PICK UP ACTRESS 織田梨沙

PICK UP ACTRESS 織田梨沙

PHOTO=小澤太一 HAIR&MAKE=内藤歩 INTERVIEW=斉藤貴志
撮影協力:ベリーベリースープ原宿神宮前店

 
 

初主演映画「STAR SAND」がDVD化
戦争中に日米の脱走兵と交流する少女役

 
 

――ロシアの血筋が入っているんでしたっけ?

「母がクォーターなので、私は8分の1です」。

――自分の中にロシアの遺伝子を感じることは?

「中学、高校の頃は寒さに強かったです。真冬でも体操着は短パンを穿いてたり(笑)。でも私は日本で育ってロシアには行ったこともないし、言葉も文化も知らないので、普通に日本人です」。

――海外留学は2回したそうですが……。

「はい。カナダのトロントとイギリスのソールズベリーという田舎町に行きました。今となっては日本がすごく好きですけど、学生の頃は海外のほうが好きでした」。

――インスタを見ると、最近もよく海外旅行はしているようですね。

「旅行はもともと好きで、これからもいろいろな国に行きたいです。ヨーロッパも好きだし、アジアは独特な文化を見るのが楽しいです」。

――好きな海外の食べ物はあります?

「タイ料理は結構好きかも。スパイスの辛さがおいしいなーと思います。でも、韓国料理の辛さはちょっと苦手です」。


――DVD化された初主演映画「STAR SAND‐星砂物語‐」は1945年の沖縄の小島が舞台で、日本軍とアメリカ軍をそれぞれ脱走した兵士と交流する少女・洋海(ひろみ)役。涙が溢れたり、気持ちが揺れるシーンが多かったですね。

「そうですね。感情がすごく動きました」。

――普段から気持ちの波は大きいほうですか?

「結構涙もろいです。悔し涙とかよくあります」。

――最近でも何かで泣きました?

「最近泣いたのは、すごくくだらないんですけど(笑)、地面まで2階くらいの高さのところで、下に川が流れているから釣りをしようとして『エサになる虫を集めるために下りよう』という話になったんですね。それで、細いタイル張りになっているところを足の踏み場にして下りていったんですけど、高いし大きい岩がゴロゴロしてるし、『怖い! 無理!』と思って泣きました(笑)」。

――下りている途中で?

「そうです。笑いながら泣いてる感じでしたけど、友だちに『早く行ってよ』と言われてちょっと腹が立って、行けない自分にも腹が立ち、悔し涙を流しながら下りていきました(笑)」。

――結局、虫は獲れたんですか?

「獲れました。すっごく気持ち悪いのが(笑)」。


――「STAR SAND」では脱走兵に「何か言ってよ!」と詰め寄るシーンなどで涙を流してましたが、役に入れば自然に泣けるもの?

「どうなんだろう? 集中すれば……という感じなのかな? 泣く演技が得意かと言われたら、それはわかりません」。

――すごくナチュラルでした。

「やっぱり涙もろいからかな? 涙腺がユルいからだと思います」。

――撮る前に緊張したシーンはありますか?

「英語の台詞のシーンですね。間違えずに発音良く言えるか、きちんと伝えられるかが勝負でした」。

――それは留学で身に付いていたのでは?

「いや全然。留学したことはあっても、ネイティブのようにしゃべれるわけではないので」。


――洋海は母親が日系アメリカ人という設定ですからね。監督は「キスシーンが美しかった」と話されてましたが、あそこは?

「そこまで緊張しなかったです。キスシーンのちょっと前に『天の川が~』とか話して、雰囲気を作れたこともあったので」。

――2人の脱走兵が暮らしていた洞窟は、暑かったりしました?

「暑くはないですけど、ちょっと蒸していて、蚊が好むような場所で(笑)、虫よけをしてました。でも、すっごい気持ち良かったです。洞窟から見る海は最高で、癒されました」。

 
 

自分が役にハマるほうが
やり甲斐があると思います

 
 

――役作り的なことはきっちりしていくタイプですか?

「半々かな? ある程度自分で調べたり準備しておくと自信につながりますけど、100%決めてしまうと、もし監督の考えと違っていたらパニックになったり、別のものになってしまうので。自分だけで作り上げるのはちょっと違うと思っていて、今回も監督と練って洋海像を作りました。あと、監督が戦争のことを知ってらっしゃるから、現場に入る前にお話を聞く機会を設けてもらいました」。


――戦争や時代背景については、自分でもある程度調べたそうですが……。

「その時代を知っていそうな人に話を聞いたりはしました。でも、私の周りには詳しい人があまりいなかったので、結局、濃い話は聞けなくて……。だから、監督のお話から拾ったものが大きかったです」。

――演技に役立った話もありました?

「戦時中にアメリカにいた日系人がいっぱい集められて働かされていた場所があったと聞いて、『そうだろうな』と思いました。洋海のお母さんもそこにいる……と想像する上で、知っておけたのは大きかったと思います」。

――梨沙さんは公式HPで“ミステリアス”と紹介されていて、役柄でもあまり笑わない印象がありますが、舞台挨拶とか今回の撮影では結構笑ってましたね(笑)。

「めっちゃ笑いますよ(笑)。真剣にやってるときは笑いませんけど、イベントとかだとテレ隠しの意味でも笑っちゃうかも。前は撮影で『笑わないでください』と言われることが多かったのが、最近は『笑顔もください』と言われることも増えました」。

――普段はどんなことをしているときに笑ったり、盛り上がります?

「普通に友だちと遊んでいるときとか、趣味のクラシックバレエをやっているときとか、ゲームをしているときとか……ですね」。

――ゲームはやり込んでいるんですか?

「まあ、ぼちぼちです(笑)。オンラインで人を撃つ系とか、友だちと協力してやってます」。


――モデルから女優に活動を広げてきた梨沙さんですが、演技レッスンを積んで……というより、現場で学んできたような?

「初めて撮った『秘密 THE TOP SECRET』のときはまったく演技経験ナシで挑みました。最近は楽しいし成長もしたいので、ワークショップにも行ってます」。

――日常でも演技力を上げるためにしていることはありますか?

「映画も作品をパッと観て楽しむというより、演技を見るようになった気がします。役者さんの繊細な動きとか、こっちを向いたら何を考えてるとか、口がちょっと動いたらウソをついてるとか、全然わからないんですけど、そういうメンタリズムみたいなものも気にするようになりました」。

――気になる女優さんはいます?

「誰だろう? 特定の人というより『この人のここがいい』みたいな感じです。でも、スカーレット・ヨハンソンさんみたいな化けられる人は興味深いし、いいなと思います」。

――梨沙さんもこれまでの作品を拝見すると、守りに入らない印象があります。「STAR SAND」の戦時下の少女役でも、きれいに映ることにはこだわらなかった感じですか?

「そうですね。自分が役にハマるほうがやり甲斐があるんじゃないかと思います」。



 


 
 

織田梨沙(おだ・りさ)

生年月日:1995年11月12日(22歳)
出身地:千葉県
血液型:O型

 
【CHECK IT】
2012年よりモデルとして活動。2015年より女優として本格的に始動し、2016年公開の映画「秘密 THE TOP SECRET」でヒロインを演じて注目される。2017年に初主演映画「STAR SAND‐星砂物語‐」が公開。その他の主な出演作はドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」(TBS系)、「精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神」(NHK)、「精霊の守り人 最終章」(NHK)、「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系)、「しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~」(Amazonプライム・ビデオ)など。「STAR SAND‐星砂物語‐」のDVDが発売中。映画「生きてるだけで、愛。」が今秋公開予定。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「STAR SAND‐星砂物語‐」


詳しい情報は公式HPへ
 

DVD発売&レンタル中

¥3800+税

動画配信中

(iTunes/Google play/Amazon Prime Video/U-NEXT/Video Market/DMM. COM/ひかりTV/J:COMオンデマンド/dTV)

© 2017 The STAR SAND Team
 
 

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