わーすた 故郷に銅像立てたいにゃん(仮) 坂元葉月
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志
猫の日の2月22日に2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」と初の映像作品となるライブBlu-ray「完全なるライブハウスツアー2016~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」を発売したわーすた。ツアーでの各メンバーの地元撮りおろし写真と共に、それぞれのインタビューをお届けしています。トリを飾るのは神戸出身で地元愛は人一倍、最年長の坂元葉月。
地元でもいつも通りのつもりが
気づくと自分がすごく笑っていて
――ツアー中、駅やホテルでの集合に、葉月さんはいつも一番早く来ていましたね。
「普段から待ち合わせの10分前には必ずいます。自分が行ったときに相手が先にいると、申し訳ない気持ちでいっぱいになっちゃうんです。だったら自分が先にいたほうがいい。後から行ってキョロキョロ探す姿を見られるのが恥ずかしい……というのもあります」。
――それと、遠征に必ずエルモのぬいぐるみを連れてきていて。
「あの子は去年の4月の終わり頃からですね。知り合いからプレゼントされて、エルモは好きだったし、サイズ的に持ち歩きやすくて小さくもなくて。お泊まりにはどこへでも連れて行くようになりました。海外にも一緒に行っています」。
――荷物と言えば荷物になるんでしょうけど。
「でも、メジャーデビューくらいから一緒にいるので、芸能界を卒業するまで持ち歩こうと思っています」。
――話し掛けたりもするんですか?
「えーとですね、話し掛ける場合もあります(笑)。ホテルの部屋で1人だと寂しいのでベッドで横に置いて、テレビを観ながら『面白いな?』と聞いてもうて、『ちゃう、ちゃう。エルモや!』となったり(笑)」。
――自分にツッコむ(笑)。
「傍から見たらひとり言の多いヤツですけど、無意識に話し掛けちゃうことが多くて。『お風呂入ってくるな』とか『もう寝る?』とか。『誰に聞いてんねん?』って話ですけど(笑)」。
――神戸公演ではストリート生時代に歌っていた「キミ恋てれぱしー」も披露しました。
「あれはチキパ(Cheeky Parade)が結成されて、スト生が7人になったときに作っていただいた曲なので、大事にしていきたくて。地元で歌うのは緊張しましたけど、たくさんの方に聴いていただけてうれしかったです」。
――葉月さんはスト生時代に、GEMのスターティングメンバーに選ばれつつ、正式メンバーから漏れてしまったことがありました。
「ずっとスタッフさんに『GEMに選ばれなかったら辞めます』と言っていたんです。正式メンバーに呼ばれなかったときはショックでしたけど、ステージを降りたら『今も楽しいから、置かれた状況で頑張ればいいや』と思って、スタッフさんに『やっぱり続けます』と言いました。そしたら大阪DAIZY7ができてhanarichuにも選ばれて、アイドル活動がますます楽しくなりました。熱い想いがあったわけではないんですけど、運良くわーすたに選んでもらえて、今も楽しいです」。
――控えめなイメージの葉月さんですが、大阪DAIZY7ではリーダーだったんですよね。
「リーダーっぽいことは特にしていません(笑)。MCのときに『じゃあ、リーダーから』と言われて『どうしよう……』となっていました。そういう経験をしたので、わーすたでは昔よりはしゃべれるようになったと思います」。
――ツアーでは新曲「NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2」が初披露されましたが、葉月さんは魚も海も苦手だそうで。
「小さい頃は水族館が大好きで、イルカショーの最前列で水をかぶって喜んでいる子だったんです。それが高校の遠足で大阪の海遊館に行ったとき、壁一面の水槽になぜか恐怖感を覚えてしまって、魚がムリになりました」。
――それで海もダメに?
「波は昔からダメです。波が引くと、すぐ近くも黒くて見えなくなって、底がどこにあるのかわからないのが怖くて。魚が苦手になってからは、『ここに魚がたくさんいるんだ』と思うと、海に全然近寄れなくなりました」。
――海に足も入れられないと、青春できないじゃないですか(笑)。
「そうなんです。沖縄くらいきれいな海なら底まで見えるし、魚も砂浜の近くにはいないから、青春するのは沖縄と決めています(笑)」。
――それで、神戸公演では特別な感慨もありました?
「いつも通り全力で楽しもうと。場所が神戸というだけで特別な意識はなかったんですけど、気づくと自分がすごく笑っていて。『わーすたで帰ってこられてうれしかったんだ』と思いました」。
――特典会では葉月さんは塩対応を“売り”にしていますが、見ていると全然塩じゃないですよね。むしろ、初めての人にはすごく腰を折ってお辞儀したり。
「初めましての方には全然塩じゃないけど、慣れて仲良くなると、イジると面白いファンの方が多くて。『はーちんに会いに来たんだよ』『別にうれしくないから』『なんでー!?』みたいな会話が楽しくて、ファンの方も乗ってくれます。基本、最初は塩対応じゃないので『怖がらないでね♪』って感じです(笑)」。
“ニャン所”でメンバーにニヤニヤされると
よくわからない優越感を感じます
――2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」はどんな第一印象でした?
「私の“わーすたあるある”で、『いぬねこ。(青春真っ盛り)』とか『うるチョコ(うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ)』とか、最初に聴いたら携帯を置いちゃうんです。『ちょっと待て。何じゃ、この曲?』と(笑)。一回では理解できず、歌詞を見て、もう一回聴きます。今回は『なんで過去に行くんだろう?』と思ったんですけど、自分探しの旅に出るコンセプトと聞いて深い意味があると知って、聴き込んでいったら、大好きな曲になりました」。
――葉月さんの「このニャン所が目に入らぬか」も見せどころですよね。
「レコーディングのとき、そこが私のパートと言われて、『他のメンバーが“ニャニャー”と言うんですか?』と聞いたら、『そうだから、裏ボス的な感じで』とのことでした。だからカッコよくキメて言ったんです。おじいちゃんが観ていた『水戸黄門』を思い出して。でも、ライブでやるといつも、よくわからない気持ちになります」。
――というと?
「メンバーが“ニャニャー”とひれ伏す瞬間は、ヘンな優越感が出ます。『私、偉くなったな』と勝手に感じて。でも、その“ニャニャー”に行く前に、メンバーがニタニタしているんですよ(笑)。ライブ中なのに。『ちゃんとニャン所を見ろよ!』って、いつも思いますけど、すごく楽しいです」。
――実際にもっと有名になったとして、どんなことを想像します?
「変装はしたくないです。したら、気づかれないじゃないですか。まあ、気づかれないために変装するんですけど(笑)。歌詞にあるように変装せず街に出て、『あっ! わーすたの』と言われる気持ちを、すごく味わいたいです。声を掛けられたいですね」。
――「坂元葉月さんですか?」と。
「『あっ、はい……』とか言って、『気づかれちゃった』というスタンスで挨拶するけど、内心は『よっしゃー!』となっています(笑)」。
――お金もガッポリ稼げるようになったら、何に使います?
「一度でいいから、お店でお父さんとお母さんに『お金、払っておくよ』と言いたいです。いつもノリで伝票を持つんですけど、絶対払えないから、結局はお母さんに渡していて。一度だけ、本当に払いたいんです。それ以降は払いません(笑)。あとは気が済むまで、ぬいぐるみを買いたいです」。
――それから、ツアーファイナルの東京・TSUTAYA O-WESTでZepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンが発表されたとき、普段泣かない葉月さんが泣いていてビックリしました。
「珍しいです。あのときは驚きがすごくて。わーすたは今まで、サプライズでバン! という発表がなかったので『キターッ!!』と思ったのと、Zeppのステージに立てるうれしさが、いっぺんに出てきた感じでした」。
――Zeppに思い入れが?
「自分が大阪のZeppにライブを観に行くことが多くて、すごいところというイメージがあります。そのZeppのステージにワンマンで立てるなんて……と思いました」。
――その頃は葉月さんは高校を卒業しています。
「そうなんです。まだ実感なさすぎますけど、人生で学校生活が終わると思うと、大変な事実ですよね。これを機に大人になります。とりあえず見た目や服から、頑張って変えてみて。一目置かれる……とまではいかなくても(笑)、『ちょっと変わったな』と思われるくらいに」。
――セクスィーな服を着たり(笑)?
「セクスィーはちょっとダメです(笑)。今は英語のロゴが入ったトレーナーが好きなんですけど、もっとシンプルに、無地を着られる女性になりたいと思っています(笑)」。
坂元葉月(さかもと・はづき)
生年月日:1998年9月9日(18歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
わーすた
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月4日に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。同年9月28日に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
【CHECK IT】
2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」とライブBlu-ray「完全なるライブハウスツアー2016~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」が発売中。初のレギュラーラジオ番組「わーるどすたんだーどニッポン」(ニッポン放送/日曜24:50~)が放送中。定期ライブ「わーすたランド わ-5」を3月29日(水)に渋谷WWW X、アニソンカヴァーライブ「The World Standard ~あにそん。青春真っ盛り~」と全編フルバンドのワンマンライブ「The World Standard ~夢があるからついてきてね~」を4月22日(土) にZepp DiverCity(TOKYO)にて開催。
詳しい情報はわーすた公式サイトへ
「ゆうめいに、にゃりたい。」
Single CD + Blu-ray Disc(スマプラ対応)
¥2,160(税込)
「完全なるライブハウスツアー2016~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」
初回生産限定盤 Blu-ray Disc3枚組(スマプラ対応)
¥8,100円(税込)
通常盤 Blu-ray Disc(スマプラ対応)
¥2,700円(税込)
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