PICK UP MODEL 久間田琳加
PHOTO=草刈雅之 INTERVIEW=斉藤貴志
女子中高生のカリスマ的16歳
「Seventeen」専属モデルに
――「nicola」のモデルオーディションに応募したのが小学生のときでしたっけ?
「小学6年生でした」。
――学校でも目立つ子だったんですか?
「全然そんなことなくて、静かに勉強していて、みんなに教えてあげるタイプでした。出たがりとかではなかったですね」。
――学級委員をやるようなタイプではなかったと。
「あっ、学級委員は何年か続けてやってました。推薦してもらうことが多かったので……」。
――やっぱり人気者だったんじゃないですか?
「どうなんだろう? 『明るい』とは友だちに言われます」。
――友だちも多いほう?
「そうですね。友だちと遊ぶのが大好きで、お仕事が休みの日は家でじっとしていられません。ちょっとでも時間があったら、なるべく友だちと会いたいです」。
――自分から「あそこに行こう!」みたいな?
「今、インスタグラムが流行っているじゃないですか。オシャレなカフェとかを友だちとインスタで探して、『今日はここに行こう!』と、そこに行って写真を撮る。そんなことばかりしています」。
――都会の女子高生っぽい感じ?
「ああ……。そうなんですかね?」。
――この春に「nicola」モデルを卒業して、8月からは「Seventeen」の専属モデルになりました。「nicola」はもともと読者だったそうですが、「Seventeen」は?
「実はポージングの勉強のために、小学生の頃から買ってました。出ているモデルさんが大人な方が多くて、良いと思った写真を切り抜いてノートに貼ったりしてました。だから『Seventeen』の読者歴も結構長いんです。自分も『nicola』を卒業したら、ぜひ『Seventeen』に行きたいと思ってました」。
――好きなモデルさんもいました?
「当時は新川優愛さんが大好きでした。優愛さんが出ているページはめっちゃ切り抜いてましたね」。
――琳加さんは女子中高生のカリスマと呼ばれていますが、琳加さん自身はどこからファッションとかを学んでいるんですか?
「今はもっぱら芸能人さんのインスタを見ています。ローラさんやマギーさんの大人の女性らしい洋服を見て勉強したり……。『Seventeen』モデルだと、江野沢愛美さんがすごくオシャレなのでチェックしてます」。
――モデルとして普段から心掛けてることはありますか?
「やっぱり体型管理は気をつけるようにしています。顔に出やすいタイプなので、夜ごはんの炭水化物を減らしたり……。でも、自分にごほうびをあげる日も作らないと絶対に続かないので、月に1回めっちゃ食べる日を決めて、お腹がパンパンになるまで食べます(笑)」。
――その日は何をどれぐらい食べるんですか?
「まずドーナツを2コ食べて、スタバで飲んだりスイーツ系を摂取します。ドーナツが好きで、一番は原宿のGOOD TOWN DOUGHNUTSというお店で、すごく大きいドーナツがあるんです。私が好きなのはSMILE MANGOというので、すっぱいマンゴー味でニコちゃんの顔が描いてあって、かわいくておいしいドーナツです! 何も気にしなければ、ドーナツはきっといくつでも行けちゃいます」。
――普段はドーナツとかの誘惑に負けそうになることはありません?
「ありますね(笑)。スイーツのフェアとかがあって、友だちに『行こう』と誘われたりするんです。大事な撮影がある前は『ごめん』と言ったり、撮影が終わってからの日にしてもらったり、ガマンしてます」。
――運動は何かしているんですか?
「最近は家で筋トレをしてます。サイトで見たメニューをそのままやる感じで、脚を上げたりしています」。
――「Seventeen」の撮影は、同じモデルの仕事でも「nicola」とは違いました?
「まず現場がすごく大人な雰囲気です。『nicola』のときは第2の学校みたいな感じで、友だちとワイワイ騒いで撮影してましたけど、『Seventeen』の撮影はサクサク進んでいきます。『良い雑誌を作ろう』という意識がさらに高いというか、その雰囲気に圧倒されましたね。『nicola』では笑顔がすごく大事でしたけど、『Seventeen』は流れでシャッターをいっぱい切って、自然な感じを撮るんです。やっぱり大人な感じですね。読者の年齢層が違うと、撮影もこんなに違うんだなと思いました」。
――戸惑いもありました?
「はい。『ST channel』とかで『Seventeen』モデルのポージングの動画をあらかじめ観ていったものの、やはり『nicola』とは違っていて新鮮でした」。
――準備はしていったんですね。
「心配性なので、あらかじめ準備をするタイプです。旅行に行くときも、荷物を何回も確認することは欠かしません(笑)」。
――新しい現場での緊張感もありました?
「先輩と撮影することも何度かあったので、やっぱり緊張します。江野沢さんとか、岡本夏美さんとか、皆さんカッコよくて、自分からはガツガツ行けないので、勇気を出して、やっと『お疲れさまです』……みたいな感じです(笑)。でも皆さん、すごくやさしいです」。
――「nicola」の看板モデルだった琳加さんですが、「Seventeen」では新人として取り組む感覚ですか?
「1からの新しいスタートだと思っています。『nicola』でのことは思い出として残して……」。
――一方で、今秋公開の映画「ミックス。」にも出演。演技にも興味あったんですか?
「友だちと映画を観に行くことも多いので、興味がありました。女子高生は少女マンガの実写化が好きで、私もそういうのを観て泣いたりもします」。
――どんな作品で泣いたんですか?
「ちょっと前の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は、恋愛映画で初めて泣きました。最後のほうに小松菜奈さんが演じる女の子が涙する理由がわかってきて、その気持ちを考えたら『このときはきっとこんな想いでいたんだな……』と涙が止まらなくなりました。あまり映画を観て泣くことがないので、自分でビックリしました」。
お仕事の前はすごく不安なので
準備はしっかりやっておきます
――「ミックス。」の撮影に入る前も、事前に自分で台詞をかなり練習したり?
「やりました。台詞覚えが良くないほうなので、台本を何度も何度も読み込んで、家族に相手をしてもらったり、自分1人で読んだりして頑張りました。前にもドラマをやらせてもらったことがありましたけど、こんなに大きな作品は初めてで、今まで感じたことのない緊張やプレッシャーもありました」。
――新垣結衣さんと瑛太さんが卓球でペアを組む役のW主演で、琳加さんは瑛太さんの娘の佐野しおりという役。どんなキャラクターなんですか?
「すごくやさしい子です。親がどんどん変わっていくので、普通だったら戸惑いがあるじゃないですか。それをすんなり受け入れるような子だと監督からも言われて、役に入りやすくなりました」。
――自分に合っていたと?
「私も親と出掛けたりすることが多くて、同じことを感じる場面もありました」。
――撮影で特に印象的だったことは?
「初日の最初が新垣さんと広末涼子さんと山口紗弥加さんとの4人のシーンだったんですよ。皆さん、もちろん初めましてで、今まで映像や誌面で見ていた人たちが目の前にいる……と思ったら、ビックリしちゃいました。私、緊張すると無口になっちゃうんです。でも皆さん、待ってるときも『今、高校生なの?』とかたくさん話し掛けてくださいました」。
――しおりは卓球をやるわけではないんですよね?
「やってません。皆さんの卓球シーンはとても上手でした。私は卓球は温泉に行ったときにやるくらいで(笑)、全然うまくないです」。
――運動神経は全般的にどうなんですか?
「ずっとクラシックバレエを習っていて、部活も体操部だったので、体を動かすことは好きです。足も速いほうですかね」。
――夏休みには何か計画していることはありますか?
「夏休みに入る前からいろいろ計画しました。『バーベキューをしたいね』とか、『花火やお祭りに行きたいね』とか、USJに行きたいので『何なら大阪に行く?』とか……。どんどん話が盛り上がってます」。
――海には行かないんですか?
「夏休みに入る前に3回くらい行きました(笑)。江の島に行くのも好きなので……」。
――ホント青春してますね~。でも、タレントさんは日焼けを気にしないといけないのでは?
「私はどっちかというと、気にするタイプではないかもしれません。『あっ! 日焼け止めを塗り忘れちゃった!』くらいの、気が回ってないところがあります(笑)。でも、意外と焼けにくい体質なんです」。
――それは得ですね。夏休みの宿題は早めに片付けるタイプですか?
「いや、毎年ギリギリに頑張るタイプです(笑)。『やろう、やろう』と思っても、なかなかできないんです。早く終わったことは一度もありません。でも、最後は夜な夜な起きて『頑張るのは今日だけだから!』と思って何とかします」。
――普段の休みの日は、さっき出たようにカフェに行ったり?
「1日お休みがあったら、もったいないから、ずーっと遊んでいたいんです! 友だちと服を見に行ったりショッピングをよくします。友だちが全然違うテイストを好きだったら、逆に面白くて一緒に買い物をします。洋服はすごく好きなので、時間があれば、しょっちゅうウィンドウ・ショッピングをしているかもしれません」。
――流行にも敏感なんですよね。
「そうですね。メイク道具も『今はこれが流行り』とか、メイクさんと話していてわかるようになってきました。昔はただメイクされる感じでしたけど、高校生になったくらいから、自分でメイク道具もたくさん買い始めて、どういうメイクがいいか研究するようになりました」。
――服でも何でも、最近気になっている流行りものはありますか?
「今日穿いてるパンツが、実はチャックがグッと上がって、すごいスリットが入るんです。膝くらいまで上げて穿いてますけど、もう1本似たような形のも持っていて、こういうのが好きです。最近、パンツが増えてきましたね。大人になりたい感じです(笑)」。
――しかし、琳加さんはヴィジュアル良し、センスあり、運動もできる……ということで、弱点がなさそう。
「いやいや、そんなことないです。メンタルが弱いタイプなんです。たとえば新しいお仕事が明日というときに、もうどんどんネガティブなほうに考えてしまって……。『先輩はどんな感じなんだろう? こんな私がシレッと現場に入っちゃって大丈夫なのかな?』って、悪いことを想像しちゃうんです」。
――へーっ。だからこそ、準備を入念にするんですか?
「そうですね。そこに繋がっていると思います」。
――「ミックス。」の撮影前にもネガティブな気持ちになってました?
「それはありましたね。『台詞を忘れないかな?』とか『皆さんとちゃんとしゃべれるかな?』とか……。でも、そういうのが『顔に出ないね』と言われることが多いです。あまり無理しているようには見えないみたいで……。それで現場に行くと結局、『楽しかった』と終わることが多くて、ネガティブなことを考えていた時間が無駄だったと思います(笑)」。
――現状で目標にしていることや、身に付けたいことはありますか?
「『バズリズム』だったり、マギーさんがやってらっしゃるようなMC業に憧れがあります。私、音楽を聴くのもすごく好きなので、いつかそういうお仕事ができたら……というのが、今の目標です」。
――どんな音楽を聴いているんですか?
「洋楽も多いし、J-POPも聴いてるし、結構幅広い感じです。海外のアーティストだとフィフス・ハーモニーやDNCE。YouTubeで入って、関連でどんどん出てくるのを観たりしてます。日本では“特に”という方はまだ見つけられてませんけど、学校では今みんな、ぼくのりりっくのぼうよみさんを聴き始めていて、どんどんハマっている感じです」。
――で、そういう音楽番組でMCをするには、どんなことが必要だと思います?
「まず、お話するのが上手にならないと……。緊張すると無口になるのを克服して、面白いことも言えるようになりたいですね」。
――お笑いも好きなんですか?
「はい。芸人さんとか大好きです。特に、流れ星のちゅうえいさん。動画とかよく観てます」。
――本当に趣味が幅広いですね。
「そうかもしれません。お仕事も幅広くやりたいです」。
久間田琳加(くまだ・りんか)
生年月日:2001年2月23日(16歳)
出身地:東京都
血液型:AB型
【CHECK IT】
2012年に「二コラモデルオーディション」でグランプリを受賞。2017年3月まで「nicola」(新潮社)で専属モデルを務め、表紙に11回登場。2017年4月から女子高生向けWebマガジン「EMMARY」3代目編集長に就任。2017年8月から「Seventeen」(集英社)の専属モデルに。「めざましテレビ」(フジテレビ系)内の「イマドキ」(月~金曜/6:45頃~)にイマドキガールとして不定期出演。「オトナ ゼミナール-大人になりたいりんくまと仲間たち-」(生テレ)に出演中。吉田凛音の「パーティーアップ」のMVに出演。10月21日(土)公開の映画「ミックス。」に出演。8月8日(火)に原宿クエストホールで開催する「Lespros Teens Festival」に出演。
詳しい情報は公式HP