原宿駅前の奇跡

「原宿駅前ステージ」の奇跡

2016年1月3日。
アイドルグループ「原駅ステージA」の「ROCK STAR」という曲が1月7日から日本テレビ系で放送されるドラマ「マネーの天使~あなたのお金、取り戻します!~」の主題歌になることを発表し、2016年の活動を始動させた
―――「原宿駅前パーティーズ」

昨年下半期に、最もアイドル界を騒がせたと言っても過言ではない、2016年の活躍が最も期待されるアイドルグループの一つである。年末には連日、地上波の情報番組に登場したほか、昨年12月6日に行われた「AKB48劇場オープン10周年祭」でも、誰もが知っているAKB48のメンバーから「今、原宿界隈が熱い!」と言わせるほどアイドルファンもとよりアイドルたちからも大注目されている。その「原宿駅前パーティーズ」がお披露目された8月から「原宿駅前ステージ」で刻んできた奇跡をチームごとにみていきたいと思う。

そもそも、原宿駅前パーティーズ・原宿駅前ステージとは何か。オープンして間もないHUSSLE PRESSをチェックされているような情報感度の高いアイドルファンならば、すでに皆さんご存知で説明する必要もないかもしれないが簡単に説明しておきたい。
「原宿駅前パーティーズ」とは、JR山手線の原宿駅・竹下口駅前の「AmebaFRESHスタジオ」のビルがある6階に存在する常設劇場「原宿駅前ステージ」でデビューを夢見てステージに立つフレッシュなアイドルグループの総称である。原宿駅前パーティーズは4チームに分かれており、アイドルチームの「ふわふわ」、モデルチーム「原宿乙女」、ダンスパフォーマンスチーム「原駅ステージA」、アクロバットチーム「ピンクダイヤモンド」が毎週金・土・日。そして、祝日にパフォーマンスを行っている。
現在の公演内容や個々のメンバーに関しては、毎週月・水・金に各メンバーが1人ずつ登場する連載「原宿駅前渋滞中」の各メンバーへのインタビューや公演レポートで是非チェックしてもらいたい。

2015年8月中旬。我々の中でとある噂が駆け巡った。「西内まりや、フェアリーズが所属するライジングプロダクションがアイドルグループを始める」という。多くのファンがこのニュースに対して、「SPEED」、「Forder5」、「フェアリーズ」といったライジングプロダクションがこれまでに産んだ人気アイドルの誕生を想像したに違いない。8月25日のグランドオープンでは、当時、TBS系ドラマ「ホテルコンシェルジュ」で主演を務めていた西内まりやが登場し、西内の名前を借りて翌日の情報番組やスポーツ紙の紙面を賑わせていた。

その報道が気になったこともあり、オープンして間もない日に一度だけ見てみようという軽い気持ちで原宿の地に足を運んだ。その時の衝撃は今でも忘れられない。私とアイドルとの出会いは浅く、2006年に遡る。4月にAKB48のKチーム公演(当時のAKB48はチーム名を、Aチーム、Kチームと呼んでいた)を見に行った時のことだったが、原宿駅前ステージでは、その時の衝撃と同じものを感じた。AKB48を最初に見たことがある人には分かるであろう、現場に行かないとわからない言葉では表現することが出来ない、ハマってしまう前兆の感覚だ。
その時の客数は、オープンして1月の今日までで一番少なく、10人以上いた関係者を含めても70人程度だっただろうか。1列目の35席はすべて埋まっていたが、2列目はやや埋まっていた程度だった。現在はAKB48グループの公演のように抽選で座席が決定されているが、オープン数日後までは先着でブロックと列を選択することが出来た。細かい場所を選ぶことは出来なかったが、例えば、ランウェイに沿った座席ならばメインステージ寄りからチケットを購入することが出来た。出遅れると、円形ステージの一番中央よりの最前シートや、ランウェイのステージ寄りの最前シートといった所謂良席が出ないこともあり、ファンはチケット発券時間前から原宿駅前に行列をつくるようになる。
開演直前のチケット購入だったため、ランウェイ沿いの円形ステージに近い2列目の座席に着席したが、左右が空席だったため、公演中は、「近い!」というよりも、ステージに立つ可愛い女の子達からずっと見られ続けているから「かなりきつい!」といった感想が正直なところだった。だが、まだステージに慣れずに試行錯誤しながらも、必死にファンを捕まえようとする心意気が感じられたし、最近のグループアイドルの現場では、ファンが応援してくれることに対して、言葉の「ありがとう」が、実際に空気から伝わってこないということが少なからずあり、そういったアイドル現場が増えていることに対して辟易していたのだが、原宿駅前パーティーズの子たちからは「来てくれたことに対する感情」がステージから言葉がなくても伝わってくる。しかも、他のグループアイドルと比べても、みな可愛い子ばかり。そして、ライジングプロダクションのこれまでのアーティストにはないグループ「ふわふわ」の登場。立ち上げたばかりとは思えない女の子たちのパフォーマンス力と公演内容の完成度の高さ。スタッフの方々の丁寧な対応。本当に全てが衝撃で奇跡だった。グループアイドル10年周期論というものがたまに語られる中の、AKB48登場から約10年というタイミング。そこに10年に1度登場するかしないかという超フレッシュなアイドルたちが、星のように突如として登場したのだ。飽き性の自分をトリコにしたAKB48のようなグループはもう現れることがないと思っていたところの突然の出来事で驚愕だった。近すぎてキツイと思いながらも、確実に「原宿」の時代が来るといった確信は自らの足を原宿に向かせ、気が付くと、毎週末原宿に通う生活を送っていた。それは、青田買いではなく、「原宿駅前ステージ」でデビューを夢見る女の子たちの人間ドラマがあったからではないかと今では思っている。「原宿駅前パーティーズ」のこれまでの軌跡は奇跡の道への一歩なのだから。
彼女らの奇跡の数々をチームごとに紹介していきたいと思う。

「ふわふわ」の奇跡

 ライジングプロダクションの系統とは異なる王道アイドルユニット「ふわふわ」。彼女らの世界観は、AKB48や現在のアイドルブームの主流を走るアイドルたちに近い。フリマネしやすいダンスや口ずさみやすい王道アイドルポップなど、昨今のアイドルファンにはたまらない構成演出がなされているグループが、原宿駅前パーティーズのステージの中でも「ふわふわ」のステージだ。AKB48、SKE48をはじめ多くのアイドルで振り付けなどを手がけてきた牧野アンナ氏が、演出・振り付けを担当しているだけある。彼女たちが可愛く見えるのはもちろん、一緒に踊ってみたくなる振り付け、アイドルファンが好むような指差しがあったり、運がいいとメンバーと1対1で「ジャンケンポイ あっち向いてホイ」が出来たり、サインやメッセージの入った風船までもらえてしまう演出まであるから驚きだ。これまでの人気アイドルファンが大好きなステージ演出が全部つめ込まれている。“ジャンケンポイ”は、彼女らが自己紹介をした後の3曲目「White Sweet Kiss」でランウェイや円形ステージにいるメンバーたちと出来るのだが、アピールすれば最前列の客だけでなく後列でもできてしまうこともある。ステージ上のメンバーに積極的にアピールすれば公演をより楽しめるのだ。5秒程度の僅かな時間だが、可愛い彼女たちを独占出来るのだから。そして、サイン入り風船をもらえてしまう演出は、メンバーのその時の気分によって、目の前の客に手渡し、後方の座席に投げてしまう子など様々。そこでのメンバーとの駆け引きも、面白いので風船を持ったメンバーが目の前に来た時は、是非楽しんでもらいたい。風船は、その子からのメッセージやサインはもちろん、ふわふわや他のチームのメンバーのメッセージなども入っているのでじっくり読みたいところ。メンバーの交友関係や裏話なども分かってしまうかも!? 風船を手持ちで持って帰るのが恥ずかしければ、Lead Caféに隣接する「エリア原宿」というグッズショップで袋を買えば問題なし。公演の思い出を家に持って帰れば家でも公演の雰囲気に浸ることが出来るはずだ。

また、彼女らの奇跡としてもう一つあげたいのが、現役「おはガール」として活躍中の中野あいみをはじめとし個性豊かなメンバーが揃っていること。元々ファッション誌出身の子が多く、ふわふわの岩崎春果、中野あいみ、塚本凪沙、吉澤瑠璃花、兼次桜菜、平塚日菜は、小中学生向けファッション誌である「ニコラ」、「ニコ☆プチ」(共に新潮社刊)、「ラブベリー」(徳間書店刊)などで活躍中。中でも、小学6年生の岩崎春果は、ニコ☆プチでは2カ月連続で表紙を飾り、現在発売号でも、モデルの中の3本柱に入っている。また、個人にフィーチャーされた特集ページが組まれるなど同年代の小学生女子からも人気絶大なカリスマモデルとして活躍中である。彼女目当てと思われる小学生の親子連れが来場することもあり彼女の人気が伺える。
他にも、元々事務所でレッスンを受けていたがなかなか(中には数年間)ステージに立つことができなかった子や、有名アイドルグループのオーディションで最終審査まで残った子、ヘアサロンでモデルをやっていた子、原宿のマクドナルドでスカウトされ、約1カ月でステージに上がることができた子など様々な18の個性が集まっている。彼女らと握手会などで直接話をする機会がなくても、ある程度、メンバーの個性や雰囲気をつかめてしまうのが、また原宿駅前ステージの魅力的で奇跡であるのだ。

「原駅ステージA」の奇跡

12月27日夜公演。「年末はこたつに入ってないで、エースと一緒にいよう!」公演。
原駅ステージAの8月からの4カ月半のステージの集大成はこの単独公演に尽きる。
原宿駅前ステージのオープン前から、すでにステージデビューをしていたピンクダイヤモンドを除いて、3グループの中でも一番パフォーマンス力が高いこのグループ。その彼女らの’15年総決算がこの公演だった。それもそのはず、5年以上の長い月日、レッスンだけを受け続けてきたメンバーも。だからこそステージ立つことが出来る嬉しさをどのメンバーよりも強く感じているのが原駅ステージAのメンバー達であろう。誰かにレッスンの成果を見てもらうことも出来ず、ただただレッスンをこなす日々。メンバーの磯部杏莉は、おなじくメンバーの染野里奈のバースデー公演で、染野に「ステージに立つことが本当に出来るか不安だった」といった内容の手紙を書いている。この場にいた客の多くが、このような生誕祭の彼女らのやりとりに心を動かされたに違いなく、自らもまたそのうちの一人であった。こういった努力家たちと出会い、たくさんの物語を知ることができるのも原宿駅前ステージの魅力かつ奇跡なのである。ここまで継続を断念することなく、レッスンを続けてきた彼女たちのパワー。そのパワーを間近で感じることができるからこそ、原宿駅前ステージから離れる事ができないのだ。
話を年末公演に戻すと、そういったパワーがあるメンバー達にも関わらず、12月の中旬以降の原駅ステージAのパフォーマンスには本来の彼女らの力が発揮できていないのではないかといった感じの公演が続いた。それは、原宿駅前パーティーズ初の単独公演が控えていたという重圧があったからかもしれないが、彼女たちの凄いところは、単独公演では、客の誰もが息をつかせないパフォーマンスや演出を仕掛けてきたところである。彼女たちの通常曲をはじめ、この日初披露したカバー曲などのパフォーマンスはもちろん、メンバーの着替えのタイミングといったステージの転換場面でも客を飽きさせることがないように作られたこの日限定のVTRなど、我々に苦労を見せることなく、この日のために努力や準備を重ねてきたメンバーは本当に凄いとしか言いようがない。
そんな努力が、まず、地上波の日本テレビ系全国ネットのドラマ「マネーの天使」主題歌というカタチで花開いた。更に明るい’16年が待っているに違いない彼女らの奇跡の軌跡(ストーリー)は今年、どこに向かうのだろうか。本当に楽しみである。

「原宿乙女」の奇跡

 原宿乙女の奇跡は12月20日の単独公演で起きた。
まずその前提として、公演サプライズの話から始めたい。毎日ほぼほぼ同じセットリストでファンを楽しませている原宿駅前ステージであるが、祝日公演には、常設劇場だからこそできる様々なサプライズで我々を驚かせてくれる。これも彼女らにハマってしまう一つの理由だ。
たとえば、10月10日に行われた「体育の日スペシャル」では、昼夜、体育の日らしいサプライズ対決勝負が各グループの通常曲披露後に行われた。昼は、玉入れ。ランウェイ先の円形ステージにかごを背負うメンバーが立ち、ランウェイステージから玉を投げて籠に入った玉の数を競った。夜は、代表メンバーが両手首と両足首に万歩計を付けて、その数を競うというもの。勝利チームには、アンコール披露の権利がある勝負だったが、各チームの工夫・アイデア・チームワークが試される公演となった。各チームが本当にガチで対決した結果、昼は、ピンクダイヤモンドが、夜は、原駅ステージAが優勝。ガチ過ぎて、夜の結果発表後は、この日勝つことが出来なかったふわふわメンバーと原宿乙女メンバーは大泣きしてしまうことに。大半のメンバーが泣きながら、公演最後の全体曲である「Can’t stop my dreaming」と「原宿駅前ステージで会いましょう」の2曲を披露し、客席が彼女らをなぐさめるといった光景に。そこで彼女らが、泣いたのも無理は無く、彼女らは、この日のアンコールのために普段披露している曲とは別の曲のレッスンに励んできていたのだ。
握手会などの接触交流の機会もまだないので、メンバーもファンのことをあまり知らなければ、ファンもメンバーのことをTwitterや公演のトーク以上のことを知らない。そんな中で客席とメンバーが、心を通じ合わせているのは、まさに奇跡的かつドラマティックである。
さらに、11月3日の「文化の日スペシャル」でもサプライズ対決勝負が!この日は、文化の日らしく、4グループで昼はお絵かきリレー対決、夜はジェスチャーリレー対決が行われた。勝者には、ステージ併設のLead cafeでの1メニュー注文権と、体育の日に引き続きアンコールを披露できる権利が与えられることに。結果だけを簡潔に書くと、昼は、ふわふわとピンクダイヤモンドが勝利。夜は、原駅ステージAが勝利した。この日まで、唯一勝利を出来なかったグループ・原宿乙女の一部メンバーは、この結果にまた、涙をみせることになる。
そして、3回目のグループ別対決は12月20日のクリスマス前夜祭に行われた。対決内容は、昼は、黒ひげ危機一髪ゲーム、夜公演はジェスチャーゲームで、この日の優勝景品は、単独公演の開催と、アンコール披露、さらに、自分のグループのパフェがLead Cafeにて販売されるという年末にふさわしい豪華なものに。この日の昼は、運の良さを活かして原駅ステージAが勝利。しかし、夜公演では、原宿乙女がジェスチャーゲームで勝利を収める。原宿乙女念願の初勝利である。一度も優勝したことがない原宿乙女は、リーダーの湯浅璃々愛をはじめ初の嬉し涙を見せることに。彼女たちの一つの念願が叶えられた瞬間だった。

さらにもうひとつ彼女らの「奇跡」は、それは平均身長167㎝という背の高さだろう。これまで国内で、高身長をコンセプトにしたアイドルグループを見たことがない。それだけ高身長の女子を集めてグループを組むことができたのも、ライジングプロダクションの層の厚さからなせる技であろう。中学3年で174㎝ある三根優希をはじめ、全員が高身長にも関わらず、更に高いヒールの靴を身につけているのだから、彼女らのステージは、一見圧巻であるが、実際は、普通の中高生らしさを持ち合わせているため、公演の至る所で彼女らのギャップを知ることができる。その一つが、先述したサプライズ対決でのガチな涙なのかもしれない。そういう部分もまた、原宿乙女の魅力なのである。

「ピンクダイヤモンド」の奇跡

男装アイドル「ピンクダイヤモンド」からの脱皮。それは、2015年10月30日の「ハロウィン前夜祭」で起こった。公演でのサプライズは、各チーム一曲ずつ特別パフォーマンスを見せるというもの。8月のオープン以来、ピンクダイヤモンドのメンバーは、ジャケットにズボンを着用、ヘアスタイルも男性のような感じで、男装に徹底的にこだわってきた。その彼女らの本来の衣装が、この日解禁されることになった。PVのような衣装である。彼女らは、この日のサプライズで泣きながらステージに立った。ピンクダイヤモンドのメンバーもまた、昨年のデビューまで、長期間ステージに立ち続けることなくレッスンを続けてきたメンバーばかりだ。だからこそ、高いパフォーマンスを目の前で展開してくれる。彼女らが泣いている姿を見た時、彼女らの本心を初めて垣間見ることが出来たのだ。客席は、メンバーが最後の曲で行うステージ一周で、口々に「可愛い!似合っているよ!」という言葉を彼女らに投げかけた。このような展開が急に訪れるからこそ、原宿駅前ステージという空間は一度通ったらやめられなくなる奇跡のアイドル現場なのである。
そして、昨年末の「ライジングフェス」。ライジングプロダクション所属のアーティストが一堂に会するライブフェスティバルのことだ。今年は、舞浜のアンフィシアターで開催された。 原宿駅前ステージに集い通い続けるファンの多くは、ピンクダイヤモンドをはじめ、ライジングプロダクションに所属する他のアーティストのライブを見たことがない。つまり、ピンクダイヤモンドは大きなステージでパフォーマンスを披露する姿をファンの多くに初めて披露する場となった。ステージ終了後、ファンは口々に、「ピンクダイヤモンドのパフォーマンスはすごかった」「あんなにステージを大きく使ってパフォーマンスするとは」などと称賛した。ダンスアクロバットをするアーティストとは程遠いアイドルグループを応援してきたファンからも認められる奇跡をピンクダイヤモンドは起こしたのだ。

12月27日の昼公演で、原宿駅前ステージは100回公演を迎える事ができた。
また、1月11日現在、2人のファンが100回以上の公演を観覧しているそうだ。
これまで、原宿駅前ステージでは、祝日に行われてきた様々なサプライズ公演を除いて、トーク以外はほぼほぼ同じ公演が展開されてきた。それでも飽きることなく常連客が繰り返し見ることが出来るのは、原宿駅前ステージで毎日新たな発見をすることができるからにつきるだろう。AKB48がアイドルのタブーをことごとく打ち崩してきたことで、それ以上の驚きを見せてくれるアイドルはもう出てこないだろうと考えられてきたが、原宿駅前パーティーズだけは
その壁を越える何かをしてくれそうな予感がするのだ。
壁を超えていると考えられるひとつの例として挙げたいのが、ファンに対するサプライズプレゼントの多さである。こんな物くれるの!?といった感じのプレゼントを公演中にもらえる可能性があるのだ。例えば、目標を書いた色紙やゲームで書いたイラスト、トークショーの時使った抽選箱や他のメンバーの質問カード、ゲームの時に使ったボールなどステージで使用した色々な小道具からメンバーが徹夜で作った自分のうちわなどの作品、自らが以前登場したフリーペーパーなど自らにまつわる何かをサイン入りで運がいいとメンバーからもらうことが出来る。もちろん、メンバータオル等でアピールすればもらえる可能性は高まるのでもらえるチャンスが来た時には、是非チャレンジを。
もちろん、プレゼントだけではなく、ステージでもサプライズは満載だ。突然、メンバーコントがはじまったり、ピンクダイヤモンドがふわふわの衣装を着用してふわふわの曲を歌ったり、メンバーが紐を持ってきたと思ったら曲に合わせて引っ張り合いをしながら一対一で唄うことが出来たりと、何が起きるか分からないところがまた面白いのだ。
何が起きるかわからない面白さを提供してくれるアイドル現場などいつ出会えるかわからない奇跡の現場。’15~’16にかけての奇跡のアイドル現場は、「原宿駅前ステージ」で魅せる「原宿駅前パーティーズ」のメンバーたちであるほかない。奇跡の場所で起きる軌跡は今後どのような奇跡を生み出していくのだろうか。

ライター・岡本亮平