PICK UP ACTRESS 大原優乃

PICK UP ACTRESS 大原優乃

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

ドラマ「ゆるキャン△」に出演中
無邪気で元気な役を原作通りに

 
 

――優乃さんは「カバーガール大賞」を受賞したり、グラビアでは第一人者になりました。

「いやいや、恐れ多いです」。

――今は女優業にも燃えてる感じですか?

「一番頑張りたいと思っているお仕事がお芝居です。でも、女優一本で行くわけではなく、いろいろなことをやらせてもらって、全部が繋がっていけばいいなと思ってます」。

――もともとドラマを観るのは好きだったんですか?

「好きでした。全部録画して、自分が良いなと思ったのを選んで観てます。それくらい好きだった分、Dream5の頃は憧れというか、自分にはできないと思っていて。でも、グラビアでたくさん写真を撮ってもらうようになると、自分の着ている衣装や立っている場所の景色に合わせて表情を作ったり、体を動かすのは、ある種お芝居じゃないかと思うようになったんです。それから興味を持ち始めて、今に至っています」。

――自分で好きだった作品というと?

「もういっぱいありすぎて……。映画だと『怒り』とか」。


――ああいうシリアスな映画も観るんですか?

「好きです。そういう作品にも出られたらいいなと思います」。

――「ゆるキャン△」は女子高生たちのキャンプを巡る楽しげなドラマですが、優乃さんが演じるなでしこは、原作マンガのイメージ通りですね。

「大丈夫ですか? 1話のDVDをいただいて初めて観るときに怖すぎて、再生ボタンを押すまでに4時間かかりました(笑)」。

――何がそんなに怖かったんですか?

「原作のファンの方、そして視聴者の方の心に届くのかどうか、心臓バクバクで……。いまだに感想を聞くのはすごく緊張しますけど、今の自分にできることは、すべてやったつもりです」。

――なでしこの無邪気さや人なつっこさは、演じ方を考えました? 明るい優乃さんの素が出た部分もありますか?

「今までは内向的な役が多くて、なでしこのような元気で活発なキャラクターを演じるのは初めてだったので、私の中ですごく挑戦になると思って、仕草や声から考えました。でも、オーディションでなでしこをやらせてもらったとき、『この子として生きてみたい』と思うくらい、楽しかったんです」。


――やっぱり自分とシンクロしていたからでは?

「どうでしょう? こうやってなでしこを演じるご縁をいただいたのは、本当にうれしいです」。

――なでしこがクールなリン(福原遥)と初対面から打ち解けたように、優乃さんも人とすぐ友だちになれるタイプですか?

「そうですね。友だちになりたいと思った人とは、わりと時間をかけずに仲良くなれます」。

――1話のなでしこみたいに、公衆トイレの軒先でずっと居眠りはできます(笑)?

「しないです(笑)。でも、私はマネージャーさんに『寝る天才』と言われます。移動中はもちろん、話してる途中に寝ちゃったりして、ご迷惑もお掛けしてますけど(笑)、家ではトイレで寝ちゃったこともあるので、そこは役作りをしなくて済みました(笑)」。

――あの本栖湖畔のキャンプは、気温が5℃ということになってましたが、実際にそれくらい寒かったんですか?

「いやもう、言葉にできないほど寒かったです。クランクインの日から手足にしもやけができちゃって、『これから先、どうしよう?』と思ったほどでした。でも、カイロを10枚貼って、スタッフさんも少しでも寒くないように試行錯誤してくださって、そのお気遣いで心がポカポカしました」。

――しもやけは最初だけで済みました?

「はい。最初は山をなめていたんですけど、思い知らされて、そこからはちゃんと防寒対策をして、みんなも誰1人、風邪をひくことなくクランクアップできて、良かったです」。

――優乃さんは暖かい鹿児島出身ですよね?

「そうです。だからダウンジャケットとか持ってなくて、このドラマのためにいろいろ買い込みました」。


――1話では泣きながら焚火に当たってましたが、それくらい寒かったと?

「自分で観て『あんなに涙が流れていたんだ……』と思いました。あれはお芝居ですけどね(笑)」。

 
 

左利きだから右手でラーメンを
食べるシーンは難しかったです

 
 

――カップラーメンを食べて、リンに「うまそうに食うな」と思われてました。

「あのシーンは今回のドラマで一番緊張感を持ってやりました。と言うのは、私は左利きなんですけど、なでしこは右利きで、そこに気づかないまま、クランクインの前日に『右でやってみようか』と言われたんです。だから準備をする間もなく、インしてから練習したんですけど、カレー麺が全然つかめなくて悔しい思いをしました」。

――利き手まで原作通りにこだわったんですね。

「そうなんです。毎話のように食べるシーンが出てきて、苦戦しました。特に右手で菜箸を使うシーンは大変でした。おいしそうに食べるのは簡単なようで、すごく難しいこともわかりました」。

――でも、おいしそうに見えてます。

「やっぱりキャンプで食べると、味がより体に染みますね。スタッフさんのこのドラマへの愛がすごくて、クランクアップのとき、『また“ゆるキャン△2”で会いましょう』と言われました。続編が決まっているわけではないですけど、あると信じて、そのときまでに右利きをマスターしておきたいです」。


――優乃さんはキャンプはほぼ初心者でしたっけ?

「2~3回行ったことはありますけど、ついてきてくださった事務所のスタッフさんにキャンパーの方がいらっしゃって、私は着替えと遊び道具の水鉄砲くらいしか持って行かなかったんです(笑)。『ゆるキャン△』の野クル(野外活動サークル)ではテントを立てたり、ごはんを作るのも全部自分たちでやって、そういうキャンプは私は初めてでした。キャンプの面白さを教えてもらいました」。

――もともとインドアだったわけではなくて?

「そこまででもなかったです。ただ、キャンプをするにも車を持ってないし、そもそも免許がなくて(笑)、きっかけがなかったんです。今後はプライベートでもキャンプをやってみたいと思いました」。

――劇中では、特にどのキャンプが楽しかったですか?

「メインキャストの5人が集まることがなかなかなくて、やっと揃ったクリキャン(クリスマスキャンプ)は感動的でした。私個人としては、2話のリンとなでしこの2人でのキャンプも思い出深いです。そこで2人の距離が縮まった気がします」。


――リン役の福原遥さんは、野クルがほったらかし温泉に行ったのを羨ましがってました。

「はるちゃん、それ、ずーっと言ってます(笑)。でも、本当に良かったです。露天風呂に入って富士山を間近に見るなんて、なかなかないじゃないですか。施設の方に温泉を作った経緯もうかがって、皆さんにもぜひ行ってほしいと思ったくらい、素敵な場所でした」。

――なでしこがキャンプにハマったように、優乃さんが今、ハマり始めていることはありますか?

「いっぱいあります。20歳になって英会話を習い始めたり、生け花の教室に通いたいと思っていたり。あと今、『モンハン(モンスターハンター)』をずっとやっていて、狩りに行ってます(笑)」。

――生け花はなぜ習いたいと?

「もともとお母さんが習っていて、私が差し入れでいただいたお花とかを生けてくれたり、お正月花も家で作ってくれるので、私もそういうことができる女性になりたいと思ったんです。イベントをするとき、自分の生け花を入口に飾ったりもしたいです」。

――優乃さんは自転車に乗れないそうですが。

「そうなんですよ~。今年乗れなかったら、一生乗れない気がして焦っているので、練習したいです」。

――今までも練習したことはあったんですか?

「去年、お仕事で機会をいただいて、練習場所も借りてくださったんですけど、ちゃんと乗れるようになりませんでした。まっすぐ進めなくて、ウネウネしちゃうんですよね。『ゆるキャン△』の1話でも、なでしこは自転車に乗って富士山を見に来て寝ちゃったことになってましたけど、台本に自転車のシーンはなくて救われました(笑)。でも、今後そういうシーンがあるかもしれないので、頑張ります」。


 
 


 
 

大原優乃(おおはら・ゆうの)

生年月日:1999年10月8日(20歳)
出身地:鹿児島県
血液型:A型
 
【CHECK IT】
2009年にDream5のメンバーとしてCDデビュー。2014年にアニメ「妖怪ウォッチ」(テレビ東京系)のエンディングテーマ「ようかい体操第一」が社会現象的なヒットとなり、「NHK紅白歌合戦」にも出演。2016年にDream5の活動が終了し、2017年に「週刊プレイボーイ」(集英社)でグラビアデビュー。2018年には30誌以上の雑誌で表紙を飾り、昨年「カバーガール大賞」でグランプリを受賞。女優としては2019年にドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、「都立水商!~令和~」(MBS・TBS系)、映画「4月の君、スピカ。」などに出演。ドラマ「ゆるキャン△」(テレビ東京/木曜25:00~ほか)に出演中。卓上スクールカレンダー「Yuno Ohara Calendar 2020‐2021」を2月29日(土)に発売。

公式 Twitterへ
 
 

木ドラ25「ゆるキャン△」

詳しい情報は木ドラ25「ゆるキャン△」公式HPへ
 

 

 

©ドラマ「ゆるキャン△」製作委員会
 
 
直筆サイン入り自撮りチェキ応募はコチラ⇒