PICK UP IDOL わーすた
PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志
シングルとアルバムを同時リリース
1年ぶりのツアーにバンドライブも
――定期公演「わ-7」では、映像で流れた1部のボウリングと2部のダーツの罰ゲームがどちらも美里さんになりました。ステージでボウリングのピンと大根の着ぐるみを着るという。
廣川「持ってましたね(笑)」。
三品「なんとガチなんです(笑)」。
松田「私は1部も2部も勝てると思っていたんですけど……」。
――それが両方負けるとは(笑)。
松田「ボウリングは自分のスコアは良かったのにグループで負けて、ダーツは小さい頃にやってたことがあるから余裕ぶっこいてたら、運がなかったみたいで……」。
三品「的に当てるのはうまいけど、場所が惜しかった」。
松田「狙いにいったら外しました(笑)」。
――あの着ぐるみはオイシイと言えばオイシイ?
松田「少し前の自分だったらオイシイと思ってました。最近はちょっと羞恥心が出て、『アイドルらしくしよう』と思い始めていたら、こんなことに(笑)。着実にこういうことをするキャラになってきてますよね? 白タイツは本当に恥ずかしかったです」。
廣川「あそこは他のメンバーもモノトーンの衣裳を着ていたので、美里が絶妙に馴染んでいる感じがジワジワくる面白さでした(笑)」。
松田「ピンも大根も白いからね。メンバーが目が合うだけで笑うんです。それがめっちゃ面白くて、笑わせにいきました(笑)」。
――「ゆうめいに、にゃりたい。」の“ニャン所”のところで倒れたり。
松田「ピンなので(笑)」。
坂元「『このニャン所が目に入らぬか』って手を前に出したら倒れたから、『ガチのピンや』と思いました(笑)」。
――でも、ボウリング対決の個人スコアは葉月さんが最低でしたよね。いかにも初心者の投げ方でしたが(笑)。
坂元「ボウリングはやらないですし、正しい投げ方を知らなくて、自己流で投げたら運動オンチが出てしまいました(笑)。最終的にはチームの連帯責任で、じゃんけんに負けた美里に着ぐるみをやってもらって、私は満足です」。
――負けチーム3人のじゃんけんで葉月さんが勝った瞬間の「よっしゃ」のポーズも、会場に笑いを呼びました。
坂元「ウケが取れました(笑)。狙ったわけではないです。自分の点数が一番悪かったのはわかっていたから、『ここで勝ったら申し訳ないな』と思いつつ、パッと出したら勝っちゃって……。ビックリとうれしさで、あんなことになりました(笑)」。
松田「あの『よっしゃ』は素でやってましたね(笑)」。
坂元「すごい素でした」。
小玉「瑠香がその動画をスマホで編集しました」。
三品「『よっしゃ』のところだけを切り取ったら1秒なんです。そこをつなげて『よっしゃ』が10回流れる動画を作りました」。
小玉「私もその動画を保存しました」。
松田「10秒に10回笑える動画はなかなかないので(笑)」。
三品「ジワジワ来て、最後が一番面白いです」。
――4thシングル「最上級ぱらどっくす」は、前作「Just be yourself」に続いてアニメ「アイドルタイムプリパラ」のオープニングテーマに。
廣川「アニメのイベントに出させてもらうようになって、小さい子と触れ合う機会ができて、幅広い世代の方にわーすたを知ってもらうきっかけになりました。小さい子がお父さん、お母さんと一緒にハイタッチ会に来てくれるなんて、『プリパラ』と関わってなかったら絶対ないので、すごく大きかったと思います」。
――「プリパラ」はアイドルを目指す女の子たちの話ですが、自分たちと重なるところもあります?
小玉「アニメみたいに完璧なアイドルにはなれないと思いますけど、『アイドルになりたい』という目線とか、ちょくちょく共感できる部分があります」。
三品「やりたいことをやって輝くのは一緒かな」。
廣川「神アイドルに近づくのは難しいですけど、アニメを観ている子どもたちに『わーすたみたいになりたい』と思ってもらうこともあるので、しっかりしないと」。
三品「神にならなきゃ(笑)」。
――ヒロインの夢川ゆいちゃんみたいに妄想好きなメンバーはいますか?
廣川「美里がちょっとそうかな」。
松田「わりと妄想しがちな性格です。たまに朝起きると夢と現実の境い目がわからなくなって、頭のなかがファンタジーになっていたり(笑)。一時、ユニコーンに乗って地面を掘る夢を見ていたんですよ」。
廣川「それはファンタジーなのか(笑)?」。
松田「夢占いで調べると、ユニコーンやペガサスが出てくる夢はすごく良いらしいんですけど、地面を掘る夢はあまり良くないらしいから、どっちかわからなくて(笑)。でも、そのユニコーンはユメかわいかったので、ずっと覚えています」。
――「最上級ぱらどっくす」を歌うときにアニソンらしさは意識します?
松田「歌詞は小さい子にもわかる言葉が多くて、かわいらしさもあるし、“ユメかわになったね”とか『プリパラ』によく出てくるワードも入っているので、アニメを好きな子に反応してもらいやすいと思います」。
廣川「私はもともとカッコイイ系の声ではないですけど、『プリパラ』の曲のときは『アニメ声を意識して歌って』と言われます。そっちのほうが歌いやすいかもしれません」。
――“全人類共通の魔法は努力”といった内容の歌詞もありますが、皆さんが今、特に努力していることは何ですか?
坂元「課題は本当に多くて埋もれそうなくらいですけど(笑)、『わ-7』でダンスコーナーがあったり、『PPG(ぱわわわわん!!! パワーパフ ガールズ)』の振りが変わったので、リハーサル期間は家に帰ってもダンスの練習をしていました。あと、普段ちょっと暇な時間ができると、いろいろなアイドルさんのライブ映像をYouTubeとかで観てます。ダンスのなかでいろいろな表情ができる人っていいなと思って、勉強してます」。
――どんなアイドルの映像を観ているんですか?
坂元「最近観たのは、妄キャリ(妄想キャリブレーション)さんとかですね。詳しく知っていたわけではなかったんですけど、好きな感じの曲があったので。それから関連動画で出てきたのをいろいろ観ています」。
小玉「やっぱりダンスパートが増えてきたので、踊りはもっとうまくならなきゃいけないと思って、体幹とかをちょくちょく鍛えてます。もちろん歌もうまくなりたいですけど、私はダンスメンバーなので」。
――「わ-7」での葉月さん、梨々華さん、美里さんのステッキを使ったダンスはカッコ良かったです。
小玉「ステッキを落とさないか、めっちゃ不安でした」。
三品「練習でも1回も落とさなかったでしょう?」。
小玉「でも、たとえばスッと床に刺すときにズッと滑ったりすることが多くて、怖かったんです。持ち替えも多かったし……。でも、本番は大丈夫でした」。
三品「私はちょっとダイエットを始めました。この衣裳のために(笑)。ツアーが始まるまでの短期間で美意識を向上させます」。
――どんなダイエットを?
三品「動くのはあまり好きじゃないので、食べないことが主ですね」。
――瑠香さんはいつもお菓子を食べてるイメージがありますが(笑)。
三品「そうなんですよ。だから、健康的にダイエットできるように、お菓子を食べないようにしてます」。
恋のライバルが現れたら……
争いは避けて速攻逃げます(笑)
――美里さんが努力しているのは、より笑いを取ること(笑)?
松田「そんな(笑)。でも私、お笑い担当みたいなキャラですよね? ファンの方には笑ってほしいので、求められるなら、やるべきときはしっかりやります。『わ-7』でピンのときは倒れたし、大根のときは瑠香を追っ掛けたし(笑)」。
三品「怖いわ(笑)!」。
松田「あと、少し前から筋トレを始めてます。もともと筋肉が付きにくい体で、『不健康』とか『ヒョロヒョロしてる』とよく言われるので。それで最近、足の筋肉が付いた気がします。ダンスをしていても、止めやすくなったかな」。
――筋トレはどんなメニューを?
松田「1分間に腹筋を何回できるか、毎日記録を更新するようにしてます。あと、一番嫌いなんですけど腕立て」。
――腕も細いですもんね。
松田「1回もできないんです。お兄ちゃんに手伝ってもらって、一番辛いところで首を後ろから引っ張ってもらって、プルプルしながら耐えるというのをやってます」。
廣川「美里と一緒にジャズダンスのレッスンを受けていたとき、みんなで腕立てをすると、美里は1人だけ1回目から『はぁ~ッ!』ってヘンな声を出すんです(笑)。私は腕立ては得意で、美里を見ながらずっと笑ってました。沈んだまま『フン!』と言いながら上がってこないので、『何やっとんねん?』と思って(笑)」。
――で、奈々聖さんはどんな努力を?
廣川「私は画像の加工がめちゃめちゃ好きで、たぶんメンバーの誰より1枚に対する熱量がすごいです。ツイッターやブログに上げる写真を、露出とか色彩とかコントラストとかシャドーとか、数値を1コずつ変えていくのが好きなんです」。
――クオリティを上げようと?
廣川「そうです。すごくこだわってます。自分でも『面倒くさいな』と思いつつ(笑)」。
――同時発売の2ndアルバム「パラドックス ワールド」には楽しい曲もあれば、「Stay with me baby」のような深い愛の歌もありますね。皆さんみたいに若いと、実感しにくい面はあります?
廣川「歌詞を考えながら歌うのは本当に難しいです。でも、ずっと前に(鈴木)まなかさんに『わからないなりに歌っているのを聴くのも面白いよ』と言われたので、それはそれでいいのかなと思います。ちゃんと理解して聴ける大人の方には、そういうふうに聴いていただければうれしいし、私たちみたいにわからない人は別のものに置き換えてもらってもいいし……」。
――瑠香さんは歌うと大人っぽくなるので、ハマってますよね。
三品「やっぱり曲をフルで意味を理解して歌うことはできませんけど、自分のパートは1行1行考えながら歌うようにしています」。
――“こんなあたしなのに 変わらずどんな日も愛してくれるの”とか、高まって熱唱していますね。
三品「熱唱してますねー(笑)。正しい感情はわからないですけど、一応、想像しながら歌ってます」。
小玉「私も『Stay with me baby』はすごく好きで、わーすたの曲で一番じゃないかと思ってます。瑠香と同じで歌詞の本当の感情はわからなくても、パフォーマンスするときは想像して、そういう感情になって、歌詞に合った表情もできるように頑張ってます」。
――1曲目の「恋するにゃこたん~フリもフラレもあなたのまま~」は猫ソングで馴染みますか?
三品「あの曲はかなりロック調でダンスも激しめで、いつもの猫っぽさよりはヤンチャな感じです。新鮮な雰囲気がありました」。
――美里さんが「ニャオ」と叫んでいて。
松田「叫んでます。レコーディング中に突然声がしゃがれてしまって、しゃがれた声で言った『ニャオ』があれなんです。あのときしか出せなかった『ニャオ』で、最近改めて聴いてみたら声がカスカスで(笑)、面白いなと思いました」。
――ライブではその声に寄せてる感じ?
松田「ちょっとノドに力は入れちゃう感じです。今まで出したことのない声だったので、毎回緊張しながら『ニャオ』と言ってます」。
――「ドロボーにゃごだんが現れて、『たたかう』『にげる』どうするん?」というくだりもあります。もし恋愛でそういうライバルが現れたら、どうします?
廣川「そのライバルが友だちかどうかにもよりますね」。
坂元「細かいところやね」。
廣川「美里は他人だったら、ガチで戦う人だと思います(笑)」。
松田「ガチで戦う人になりますね。でもライバルが親友とかだったら、『一緒に頑張ろう』とか言いながら逃げちゃうかもしれない」。
廣川「私はどっちみち『好き』と伝えられないから、たぶん逃げます(笑)。友だちなら、なおさら」。
小玉「私もライバルが友だちだったら、逃げるというか譲りますけど、知らない人だったら、どうだろう? 告白はしなくても、アピールはするかもしれません(笑)」。
三品「友だちだったら、そういうのは面倒くさいので避けます。友だちのほうが関わりが長いじゃないですか。知らない人だったら、気づかないフリして頑張ると思います」。
坂元「私は速攻逃げますね(笑)。友だちであろうが、なかろうが。そういうのは難しそうだから、避けて通りたい。争いごとからは逃げます」。
――このアルバムを引っ提げて、秋から年末にかけてツアーに女性限定ライブ、バンドライブの「わーしっぷ大感謝祭2017」と盛りだくさんですが、2017年の良い締めを飾りたいところですね。
廣川「地方で待ってくれているわーしっぷさんもたくさんいるのがツイッターでわかるので、1年ぶりのツアーでは最上級のライブになるように頑張ります。『プリパラ』にまた関わらせてもらえて、リリイベもたくさんあるので、小さい子たちの顔も見られたらうれしいなと、密かに思ってます」。
松田「今年はZepp(DiverCity)もあって、より良いライブを作ろうと頑張って、それを観てまた来てくれる方が目に見えて増えたうれしさをジワーッと感じました。今年の残りでまた少しでも成長して、来年の出会いのためにも熱いグループになりたいです」。
三品「ツアーでは久しぶりに行く地方で、なかなか会えない人に思い切り楽しんでもらえるように、力が入っています。仙台は単独では初めてで、自分たちから行けるのがうれしいし、牛タンも楽しみです(笑)」。
小玉「去年のツアーからの1年間で、海外でもたくさんライブをやらせてもらって、わーすたとして成長できたと思ってます。それを今度のツアーで地方の方にも観てもらいたいし、締めのバンドライブで感謝を込めて最高のステージができたらと思います」。
坂元「バンドライブはZeppで初めて挑戦して、カッコイイものを見せられたと思うので、またできるのは楽しみです。最後の最後まで全力で頑張って、1年を終わりたいです」。
――葉月さんは今年、高校を卒業してから変わった面はありました?
坂元「成長はしてないですけど(笑)、最近すごく実感するのが、電車に乗って制服の子がいると、今までは『同い年かな? 1コ下かな?』と思っていたけど、もう確実に全員年下ということです。学割の話が出ると『もう私は学生じゃないんだ』とか、ゲームセンターで“18歳以下は9時以降は入れません”と書いてあると、行きませんけど『私は入れる』とか、そういうところで『大人にならなきゃいけないのか……』と薄々感じています(笑)」。
わーすた
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月4日に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。9月28日に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
【CHECK IT】
2ndアルバム「パラドックス ワールド」と4thシングル「最上級ぱらどっくす」を10月18日(水)に同時リリース。「わーすたLIVE TOUR 2017 パラドックス ワールド」が10月22日(日) 宮城・darwinからスタート。2018年1月8日(月)赤坂BLITZまで全国9会場。女性限定ライブ「男子禁制! わーすた女子パーティ♡」を12月17日(日) 青山RizM、フルバンドライブ「わーしっぷ大感謝祭2017 ~NEKONOTE 借りちゃいました~」を12月28日(木) 渋谷 WWWXで開催。「わーすたのKAWAII☆ROOM」(SHOWROOM/木曜19:00~)にレギュラー生出演中。
「パラドックス ワールド」
CD+Blu-ray盤 ¥5,400(税込)
通常盤 ¥2,700(税込)
「最上級ぱらどっくす」
¥1,000(税込)
詳しい情報はわーすた 公式サイトへ
坂元葉月(さかもと・はづき)
生年月日:1998年9月 9日(19歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)
生年月日:1999年5月12日(18歳)
出身地:福岡県
血液型:B型
松田美里(まつだ・みり)
生年月日:1999年8月2日(18歳)
出身地:広島県
血液型:A型
小玉梨々華(こだま・りりか)
生年月日:2000年10月1日(17歳)
出身地:北海道
血液型:A型
三品瑠香(みしな・るか)
生年月日:2001年3月17日(16歳)
出身地:愛知県
血液型:A型
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