ずっと、槙田紗子①
PHOTO＝河野英喜 STYLING=米丸友子
HAIR＆MAKE＝伊藤吉範 INTERVIEW＝田井庸介
槙田紗子（まきた・さこ）
生年月日：1993年11月10日（22歳）
出身地：神奈川県
血液型：B型
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2011年、ぱすぽ☆（現・PASSPO☆）のメンバーとしてシングル「少女飛行」でメジャーデビュー。女性グループのデビューシングルとしてはオリコン史上初の週間ランキング初登場第１位を獲得し、注目を浴びる。アイドル活動と共に、PASSPO☆の振り付けやライブの演出、また後輩グループ“サンミニ”の振り付けや作詞を手掛けるなど、クリエイティブな才能を発揮。2015年の５月にPASSPO☆の活動を休止し、12月に正式にPASSPO☆を卒業。2016年の３月に大学を卒業し、４月よりソロ活動を本格始動。
ずっと、二刀流
――PASSPO☆を卒業して半年、活動休止からは１年経ちましたが、今の率直な心境は？
「PASSPO☆の活動を休止した頃は、大学もあったし、アイドルの裏方的なお仕事の志向が強くなって、一旦表舞台から去りたい想いが強かったんですよね。でも、そういう表舞台から離れてみてわかったのは、やっぱり裏方ばかりじゃなくて、自分は表に出ることも好きなんだなあ、って。例えば、後輩グループの振りを付けたとしても、後輩グループに渡した瞬間、その子たちの色に染まっちゃうんですよね。自分の作品かもしれないけど、もう自分のものではなくなる。それはそれで嬉しいことでもあるんですよ。違う命が吹き込まれていくような……」。
――でも、自分の手から巣立って行っちゃう淋しさもある？
「そうですね～。だから、裏方の仕事をしながらも、逆に、人が作ったものを自分色に染める表現者の立場でもいたい、って改めて感じたんです。作品を作る裏方としての自分と、作品を表現する表舞台の自分とを両立できたらなあ、って。そういうポジションの人ってあまりいないから、『やっていけるの？』『無理なんじゃない？』って言われたりもするけど、とにかく今は自分を信じてがんばりたいっ。まずは二刀流で（笑）」。
――裏方では、振り付けとか作詞作曲的な方向だと思うけど、表舞台では何をやりたいの？
「お芝居に挑戦したくて……。今まで、あまりそういう活動をやって来なかったんですけど、ずっと興味はあったし、ひとりになったタイミングで、そういうお仕事も本格的にやりたいな、って考えています」。
――その先の夢なんかはあったりするの？
「将来的には自分のプロデュースしたグループを作りたいんです。イメージはアイドルだけど、ちゃんと実力も備わったアイドル。これはPASSPO☆をやってたときからの夢なんです。この夢は、自分がもっと年を重ねて、いろんな経験を積んで、タイミングも見計らって、っていう、私がおばさんになった頃の話ですけど（笑）。行く行くは経営者になりたい、っていう目標もあって。そのためにも自分の知名度を上げていくことが大切だなあ、って思ってます」。
――職種的にはなんの会社？
「やっぱりエンターテインメントに関わる会社ですね。それが実現できたら最高だなぁ。会社名ですか？ う～ん……濁点のある言葉を入れたいですね。別に根拠はないけど（笑）」。
ずっと、ダンス
――PASSPO☆卒業後も、後輩グループの振り付けを担当していますが、そもそものきっかけは？
「PASSPO☆にいた頃に、ダンス経験者がメンバーの玉井杏奈と私しかいなくて、２人で新曲のダンスを他のメンバーに教えてたんですよ。そのうち杏奈が新曲の振りをオリジナルで考え出したりして……。あの子はセンスもあるし天才肌なんで、すごいなあって見ていて。私の場合、教えるのは得意だったけど、さすがに自分で考えたりはできないだろうって……」。
――PASSPO☆では玉井さんのほうが先だったんですね。
「そんなときスタッフさんが『杏奈の次は紗子がやるっしょ！』みたいな（笑）。無理だとは思いながらやってみたら、結構楽しくてハマっちゃったんです。それがPASSPO☆の3rdアルバムの『JEJEJEJET!!』のときだから、2013年の12月ですね。それからは新曲が届くたびに、先生が振り付けを考える前に、勝手に思い浮かんじゃう、みたいな（笑）。曲を聞いてダンスを作るのが癖みたいになりましたね～」。
――そっちのほうが天才肌じゃないですか！ 確かPASSPO☆のステージ演出も少しやってましたよね。
「やりましたね～。PASSPO☆でいろんなことを経験して、裏方としての道が開けたっていう感じです。初めてPASSPO☆の振りを考えた頃に、“サンミニ”っていう後輩グループがデビューしたんですよ。それで『紗子、振り付けやってみない？』って言われて、それがきっかけで後輩グループのダンスも担当するようになりました」。
ずっと競馬
――そんな紗子ちゃん、「HUSTLE PRESS」でこの夏から競馬連載がスタートします！
「競馬なんてやったこともなければ、見たこともないし、馬券の種類や買い方すらわかってないんですけど……（汗）」。
――だからこその、紗子ちゃん流馬券術を編み出してほしいんだよね。なんの知識もないところから。
「いろいろまわりの人に聞いて、私なりに研究したいと思います！」。
――競馬の騎手とか馬で、知ってる名前ある？
「昔、お父さんが仕事で武豊さんの写真集とかオグリキャップのポスターを作ってたんですよ。だからそのふたつは知ってます（笑）」。
――なるほど（笑）。毎回の１万円の軍資金で、ぜひ億万長者を目指してください！
「大当たりしちゃったらどうしよう。急に私が『今日はおごるよ！』とか言い出したら、大金が当たったと思ってください（笑）。そのうち競馬雑誌とか丸めて仕事現場に持参するようになるかも（笑）」。
