PICK UP IDOL つばきファクトリー

2018年 11月 12日

PHOTO＝厚地健太郎　INTERVIEW＝田中裕幸

念願の1stアルバム「first bloom」をリリース
つばきファクトリーの全てがわかるアルバム

――つばきファクトリー結成4年目にして初のアルバムが発売。シングル発売とはまた違う喜びがあるかもしれませんね。

山岸理子（リーダー）「はい。このアルバムに収録されている楽曲が18曲ということで、まずは、つばきファクトリーにこんなに曲数が増えたということを嬉しく感じています！」。

小片リサ（サブリーダー）「メジャーデビュー以降のシングル曲って恋愛ソングが多いんですけど、今回のアルバムの新曲は恋愛系だけじゃなくて、『頑張っていこう』という、聴く人にエールを送る曲とか、アルバムでしか聴けない曲もたくさんあります」。

小野田紗栞「まだ、つばきファクトリーのことを知らないという方も多いと思うのですが、このアルバムには18曲入っているので、アルバムをきっかけに何か1曲でも好きになってもらって、そしてつばきファクトリーのことを好きになってもらいたいと思います」。

山岸「これを聴けば、つばきファクトリーの全てがわかるというアルバムです！」。

――つばきファクトリーのこれまでの歩みがつまっている作品ですね。

山岸「初回限定盤Bにはインディーズ曲やハロー！プロジェクトの先輩のカバー曲も入っているんですけど、インディーズ時代の『17才』を久しぶりに聴いたら、自分の歌い方が全然違っていてびっくりしました。当時はカッコいい声の出し方がわからなかったんですが、メジャーデビューしてからはカッコいい曲も歌わせていただいているので、声の出し方は成長しているんじゃないかなと感じています」。

小片「初回限定盤Aにつく特典Blu-rayにはミュージックビデオも全部入っているんですよ。顔や表情も全然変わっていますし、メジャーデビューしたての頃のミュージックビデオを観ると、ぎこちないなと思います」。

――小野田さんもやはりぎこちないと感じている？

小野田「はい。すごくぎこちないと思いますね。表情とかも全然違いますし、入った頃は中学3年生で今高校2年生になって年齢的にも成長しているので、声質も変わってきています。その違いも聴いていただきたいと思います」。

――アルバムには、これまでのつばきファクトリーの持ち味である“せつなさ”や“可憐さ”だけではなく、幅広いテイスト・ジャンルの新曲が収録されていますね。今回の新曲について、それぞれのイチ推し曲を教えて。

小野田「私は『雪のプラネタリウム』！　仮音源をもらったときからすごくお気に入りです。この曲は私と秋山眞緒ちゃんと小野瑞歩ちゃんの3人がメインでフィーチャーされているのですが、歌っていて楽しいし、冬にぴったりな曲です」。

――この曲はわりとつばきファクトリーの王道の、せつなさいっぱいの曲で、心に沁みますね。

山岸「私は『表面張力〜Surface Tension〜』。この曲はファンキーな感じなのですが、私はファンキーでカッコいい系の曲が好きなので、この曲の音源を聴いたときに、『わぁ、すごく好きなタイプの曲だな』と思いました。今までにないような歌い方をしているので、ライブで歌っていてもお客さんがすごく盛り上がってくれます」。

――ファンキーで、歴代のハロプロ楽曲の定番タイプのひとつといえる曲調ですね。

山岸「最初に聴いたときにはアンジュルムさんっぽいなと思いました。こういう曲ってつばきファクトリーは歌ったことがないので嬉しかったです」。

――小片さんは？

小片「うーん、難しいなぁ。どれも推しなんですけど、しいて言えば『可能性のコンチェルト』。歌っていても面白いなと思うので。“コンチェルト”って音楽用語なんですけど、それ以外にも歌詞の中に音楽に関係する言葉がいっぱい入っているんですよ。また“可能性”とか“多面性”とか、似たような3文字の言葉が歌詞にいっぱい入っているので、歌っていて面白いんですけど、覚えるのが大変でした（笑）。ライブで初めて披露したときに、みんなで『ここは“可能性”で、ここは“多面性”で』みたいな感じで、一生懸命練習しました」。

ハロプロ内に後輩グループが誕生したので
これからは“末っ子グループ”とは違う強みを！

――さて、つばきファクトリーは長らくハロー！プロジェクトの末っ子グループでしたが、最近、妹分グループが正式に始動しましたね。

山岸「はい。後輩グループの『BEYOOOOONDS』は、『CHICA#TETSU』と『雨ノ森川海』というふたつの新グループが合体したグループで、全員で9人なんです。私たちも9人だし、CHICA#TETSUの結成の由来に、“女の子の心の奥底に秘めた心情を表す”という要素もあるみたいで、ちょっとつばきファクトリーに似てるなと感じました。これは負けていられないなと思います！」。

小野田「私より年下の子もいて、結構それに衝撃を受けています。今までハロー！プロジェクトの全グループの中でも私や秋山眞緒ちゃん（16歳）が一番下の世代だったんですよ。でも新しく13歳の子とか出てきて、先輩になったんだなという実感が湧いてきました。カッコいいところも見せられるようにならなければというドキドキ感もあります」。

――後輩グループで自分よりかわいいなと思う子は？

小野田「それはまだいないですね！　自分が一番かわいいと思っているので」。

――まだ抜かれてない？

小野田「はい！」。

――この先も？

小野田「この先も抜かれない自信はあります！」。

――すごい自信だ。

山岸「つばきファクトリーは、今までハロー！プロジェクトの末っ子という部分でも注目されていたと思うんですけど、末っ子って言えなくなったので、今後は別の強みを見つけたいです」。

小野田「モーニング娘。’18さんだったら“フォーメーションダンス”といった強みがあるじゃないですか。今つばきファクトリーにはそういう一言で表せる強みはまだないと思うので、これというものを見つけないと」。

――先ほども言った“せつなさ”だったり“女の子の可憐な感じ”は、つばきファクトリーの楽曲ならではの特徴ですよね。

小片「あと、セリフのある曲もほかのグループではあまりないです」。

――セリフといえば、まだセリフの担当をした経験がないメンバーもいましたね。

山岸「はい！」。

――今回のアルバムの新曲でもセリフをもらえなかった？

山岸「なかったです。メジャーデビュー曲の『初恋サンライズ』のレコーディングのときに、私がセリフを言っている場面が動画で残っているんですけど、そのときの顔が死んでいました（笑）。自分では真剣にやっていたんですけど、自分で動画を観て、『あれ、こんな顔をしてたんだ』と驚きました。だから選ばれなかったのかもしれません。次は表情もしっかりできるようにしたいです。セリフって難しいなと思いました」。

――一生懸命やっている中で、たまたまそういう映り方をしただけだと思うので、関係ないような気がしますが……（笑）。次のシングルでは山岸さんのセリフ入りの楽曲を期待しています。

成人式目前のリーダーとサブリーダー
段取りの良さに大きな違い？

――さて、最後にプライベートな話題も少し。小片さんは、今年は特にサッカー熱が高まっているようですね。以前のインタビューで、少しでも多くスタジアムに足を運びたいという話もありましたが、試合を観に行けましたか？

小片「この間、鹿島スタジアムに、試合じゃなく練習を見に行きました」

――小片さんは鹿島アントラーズの大ファンなんですね。

小片「はい。その日は試合をやっていなかったんですけど、たまたま犬飼（智也）選手が通って、『あっ』と目が合った気分になりました。ファンの方の気持ちが分かった気がして、すごく嬉しかったです」。

――小野田さんが最近凝っていることは？

小野田「最近はお菓子作りにハマっています。少しずつ自分の苦手な部分を克服しようとしているんです。私、本当に不器用で、お料理も何も作れないので、まずはお菓子作りから始めようと思って、この間、紅茶のマフィンを作りました。でも、わーって溢れちゃって失敗しちゃいました（笑）。ちょっとずつ女子力をあげていこうと思っていて、コスメを研究したり女子力アップを心掛けています」。

――お菓子をメンバーに食べてもらったことは？

小野田「さすがにまだ怖いので無いです。自分で食べて7回くらいおいしかったら、メンバーにも食べてもらいたいと思います」。

――山岸さんは大好きな映画館通いを続けている？

山岸「映画はもちろんよく観ますが、最近、洋服へのこだわりが強くなってきました。原宿に行って洋服を見たりするのも好きです。先日加賀楓ちゃん（モーニング娘。’18）と一岡伶奈ちゃん（CHICA#TETSU）と3人で遊んだんですけど、加賀楓ちゃんも最近洋服に興味が湧いたらしくて、一緒にお店を巡ってました。あとは今年20歳になるので、いまどきの女子っぽいこともしたいと思い始めました。この間小野田紗栞ちゃんがブログに載せていたチーズティーが気になって早速行ってみたり、いろんな種類のタピオカを探しに行ったり……」。

――流行りのものも追いかけてみようということですね。そんな山岸さん、来年成人式なんですよね？

山岸「はい。振袖も決めました」。

――小片さんも同学年。

小片「はい。でも私、まだ着物も決まってないんです。理子ちゃんは写真も前撮りしたみたいだし、地元の同級生もみんな前撮りしているので焦るんですけど、全然決められなくて……」。

――こだわりが強いとか？

小片「いや、後回しにしてしまうんですよ。成人式の着物の案内のDMがよく届いて、見ることは見るんですけど、置いておくと忘れちゃって（笑）」。

――そこまでの興味はないということなのかも（笑）。

小片「振袖に興味があるというより、成人式は同級生のみんなに久しぶりに会えることのほうが楽しみなんです。それができればいいかなと思ってます」。

――では最後に改めて1stアルバムについてアピールを。

山岸「このアルバムを聴けば、今のつばきファクトリーのことを一挙に知ることができます。4年間の私たちの全てをお見せできると思うので、ぜひ聴いてください！」。

つばきファクトリー（つばきふぁくとりー）

2015年、ハロプロ研修生内ユニットとして6人で結成。同年インディーズデビュー。2016年に3名が追加加入し現在の9人体制に。2017年2月、「初恋サンライズ／Just Try！／うるわしのカメリア」でメジャーデビュー。

【CHECK IT】
11月14日に1stアルバム「first bloom」をリリース。また、「つばきファクトリーライブツアー 2018秋 -微熱-」を現在開催中。
詳しくはつばきファクトリー公式サイトへ