≠ME(ノットイコールミー)連載 私服でポン! 10人目 冨田菜々風
PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志
好評をいただいている≠MEメンバーの冬の私服グラビア連載。終盤の10人目はグループのセンターでトークも楽しい冨田菜々風。今回も地元・鹿児島で買った古着で、襟のレース感とフワッとしたショルダーがポイントだとか。青に白の色味に、カチューシャやビーズのネックレスまで念入りなコーディネートになっていました。
「歌ってみた」では櫻井ももと
デュエットしてみたいと思ってます
――昨年、YouTubeチャンネルで上げた「花に亡霊」の歌ってみた動画が評判になりました。自分からやりたいと?
「やってみたいと思ってましたけど、こんなに早くできてビックリしました。ヨルシカさんも『花に亡霊』も大好きで、自分で候補曲に出させていただきました」。
――はかない系の曲ですね。
「私は張り気味で強めな歌声のイメージがあると思うので、柔らかくやさしい感じで歌うのは挑戦でした。曲の雰囲気を壊さないように、でも、自分らしさもちゃんと出せるように、いろいろ考えました」。
――どんなことを意識したんですか?
「今まで、私が柔らかい声で歌うと聞こえづらいんじゃないかと思って、張り気味だった部分があったんです。でも、ささやくように歌っても、ちゃんと届くことがわかったり、発見がありました」。
――菜々風さんの歌に引き込まれました。
「私の新しい一面が出せたかなと思います。すごく素敵な曲なので、もっと広まってほしくて。私のファンの方にもヨルシカさんに興味を持ってほしかったし、逆にヨルシカさんのファンの方にもノイミー(≠ME)を知ってもらえたら、すごくいいですよね」。
――今後も「歌ってみた」はやっていくんですか?
「できたらいいですね。(野口)衣織さんと(佐々木)舞香さんがデュエットしてらっしゃったので、私もやってみたいと思います」。
――誰と歌いますか?
「櫻井ももちゃんも『カワキヲアメク』を上げましたけど、『ライオン』という有名なアニソンを2人でハモれたらカッコイイねと、話しています」。
――「マクロスF」の曲ですね。May’nさんと中島愛さんが歌ってました。
「それです! 私の張り気味な歌い方ともものしっかりした歌声で合うんじゃないかと。あと、(蟹沢)萌子やなごさん(川中子奈月心)も上手いので、4人で歌うのもいいかもしれません。Little Glee Monsterさんの曲とかハモれたら、すごくカッコイイと思うので、やってみたいです」。
――確かに、それは聴きたいですね。菜々風さんは歌に関して、どんな練習をしているんですか?
「リップロールが最初は1回もできなくて、ずっと練習を続けていたら、できるようになりました。肺活量が上がったのかな? あと、リズムは大事なので、音楽を聴くときも『ンタ、ンタ、ンタ……』って裏拍を取ったりしています。そういうリズムをちゃんと刻めないと、音がハマらないので」。
――ボイストレーニングで、そういう話はよく出るようですね。
「裏が取れなくて音が伸びて聞こえてしまう、日本人特有なところが私にもあるので、そこは気にしています。それと、ハミングをするときとか、喉で『ンー……』とやっちゃいがちなのを、鼻に響かせるようにしていて。説明が難しいんですけど、あくびをしたときの喉が開いた状態で口を閉じて声を出す練習を、お風呂でやっています。そうすると、声が響くようになります」。
――技術的なところから磨いているんですね。それから、地元のKKB(鹿児島放送)の「Kingspe」という番組に二度目の出演をしました。
「鹿児島にも楽しい番組はいろいろあって、お休みの日とか家族で観てました。『Kingspe』はよくお父さんが録画していて、私もいつか地元でお仕事できたらと思っていたら、ありがたいことに、またお声を掛けていただけて。食レポも2回目の挑戦でした」。
――アプリで観ましたが、ブドウのタルトに「ベストスイーツ!」と声を上げていたりしましたね。
「今回は(食を通して海の問題を考える)『トトタベローネ』の番組アンバサダーとして、深海魚の『桜島味深海(さくらじまおいしんかい)バーガー』を食べさせていただいて、このおいしさがどうやったら伝わるか考えました。リハーサルのとき、アナウンサーの立川(拳太)さんが『これを開けたらどうなっているのかな?』とか『ソースがすごいね』とか、さり気なくポイントを教えてくださって、やりやすかったです。最初から終わりまで、ずっと楽しい雰囲気で収録させていただきました」。
――地元ならではの温かさかもしれませんね。
「前回も同じ学校だった友だちに会ったんですけど、今回も移動中にたまたま通り掛かったお洋服屋さんで仲良い友だちが働いていて、久しぶりに会えて嬉しかったです。おじいちゃんやおばあちゃんも放送を楽しみにしてくれて、地元のお仕事はやっぱりいいなと感じました」。
――バラエティに出たい気持ちもあったんですか?
「はい。私がずっと憧れていたのが、石塚(英彦)さんの『まいうー!』とか、叫ぶレポートだったので(笑)。結構いろいろな方が叫んでらっしゃいますよね?」。
――「うま街道!」とか。
「澤部(佑)さんもやってらっしゃって。だから、『Kingspe』で念願が叶いました。立川流の食レポにアイドルらしさも入れて『おいしーい!』と言ったりしましたけど、皆さんの反応が気になります(笑)。あと私、もうひとつ夢があるんです。子どもの頃からずっと動物番組が大好きで、ああいう動物のかわいさを伝える番組にも、いつか出られたらいいなと思っています」。
――実家でペットを飼っているんでしたっけ?
「ロングコートチワワがいます。ワンちゃんって賢いんですよ。帰省するとき、忘れられているかなと思ったら、全力で尻尾を振って駆け寄ってくれるので、癒されます」。
――オンラインお話し会では、菜々風さんは大笑いしていたら時間が来て、そのままプチッと切れたりもしちゃうそうですね(笑)。
「そうなんですよ。ファンの方とお話しするのがめちゃめちゃ楽しくて! 長い間会えなかったのに応援してくださっている方に会えた喜びとか、いろいろな気持ちが全部出てしまって。たぶん声もデカくなって、うるさいんですよね(笑)」。
――そういう噂も聞きました(笑)。
「メンバーが言ってました(笑)? でも、ファンの方もお仕事や学校を頑張っている分、私とお話しするときはいろいろなことを忘れて、思い切り笑える時間にしてもらえたらいいなと思っています。たいしたことが話せなくて『あーっ……』となるときもありますけど、私はそれも含めて楽しいので、ファンの方も一緒に笑えていただけたら嬉しいです」。
こたつに入ると私は寝ちゃうから
家では買ってもらえませんでした(笑)
――菜々風さんは冬というと、どんなことが思い浮かびますか?
「甘酒ですかね。普通は米こうじとかですよね? おじいちゃんの甘酒はもち米か何かで作っていて、すごく飲みやすいんです。お米のつぶつぶが入っていて、お正月は私が1人で飲んじゃうくらいで、おばあちゃんに『大丈夫?』と言われてました(笑)」。
――おじいさんも鹿児島の方ですか?
「そうです。お正月は毎年、泊まりに行っていました。ちょっと行事みたいなことをするんです。ゴールドの器が3段、4段と重なっているところに、ゴールドの急須でお茶なのか、ちょっと薬の味がするものを注いで、大人からお姉ちゃん、私、妹と、ちょっとだけ飲むという。『あれは何だろう?』とずっと思っていました(笑)」。
――鹿児島の風習なんですか?
「たぶん、私のうちだけでやっていると思います。お正月は鏡餅も作ってました。お餅を手でこねるところから丸めて、私の勉強机とかリビングに置いて。年が明けたらカビる前に焼いて、甘いおしょうゆにさらに砂糖を入れて、付けて食べてました。揚げ餅もおいしいですよね。お正月はお餅をいっぱい食べます。もうひとつ、年越しそばも手作りしてました。おじいちゃんが木で棒や板も作っていたんです」。
――手打ちをしたということですか?
「そうです。すごく楽しいんですよ。私が作ると、お団子みたいな太麺になってしまうんですけど(笑)。でも、ツルツル吸えなくて食べた感があって、おいしいです」。
――鹿児島だと、冬もそこまで寒くなかったり?
「冬はちゃんと寒いです(笑)。東京と同じくらいな気がします。バケツに溜まっていた水が凍っていたりしました。でも私、冬は好きです」。
――どんなところが良いですか?
「こたつです(笑)。おじいちゃんちに行くと、こたつにもぐって全然出ませんでした。1人でも泊まりに行っていたんですけど、家では私が寝ちゃうからって、こたつを買ってもらえませんでした(笑)」。
――冬に食べたくなるものはありますか?
「鍋がいいですよね。糸こんにゃくと大根とジャガイモが好きです」。
――何鍋で食べるんですか?
「お母さん方のおばあちゃんちではキムチ鍋が多くて、うちでは白湯ですかね。おしょうゆ系のお鍋がたまりません(笑)」。
――東京では1人鍋はあまりしません?
「それがするんですよ(笑)。1人鍋のパックがあるから、むしろ鍋ばかり食べています。1人でいっぱい食べられる、くらいの気持ちです(笑)」。
――クリスマスの思い出は?
「有名な『きよしこの夜』を歌いながら、お姉ちゃんとケーキを作ったりしました。小さい頃は、クリスマスの朝にプレゼントが置いてあるじゃないですか。ある年、鍵を閉めて寝てしまったら、どこにも置いてなくて、『サンタさんが入れなかったんだ』って、お姉ちゃんと家中探し回りました。そしたらベランダにあったんです。下を見たら、駐車場に2本の白い線があったので、『ソリの跡じゃない?』と話してました。『サンタさんが大きなソリに乗って来てくれたんだ』という、懐かしい思い出があります」。
――2020年を振り返ると、菜々風さんにとって大きかったことは何ですか?
「自粛期間には自分を見つめ直すことができて、グループでどうなりたいかも考えました。明けたあとはありがたいことにリモートでお仕事をいただけて、いろいろなことを発見できた年でした」。
――何かにハマったりは?
「私は今まで、ゲームをあまりしなかったんですけど、携帯アプリの『第五人格』や『マリオカート』をやるようになりました。めちゃくちゃ楽しくて上手くなって、『マリオカート』でジャンプもできるんですよ(笑)」。
――ノイミーのメジャーデビューも決まりました。
「20歳にもなったし、去年できなかったこともたくさんあるので、溜めてきた分をひとつひとつ、ファンの皆さんと一緒にやっていきたいです」。
――個人でやりたいこともあるんですか?
「地元でも活躍したいですし、ずっと夢だったモデルやファッションのお仕事に、演技をもっと勉強して女優さんもやりたいです。グループでも冨田菜々風という個人としても、ちゃんと活動できたらと思います」。
冨田菜々風(とみた・ななか)
生年月日:2000年7月17日(20歳)
出身地:鹿児島県
血液型:A型
冨田菜々風 個人Twitter
【CHECK IT】
2019年2月に、=LOVEに続く指原莉乃プロデュースのアイドルグループ第2弾として結成された≠MEのメンバー。=LOVEの8thシングル「青春“サブリミナル”」のカップリングに≠MEの新曲「P.I.C.」を収録。2021年にメジャーデビュー。
詳しくは≠ME 公式HPへ
独特の世界観をかもしだす「P.I.C.」のMVはこちら!