PICK UP ARTIST 水谷果穂

PICK UP ARTIST 水谷果穂

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

1年ぶりにシングルをリリース
聴く人をやさしく励ます応援ソング

 
 

――2ndシングル「君のステージへ」が発売されます。約1年前の1stシングルのときと心持ちの違いなどはありますか?

「1年くらい経って、自分から『こうやって歌ったほうが伝わりやすいかな?』とか、聴いてくれる方をより強く考える気持ちが出てきました。ちょっとは成長できたように思います」。

――女優業などもしながら、歌唱力向上のためにしていたことは?

「発声練習やボイストレーニングは続けていました。演技のための発声と通じる部分もあるので、演技レッスンと同時にもできました」。

――その成果はどんな形で出ました?

「自分が力んでしまう箇所とか『こういう状態で歌うとこうなる』というクセが、わかってきたように思います」。

――音楽の勉強もしていたんですか?

「いろいろな歌を聴くようにしています。ただ最近は『勉強のため』というより、純粋に好きで聴いてることが多いかもしれません」。


――最近だと、どの辺の音楽を?

「andymoriさんにハマって、ずっと聴いています。最初、いろいろな音楽に触れようとして、聴いたことがない曲をたくさん聴いていたときに、『この歌、好きだな』と思ったのがきっかけでした」。

――「君のステージへ」はアニメ「若おかみは小学生!」の主題歌としてオンエア中ですが、最初から主題歌として出すことが決まっていたんですか?

「そうですね。主題歌を歌わせてもらうことが決まったあとに、イメージに合ういくつかの候補曲の中から選ばれて、レコーディングしました」。

――自分でもこの曲がフィットする感じが?

「どれもいい曲でしたが、『君のステージへ』は伸び伸び歌えました。Aメロの歌詞は自分の思い出とリンクするところもあって、馴染みやすい曲だと感じました」。

――どんな思い出が蘇ったんですか?

「『ココロに隠して 悔しくてひとりで 泣いた日もあったね』というところで『私も叶えたい夢があったけど自信がなくて、自分の中に閉じ込めちゃったことがあったな』……とか。歌詞のひとつひとつに共感しました」。

――一方で、「若おかみは小学生!」の世界観を反映したところも?

「完成したアニメを観る前に録ったのですが、原作が主人公の女の子の成長物語で、すごくホッコリしてやさしいお話だった記憶があったから、そういうイメージも思い出しながらレコーディングしました。アニメで画が付いて流れるのを観たら、歌詞も曲調もピッタリでうれしかったです」。

――原作は小学生の頃に図書室で読んでいたそうですね。

「すごく人気のあった本で、たぶん同世代の女の子はみんな知っていたんじゃないかと思います。本当に懐かしいです」。


――小学生の女の子が旅館の若おかみになるお話で、当時は同じ小学生として感情移入していたような?

「感情移入というより、お話に本当に入りやすいんです。小学生がみんな夢中になるくらい描写がイメージしやすくて、どんどん次が読みたくなりました」。

――果穂さんはよく図書室に行く子だったんですか?

「休み時間はほとんど外で遊んでいました。でも“図書室の日”にはクラスのみんなで借りに行って、そこでハマった本は、外に遊びに行っても教室に戻ってから授業が始まるギリギリまで読んでました。本は大好きで、自分でもよく買ってましたね」。

――「君のステージへ」は応援ソングで、主人公のおっこを励ますイメージ?

「レコーディングで初めはそんなふうに歌いました。でも、それだけではなく、友だちや家族にも置き換えて、想いと歌い方をちょっと変えたりもしました」。

――自分でも歌を聴いて励まされることはあります?

「気分が乗らないときや何となく感情を外に出したいときには、歌の力を借りることは多いです。その時々で、いろいろな歌を聴いてます」。

――今は自分がアーティストとして、聴く人を元気づける立場になりました。

「これまでは自分の経験を重ね合わせて歌うことが多かったんですが、この曲は誰かに向けて発信するイメージなので、今までの歌とは違うかなと思います」。

――すごくやさしい感じがします。楽曲的な難易度はどんなものでした?

「前回の『青い涙』はカラオケとかでみんなに『難しい』と言われましたけど(笑)、『君のステージへ』は歌いやすいと思います。あまり型にはまらず歌えるんじゃないかな。2人とかで歌ってもいい曲になっていて、すごく楽しそうな気がします」。


――「流した涙 ライバルの顔」というフレーズもありますが、果穂さんもライバルだと思っている人はいますか?

「あまり他の人をライバルだとは考えていません。このお仕事をやりたいと思ったきっかけのひとつが『自分を変えたい』という気持ちだったので、本当にライバルは自分という感じですね」。

――同年代の女優さんを意識したりはしないと。

「どちらかというと『すごいな。いいな』と思って、『自分もこういうふうになっていきたい』という活力になっています」。

 
 

女優も歌手もお仕事は全部
つながっている感覚があります

 
 

――MVには横山だいすけさんがお兄さん役で出演してます。

「初めてお会いしましたがイメージ通りの方で、本当にやさしいお兄さんという感じでした。すごくひょうきんなところもあって、ダンスのシーンでは場を盛り上げて楽しい空気を作ってくださいました」。

――振りも踊りやすいような?

「ダンスが苦手な私でも踊りやすくて、マネしてもらいやすい振付になったと思います。一番できなかったところが現場で変わって簡単になったので『ああ、良かったな』となりました(笑)。歌詞に合わせた振付になっているので、歌いながらでも踊りやすいはずです」。

――果穂さんの地元・静岡の友だち2人も出演しているんですよね。

「そこが今回、一番楽しかったところです。『来てくれたら面白いね』ということで誘ったら、『やりたい!』とOKしてもらえて……。私もリラックスして撮れました」。


――MVの中では果穂さんがオーディションに備えて、家で立って台本を覚えてるシーンもありました。実際の台詞覚えもあんな感じで?

「意外とあんな感じかもしれません(笑)。でも最初に台本を読むのは、家ではない場所にしています。家だと何か緊張しちゃって、自分のところばかり読んじゃったりするので。物語全体を読むには外の喫茶店とかのほうが、お話が入ってきやすくていいように思います」。

――話は変わりますが、「Going! Sports&News」のお天気キャスターのほうは、もうすっかりリラックスしてやっているみたいですね。

「いやいや。全然リラックスしてないです(笑)。結構緊張してます。やっぱり時間の限られた生放送というのと、ニュース番組ということで普通のバラエティとは違っていて……」。

――シリアスなニュースも入ったりするし。

「スタジオの雰囲気はもちろん楽しんでいますが、ニュースの中で担当するお天気コーナーも間違えて伝えてはいけないので、気が引き締まります。そういうところは初めての経験という感じがすごくしました」。

――天気予報は裏で苦労することもありますか?

「お天気はその日に行ってから原稿をもらうのが、今までのお仕事と違うなと思います。いつもは必ず台本が前の日にはあって、少なからず心の準備ができたので。すぐに覚えてすぐに読むのは、だんだん慣れてはきても、いまだに緊張します」。

――スポーツ選手の取材もしていますが、特に印象的だった人はいますか?

「今までお会いした方は、筒香(嘉智)さんとか皆さんすごくやさしい印象がありました。スポーツ観戦をしたことがなかったので、野球でもサッカーでも『試合を観るのはこんなに面白いんだ!』と初めて知りました」。


――普段もスポーツの勉強をするように?

「そうですね。取材ではなくても時間があったら、他の競技も観させてもらってます。最初はよく知らなかった競技も、ルールを覚えて観たら楽しいし、試合中に何で盛り上がっているのかもわかるようになりました」。

――強く興味を惹かれた競技はあります?

「取材していて面白かったのはラグビーです。皆さん体がすごくて迫力があって、印象に残ってます」。

――果穂さんは中学時代にバレーボールをやっていたんでしたっけ?

「はい。レギュラーの外の外でしたけど(笑)。自分ではブロックが得意だと思っていて、何回か誉められたことがあります。あと、フェイントでしたっけ? 打つと見せかけてチョンと前に落とすのが好きで、それは自信ありました(笑)」。

――今は運動は何かしてます?

「週に何回か走るくらいですね。30分か40分、ちょっとしゃべれるくらいのスピードを保って、あまり辛くならないように走っています」。


――歌手活動の話に戻ると、シングルを2枚出したら、次はアルバムも視野に入る感じですか?

「オリジナル曲がたくさんあるので、作れたらいいなとは思います。今は柔らかい曲調が多いんですけど、アルバムだったらいろいろな曲があったほうが楽しそうなので……」。

――激しいロックを歌ったりも?

「ロックまで行けるかわかりませんけど、いろいろな曲調に挑戦してみたいなと思います」。

――女優やお天気キャスターの仕事もしている中で、果穂さん的には歌手活動はどんなウェイトなんですか?

「女優をやっていたから、たぶん今、歌手もやれているので、全然違う活動をしているというより、全部のお仕事がつながっている感覚ですね」。

 


 
 

水谷果穂(みずたに・かほ)

生年月日:1997年11月3日(20歳)
出身地:静岡県
血液型:B型

【CHECK IT】
2013年にCMでデビュー。同年7月から放送のドラマ「リアル脱出ゲーム 密室美少女」(テレビ東京)で女優デビュー。これまでの主な出演作は「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ系)、「ナポレオンの村」(TBS系)、「とと姉ちゃん」(NHK)、「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)、「ブラックペアン」(TBS系)、映画「先輩と彼女」、「バレンタインナイトメア」、「honey」など。「夢の通り道」(日本テレビ/日曜21:54~)にナビゲーターで出演。今年4月より「Going! Sports&News」(日本テレビ系/土・日曜23:55~)で土曜日のお天気キャスターを担当。2017年7月にシングル「青い涙」で歌手デビュー。2ndシングル「君のステージへ」が6月27日(水)に発売。
詳しい情報は公式HP

水谷果穂オフィシャルファンクラブ「KAHO CLUB」HP
 
 

「君のステージへ」(完全生産限定盤)

CD+DVD ¥2,315+税

 
 

「君のステージへ」のMVはこちら!

 
発売記念イベント(ミニライブ、2ショットチェキ会、握手会)
6月27日(水)18:00~HMV&BOOKS TOKYO 7階
6月30日(土)13:00~タワーレコード渋谷店4階
7月1日(日)15:00~タワーレコード横浜ビブレ店
7月7日(土)14:30~タワーレコード名古屋パルコ店
7月8日(日)12:00~タワーレコード梅田NU茶屋町店
 
 
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