PICK UP ACTRESS 佐野ひなこ
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志
CM、バラエティにドラマでも躍進中
「好きな人がいること」でバカップル役
――ドラマ「好きな人がいること」では、ひなこさんが演じる実果子たちも湘南ロケはあるんですか?
「私たちのお店(サーフショップ)はセットなんですけど(笑)、キャンプのシーンとかでは外に出ました」。
――映画「探検隊の栄光」のときは「もともと海も好きでなかった」という話でしたが。
「今は全然へっちゃらです。あの映画以降は海も大好きになって、撮影でもみんなと行くと楽しいです」。
――サーフィンもやるんですか?
「マリンスポーツは楽しいですけど、サーフィンはうまくいきません(笑)。一回だけやったことがあって、膝立ちでいっぱいいっぱい。怖いですね。ボディボードぐらいだったら、できます」。
――実果子はサーフショップの店長でひと回り年の離れた日村信之(浜野謙太)とバカップルということで。
「毎回、バカップルぶりがちょいちょい入ってきます(笑)。何かしていたら、ふとしたことから急に見つめ合って、チューしちゃうんじゃないか……とか、そういうのがいろいろと」。
――ひなこさん的にはバカップルというと、どんなイメージですか?
「SNSで有名なバカップルの子は見ますね。『イチャイチャしていても嫌味がなくて楽しそう』という感じかな? 私のなかでは、ぺこちゃんとりゅうちぇるさんみたいなイメージです」。
――悪いイメージではないと。
「公共の場でチューしちゃったりするのは、バカップルというより、どうかなって感じがしますけど、見ていて不愉快じゃなくて、本当に仲良さそうなバカップルは良いなと思います」。
――ドラマのなかでのバカップルのシーンは、浜野さんとネタ合わせみたいなことをするんですか?
「台本にはあまり細かく書いてないから、ほとんどハマケンさんとのアドリブみたいになっちゃいます。2人で相談するのが毎回楽しいです」。
――ひなこさんからアイデアを出すことも?
「そうですね。『こういうのやりますか?』とか言ってます。監督さんが『こんな感じで』とベースを作ってくれて、そこからカットがかかるまでは自由にやっていて。追いかけっこして一緒に踊る、みたいなのは使われました」。
――のぶりんのようなキャラクターの男性って、ひなこさん自身はどう思います?
「年上でしっかりしているところと、ちょっとドジな一面があって、『ほっとけないな』みたいには思います。大人なのに少しスキを見せてくれるところが、女性としてはいいんじゃないですかね」。
――レストランの三兄弟のようなイケメンではないけど。
「三枚目みたいなところも、一緒にいて楽しいかなと思います」。
――演じている実果子については、どんな印象があります?
「楽しいことが好きなのかな。常に楽しいことをしている気がします。ジュエリー作りをしている設定もあって、好きなことを趣味にしているんだろうし、のぶりんにもひと目惚れしてアタックした設定なんです。本当に自分のやりたいことをして生きてきた、自由な女の子なのかなと思います」。
――それは自分にもある面だと思いますか?
「私はたぶん、そっち側です」。
――最近だと、どんなことをして楽しんでます?
「もうずっと、ゲームをしているのが楽しいですね。ゲームは全般的に大好きで、特に人狼ゲームとか脱出ゲームとか。みんなで協力してできるゲームがいいです」。
――人狼ゲームは強いんですか?
「強い……かな(笑)? 人をダマすというより、ダマしている人を見極めることが多いかもしれません」。
演じるときに遠慮が出ないように
普段からイジって笑い合ってます
――連ドラでは「ダメな私に恋してください」の地味なメガネOLから今回と、役幅が広がってきてますね。
「『ダメ恋』では髪を短くして黒くしてメガネをかけたのも今までにない役どころで、途中からコミカルな感じになりましたけど、今回もだいぶコミカルで、何か楽しいなって思います」。
――演じるうえでの課題はありませんか?
「今のところ、ストーリー的にそんなにシリアスなシーンはないので(笑)。本当にハマケンさんと楽しんでます」。
――カメラが回ってないときも?
「意識してハマケンさんとしゃべるようにしています。バカップルさを出すために、遠慮とか全然しないように、自分からたくさん話し掛けています」。
――音楽の話とか?
「最初は『音楽好きです』というところから入って、いろいろな相談もして。最近はたくさんイジります(笑)。ハマケンさんに『なんでひと回り下の子にこんなにイジられるんだろう?』と言われますけど、それでもイジってます(笑)」。
――どんなことをネタに?
「ハマケンさんのヒゲが濃いことについて(笑)。『青ヒゲをちょっと薄くしたら、若く見えるんじゃないですか?』とか『ヒゲを薄くしたほうがカッコイイと思いますけど、脱毛しないんですか?』とか(笑)。ハマケンさんも、奥さんに頼まれたことを『仕事だから、と言って断ることはできても、脱毛だから、と断るのは無理』とか、面白く返してくれます」。
――そういう雰囲気が画面にも出てるんでしょうね。
「いつもしゃべって笑い合える関係性を、普段から作ろうと思ってます」。
――主人公の美咲(桐谷美玲)には、女性として共感どころはありますか?
「2話は本当に切なくなりました。千秋(三浦翔平)の元カノが出てきて、あんなに嫉妬しちゃうのもかわいいと思いましたけど、千秋にちょっと惨めなところを見られちゃう切なさとか、応援したくなりますね」。
――胸キュンポイントもありました?
「美咲と夏向(山﨑賢人)のクルーザーでの2ショットは、仲が悪いはずの人と2人きりの状況もドキドキするだろうし、海に落ちて泳げなくて、落とした本人が助けに行くのが『いいなー』と思いました。最後に2人で夕陽を見るシーンなんて胸キュンですよ」。
――あいみみとかはどうですか?
「あれで歩いていたら、身長差もあってイヤホンが落ちてしまうかもしれない(笑)。でも、『聴く?』って言われたら、ドキッとしますよね。私が学生のときは学校に音楽プレイヤーを持ってきたらいけなかったので、やってる人はいませんでしたけど、今ならスマホでもイヤホン付けて聴けますし、現代っぽいなと思います」。
――あと、インスタに「好きな人がいること」に影響されて作ったというオムバーグの写真が上がってました。
「(レストランの)Sea Sonsの料理がおいしそうすぎて、作っちゃいました。レシピとか全然知らないので、ぜひ教えてほしいです」。
――あの写真だとすごくおいしそうでした。
「普通に食べられました。いい感じで。ちょうど2人前ぐらいできて、1日目と2日目に分けて、自分で食べました(笑)」。
――料理は得意なんでしたっけ?
「自炊はけっこうしてます。最近カロリーを気にしていたので、オムバーグはカロリーが高いから、ちょっと後悔したんですけど(笑)」。
――この夏も忙しいかと思いますが、プライベートでのお楽しみもありますか?
「(飯豊)まりえと『好きな人がいること』の撮影のときに『夏祭りに行こう』みたいな話はしました」。
――そういうのって、ひなこさんのような人気者だと、実際なかなか時間が取れないでしょうけど。
「でも、去年も神宮の花火大会を見に行きました。普通にプライベートで、ヘアメイクさんと2人で。メイクさんが浴衣の着付けもヘアメイクもしてくれて、すごい人混みのなか、観客席で見てました。いつも一緒に旅行に行ってくれる友だちもいて、その子とは沖縄に行ったり」。
――へーっ。プライベートも充実しているんですね。
「夏は楽しめることが多くて、ウキウキしちゃいますね。海に行けばマリンスポーツとかいっぱいできますし、水着を選ぶのもワクワクしますし、浴衣を着るのも毎年楽しみ」。
――「好きな人がいること」の1話で、美咲が海辺でジャンプしたリア充写真を撮ろうとしていましたが。
「去年はセルカ棒がすごく流行っていたので、私もたくさん撮り合っていました。動画も回しながら」。
――夏バテはしません?
「体調はやっぱり落ちやすいです。歩くときは常にひんやりしたお水や炭酸水を持って、ちゃんと水分を摂るようにしています。日焼け止めも必需品ですね」。
――では、今後の「好きな人がいること」の実果子的な番宣をお願いします。
「イケメン三兄弟と同居する設定は非現実的ですけど、疑似体験感覚でドキドキしながら観てほしいです。ラブコメなので、どの世代の方が観ても面白くて、キュンキュンすると思うので。その箸休めかわかりませんけど、のぶりんとみかりんのバカップルのコミカルなシーンも楽しんでいただけたら」。
佐野ひなこ(さの・ひなこ)
生年月日:1994年10月13日(21歳)
出身地:東京都
血液型:不明
【CHECK IT】
2012年に第37回ホリプロタレントスカウトキャラバンでファイナリスト。2013年7月に「週刊ヤングマガジン」でグラビアデビュー。2014年8月より「ViVi」専属ビューティー・ミューズ。2014年1月にドラマ「大東京トイボックス」(テレビ東京系)で女優デビュー。主な出演作はドラマ「水球ヤンキース」(フジテレビ系)、「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ系)、「デスノート」(日本テレビ系)、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(関西テレビ・フジテレビ系)、「ダメな私に恋してください」(TBS系)、映画「探検隊の栄光」など。現在、ドラマ「好きな人がいること」(フジテレビ系/毎週月曜日午後9:00~)、レベルファイブ「妖怪ウォッチ ぷにぷに」CMに出演中。「2016 PARCO SWIM DRESSキャンペーン」モデル。写真集「ひなこ、水着、3ねんぶん」(講談社)が発売中。
詳しい情報は公式HPへ
出演中の〝月9〟「好きな人がいること」公式HPへ