ももクロ「私達はそうやって夢を叶えてきた」5人の“夢”を掴む秘訣 モデルプレスインタビュー

【モデルプレス】今をときめくアイドルグループ・ももいろクローバーZ。メンバー5人全員が、映画「幕が上がる」(2月28日公開)で主演を務めるにあたり、モデルプレスはインタビューを敢行。彼女たちが今思うことに迫ってみた。
ももいろクローバーZ、夢を叶える秘訣(左から)有安杏果、佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに【モデルプレス】
ももいろクローバーZ、夢を叶える秘訣(左から)有安杏果、佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに【モデルプレス】

「驚くほどももクロの5人に重なった」

同作は、ももクロ扮する高校演劇部が全国大会を目指す青春物語。日本が世界に誇る劇作家・平田オリザの同名小説を映画化し、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督がメガホンを取り、“女優”ももクロを作り出した。本広監督は、原作を読んだ際「主人公5人が驚くほどももクロの5人に重なった」という。

思ったことをなかなか口にできない部長さおりを百田夏菜子、看板女優のユッコを玉井詩織、予測不能で天衣無縫の3枚目がるるを高城れに、転校生でストイックな実力者である中西を有安杏果、後輩なのに一番のしっかり者でムードメーカーの明美を佐々木彩夏。個性と役柄が上手く絡み合い、生き生きとした等身大のキャラクターがそこには描かれている。

百田夏菜子(C)2015「幕が上がる」製作委員会
百田夏菜子(C)2015「幕が上がる」製作委員会
玉井詩織(C)2015「幕が上がる」製作委員会
玉井詩織(C)2015「幕が上がる」製作委員会
佐々木彩夏(C)2015「幕が上がる」製作委員会
佐々木彩夏(C)2015「幕が上がる」製作委員会
高城れに(C)2015「幕が上がる」製作委員会
高城れに(C)2015「幕が上がる」製作委員会
有安杏果(C)2015「幕が上がる」製作委員会
有安杏果(C)2015「幕が上がる」製作委員会

役柄との共通点…高城れに、出川哲朗と運命?

― 演じた役柄とご自身の共通点はありましたか?

佐々木:私はみんなより年下だけど、2年生の中ではみんなを引っ張っていく役どころでした。学校では私がリーダーになることも多いので、そこが似てると思いました。

玉井:少し前の私に似ていました。気分がコロコロ変わったり、ヤキモチを焼いちゃうところが似てるなぁ。

有安:転校生役というところですね。私はももクロには最後に入ったメンバーなので、最初は中々慣れなかったこともあってそこが重なると思いました。

百田:部長っていうことと、ももクロのリーダーが同じで、最初は嫌がって周りに茶化されていたら、いつのまにかやることになってた部分まで似ててびっくりしました。

高城:似ていると思った部分は落ち着きが無いところですね。

百田:気づいてたんだ(笑)。

高城:大声あげて走り回ったり、無駄にちょっかいだしたり。有安さんが演じた中西さんに、アドリブで質問攻めしたところもあったね。劇中で使われてないけど(笑)。中西さんは無口だから、ひとりでべらべら…。

有安:すごい質問されるから、最後は中西という役を守りきれずに笑っちゃいました。「好きな食べ物はなに?朝ごはんは何食べたの?シャンプー何使ってるの?いい匂いするね」ってすごい来る。どんなシャンプーを使ってるかまでは、役を作っていませんでした(笑)。

― 高城さんのキャラクターが、役にそのまま出てましたよね。

高城:「ヤバイ!」って言いながら廊下を駆け抜けるシーンがあるんですけど、これが出川さん(お笑い芸人・出川哲朗)がドラマでやっていたシーンと全く同じだったんですよ。撮影後にそれを知ったんですけどね。

百田:それ出川さんの持ちネタだから。ちょっと出川さんが真似したみたいな言い方じゃない?高城さん。

高城:でも、運命感じちゃって…。ご本人にお会いした時にこれは言いたいと思っています。

百田夏菜子の部長ぶり「ちゃんと部長やってるじゃん」

― グループでもリーダーの百田さんですが、劇中での部長ぶりはどうでしたか?

佐々木:すごく部長らしくてかっこよくて頼れる…(棒読み)。

百田:ちょっと!(笑)

高城:部長としてみんなのことをノートにまとめているんですね。普段はプールに落ちちゃったり病んだりもしてるんですけど、なんだかんだ部員全員を見ていて、最後にまとめてくれるのは部長ですし、そういったところはももクロのリーダーとかぶると感じました。

玉井:普段はリーダーらしくないけど、ライブの最後の締めるところはさすがだよね。

有安:演劇をする部員たちを見守る表情に、部長だなって感じて…。私たち以外にも部員の子がいるんですけど、その子たちも夏菜子を部長として見ていて「ちゃんと部長やってるじゃん」って思いました。

百田:えへへ!普段は恥ずかしくてみんな言えないんでしょうね、みんな私のことが好きだって。いいこと思ってるのに!

高城:インタビューだからしょうがなく言ったんだよ。

佐々木:ビジネスだよ、ビジネス。自分たちの好感度考えて言ってるから。

百田:最低だよ!でも部長に誇りを持ちます!

― 劇中ではしっかり部長として輝いていましたね!演技を通して、ご自身の成長も感じられましたか?

百田:だんだんと演技の気になるところを言えるようになりました。みんながそこを直して、次のカットで上手くいった時は嬉しくって…。みんなで作っていく楽しさを感じました。

高城:私はやっていくうちにがるるという役をどんどん好きになっていきました。演技に対して、どこまでやっていいのか分からなかったんですけど、本広監督から「自由にやっていいよ」って言われて、「やっていいんだ、自由に!」と思いました。

玉井:撮影を進めていく中で、ここはこうしてみようと自分で考えながら出来るようになりました。

佐々木:最終的にどう映るか不安だったけど、撮影していくうちに、私の中での明美ちゃんのイメージがはっきりしていって、それから楽しく出来たし、お芝居をする自信にも繋がりました。

有安:はじめは相談していたことも、段々と自分はこうしたいと思うものが出てきて、それをみんなと話し合って、ひとつのものを作っている時…私たちイケるんじゃないかなって感じました。

百田夏菜子、東京に染まる

― 女優としての今回の経験で、今後の活動に役立ちそうなことは何かありましたか?

佐々木:ムロツヨシさんのアドリブ力!すっごく面白いんですよー!

有安:私たちはSMAPさんや嵐さんのようになりたいってひとつの目標があるんですけど、今回の女優としての映画出演はその第一歩目かなって思いました。

百田:ケータリングが凄く美味しかったこと!地方のおいしいものがね、地方っていうか静岡なんですけど…。

佐々木:地元でしょ?

有安:東京ぶるなよ。

佐々木:変わっちゃったなぁリーダーも!

玉井:東京に染まってるよね!

百田:ちょっと待って!静岡のおいしいご飯が食べられて、そのご飯をきっかけにいろんな人と話せたんですね。ライブの時は食べる時間もなく帰ることが多いんですけど、普段もあんな素敵な時間が作れたらなぁと思いました。

玉井:ちゃんとご飯の時間があるんですよね!素敵だった。

高城:そう!ちゃんと時間配分して与えてくれるんです!

佐々木:与えてくれるってエサみたいだな(笑)。

高城:それでね、夜の撮影が終わる時間になると、いつもお腹が減るんです。そしたら夜食が出てくるんですよ!しかも「あったかいんだらぁ」

有安:それがやりたかったんだね。

高城&玉井:「あったかいんだらぁ」、最高だね!

アイドルと女優

― 普段はアイドルとして活動されていますが、お芝居に入る前は女優のスイッチに切り替わるのですか?

高城:アイドルや女優、高城れにさえ関係なく、撮影中はずっとがるるのことを考えていました。与えられたキャラクターに対してとにかくどうするかってことをずっと考えていたから、女優とかアイドルとかを気にしたことがなかったです。

玉井:スタッフさんが私たちのライブを見に来てくれたことがあって、その時に「アイドルなことが新鮮だよ」って言われたんです。私たちは今まで歌って踊ってきたから、そう言われることに驚きましたし、嬉しかったですね。皆さんの目には、女優さんとして映っていると思うとやりがいを感じました。

佐々木:アイドルって、歌って踊れるし、バラエティも演技も何でもすると思うので、私の根本はアイドルだと思います!

有安:朝、制服を着てメイクをするとスイッチが入りますね。衣装のローファーに書いてある「中西」の名前を見たり、スタッフさんに「中西さん行きます」って言われると、「今日も私は中西だ」って気持ちが入りました。

百田:私もあんまり考えたことがなくて、考え始めるとアイドルってなんだろう、女優ってなんだろうってなっちゃうし、元々どっちもよくわかってないのに、もっとわかんなくなるだけだから、台本を読んで、役を一生懸命演じることに集中していました。

夢を叶える秘訣「私達はそうやって夢を叶えてきた」

― ももクロさんは国立ライブをはじめ、掲げた夢に対して常に“有言実行”で達成してきた印象があります。今回の「幕が上がる」でも“全国大会”というひとつの目標に向かって、仲間とともに駆け抜けていく姿に心打たれました。そこで、ももクロさんは “夢を叶える秘訣”について、どんな風に考えていますか?

高城:夢をずっと持ち続けることは難しいことで、やっぱりブレたりもすると思うんですよね。それでも最後まで追いかけて、意思を持って信じ続けることが大切だと思います。

玉井:続けることです。すぐに夢を叶えられる人もいると思うけど、やっぱりその物事をずっと続けていないと、夢にはたどり着けないと思います。

佐々木:演劇やももクロはひとりじゃ出来ないと思うので、自分ひとりで叶えたい気持ちを持つより、みんなで叶えたいと思うことが大切だと思います。たとえ個人競技でも、先生や両親、支えてくれる人たちがいると思うので、応援してくれる周りの人のために頑張るって気持ちも大事だと思います。

有安:夢を追いかけていく中で、一度はダメかもしれないって気持ちになると思うんですね。でも時には「イケる!」って思うことが凄く大切だと思っていて、それが自分を信じることに繋がると思うんです。そのためには、普段の練習だったり、支えてくれる周りの人を信じることが大事かなって思います。

百田:言葉にすることが大切だと思います。私は昔から叶えたい夢をずっと言葉にするようにしてきて、言葉にすると周りのスタッフさんとも団結して同じ方向を向けるんですね。必要なときに寄ってきて助けてくれる人たちがいてね。私たちはそうやって夢を叶えてきたので、言葉にすることが大切だと思います。

― では最後に百田さん、リーダーらしく締めの言葉をお願いします。

百田:この映画は、大人は昔を思い出し、まだ高校生じゃない人は高校生ってこんなに楽しいことが待っているんだって思ってもらえるような、どの世代の方が見てもキラキラした青春を感じられる映画になっています。ぜひ劇場で見て下さい!

― ありがとうござ…

有安:すいません、最後に高城さんから一言あるみたいです。

高城:ももいろクローバーZが主演の映画なんですけど、みんなが知ってるももいろクローバーZじゃないよっていうのを見せたいし、もっともっと興味を持ってもらいたいので、ひとり最低2回は観て欲しいです!ありがとうございます。

― 最後までありがとうございました!

どんなことにもアグレッシブ、フットワークも驚くほど軽く、ももクロが走り抜けてきた軌跡は非常にドラマティック。映画でもそれは変わらず、等身大のももクロたちがそこにはいた。彼女たちが壁にぶつかり苦悩するシーン。それは舞台裏での素の表情と重なる。きっと同じように悩んで悩んで悩み抜いて、ひたすら乗り越えてきたのだろうと。

映画を通し、改めて感じられるももいろクローバーZの愚直なまでの真っ直ぐさ。映画のコピーでもある「私たちは、舞台の上でならどこまでも行ける」。それはまさに、ももクロの生き様を示している言葉ではないだろうか。(modelpress編集部)

■映画「幕が上がる」
公開日:2015年2月28日(土)
原作:平田オリザ『幕が上がる』
監督:本広克行
脚本:喜安浩平
出演:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎、黒木華

地区予選敗退。最後の大会を終えた先輩たちに代わり、部長として富士ヶ丘高校の演劇部をまとめることになった高橋さおり(百田夏菜子)。「どうやったら演技が上手くなれるの?」と悩める日々が続く。そんな時、元学生演劇の女王で新任の吉岡先生(黒木華)がやってきた。美人だけどちょっと変わったその先生の「私は行きたいです。君たちと、全国に。行こうよ、全国!」、気迫に充ちたその一言で彼女たちの人生は決まる。富士ヶ丘高校演劇部は、見たことも行ったこともない、無限の可能性に挑もうとしていた…。

ももいろクローバーZ

スターダストプロモーションに所属する百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、有安杏果、高城れにの5人によるガールズユニット。08年春に結成し、ストリートライブを出発点に活動を開始。09年8月に「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズのもとシングル「ももいろパンチ」でインディーズデビュー。10年5月に「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビュー。11年4月にグループ名を「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」へ改名。12年末には第63回NHK紅白歌合戦に初出場を果たし、14年3月には国立競技場で女性グループ初&史上最速結成6年でライブを開催。2015年上半期、KISSとコラボした「夢の浮世に咲いてみな」、主演映画『幕が上がる』の主題歌「青春賦」など、3連続シングルリリースを予定している。



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