欅坂46 駆け上るまで待てない!尾関梨香 渡辺梨加 長濱ねる
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=西中賢治
2015年8月にお披露目されてから、はや4ヶ月。冠番組「欅って、書けない?」の数々の企画で、徐々にメンバーたちのキャラクターがわかってきたが、テレビでは見せない彼女たちの“素”はいかに? そこで、メンバー同士でお互いの“いいところ”と“ダメなところ”を語り合ってもらう「ぐるぐるじゃんけん他己紹介」を開催! 今回は、「けやき坂46(通称・ひらがなけやき)」のメンバーとして新しく加入した長濱ねるの特別インタビューも別項に掲載する。
連載3組目のメンバー3人にじゃんけんをしてもらった結果、決まった役は……
渡辺梨加 → チョキ
尾関梨香 → パー
長濱ねる → グー
1巡目 メンバーの“いいところ”を紹介せよ
①尾関梨香が思う渡辺梨加のいいところとは?
「メンバーをなごませてくれる」
――まずは、尾関さんから渡辺さんのいいところを紹介してください。
尾関「え〜、いいところ……(沈黙)」。
渡辺「……あるでしょ?」。
尾関「ある、ある! 最年長だけど、ほんわかしてて、メンバーをなごませてくれるんです。ステージに出るとき、最年長の梨加ちゃんが『せーの!』ってかけ声をかけてくれたりするんですけど、その声がまた小っちゃくて(笑)。思わずみんな笑っちゃって、グダグダになります」。
――緊張をほぐしてくれるということですね(笑)。長濱さんは後から加入しましたが、渡辺さんのことはどう見えましたか?
長濱「『この人は天然なんだな』って、すぐにわかりました(笑)。他のメンバーさんと話してるのを見てても、なんか、しいたげられてる? というか……」。
――“しいたげる”は、虐待するという意味ですが(笑)。
長濱「あ、なんか違います! いじられてる、かな? でも、一緒に電車にのるときに乗り換えを調べてくれたりするんですよ。そういうところはお姉ちゃんっぽいなって思います」。
――そうなんですか。以前、渡辺さんから「電車を乗り間違えて千葉まで行ったことがある」とお聞きしましたが。
渡辺「それは何回もあります……。寮に帰るつもりが、気がついたら千葉にいて。毎回、電車の窓から海が見えたあたりで『あれ……?』って気づきます」。
②渡辺梨加が思う長濱ねるのいいところとは?
「ひとなつっこい」
渡辺「ねるちゃんは、ひとなつっこくてかわいいんです。よくしゃべってくれるし」。
――長濱さんは「欅って、書けない?」の収録で他のメンバーと初対面したんですよね?
長濱「そうです。誰も私のことをしらない状態だったので、逆に話しやすかったです。べりさん(渡辺)も『よろしくねー』って言って手をつなぎにきてくれたので、『わー』って感じで、勢いで話せました」。
尾関「私も話しかけたの、覚えてる?」。
長濱「え……(沈黙)」。
――完全に忘れてますね(笑)。
尾関「ひどい!」。
長濱「でも、梨香さんが一番最初に『敬語じゃなくていいよ』って言ってくれたのは覚えてます!」。
③長濱ねるが思う尾関梨香のいいところとは?
「客観的にまわりを見てること」
長濱「梨香さんは、すごい客観的にまわりを見てるなって思います。ひとりだけじゃなくて、みんなに気を配れるんですよ。そこがすごいなって思います」。
尾関「え〜、うれしい。ちょっと感動する」。
――尾関さんは、意識してみんなのことを見るようにしてるんですか?
尾関「はい、意識はしてます。21人もいると、みんなの輪の中に入れなくてひとりだけポツンとしちゃう子が必ず出てくるじゃないですか。そういう子を見かけたら、積極的に話しかけて、みんなの輪の中に入れるように誘います」。
――『欅って、書けない?』で、寮で生活する子たちを心配して涙を流したこともありましたね。
尾関「はい。私だったら、寮に入るのはすごい不安だと思うんですよ。欅坂46って個性の強いメンバーが多いから、その中で浮いちゃったらどうしようって……。そういう子がもしいたらって想像すると、心配で心配で、助けてあげたくなります」。
2巡目 メンバーの“ダメなところ”を紹介せよ
①尾関梨香が思う長濱ねるのダメなところとは?
「いつまでたっても敬語」
尾関「ねるには『敬語じゃなくてもいい』っていつも言ってるのに、いつまでたっても“ですます調”なんですよ。『早くうちとけてよ〜』って、イラッとします」。
――イラッとしますか(笑)。
長濱「だって、どこまで踏み込んでいいかわからなくて……。いきなり『オッス』とか言って、『うざい』と思われたら怖いなって」。
尾関「ねるが思ってるより、みんな“ウェルカム”だから!」。
――長濱さんは遅れて加入したという部分で、引け目みたいなものを感じてるんですか?
長濱「そうですね。やっぱり後輩なので……」。
尾関「3ヶ月くらいしか変わらないじゃん! 中3の原田葵も、最初はずっと敬語だったんですけど、『次に敬語使ったら100円ね』って言ったりして矯正しました。ねるにも早くタメ語になってほしいです」。
――とりあえず、“べりさん”“梨香さん”っていう呼び方から変えますか?
尾関「そうですね! 呼び捨てにしたら壁がなくなると思う。1回、『べりか』って言ってみて?」。
長濱「え〜! でもなんか……え〜!?(ジタバタ)」。
尾関「今から梨加ちゃんが『ねる』って呼びかけるから、『べりか』って返して。せーのっ」。
渡辺「ねぇねぇ、ねる?」。
」
長濱「……なに、べりか?」。
一同 (拍手)
長濱「あ〜、やっぱり訂正! べりさんっっっ」。
②長濱ねるが思う渡辺梨加のダメなところとは?
「見てると心配になる」
長濱「べりさん(強調して)は、見てると心配になるんです。この間のゲリラ握手会のときも同じ組になったんですけど、ステージで自己紹介をする前に、べりさんは言うことをすごい練習してて。隣で何度も聞いてたので、私のほうがしっかり覚えちゃったんですけど、べりさんはステージの上でぜんぶ飛んじゃったんです」。
渡辺 (斜め下を見つめてもじもじ)
長濱「べりさんが『え、なんだっけ〜(汗)』って焦ってるから、私は心の中で『べりさん、アレだよ! アレ!』ってずっとテレパシーを送ってたんです。最終的にはちゃんと思い出してくれたんですけど(笑)」。
尾関「最年長なんで、もうちょっとしっかりしてほしいですね。梨加ちゃんから『欅坂46に入る前、就活で50社くらい落ちた』って聞いて、なんか納得しちゃいましたもん」。
――50社くらい!? それホントですか?
渡辺 (斜め下を見つめる)
尾関「こういう感じなんで、私が面接官でもたぶん落とすと思います(笑)」。
――逆に言うと、よく欅坂46のオーディションに受かりましたね……。ここの面接ではどんなことを言ったんですか?
渡辺「えっと……。『友達にどういう人だと思われてますか?』って聞かれたので、『クレイジー』って……」。
――クレイジー!?
渡辺「友達から、『ほんっとにクレイジーだよね』って言われたことがあるんです。自分では自覚がないので、なんでそう言われるのかわからないんですけど……」。
尾関「それは納得できますね。梨加ちゃんは行動がすべてクレイジーなんですよ。ヘンな小学生を見てるみたいです」。
長濱 (笑いをこらえる)
③渡辺梨加が思う尾関梨香のダメなところとは?
「動きがヘン」
――では最後、渡辺さんから尾関さん、いってみましょうか。
渡辺「これはもうひとつしかないです。動きがヘン」。
長濱 (笑いをこらえる)
渡辺「走り方も踊り方も、ぜんぶ“尾関スタイル”なんです」。
――“尾関スタイル”とは、土田晃之さんが命名した尾関さん独特の動き方のことですよね。でも、体力測定で50m走をしたとき、渡辺さんは最下位。尾関さんは15位と意外な健闘を見せましたね。
尾関「そうなんです。結果がよければいいんです」。
――ところで長濱さん、さっきから笑いをこらえてますが、尾関さんの動きを見てどう思いますか?
長濱「いや、体が細いから、カクカク骨ばった動きになるのかなーって……。これ、ほめてますよ?(ニヤニヤ)」。
――ぜんぜんほめてませんよ(笑)。
渡辺「ゲリラ握手会のチラシを配ってるときも、ちょっと動きがヘンだったんです。猫背で首が前に出てて、がに股で」。
尾関「スタッフの人がツイッターにあげた写真を見て、自分も『ヘンだな』って思った……」
長濱「でも……梨香さんはがんばってましたよ!(ニヤニヤ)」。
今回の3人の仮ユニット名「クレイジーズ」
恒例の仮ユニット名。今回、3人に共通する性質を探った結果、「クレイジーズ」に決定した。もちろん、一家の長は渡辺梨加。尾関梨香も、動きがおかしかったり、寮に入るメンバーを心配しすぎて泣いてしまったりするところには、そこはかとなく狂気を感じる。そして別項の特別インタビューを読んでいただければわかるが、長崎から宇宙に思いを馳せていた長濱ねるも、ややクレイジー。尾関も長濱も、クレイジーであることには同意したものの、渡辺とは一緒にされたくないと言っているが……。たとえ就活で全滅しても、そのクレイジーさが芸能界では輝くものと信じたい。
11月29日放送の「欅って、書けない?」で、突如、新メンバーとしてお披露目された長濱ねる。実は、欅坂46のオーディションを受けていたものの、最終選考の当日になって母親に長崎へと連れ戻されていたのだ。当初、両親は娘のグループ加入に反対していたが、乃木坂46の福岡コンサートを観て翻意。長濱は東京で活動することを許された、という経緯を持つ。
最終オーディションを受けていないことから、欅坂46のアンダーグループとして新しく結成された「けやき坂46」(呼び名:ひらがなけやき)の一員として当面は活動することになった長濱。日本中のファンが今もっとも気になっている彼女のことを知るために、特別にインタビューを申し込んだ。
――そもそも、アイドルを好きになったきっかけはなんだったんですか?
長濱「小学校高学年の頃、AKB48さんのファンになったんです。ドラマの『マジすか学園』とか、『ポニーテールとシュシュ』にめっちゃハマってました。そのころ、学校のパソコンクラブに入ってたので、ひとりでずーっとAKB48の動画を見てました」。
――パソコンクラブ? 珍しいチョイスですね。
長濱「はい。『これからはテクノロジーだ』とか思っちゃって(笑)。6年生の部員は私ひとりだったので、卒業アルバムの撮影は5年生の子たちが一緒に写ってくれました(笑)。当時は握手会にも行けなかったし、CDを買うおこづかいもなかったので、ひたすら動画を見てました」。
――その流れで乃木坂46のファンになったんですか?
長濱「はい。中学2年生のころ、『おいでシャンプー』に出会って、ファンになったんです。まだまわりにも乃木坂46さんが好きな子はいなかったので、『私だけが好きなグループだ』って密かにうぬぼれてました」。
――どんなところが刺さったんですか?
長濱「歌詞です。そのころ、けっこう人間関係で悩んでて。学校の女子の間で嫌われないように、いつもがんばって自分をふるいたたせてました。ひとりで電車に乗ってるとき、乃木坂46さんの曲を聴いて泣いてた時期もあります。人に嫌われたくなくて、八方美人になっちゃうところは今でも変わらないんですけど」。
――どうしてそんな性格になったんだと思いますか?
長濱「私、五島列島の出身なんです。島にいたころは、みんななかよしで、釣り、木登り、秘密基地、みたいな生活をしてたんですけど、小1で街に引っ越してみたら、『島とは違うんだ……』って思うことがあって。自分を出したら嫌われるし、女子同士の嫉妬とかもあるじゃないですか。それでだんだん心を閉ざすようになって、ひとりの世界にひたる子になりました」。
――きっと、今でもひとりの世界にひたることが多いんですよね? どんなことを考えてるんでますか?
長濱「宇宙のことです。寝る前に、宇宙のことを考えて『自分ってなんだろう?』って思うんですよ。宇宙には銀河がいくつもあって、その中のひとつに太陽系が入ってて、さらにその中に地球があって日本があって私がいる……。そういうことを考えてると、『私ってちっぽけだな〜』って感じるんです」。
――そんな人が、どうして欅坂46に入ろうと思ったんですか?
長濱「根本的には、とにかく私のことをしらない人だけがいる世界に行きたかったんです。留学を考えたこともあります。でも、一番好きな乃木坂46グループに入れればいいなって思って、オーディションに応募しました」。
――なるほど。ちなみに、アイドルになる前に夢はあったんですか?
長濱「……大統領になりたかったです!」。
欅坂46(けやきざか ふぉーてぃーしっくす)
【CHECK IT】
乃木坂46につづく“坂道シリーズ”第二弾として結成されたグループ。2015年8月にお披露目されて以来、ステージデビューに向けてレッスンを重ねている。初の冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)が毎週日曜日深夜0:35~放送中。2016年1月30日(土)、国立代々木第一体育館で行われる「ALL LIVE NIPPON Vol.4」に出演が決定!
詳しい情報は欅坂46公式サイト
尾関梨香(おぜき・りか)
生年月日:1997年10月7日(18歳)
出身地:神奈川県
血液型:O型
渡辺梨加(わたなべ・りか)
生年月日:1995年5月16日(20歳)
出身地:茨城県
血液型:O型
長濱ねる
生年月日:1998年9月4日(17歳)
出身地:長崎県
血液型:O型
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