PICK UP IDOL わーすた

PICK UP IDOL わーすた

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志


 
 

結成5周年で初のベスト盤を発売
ファン投票上位の曲も収録の2枚組

 
 

――奈々聖さんが「1月は数えきれないほどモノを失くした」とツイートしてましたが、何を失くしたんですか?

廣川「一番ヤバイと思ったのは、わーすたに関することを書いていたノートです。どこで失くしたかまったくわからなくて、しかもバカみたいに“わーすた 廣川奈々聖”と書いていたんです(笑)」。

――自分しか読まないノートなのに(笑)。

廣川「セットリストとか、何をしたいとか全部書いてあって、めちゃめちゃ恥ずかしい(笑)。他にもネックレスとか化粧品とか、結構高価なものも失くしました」。

――そういうことは美里さんがやりがちだったのでは?

松田「私も継続中です(笑)」。

廣川「美里はやりがちでも、なぜか見つかるんです。私は全然見つからなくて。今年引いたおみくじに『失くしもの見つからず』と書いてあって、当たっているから怖い(笑)」。

――結成5周年のわーすたですが、5年の間に公式プロフィールで変わった部分もありますよね? たまご推しだった美里さんは「好きな食べ物」がだいぶ増えて、ザックリ“米”や“麺”まで入ってます(笑)。

松田「お米をモリモリ食べたら元気になります。つけ麺は広島から東京に来ても食べていて、最近は二郎系ラーメンにハマってます。梅シートは最初、奈々聖に教えてもらいました」。

廣川「私が海外遠征に持って行ったのを美里が食べて、『おいしい!! 私も買う!!』と叫んでました」。

松田「奇跡の出会いでした(笑)」。

――梨々華さんは画伯ぶりを発揮しながら、特技が“おえかき”になっているのは、ネタ的なやつですか(笑)?

廣川「合ってると思いますよ。特殊な技だから(笑)」。

小玉「技術は向上していると思います」。

松田「しているかな(笑)?」。

小玉「何かと絵を描くように言われて、いっぱい描いているうちに、描き方がわかってきました。あと、メンバーの絵を見て、同じように描けるようになりました」。

三品「なってないから(笑)」。

小玉「知識はどんどん入ってきているので、たぶん本気で描けば、上手くなっているかなと。あまり深堀りしないでください(笑)」。

――瑠香さんの趣味に入った“ギター”は、ステージでも何度か披露されました。

三品「日常生活はアニメとギターしかないので(笑)」。

廣川「バンドさんとかによく『瑠香ちゃんは上達が早いね』と言われてます」。

三品「まだまだです。セーハが苦手で3弦が押さえられなくて、Bm7とか苦戦してます」。

――奈々聖さんは趣味に“インターチェンジ&ジャンクション”というのが加わりましたが……。

廣川「本当に好きなんですよ。入り組んでグチャグチャした感じがたまりません(笑)。携帯にインターチェンジのフォルダがあるんですけど、検索してもインターチェンジを撮っている人は少なくて、画像があまり出てこなくて。車の免許を取ったら、自分で写真を撮りに行きたいです」。

――いつ頃から目覚めたんですか?

廣川「思い返すと子どもの頃から、プラレールとかの『これはどこに繋がっているんだ?』みたいな感じが好きでした。わーすたに入って、『ゆうめいに、にゃりたい。』のMV撮影で川崎のほうに車で移動していたとき、ふと窓の外を見たらインターチェンジがあって。見た瞬間、『何だこれは!?』って涙が出たんです(笑)」。

坂元「そのとき、私が隣りに座っていて、怖かったです(笑)。奈々聖がポロポロ泣き始めて、インターチェンジがどうだこうだと語り出して。今まで周りでインターチェンジが好きなんて話は聞いたことがなくて、『そんなに!?』みたいな(笑)」。

――葉月さんも趣味に“トラック観察”が挙がっています。

坂元「歩いていてトラックが走ってくると、『あれは三菱かな』と思って、本当に三菱だったら『よっしゃ!』となるくらいですけど(笑)、トラックは好きですね。いすゞのトラックの曲がめっちゃ良くて」。

――「♪走れ走れ~」というやつですね。

坂元「それに、いすゞのトラックにはフルネームで“ISUZU”と前にも後ろにも書いてあって、その飾り気ない感じが好きです(笑)。高速道路に近いところだと、貨物を迎えに行くトラックのヘッドだけがよく走っていて、そういうのを見るのも楽しんでます」。

――マニアックですね(笑)。「わーすたBEST」に収録の新曲「グレープフルーツムーン」は、「近づくほどに遠くて」と夢を追う歌ですが、「流れ星には願わない」と決意した瞬間は皆さんにもありました?

廣川「私は神頼みは全然しています(笑)。神社が大好きで、これでもかというくらいお参りして、お守りもたくさん持ち歩いてます。地元の福岡で三社詣でという文化があって、三つ神社を回るから増えるし、東京でも買っていて、お守りがケンカしないか心配になります(笑)」。

――流れ星にも願いごとを?

廣川「流れたら、願えるものは願いたい(笑)。でも、この曲で『叶えてじゃ叶わない』と言ってるのはカッコイイので、アイドルの廣川奈々聖はこっちでいきます。女子としては願いごとをします(笑)」。

三品「私は願いごとはしません。厄払いはしましたけど(笑)、神には頼ってないので。頼りにはなるのは自分しかないぞと、日々自分に言い聞かせてます」。

小玉「私も神様に頼みはしませんけど、運に任せるところはあります。自分の実力より、ありがたいことに運でここまで来られたと、よく感じるので」。

――たとえば、どんなことで運が良かったと?

小玉「地元のダンススクールに通っていたとき、スタッフさんがたまたま見つけたオーディションがアイスト(iDOL Street)で、たくさんスクール生がいる中、私とあと2人に『受けてみれば?』と言ってくれたんです。私1人では絶対そのオーディションに巡り合ってなかったし、『運、ありがとう!』って感じです(笑)」。

松田「私は昔から母親に霊感があって、スピリチュアル的なものはわりと信じています。でも、神様には頼むというより、1年が終わるたびに『無事に暮らさせてくれてありがとう』みたいな、頑張る環境を守ってくれる存在だと思っています」。

坂元「私は昔から『こうなればいいのに』と念じすぎると、だいたい叶わないんです(笑)。本当に叶えたいことは極力考えないようにして、放っておくほうが良いように動きます。アイドルもずっとなりたいと思っていたわけではなくて、ふとチャンスが来て、『じゃあ、やってみよう』くらいの感覚でした。だから、神様にお願いするのは健康くらいですね(笑)」。

――願いすぎて叶わなかったことというのは?

坂元「本当に小さいことで、朝起きたときに気分が良いと『今日は横断歩道が全部青かも』と思うんですけど、そういう日はだいたい、信号が全部赤なんです(笑)」。

 
 

 
 

ちょっと大人になった今歌えば
曲の世界観がより映えるかなと

 
 

――シングル表題曲やアルバムリード曲以外からファン投票で収録曲が決まったDisc2では、「ちいさな ちいさな」が新録されました。皆さんの希望で?

廣川「どの曲を新録するか話し合って、『ちいさな ちいさな』でまとまりました。お母さんのことを歌った曲で、ちょっと大人になった今のわーすたが歌えば、この世界観がより映えるという意味もあって選びました」。

三品「私と奈々聖の歌割りが元と逆になったり、全然違うところを歌ったり、1人1人が歌い継ぐ形になって、録り直したことがすごく感じられると思います」。

小玉「3人ももともとサビは歌ってましたけど、当時の私は中3で、お母さんへの感謝はそんなにわかってなくて。一緒に札幌から上京してくれたり、改めてありがたさに気づくことがあったので、歌に込める想いが全然変わりました」。

松田「私はレコーディングで涙を溜めながら歌いました(笑)。わーすたが初めてのライブで最初に披露した曲でもあって、『あの夏のフェスで良い景色を見ながら歌ったな』とか思い出すだけでも、エモーショナルになります。昔からセットリストに入れるときも、『この曲の良さが出ない曲順ならやらない』というくらい、大切にしてきたんです。その分の想いが伝わればいいなと思います」。

坂元「今回5人で歌わせてもらったのは新鮮でした。でも、初めていただいたときからめちゃめちゃ良い曲だと思っていて、私はずっとライブ中に、マイクに入れずに1人で全部歌っていたんです(笑)。だから、レコーディングもいつものライブを思い浮かべながら、楽しく歌えました」。

――「登校中に君を見つけたよ」という学校モノの「Doki Doki♡today」は、今はどんな感覚になります?

廣川「若いなと思います(笑)。ずっと歌っていて、普通に『かわいいニュアンスで』と思ってますけど、改めて歌詞を読むと、こっ恥ずかしくなるときもあります(笑)」。

坂元「最初の頃は自分も学校に通っていて、等身大な感じで歌ってました。今はこの曲を歌うことで、自分たちもピュアな“ルン♪”という感じになって(笑)、違う楽しみ方ができます」。

――転機になったような曲もありますか?

廣川「『スタンドアロン・コンプレックス』をもらったときは、今までのわーすたの印象がガラッと変わると思いました。ワールドミュージックやオシャレでかわいい楽曲にこだわってきた私たちが、こんなに切々とした曲を歌う日が来るとは思ってなくて。初披露したときは高3で、『この曲を歌って何が伝えられるだろう?』と自分の中で葛藤してました。今はその頃より心が開けて、いろいろなものを吸収した上で、初披露のときは表現し切れなかったものが、やっと歌えるようになりました」。

三品「歌い方で言えば、『PLATONIC GIRL』は仮歌を聴いたとき、『こんなふうに歌えるのか?』とすごく不安でした。でも『もっとやっていいよ』みたいに言われて録っていたら、新しい感覚で歌えて、ライブごとにどんどん見せ方を作れるようになりました。もっと自分の表現したいものを出していいんだと、思えるようになった曲です」。

――瑠香さんにピッタリのロックチューンかと思いましたが、歌うことで掴めたものがあったんですね。

三品「そうですね。目覚めました(笑)」。

小玉「私は『タピオカミルクティー』です。わーすたがタピオカにハマっていたのがきっかけで作っていただいて、タピオカが大ブームになって、『THE ALLEY』さんとコラボさせてもらったり、テレビのタピオカ特集で流れたり。曲先行でわーすたを知ってくれた方が増えた印象があります」。

松田「WHITE JAMのSHIROSEさんに『タピオカミルクティー』を作っていただいた辺りから、ちょっと意識が変わった気がします。それまで私は『うるチョコ(うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ)』とかで、わかりやすくキャラを作って、台詞っぽくポーンと出す感じのパートが多かったんです」。

――「にゃいにゃいにゃいにゃいにゃー」とかですね。

松田「でも、SHIROSEさんが録ってくれたとき、作ったキャラではない自分らしい歌い方を考えました。カワイコぶったりしない分、ちゃんと歌えなきゃダメだと思い始めました」。

坂元「私は新曲の『グレープフルーツムーン』です。私も短い台詞や語りが多かったから、『テンションに乗って楽しい感じならいい』と、レコーディングでも言っていただいていて。でも、この曲は歌詞が深いし、自分のパートも意外と長くて、ちゃんと歌わなきゃダメだと。音程も難しいんですけど、MVやライブを観たファンの方に『葉月ちゃんの歌声が思っていたのと違った』と言ってもらえました。『元気でキャピキャピかと思ったら、意外としっとり歌っていて良かった』と言われて、もっと歌が上手になれるように頑張ろうと思いました」。

――LINE CUBE SHIBUYAでの5周年記念ライブも控えています。

廣川「それぞれステージをイメージしながらリハをしてますけど、さらに先のことも見据えています。この5年で成長した部分もあれば、欠けてしまった部分があるのも感じていて。そこを取り戻して、意識を高めて挑むライブにしたいなと思います」。
 
 


 
 

 
 

わーすた

avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信。2016年5月に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。同年9月に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
 
 
【CHECK IT】
結成5周年を記念して初のベストアルバム「わーすたBEST」を3月25日(水)に発売。5周年記念ライブ「The World Standard~わーすた5さいになりました!~」を3月28日(土)にLINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)にて無観客で開催。生配信観覧チケット発売中。<live.mu-mo.net>
詳しい情報はわーすた 公式サイトへ
 
 

坂元葉月(さかもと・はづき)

生年月日:1998年9月9日(21歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
 
 

廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)

生年月日:1999年5月12日(20歳)
出身地:福岡県
血液型:B型
 
 

松田美里(まつだ・みり)

生年月日:1999年8月2日(20歳)
出身地:広島県
血液型:A型
 
 

小玉梨々華(こだま・りりか)

生年月日:2000年10月1日(19歳)
出身地:北海道
血液型:A型
 
 

三品瑠香(みしな・るか)

生年月日:2001年3月17日(19歳)
出身地:愛知県
血液型:A型
 
 

「わーすたBEST」


CD+Blu-ray盤 ¥4500(税込)
 

CD盤 ¥3000(税込)
 

CD+Blu-ray盤(豪華特殊パッケージ仕様) ¥8000(税込)
 
 

新曲「グレープフルーツムーン」のMVはこちら!

 
 
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