やっぱり、西内まりや①
PHOTO=堀内亮 STYLING=田中ルミ
HAIR&MAKE=paku☆chan INTERVIEW=田井庸介
西内まりや(にしうち・まりや)
生年月日:1993年12月24日(22歳)
出身地:福岡県
血液型:A型
【CHECK IT】
2007年よりローティーン向けファッション雑誌「ニコラ」でモデルデビュー。2008年にはドラマ「正義の味方」(日本テレビ系)で女優デビュー。2010年にティーン向けファッション誌「Seventeen」の専属モデルに。2013年には「山田くんと7人の魔女」(フジテレビ系)で地上波の連ドラ初主演。また2014年に「LOVE EVOLUTION」で歌手デビューを果たし、日本レコード大賞最優秀新人賞、日本有線大賞新人賞を受賞。2015年には「ホテルコンシェルジュ」(TBS系)でプライム帯の連ドラ初主演、さらに同年、映画「レインツリーの国」で映画初出演。5月25日に5thシングル「Chu Chu / HellO」をリリース。今秋10月1日には初主演映画「CUTIE HONEY -TEARS-」が公開。5月27日(金)「ミュージックステーション」(テレビ朝日)に出演。
やっぱり、新曲
――待望の5枚目のシングル「Chu Chu / HellO」は両A面! 3枚目以降はずっと作詞作曲も手掛けられていますよね(「HellO」は他者提供)。
「『Chu Chu』なんですが、実は去年の春くらいにはメロディができあがっていたんですよ。ちょうど同時期に、ファンイベント用に作った『ありがとうForever…』っていう曲が、皆さまからご好評をいただいて、そちらを3rdシングルとしてCD化することが決まって……。4枚目の『Save me』は『エンジェル・ハート』っていう連ドラの主題歌のお話があったので、それに合わせた世界観の曲を作らせて頂いたので、『Chu Chu』に関しては、タイミングをずっと見計らっていたようなところがありましたね」。
――前2作から一転、今回はすごくポップな曲調ですよね。
「去年はバラード調のしっとりしたシングルが続いたんですけど、たぶんファンの皆さんからすると『Chu Chu』のほうがまりやちゃんぽい、って思っていただけそう。私も聞いてくださる方に元気を与えるような曲を出したかったし、ライブなどでお客さんと一緒に歌ったり踊ったり、会場がひとつになれるものを作りたかったので。今回は衣装からMVまで、曲の世界観を組み立てるところから打ち合わせに参加させていただきました」。
――確かにMVも、体がうずうずするようなダンサブルな仕上がり!
「文化祭とかで踊ってくれたら嬉しいなぁ~。青春の1ページみたいになったら最高ですね。社会人の方も、カラオケへ行ってこの曲でふざけて『Chu Chu(チュ、チュ)』みたいに男女でジャレ合っていただければ(笑)。恋する女の子の気持ちを歌ったシンプルなラブソングだけど、一緒に歌いながら共感したり、懐かしんでもらいたい。『HellO』もこれからの季節にピッタリのトロピカルサウンドなので、この曲でみなさんの笑顔を増やすことができたら幸せです」。
やっぱり、音楽
――「ありがとうForever…」のようなミディアムチューンから、今回のアップチューンな感じまで、作られる曲が幅広いですよね。
「曲作りに関しては、まだまだ自分の可能性を探っているところです。音楽に関しては、本当にやりたいことをやらせてもらっているので、いろんなジャンルに挑戦して、自分のできることを限界までやってみよう、って……。そういう音楽に対する高揚感みたいなものも作る曲作る曲にうまく乗っかってる気がします」。
――そもそも音楽の目覚めっていうと?
「保育園の頃にピアノに興味を持ち始めたのが最初。ピアノを弾いてる友だちを見て、すごくうらやましくて。家でマネして弾いてると、母親が『どこで覚えたの?』『友だちの見て覚えた』みたいな。でもなかなか習わせてはくれなくて。『すぐやめちゃうんでしょ』『今、お金ないけん』みたいな(笑)。どれくらい私が本気なのか試してたんだと思う。それでもやりたい、やりたい、ってずっと言ってたら、小3くらいの頃にやっと習わせてくれたんですよ。それをきっかけに音楽にハマっていって、合唱コンクールや卒業式などのピアノ伴奏も『はいっ、私やりま~す!』みたいに率先して手を上げてましたね」。
――ピアノを機に作詞作曲なんかも?
「曲を作りたい、って思い始めたのは中学1~2年生のとき。事務所に入ったのも同じ頃で、当時、歌、ダンス、演技、モデルのレッスンを受けてたんですけど、やっぱり歌とダンスをやってるときの自分が一番活き活き感じられて。実際に作詞作曲をし始めたのはもっとあとですが、自分にとって音楽の存在がどんどん大きく育っていった時期ですね」。
――芸能界への憧れも、音楽がきっかけだったり?
「実はそうなんです……。福岡ですごく有名なカラオケ大会があって、友だちとユニットを組んで出場したんですよ。ステージで歌ったり踊ったりするのが本当に楽しくて『将来、こんなお仕事をしたい!』って心から思いました。学校の勉強も音楽と体育が特によかったし(笑)。この世界への憧れは、やっぱり音楽が架け橋になっていたと思います」。
やっぱり、ファンの皆
――去年「Seventeen」を卒業して、お仕事の幅も広がりつつありますが、心境の変化は?
「モデルって、ある意味洋服が主人公で、私はマネキンのように美しくポージングしたり、笑ったり、写真の世界観を作ることが大事で、キラキラしていなきゃいけないし、憧れられる存在でいなきゃいけないし、本当の『西内まりや』を隠していたほうがいいところもあって……。モデルのときは自分以外の西内まりやがいる感覚なんですよね。ショーなどで『キャー!』って言われても、『私じゃない』みたいな。だから『Seventeen』を卒業して、半分恐怖というか怖い気持ちもあったんです……。モデルのイメージで見てくれていたファンの方が、今の私を『あれ、まりやちゃんぽくない』とか『性格って実はこうなんだ』とか『歌声ってこうなんだ』みたいに、ギャップを感じて離れてしまうんじゃないかって……」。
――まりやちゃんって、特にファン目線というかファン想いのスタンスが強いですもんね。
「ファンの皆さんがいなかったら、ここに私はいないですし……。自分のためだけにやってたら、そこで止まっちゃうというか、自己満足で終わっちゃうと思うんです。『Seventeen』をやってた頃は、自分の居場所があって、ブランドもあって、自分をかわいくしてくださるスタイリストさんやメイクさんもいて……、って守られてるところが多かったけど、卒業後は、自分がちゃんと自分を理解して、ファンの皆さんの求めてるものに目を向けなきゃいけないって自覚するようになったんです。西内まりやが気になる、見てみたい、って思ってもらえるよう自分を磨かなきゃ、って」。
――半分恐怖って言ってましたが、あとの半分はどういう心境?
「根拠のない自信というか(笑)、ファンの皆さんに伝えたいことを自分の芯にしっかり持って、それをカタチにしてファンの方々の笑顔を見たいとか、それを同じ空間で共有したいとか……。そういう瞬間が一番楽しいし、やりたかったことなので、それを忘れなければ大丈夫かなぁ、って」。
ポップでキュートな「Chu Chu」のPVはこちら!