう』と言ってもらえるのがうれしかったです。『クラスに貢献できた!』みたいな気持ちでしたね」。

――クラスをまとめたりもしていたんですか?

「引っ張る役が好きで、授業中も積極的に発言して、学級委員もやってました。でも、小学生の頃は周りを見られてなくて、まだまだだったと思います。『ちょっと男子!』というタイプでした(笑)」。

――そういう女子の学級委員、いましたね(笑)。

「中学でも学級委員をやったんですけど、その頃はそういう感じではなくなって……。クラスを盛り上げる、おふざけキャラの学級委員でした。全然真面目ではなかったです。先生に怒られないように気をつけながら、おふざけをするという(笑)」。

――勉強も熱心にやっていたんですよね?

「そうですね。塾にも行かせてもらったので。でも、勉強はあまり好きじゃなかったかな。今のほうが好きかもしれません。やっぱり自主的に勉強したいことをやるのが大事だと思います」。

――高校生になってからも勉強時間は確保していて?

「そうしたいと思ってます。中学と比べて勉強が難しいので、ちょっと怖いんですけど、メリハリを付けて頑張っていきたいです」。

――では、キラキラしていると感じた人はいますか?

「小さい頃に覚えているのは、ACミランにいたカカ選手です。どんな場面を観たかは覚えてないんですけど、カカ選手はすごく目立っていて、他の選手と違うオーラを放ってキラキラしていたというか。人を惹きつけるプレーをしていたと思います。その頃は私もサッカーをやっていて、カカ選手のユニフォームを着て練習したりもしました」。

――そんな小さい頃に、セリエAとか海外リーグの試合を観ていたんですか?

「小さい頃はむしろ海外サッカーのほうを観ていたかもしれません。今はDVDですけど、お父さんがカセット(ビデオ)で『年間ゴール集』とかを持っていたので、そういうのを一緒に観たりしていました。結構オールマイティに」。

――ひらがなけやきでキラキラしていると思ったメンバーはいますか?

「オーディションのときはみんながかわいくてキラキラしていて、『私は落ちるな。来る場所を間違えたな』と思ったのが印象に残ってます」。

――でも、優佳さんも合格しました。

「そうなんですけど、みんなかわいいだけではなく、歌やダンスをやっていた子や、やってなくても上手い子がいっぱいいて、すごく焦りました。全然レベルが違いすぎて。私は普通にお風呂で歌ったりするのは好きでしたけど、ちゃんと歌やダンスをやるのは初めてで『プロになるのはこんなに難しいんだ』と改めて思いました」。

――今はパフォーマンスに自信も付いてきました?

「レッスンやライブをたくさん経験させてもらって、見せ方とかを研究しながら、昔に比べたら自信は付いてきたんじゃないかと思います。前は全国握手会でライブをやって、そのあとの握手会で『緊張していたね』とよく言われていたんです。今はファンの方に『キラキラしていたね』とか『笑顔が良かった』と言われたり、『ダンスが上手い』と誉めてくださる方もいるのがすごくうれしいです」。

――今回のようなグラビア撮影でも、研究を重ねてきたようですね。

「前回HUSTLE PRESSさんに出させていただいたときがほとんど初めてのソログラビア撮影で、すごく緊張しちゃって。思うように表情を作れなかったし、ポーズもまったくわからなかったので、自分的にすごく悔しかったんです。本当にHUSTLE PRESSさんがきっかけで、『表情やポージングの研究を頑張ろう』と思いました」。

――鏡を見て練習したりしたんですか?

「はい。鏡で自分の顔を見たり、携帯で自撮りしながら表情を作ったり……。それで実際にグラビアのお仕事をいただいたときに、いろいろ試してみました」。

――誰かのグラビアを参考にしたりも?

「もともとアイドルさんが好きなので、雑誌でアイドルさんの表情をすごく見ました。いろいろな方の写真を見ましたけど、AKB48の柏木由紀さんは見るたびに表情が微妙に違って、すべてが良いのがすごいと思いました。あと雑誌だけではなく、私は生写真も見ていて(笑)。ひらがなけやきでも生写真の撮影があるので、乃木坂46さんやAKB48さんのを見て勉強してます」。

――「不協和音」のペアPVでは井口眞緒さんとのコンビでした。井口さんはすごく個性が強いイメージがありますが、身近で接しているとどんな印象ですか?

「テレビとかでの受け答えは面白いですけど、普段一緒にいるとすごくやさしくて大好きです。他の人に気をつかえるというか、困っていたら『大丈夫?』と声を掛けてくれたりして、『お姉さんだな』と思います」。

――ひらがなけやきでは眞緒さんが最年長、優佳さんが最年少組で。

「今回のペアPVでは眞緒ちゃんが破天荒な役で、私が優等生キャラで、眞緒ちゃんの台詞の言い方が面白いんです。棒読み感がすごくて(笑)。撮影は楽しかったです。最初のドーナツが転がるシーンは、ドーナツの転がり方を何パターンもひたすら撮って、シュールでした(笑)」。

――優佳さんのサッカーシーンもありました。

「久しぶりにボールを蹴ったのに、あんなに上手くできるとは思いませんでした。体が覚えていたのかな?」。

――優佳さんがさらにキラキラするために、今やっていることはありますか?

「最近、『けやかけ(欅って、書けない?)』や『欅坂46SHOW!』とかテレビでパフォーマンスさせていただいて、1人で抜かれるのは一瞬じゃないですか。そこでどれだけ自分を見せられるか? 一瞬の表情をもっと研究したいと思っています」。

――「けやかけ」のひらがなけやきキャラ解説企画のオンエア後は、「落ち込んじゃいましたっ」「泣きました」とブログに書いてました。

「私、すごくネガティブで、ああいうのを気にしちゃうんです。少ないチャンスを活かせなくて、自分を出せなかったのがすごく悔しくて、あのときは本当に落ち込みました。お母さんは『次があるよ』と励ましてくれましたけど」。

――そこまで落ち込むことはない気もしますが、向上心が強いんでしょうね。これからもサッカー話はめげずにしようと?

「はい。サッカーは本当に好きで、私のアピールポイントかなと思います。サッカーに関わるお仕事もしていきたいです。あと、こういうグラビアの撮影もまだなかなかないので、ひとつひとつのチャンスを活かせるように、もっともっと表情を作れるようになりたいし、もうちょっと痩せて写真映えする人になりたいです」。

――ダイエット的なこともしているんですか?

「頑張ってます。夜ごはんを食べなかったり」。

――夜は食事をしないということですか?

「ご褒美でハンバーグとか出るときはちょっと食べちゃいますけど(笑)、普段は控えるようにしています。朝も昼も全体的に量を減らしていて、朝はグラノーラだけです」。

――間食はもってのほか?

「そこまで厳しくはしていません。体重を気にしすぎると余計に食欲が出ちゃうので、あまり自分にストレスをかけないようにしています」。

――ちなみに、「けやかけ」で眞緒さんたちの大食い対決のどさくさでイカの寿司を食べて、「人生初のわさび」と泣いてましたが(笑)。

「いつもわさび抜きで食べていて、わさびは付けたい人があとから付けるものだと思っていたから、入っていると思わなくて。そしたら結構な量のわさびが入っていて、ビックリしました(笑)。あのあともわさびは食べてません。味覚が人より甘好きなんです。お菓子とかの甘いものというより、おかず系で玉子焼きでも砂糖がバーッと入ってないとイヤとか」。

――この4月から高校生になって、中学時代と気持ちが変わったところはありますか?

「ちょっとお姉さんに近づいたので、もっと自分のことは自分でできるようになりたいです。片づけが苦手で、部屋が最近ちょっとちらかってたりするので(笑)」。

――どんな状態になっているんですか?

「何でもとりあえずポイッと置いちゃうんです。あとで片づけようとして、その“あと”が永遠に来ません(笑)。やる気が起きたら全力で片づけますけど、自分がやる気になるのを待っちゃって動かないので(笑)。あと、忘れ物も本当に多くて……」。

――どんなものを忘れたことが?

「靴を忘れてきたり(笑)。履いてきた靴を現場に置いてきて、そこにあった室内履きのまま帰ったりします」。

――スリッパとかで帰るということですか?

「そうなんです。バスのなかで気づいて『あっ……』みたいな(笑)。それを何回かやっていて怒られてます。携帯やお財布も自分がどこに置いたか覚えてなくて、忘れてきて途方に暮れたり。小学生の頃より今のほうが忘れ物は多いかもしれません。無意識で行動していることが多くて、それが自分でも怖いので(笑)、直していかないと」。

――優佳さんって、しっかりしているイメージですけど……。

「いえいえ。本当に抜けてます(笑)」。

――5月31日のZepp Nambaに向けては、準備は抜かりない感じですか?

「自分が楽しむだけではなく、せっかく来てくださった方に笑顔で帰ってもらえるように、パフォーマンスもMCもひとつひとつ、気持ちを改めて頑張っていきたいです。私的には特にMCが課題だと思っていて。ただ考えておいたことを言うだけではなく、状況に臨機応変に対応できるようになりたいです」。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

影山優佳(かげやま・ゆうか)

ニックネーム:かげちゃん
生年月日:2001年5月8日(16歳)
出身地:東京都
血液型:O型
 
 

けやき坂46(ひらがなけやき)

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乃木坂46に続く“坂道シリーズ”第二弾として結成された欅坂46の新グループ。別称・ひらがなけやき。そのオリジナル曲「僕たちは付き合っている」が収録された欅坂46の4thシングル「不協和音」が発売中。Zeppツアーを開催中。次回は5月31日(水)にZepp Nambaで開催。earth music&ecology KANKO Labelのビジュアルキャラクターに就任。冠番組「欅って、書けない?」(テレビ東京/日曜24:35~)が放送中。ラジオレギュラー番組「欅坂46 こちら有楽町星空放送局」(ニッポン放送/金曜24:20~)がオンエアー中。
 
詳しい情報は欅坂46公式サイト
 
 

けやき坂46が歌う「僕たちは付き合っている」のMVはこちら。

 
 
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