PICK UP ACTRESS 岡崎紗絵
PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
ドラマ「トレース~科捜研の男~」に出演中
ヒロインの恋に興味津々なメガネの研究員役
――ドラマ「トレース~科捜研の男~」に出演中ですが、警察モノは馴染む感じですか?
「そうですね。何回かやらせていただいてます。科捜研の役は初めてですけど、鑑識は2回やったので、見慣れたものがある感じはします」。
――紗絵さん自身は警察関係の仕事をやりたいと思ったことはありますか?
「いやー、ないですね。警察の方は正義感が強いイメージがあって、人を裁くわけだから、自分が完璧な人生を送ってないといけない感じがします。だからハードルが高くて、私が目指せるものではないです」。
――「トレース」で演じている水沢英里は、感覚はOLっぽいようですね。
「科捜研に入るのが夢だったわけではなくて、『できるからやってる』という感覚なんでしょうね。被害者の方と直接会うこともたぶんなくて、特に感情移入せずに仕事は淡々とやって、プライベートを充実させたいという、年相応の普通の女の子の感じがします」。
――同僚の沢口ノンナ(新木優子)が真野礼二(錦戸亮)に惹かれてるっぽいのを、「そういうことね」とか面白がったりもしてます。
「いちいち突っつく感じです(笑)。英里自身が恋愛にグイグイ行くタイプなので、7話では合コンもしてましたけど、早く結婚したい想いがあるんですよね。だから人の恋愛も気になるでしょうし、人の心の動きにすぐ気づく子なんだと思います。ノンナちゃんと真野さんのちょっとした空気感や、ノンナちゃんの変化に一番に気づいていたし、興味あるんでしょうね」。
――紗絵さんはそういう人の恋愛模様は気になるほうですか?
「気になるわけではないですけど、『こういうことがあって……』といった話はよく聞くので、友だちだと『どうなったんだろう?』って関心は持ちます。なので、私も気づくのはわりと早いかもしれません。人間観察をしていると『あの人へのしゃべり方が何となく違う』とかでわかったりはします(笑)」。
――英里は一方で、仕事はチャチャッとこなすみたいですね。
「結構ドシッとしていて、仕事はちゃんとやる。でも、定時には帰りたいみたいです(笑)」。
――4話では何だかんだ言いながら、ノンナが河原でお札を探すのを手伝いに行ってました。
「巻き込まれて『仕方ないな』というところはあったけど、『絶対に巻き込まれたくない』という感じでもなかったです。ノンナちゃんたちに心を動かされて、英里の中でもちょっとずつ、仕事に対する気持ちの変化があるんだと思います」。
――あそこで「こんな寒い中で」みたいな台詞もありましたが、実際に寒い中での撮影だったんですか?
「もう本当に一番寒かったです! 高架下の川辺で風が強くて、息もしづらいほどで、すごかったです(笑)。臨場服の長靴の中もめちゃくちゃ底冷えしました」。
――冬ドラマだと、撮影でそういう苦労はあるでしょね。
「外で撮ると、みんな絶対カイロを貼ってます。河原のときも新木さんは『10枚くらい貼った』と言ってましたし、私も5~6枚貼りました。合コンのときもオシャレはガマンということで、終わって外で話すシーンではコートの中にカイロを貼ってました」。
――水沢英里は原作マンガの水田まり子に当たるわけですか?
「そうですね。原作ではノンナちゃんより年上で、英里は3歳くらい年下ですけど、キャリア的には上ということで普通にタメ口です(笑)。でも、先輩の市原さん(遠山俊也)や相楽さん(山崎樹範)にも対等くらいに接しているので、あまり上下関係を気にしないタイプみたいですね(笑)」。
――メガネをしているのは、原作に合わせて?
「というのと、リケ女ということがわかりやすいので。シャツも白衣もボタンを全部閉めていて、“ザ・真面目”という感じを出してます。だけど合コンには行くので、オンとオフが全然違います。科捜研では狙っている男性がいないから『まあ、いいや』みたいなことなのか、仕事モードなのか……。でも、7話の後半から、英里のデスクに、今までなかったピンクのコロコロが追加されていたんですよ(笑)」。
――細かいキャラ変更がありましたっけ?
「たぶん合コンでグイグイ行ってたから、“美容グッズがあってもいい”となったんだと思います。あの合コンでの前のめり具合だと、女子力をもうちょっと高めていきそうな気がしました(笑)」。
――紗絵さんは合コンに行ったことはありますか?
「ないですね。だから、『自己紹介とかするのかな? “ハイっ!”みたいな感じなのかな?』とか全然わからなかったです」。
――「ハイっ!」って自己紹介はしないと思います(笑)。
「どんな感じなんだろう? 今は『合コン』ってあまり聞かない気がします。ごはん会みたいなことなんですかね? 行ったことがないから、わからないんです」。
――お芝居としては、どんなイメージでやったんですか?
「『いい人をゲットしたい!』って熱意を持って、ガツガツ行きました(笑)。積極的にお料理を取り分けたり、声のトーンをいつもより高めにしたり……。結局『今日も収穫なかったな~』という感じでしたけど(笑)」。
居酒屋でお酒はあまり飲まないけど
砂肝や塩辛みたいな酒のつまみは好きです(笑)
――合コンのときはメガネを外してましたが、紗絵さんは普段、メガネは?
「視力はいいので、してません。あのメガネはダテで、空き時間は外しちゃいます。板が1枚あるから、疲れちゃうんです」。
――「板」って、レンズのことですか(笑)?
「レンズです(笑)。かけると気持ちがシャキッとするので、オンとオフの切り替えができる感じです」。
――ネットでは「あのメガネの女性がかわいい」と評判になってますが、エゴサはしませんか?
「そういう目的というより、取材していただいた記事を検索したときに『メガネの子が』みたいに書かれているのが出てくると、見たりはします。私に合うメガネは限られているので、『大丈夫かな?』と思っていたんですけど、真面目そうには見えるみたいで良かったです」。
――「トレース」の現場は居心地はいい感じですか?
「お話は重かったり残酷だったりしますけど、キャストの皆さんは本当に仲良くて、常に誰かがしゃべっていて笑顔が絶えません。皆さんやさしい方で私も話し掛けやすくて、小雪さんと他愛のない話をしたりするので、空き時間はすごく楽しいです。私はまだ、そういう現場しか経験してない気がします」。
――新木優子さんは初共演でしたっけ?
「初めてなんですけど、あまり初めてという感じがしませんでした。壁のない方で、『新木さん』とか『優子さん』と呼んでいたら、『距離を感じるから“ゆんぴょ”でいいよ』と言ってくれました」。
――新木さんもモデルもやっているので、経歴的には似てますね?
「そうなんです。お互いの雑誌のことも話します。現場に錦戸さんや新木さんのインタビューが載った雑誌も置いてあって、『non-no』や『Ray』もあったりするので、それを見ながら『これかわいい』とか、いろいろしゃべっています」。
――劇中の居酒屋でのシーンは、そういうノリが出ていたり?
「本当にそうです。1話でクランクインして最初が居酒屋のシーンだったんですよ。あのお店は肩がぶつかるほどギュッとしていて、そこでおしゃべりするから距離が縮まったので、あそこがスタートで良かったと思います。いつも『終わったら、これ食べていいのかな?』という感じで、普通につまんで帰ったりしてます(笑)」。
――紗絵さんだと普段は居酒屋より、もっとオシャレなお店に行ってるのでは?
「居酒屋に全然行きますよ。オシャレなお店もいいですけど、ああいうワイワイしたところも好きです。お料理もおいしいですよね」。
――必ず注文するものはありますか?
「砂肝とかキュウリとか梅水晶とか、そういう系です(笑)。お酒はそんなに飲まないんですけど、お酒が進むつまみは好きなんですよ。塩辛とか、味の濃いものが好きです」。
――「トレース」の撮影が全部終わってオフが取れたら、何かしようと思ってることはありますか?
「すぐ行けるかはわかりませんけど、今年も南の島に行きたいです。おととしは宮古島、去年は石垣島に行ったんですね。海の透明度が違いますし、いつもの日常と別世界で、すごくイイんです!」。
――島に行って、泳いだりするんですか?
「泳ぐし、マリンスポーツもやります。石垣のときはパラセーリングをやる予定が、台風が来て風が強すぎてダメだったんですけど、シュノーケリングで海に潜って、お魚を見たりしました。あとは、きれいな星空を見るツアーに参加したり、海ガメと出会ったり、いろいろあって楽しいです」。
――春にお花見はしないんですか?
「地元では何回かしましたけど、上京してからは1回もしてないですね。いつも桜は歩きながら1人で見ていて寂しい感じだから(笑)、ちゃんとシートを敷いて、食べ物を持ち寄って、ベタなお花見をしてみたいです」。
――では最後に、水沢英里は結婚願望がありますが、紗絵さんはその辺、どうなんでしょう?
「結婚はまだ想像がつかないですね。でも、将来的には温かい家庭があればいいなと、漠然と思います。私は4人きょうだいで、ガヤガヤしているのが当たり前の日常だったから、子どもがいない家庭は考えらません。だから結婚願望がゼロではないですけど、まだ先の話ですね。とりあえず、お仕事を頑張ります」。
岡崎紗絵(おかざき・さえ)
生年月日:1995年11月2日(23歳)
出身地:愛知県
血液型:B型
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「ミスセブンティーン2012」でグランプリに選ばれ、「Seventeen」(集英社)の専属モデルを2015年4月号まで務める。2016年5月号から「Ray」(主婦の友社)の専属モデルに。2015年から女優としても活動。主な出演作はドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(関西テレビ・フジテレビ系)、「嫌われる勇気」(フジテレビ系)、「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)、「僕たちがやりました」(関西テレビ・フジテレビ系)、映画「脳漿炸裂ガール」、「ReLIFE リライフ」、「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」、「不能犯」など。ドラマ「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系/月曜21:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HPへ
「トレース~科捜研の男~」
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