PICK UP IDOL WHY@DOLL

PICK UP IDOL WHY@DOLL

PHOTO=城方雅孝 TEXT=斉藤貴志

音楽性の高い札幌出身の2人組
待望の1stフルアルバムを発売

――1stフルアルバムのタイトル「Gemini」は“双子座”という意味で、2人がよく「似てる」と言われることから付けられたそうですね。そんなに「似てる」と言われます?

浦谷「よく言われます」。

青木「ひんぱんに」。

浦谷「初対面の方は『見た目が似てる』と。でも、2人のことをよく知ってくると、逆に『全然似てない』と言われます」。

青木「性格は正反対なので」。

浦谷「大雑把に言うと、ちはるん(青木)がふんわりしていて、私がサバサバ」。

青木「はーちゃん(浦谷)はさっぱりだね」。

浦谷「私が塩味で、ちはるんはしあわせバター味(笑)」。

青木「最近出たポテトチップスです」。

――犬か猫かで例えるなら?

浦谷「私は猫だと思います。気まぐれだし、『ツンデレだね』と言われることもあるので」。

青木「じゃあ、私は犬かな? でも、そんなに活発じゃないので、のんびりな犬?」。

浦谷「確かに、元気に走り回るよりは寝てるイメージ(笑)」。

青木「日なたぼっこしてると思います」。


――血液型はどうなんでしたっけ?

青木「私はAB型。はーちゃんは実はわからないんですよ。『20歳になったら絶対調べる』と言っていて、もう半年経ちましたけど、『怖い』って行かないんです(笑)」。

浦谷「血を抜かれると、体じゅうから力が抜けそうで……」。

青木「でも、絶対調べておいたほうがいいと思う。何かあったら不安」。

浦谷「RHマイナスとかだったらヤバいですよね。でも親がABとOで、可能性はAかBの二択。性格的にはBだと思います」。

――今は一緒に暮らしているんですよね。生活のペースが合わないとかは?

浦谷「正反対だから、逆にうまく行ってる気もします」。

青木「先に起きたほうが相手を起こして」。

浦谷「最近は私のほうが早く起きて、地味にいろいろ活動してます」。

青木「昔のはーちゃんは全然起きなかったんですよ。電車に乗る20分前まで寝ていて『もうヤバイよ!』って起こしていました。気持ち的には『早く起きろー!!』って(笑)」。

――一緒に遊びに行ったりは?

浦谷「仕事も一緒で家でも2人で住んでいるから、オフは別行動が多いですね」。

青木「私は寝るのが好きで、起きたら夕方。その時間から出掛けるのもアレだし、近所のスーパーにごはんを買いに行くぐらいです。趣味がお散歩で、歩くことが好きなので」。

浦谷「と言いながら、最近は『自転車がほしい』と言い出しました(笑)。私はオフは2パターンあって、ちはるんみたいに寝だめして家で動画を観てゆっくり過ごすか、忙しいときに『行きたい』と思っていたところに一気に行くか」。


――はるなさんは読書も趣味なんですよね。

浦谷「読書はわりと外でするかも。最近は購入前の本も読めるカフェがあるので。サイコホラーっぽいのが好きで、映画も恋愛系よりブラックな感じのを観ます。最近だとアニメの『亜人』とか」。

青木「私は怖いのはまったく観ません。1回だけ2人で『パラノーマル・アクティビティ』を観に行ったら、めっちゃ怖くて、ずーっと両手で目を隠していました。はーちゃんと逆に恋愛映画が大好きで、最近だと『ヒロイン失格』を1人で観に行きました」。

――アルバムに収録された「GAME」には、2人の髪色のことも出てきますね。

青木「私が歌うところが“ブラウン”、はーちゃんのところが“黒髪”です」。

浦谷「上京したときは、2人とも黒髪でした」。

青木「『似てる』と言われていたこともあって、違いを付けたんです」。

浦谷「もともとちはるんは染めた経験があったし、2つ年上ということもあって」。

青木「私も最初は黒髪が良かったんですけど、一度染めたら明るくしたり、いろいろやりたくなって。茶髪担当で良かったです」。

――この「GAME」は千春さんがストーリーを考えたそうですが、最初から仲良しの女の子が同じ男の子を好きになる歌にしようと?

青木「はい」。

浦谷「作詞家さんがネットとかで私たちのことをすごくリサーチしてくださったみたいで、自己紹介ソングみたいにもなりました。私が“天真爛漫女子”で」。

青木「“大和撫子女子”が私です」。

浦谷「おっとりしてるからね」。

――2人が実際こういう三角関係になったら、どうしますかね?

浦谷「どうだろうね? 私たち、密かにお互い『絶対負けない!』と思うタイプな気がする」。

青木「でもなぁ、恋愛になると譲っちゃうかも」。

浦谷「えっ、そうなの?」。

青木「友情を取っちゃうかもしれない」。

浦谷「これだけいつも一緒にいる相手なら、私も友情を取るかな」。


――そこまでの仲でなければ恋を取ると?

青木「でしょう? はーちゃんはそんなタイプ(笑)」。

浦谷「そうですね。親友とかでない限りは恋愛を取っちゃうと思います」。

――好きな男性のタイプも違いますか?

青木「違いそうじゃない?」。

浦谷「私はどちらかと言うと、子犬っぽい感じで髪もクリクリした人が好きです」。

青木「かわいい感じ?」。

浦谷「性格はちょっと意地悪なほうがいい(笑)。あと、ミステリアスな人が好きですね。何を考えているのかわからないような」。

――それって、ダメ男に引っ掛かるパターンかも(笑)。

浦谷「かもしれません。よく言われます。『ダメな男にハマりそう』と(笑)」。

青木「私は自分が物ごとを知らないので、しっかりしていてリードしてくれる人がいいです。年上で包容力があって」。

――歌詞の“高い女子力 磨き合うの”は実際にやっていること?

青木「よく『こういう女の子になりたいね』『美容に良いごはんを食べようね』という話はするんですけど……」。

浦谷「あまり実践はしない(笑)。口コミで良い化粧品を買うぐらい。ちはるんはキッチンにも立たないよね?」。

青木「ごはんははーちゃんが作っているイメージ」。

浦谷「よく『逆じゃないの?』と言われますけど」。

青木「私は結構できないことが多いんです」。

浦谷「2人で麻婆豆腐を作ったことがあって。私が野菜を切って、ちはるんに『豆腐を切って』と言ったら、すっごい小さく切られちゃって。スープに入れたら原型がない(笑)。見ていて危なっかしいことも多いんです」。


――包丁で指を切りそう、とか?

浦谷「野菜の皮を剥いてるときに『大丈夫?』となったり。上京して最初にビックリしたのが、『お米を3合炊いて』と頼んだら、『ねえ、はーちゃん。お水をどこまで入れるの?』と聞かれて。『どれどれ』と見たら、お米が3合の線まで目いっぱい入っていて、お水が満杯だったんですよ(笑)。『違う違う!』って急いでザルに戻しましたけど、『お米はカップで測って、お水を3の線まで入れるんだよ』という」。

青木「いかに家でやってなかったかバレますね(笑)」。

浦谷「私もちはるんはできるイメージがあったから、お米も炊けないのは驚きました。箱入り娘だったのか」。

青木「違います。料理はたまにしていましたけど、ごはんを炊いたことは2・3回しかなくて、忘れちゃってたみたいです」。

いつまでも子どもではないと見せたくて
大人っぽい恋の駆け引きも歌いました

――「Tactics」ははるなさんがストーリーを考えたそうですが、こっちは恋愛の駆け引きがモチーフになっています。

浦谷「作ったのが、2ndシングルの『曖昧MOON』を出した後で。ずっと明るくポップな世界観の曲が多かったなか、ちょっと違う一面を見せられたので、さらに大人っぽい曲が個人的に欲しくて。私も20歳になったから」。

――それで駆け引きの歌に?

浦谷「一番のテーマは、彼にいつまでも子ども扱いされているけど『私も子どもじゃないから気づいて!』みたいな歌詞にしたかったんです。それを反映してもらいました。まだ大人になり切れていない女の子なりに、彼に駆け引きを仕掛ける意味で、『Tactics』という曲名にしました」。

青木「歌詞をもらったとき、『すごく大人だ!』と思いました。私は大人っぽさが全然なくて、色気もはーちゃんのほうがあって」。

浦谷「そんなことないよ」。

青木「だから、この歌をちゃんと表現できるか不安でした。でも、『ちはるんもこういう曲を歌えるんだね』と言ってもらえて」。

――かわいらしい声を変えたりもしたんですか?

青木「ちょっと変えています。色っぽい感じを出したつもりですけど、出てますかね(笑)?」。

浦谷「私も鼻に掛かった子どもっぽい声なので、吐息を多めにして、できる限り大人っぽくしました」。


――こういう駆け引きは実際できそう? 相手の気をどう引くとか。

浦谷「私だったら周りから攻めます。まず気づいてもらわないと始まらないので。私が気にしているのを『あの子が意識してない?』って少しずつ伝わるようにして、向こうにも意識させます(笑)」。

青木「私はただ見て終わるタイプです。自分から行けなくて、そのうち相手に彼女ができて」。

――バレンタインにチョコをあげたりは?

青木「あげられなかったです」。

浦谷「私も本命チョコは渡したことがないかも。うちの学校はバレンタインとテスト期間がカブっていたんですよ。先生の陰謀だったのか(笑)。でも、クリスマスとかも別に恋人と過ごす必要はないと思います。どうしてそういう日になったのか。暖かい家で家族とターキーを食べられればいいかなと」。

――新曲の「shu-shu-star」は夜のハイウェイをドライブしている感じで。

青木「歌詞に“ビルの窓 流れてくTokyo”とありますけど、私が初めて東京に来たときも夜で、空港からタクシーでレインボーブリッジを通って『これが東京か!』と思ったのを思い出しました」。

浦谷「“2人は今きっと流れ星ね”という歌詞も、夜の都会でビルの光が多いなかを車で通っているから流れ星に見える感じで、とにかく情景が浮かびやすい曲ですね」。

青木「すごく浮かぶね」。

浦谷「私はアルバムで一番のお気に入り。いつもは自分たちの音源をリピートして聴くのはちょっと抵抗あるタイプですけど、この曲は自分でビックリするぐらいリピートしています。あと、これは何気に、運転しているのは彼だよね?」。

青木「そう! 男女のストーリー」。

浦谷「助手席の女の子の気持ちも描かれているので、どういう彼かも想像しながら聴いていただけたら」。


――はるなさんだったら、子犬系の男性が運転しているイメージ(笑)?

浦谷「でもドライブするなら、もうちょっと大人っぽいほうがいいかな(笑)」。

青木「エスコートしてくれるような。ビシッとした服でオシャレな男性のイメージがあります」。

浦谷「ドライブはやっぱり大人の象徴ですからね。子どもは運転できないし(笑)。アルバムで聴くと『shu-shu-star』の次が『曖昧MOON』で、『ドライブの帰りにケンカしたのかな?』って勝手にストーリーを妄想しました(笑)」。

――フルアルバムが出るのは大きいことかと思いますが、次に見据えている目標もありますか?

青木「WHY@DOLLは『曲がいい』とたくさんの方に言っていただきますけど、その曲に負けないパフォーマンスをすることです。歌もダンスもまだまだなので、曲の良さとパフォーマンスをどっちも伝えていけるグループになりたいです」。

浦谷「去年もおととしもツアーをやらせてもらいましたけど、東名阪と札幌の4都市しか回ってないんです。アルバムを出したことで、まだ行ってない都市の方にもWHY@DOLLの楽曲を知っていただけたら。メディアに出る機会は少なくても、私たちのファンは友だちをライブに呼んでくれたり、口コミで広めてくれるんですよね。もっと全国に行ける都市を増やしたいです」。

――ちなみに、アイドルグループのファンはよく“推しメン”を言いますが、それは2人組でもあるんでしょうか?

浦谷「もちろん、どっちか推しという方はいます」。

青木「でも、ハコ推しで『2人とも好き』と言ってくれる人もいて」。

浦谷「そういう方が多いと思います」。

青木「昔は自分たちでも“推し”は意識していたよね」。

浦谷「札幌でインディーズで活動していた時代はメンバーも多くて、ランキング形式があったので。それぞれの『1人でも多く自分のファンにしたい』という意志が楽屋でも飛び交っていました。他のメンバーの髪形から気にしたり」。

青木「そうだったね」。

浦谷「あまりそういうのは好きじゃなかったけど。2人組になってからは、お互いのファンをローテーションで取り合っても仕方ないし(笑)」。

青木「平和になりました」。

浦谷「その分、もともとWHY@DOLLを知らない方や知っていてもファンじゃない方を1人でも多くファンにしたい気持ちが強いです」。

青木「『この2人を好き』と言ってくれる人を増やしたいです」。



 


 

青木千春(あおき・ちはる)

生年月日:1993年1月21日(22歳)
出身地:北海道
血液型:AB型
 


 

浦谷はるな(うらたに・はるな)

生年月日:1995年4月1日(20歳)
出身地:北海道
血液型:不明
  

WHY@DOLL(ほわいどーる)

【CHECK IT】
北海道札幌市出身の2人組ユニット。地元でのインディーズ活動を経て、2013年11月から「1万人にCDをお届けする」という目標を掲げて“武者修行”をスタート。ライブ総動員数1万人、オリコンポイント1万、フライヤー1万枚配布――との条件を達成し、2014年9月24日にシングル「Magic Motion No.5」でメジャーデビュー。オーガニックサウンドをベースに70~80年代のソウル、ファンク、ディスコや90年代の渋谷系サウンドなど様々な音楽テイストを取り込んで活動している。1stフルアルバム「Gemini」は2月10日(水)発売。

詳しい情報は、VERSION MUSIC公式HP

  

2月10日(水)発売の1stフルアルバム「Gemini」


  
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