FRESH ACTRESS 森高愛
PHOTO=名児耶洋 HAIR&MAKE=SHIO
INTERVIEW=斉藤貴志
「トッキュウジャー」カグラ役から
急成長する18歳は女子力も抜群!?
――1月14日が誕生日でしたね。
「無事18歳になりました」。
――当日は盛り上がったんですか?
「友だちとディズニーランドに行きました。私、ラプンツェルが大好きなんです。ラプンツェルに会うためだけに、ディズニーランドに行ったりするくらい。グッズが出たら買いますし」。
「一番好きです。お姫様はおしとやかなイメージがありますけど、ラプンツェルは自分がプリンセスだと知らずに塔の上で育ったので、お転婆なんです。でも、人にすごくやさしい。外の世界を知らなかった分、驚くことがいっぱいあって、心がきれいなんです」。
――愛さんにお姫様願望があるわけではなく?
「そういうのはないですけど、今、髪を伸ばしているのも、ラプンツェルの影響です。みんなから『無理がある』と言われながら(笑)」。
「できてないです。なんであんなことを言ったんですかね? 全然できる気配はなく、今もパパ、ママと呼んでいます(笑)」。
――18歳の目標はありますか?
「ついに社会人になるので、自立したいです。今までは仕事していても、どこかに『学生だから』という甘えがあったと思うんです。JKという肩書きがなくなった自分に何が残るのか考えつつ、いろいろなことにチャレンジして前進していければ」。
――今からチャレンジしようと考えていることも?
「仕事面では、どんな形でもいいから『森高愛はこういう人です』と、皆さんに発信していきたいです。テレビとか、こういう取材でも。あと今、運転免許を取りに行ってます。学科で先生と対面してノートを取ったりマーカーを引くのがすごく楽しいです」。
――交通法規もすぐ覚えられると。
「頭でっかちで、逆に実技が苦手で…。S字で乗り上げちゃったことがあって…。左折とかも苦手かも」。
――巻き込み事故になってしまいます!
「そうなんです。頭ではわかっているんですが…。まだやってないですけど、縦列駐車もちゃんとできるか心配です(笑)」。
――それだと免許は取れません(笑)。
「でも、1つ1つクリアしてハンコはちゃんともらってますよ。もうすぐみきわめをもらって、仮免の試験を受けるのが楽しみです」。
――このインタビューがアップされる頃は路上に出てますかね。反射神経はどうなんですか?
「私、小学校のときは走り幅跳びの選手だったんです。学校の代表で市の大会に出て、入賞したり」。
――運動神経は良いんだ。
「違うんです。幅跳び、高跳び、ハードルは得意でしたけど、走って跳ぶことしかできなくて。そこにボールとか入ってくるとダメなんです」。
「あんなことはなかったです(笑)」。
――猛男くんみたいなタイプはどうですか?
「猛男くんも中身を知れば素敵だなと思います。けど、凛子みたいに一瞬で恋には落ちないかな(笑)。友だちから恋になる可能性はあると思いますけど」。
――学校で仲良しグループはありました?
「中学の友だちもいまだに仲良いです。いつも一緒にいたグループがあって、月に1回ぐらい会って、ディズニーランドに行ったり」。
――誕生日に一緒に行ったのも、そのグループ?
「はい。でも一番多いのは、私の家でDVDや録画したテレビを観ながら、ずっとお菓子を食べてしゃべっていて。地元の子たちなので、ちょっと時間ができたら『遊べる?』『遊べるよ』って集まれます」。
――そのグループのなかで愛さんは、「俺物語!!」で演じた菜々子みたいなリーダータイプ?
「そういう感じではなくて。みんな似たタイプで、私がバーッとしゃべったら聴いてくれたりツッコんでくれますけど、順番にみんなでしゃべっています」。
――愛さんは今日の受け答えでも、しっかりした感じがしますけど。
「そうですか? 最初だけかも(笑)。しゃべるのは好きなので」。
――実は抜けてるところもあったり?
「というか……。この前『スター・ウォーズ』を観たんですね。その前日に、パパから『明日はSW?』ってLINEが来て。私、SWの意味がわからず『サブウェイ?』と返したんですよ(笑)。そしたら、パパから『R2D2』と送られてきて。私はDAIGOさん的な、ATM=熱海みたいなことかと思って、真剣に考えて『ロニー・デッツ?』と送りました(笑)。パパがジョニー・デップを間違えたのかと。次はパパから『C3PO』と来て、それには『資産家のプロ?』と答えちゃって(笑)」。
「よくいるところだけは、すごくきれいいです(笑)。鏡があってメイクするところは、きれいにしたくって。でも、ぬいぐるみとかファンの方にいただいたプレゼントもあるし、洋服とかもいっぱい買うので、部屋じゅうにボワーッと。ソファーにも座れません。ぬいぐるみが座っているから(笑)」。
――その散らかった部屋で何をしていることが多いんですか?
「ラプンツェルの映画のDVDを流しながらストレッチをしたり」。
――本当にラプンツェルが好きなんですね。
「そうなんです。家ではラプンツェルとお菓子作りしか考えてないぐらい」。
――きれいな手作りスイーツの写真がネットに上がっていました。
「お菓子は小さい頃から作ってます。誰かに食べてもらうのが好きで、『おいしい』と言ってもらえるとうれしくて。今ハマっているのがアイシングクッキー。クッキーに粉糖と卵白を混ぜたものを塗るんです。クッキーだけだと物足りなくて、お絵描きします」。
――味の方もいけますか?
「おいしいですよ、私のクッキー(笑)。クッキーの材料だけはいつでも作れるように常備してます。もう何回も作ったので、自分の好きな配合があって。アイシングクッキーは私の大好きな(スイーツアーティストの)KUNIKAさんの本を、誕生日にマネージャーさんからいただいて作る回数が増えました(笑)」。
――女子力が高いんですね。
「あとは部屋がきれいだったら……(笑)」。
思いこみが激しくて願うと叶います
寝るときに見たい夢も見られます!
――卒業といえば、「トッキュウジャー」のカグラを演じるのも、1月から公開された「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE」が最後になりそうで。クランクアップのときは胸をよぎるものがありました?
「正直あまりなかったです(笑)。TVシリーズの撮影が終わったときは泣いちゃったんですけど、次の日からVシネマのクランクイン。その後にショーの全国ツアーがあって、何千人もの方に『お疲れさま』『カグラちゃん、良かったよ』と言ってもらえて、そこでひと区切り付いた感じでした。みんな『ここからはそれぞれ頑張ろうね』と。だから『VSトッキュウジャー』は同窓会みたいでした。と言っても半年しか空いてないし、メンバーとはちょこちょこ会っていたので。“感動的な再会”でも“これで終わり”という雰囲気でもなく、久々に6人で集まってスタッフさんとも会えて、『ホームに帰ってきたな』とホッコリした感じでした」。
「30話で、私が一番好きな回です。私が『お菓子を作るのが好き』と言っていたら、実現したお話なんです。カグラは“なりきり”で作ることはできるけど、ただなりきってるだけで、最初は味がないケーキだったという。『気持ちが大切なんだ』と学んで、カグラが大きな一歩を進んだ回でした。私も長い期間お芝居するのは『トッキュウジャー』が初めてに近かったので、カグラと一緒に成長していけたのかなと思います」。
――女優としても“なりきり”が身に付いたと?
「私は思い込みが激しくて、『こうだと思ったらこう』というのがあったので。そういう部分は、元からカグラと似ていたかなと思います」。
――思い込みから実現したこともあります?
「カグラの30話もそうだし、わりと思っていたら本当に叶います。あと『こういう夢が見たい』と思って寝たら、見られたりします。夢を操作できるんですよ!」。
――すごいじゃないですか!
「小さい頃はできなかったんです。おばけの夢を見て『逃げたい! ここから抜け出したい!』と思っても抜け出せなくて。夢ってそうですよね? でも高校に入った頃から、急に自分の夢をパンと切り替えられるようになりました。おばけが来ても逃げられるし、お菓子の家が出てきたり(笑)」。
――悪夢にうなされて起きることはないと。
「最近はないですね。1コだけあるのは、夢のなかでワーッとなって起きたら、ママに『起きなさい!』とずっと言われていたという(笑)」。
――もともとジュニアファッション誌モデルとしてデビューした愛さんですが、今は目指すのは女優?
「モデルのお仕事も好きですが、今は演技のお仕事を頑張りたいです。『トッキュジャー』に入る前は『お芝居が好きです』と言っていても、『どこが好きなの?』とか聞かれたら、答えられない部分があって。『トッキュウジャー』をやって、お芝居の楽しさも大変さも知って、スタッフさんの支えも感じました。自分がどんどん進めた気がするので、もっと大きくなって、最終的には『こういう演技は森高愛にしかできない』と言っていただけるようになりたいと思っています」。
「大好きです。よく映画館にも行きます。最近一番良かったのは『ニンニンジャーVSトッキュウジャー』ですけど(笑)、『信長協奏曲』も面白かった。ただ、戦争ものはなかなか観られなくて。すごく観たいんです。勉強にもなるし。でも、苦しいのがわかって『うーん……』となっちゃって。『火垂るの墓』も最後まで観られませんでした」。
――切なくなりますよね。
「感情移入しすぎちゃうんです。すぐ泣いちゃうし、面白いとすぐ笑っちゃう。だから、映画館にはなるべく1人で行くようにしています(笑)」。
――「トッキュウジャー」で共演した志尊淳さんも大活躍してます。刺激になります?
「一緒にやってきた人たちが出てると観に行きますし、『私も頑張らなきゃ』って思います。みんなで『この仕事が決まったよ』と報告し合って、切磋琢磨しているので。『VSニンニンジャー』のときの淳くんは頭が寒そうでした(笑)」。
――ドラマで坊さん役をやっていたから。
「でも、淳くんらしさは変わってなくて。みんな個々でやっていることはあっても、6人揃うと『トッキュウジャーだね』って感じがあったのはうれしかったです」。
――それぞれステップアップしたうえで、また違う形で共演できたらいいですね。今、女優として身に付けたいことはありますか?
「普通に生活していて、電車のなかでも人間観察をしています。『俺たち賞金稼ぎ団』の舞台でBL好きな腐女子の役をやったときはBLのマンガを読んだり、自分にないものをいろいろなところからどんどん吸収するようにしていて。でも途中で、自分自身がどんな人なのか、わからなくなってきちゃうんです。カグラをやっていたときは、自分がカグラに似ているのか、カグラが自分に似ているのか。役を演じている間は、ちょっとヘンになります(笑)」。
――さっき出た戦争ものとかをやることになったら、精神的にキツくなるかもしれませんね。
「そうですね。でも、過去とか未来とか今の時代ではない役も、もちろん経験していきたいです。それで森高愛にしかできないものを確立していけたら」。
森高愛(もりたか・あい)
生年月日:1998年1月14日(18歳)
出身地:埼玉県
血液型:O型
【CHECK IT】
2009年6月に「ニコ☆プチ」(新潮社)の専属モデルとなり、2011年4月から「ラブベリー」(徳間書店)、2012年5月から2014年12月まで「ピチレモン」(学研)で専属モデルとして活躍。2012年7月に「ビギナーズ!」(TBS系)で女優デビュー。2014年2月から「烈車戦隊トッキュジャー」(テレビ朝日系)にトッキュウ5号=カグラ役でレギュラー出演。2015年公開の映画「俺物語!!」などにも出演している。映画「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド」と舞台「俺たち賞金稼ぎ団」のDVDが共に3月23日(水)に発売。
詳しい情報はテンカラット公式HP⇒