=LOVE(イコールラブ)短期集中連載 私服でぽん! 大場花菜

=LOVE短期集中連載 私服でぽん! 大場花菜

PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志

 
 
=LOVEのメンバー12人の私服グラビアを公開する短期集中連載の夏篇。7人目に登場するのは大場花菜。「ありがとう平成、こんにちは令和」をテーマにしたインタビューでは、図らずも引きこもりからアイドルへの足跡が浮かび上がりました。
 
 

 
 

 
 

 
 

指原さんの総選挙1位のスピーチで
引きこもりからの希望をもらいました

 
 
――ブログに「半泣きショッピング」と題して、撮影用の服を買ったことが書かれてましたが、今日のためですか?

「そうです。本当に悩んじゃうんですよね。夏向きに最初はタンクトップが思い浮かんで、『肌を出していこう』みたいなテンションで探していたんです。でも、『何か違う。アイドルファンの方はこういうのを求めてない』と思って、カジュアルめの服にしようとしたんですけど、またイチから考え直さないといけないから、どうしようかと。王道の白いワンピースに女優帽を試着したら、やっぱり違って、最終的にストライブに白のロングスカートのフレンチマリンルックみたいな感じに行き着きました」。

――正解だったと思います。

「でも、それだけだとシンプルすぎるので、アクセサリーで盛り上げようと思ったんですけど、優柔不断で決められなくて……。家に帰って調べて、貝殻のかわいいヘアピンを見つけて、結局2日がかりで買いました」。

――HUSTLE PRESSの企画のためにそこまで、ありがとうございます。

「いえいえ。私はこういう撮影は少ないほうなので、すごくありがたいです。この1回でどれだけ自分を良く見せられるか、いつも頑張っています」。

――今回は、印象的だった平成の世の中の出来事を三つ挙げてもらってます。

「思い浮かんだのは、テレビがアナログから地デジに変わったことです。当時、私は小学生で、それまでブラウン管の小さなテレビでしたけど、お父さんが『買い替えなくていい。もうテレビはいらない』と言い始めたんですよ。私はテレビっ子だったので、『何で? 大事なのに』と思って、あと数カ月で切り替わっちゃう……というときに、おばあちゃんが町内会のガラガラで、1等賞の薄型テレビを当てたんです」。

――そんなこと、本当にあるんですね。

「おばあちゃんはもう地デジのテレビに買い替えていたから、当たったのをもらいました。でも、それは一人暮らし用で、ブラウン管のテレビとほぼ同じサイズで小さかったんです。地デジでは大きなテレビになると想像していたから、子ども心に残念でした(笑)」。

――テレビはよく観ていたんですか?

「めっちゃ観てました。中学は不登校で暇すぎたので(笑)、主婦の皆さんが観る昼間のワイドショーも観ていたし、録画したAKB48さんの番組やDVDで同じところを繰り返し観たり、推しメンのたかみなさん(高橋みなみ)が出た番組を自分好みに編集してDVDに焼いたりして、1人で楽しんでました(笑)」。

――じゃあ、AKB48の結成も、平成の大きな出来事でした?

「そうですね。最初は『週刊AKB』が小学校から帰った時間にたまたまやっていて、いつも観ていて、女の子たちの一生懸命な姿に心を打たれました。『この子たちは誰だろう?』とネットで調べたら、アイドルグループとわかって、コラボしているサイトに飛んでノートにメモしたり、メンバーを覚えたり、野菜シスターズをお絵かきしてました。最初は峯岸みなみさんに興味を持って、柏木由紀さん、佐藤すみれさん、多田愛佳さん……とか、いろいろかじりました」。

――最初からたかみなさん推しではなかったと。

「『リーダーとして頑張っているな』というだけで、最初は興味ありませんでした。ごめんなさい(笑)。ゆきりんさん(柏木由紀)のように黒髪で清楚なお姉さんという感じの王道アイドルが好きだったんです。たかみなさんに推し変したきっかけは、中学生になって東京ドーム公演の『AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~』のDVDをクリスマスプレゼントでもらって、ずっと観ていたことです。特典のドキュメンタリーに1期生の特集があって、すごく感動しました。たかみなさんの人間性に惹かれて、いろいろ調べていったら『こんなに素晴らしい生き方をしている人が存在するんだ』と思いました」。

――たかみなさんのどんなところを見て、そう思ったんですか?

「総監督としてみんなをまとめて、ちゃんとしてなければしっかり言えることや、『努力は必ず報われる』の精神で、諦めなければ夢は叶うと自分の生きざまで表す姿とか……。知れば知るほど、いろいろな面が見えてきます。『新堂本兄弟』ではかわいい女の子の顔が見られたり、『いじめをノックアウト』では心を動かされて、引きこもっていた自分の状況を『たかみなさんに相談できたらいいのに』と考えたりもしました。……何か私、すごく語ってますね(笑)」。

――どんどん語ってください。

「AKB48さんを見ていたら、『なぜ私は引きこもっているんだろう?』という気持ちにもなりました。アイドルは好きでしたけど、自分がやりたいことは何もなくて……。その頃、指原(莉乃)さんも昔は引きこもりのアイドルオタクで、『2ちゃんねるに書き込んでいた』とおっしゃっていて、私もブログやSNSに『今日もたかみなちゃんはかわいい』とか書いていたんですね。その指原さんが総選挙で1位になって、『私は落ちこぼれです。全国の落ちこぼれの皆さん、私の1位を自信に変えてください』とスピーチされたときも、すごく感動しました。私もこんな落ちこぼれだけど、『どうにかしたら何とかなっちゃうかも』と思いました。それで『アイドルになりたい』という希望をいただいた平成時代でした(笑)」。

――イコラブのプロデューサーの指原さんと花菜さんは、共通点が多いですね。

「ファンの方にそう言われることも多いです。中学時代のこと、ブログを書いていること、見た目では頬骨が高くて脚がきれいで……とよく言われます」。

――たかみなさんとはツイッターでやり取りはありましたが、会ったことは?

「アイドルオタクをしていたときは握手会に行きましたけど、イコラブに入ってからお仕事でご一緒したことはなくて、いつか共演できたらと思ってます。ツイッターをフォローされているだけでも、いまだに信じられません。私の意味のわからないツイートを見られているかと思うと、何か申し訳なくて(笑)。私はたかみなさんがAKBさんを卒業されてからも、恋愛報道が出た週刊誌も買ったし、結婚の記事が載った新聞も保管しています(笑)」。
 
 

少しでも多く歌割りをもらいたいし
ひとつでも前のポジションに立ちたいとは思います

 
 
――あとひとつ、平成の出来事を挙げてもらうなら?

「何かな……? うごメモ(うごくメモ帳)というDSに入っていたソフトがあって、メモに絵を描いて再生ボタンを押すと、アニメーションを自分で作れるんですね。私はそれでずっと描いていたので、うごメモは大きかったです」。

――今のイラスト好きの原点?

「いえ、お絵かきは小さい頃から好きでしたけど、引きこもっていたときにずっとDSをやっていて、うごメモで描いた絵を投稿していたんです。だから配信が終わっちゃったときは、『何で?』という気持ちでした」。

――自分が生まれた2000年のことは何か知ってますか?

「“2000年問題”という言葉は聞いたことあります。『1999年の次はどうなる?』みたいなこと? それくらいしか知りません(笑)」。

――2000年生まれというのは、何かカッコイイですね。

「イイですよね。おばあちゃんになっても、年を忘れないと思います。『今年が2072年だから72歳』とかわかるじゃないですか。もし100歳まで生きていたら、2100年になっているんですよ(笑)」。

――2000年のヒット曲ランキングがあるのですが、知ってる曲はありますか?

「あっ、『TSUNAMI』が1位だ! 小学校の楽器演奏会でやりました。私は大太鼓でドン、ドン、みたいな。木琴や鉄琴はプロみたいな子がいましたけど、大太鼓はやったことがなくてもできて、しかも音が大きいから目立つじゃないですか(笑)。それで立候補しました」。

――令和はどんな時代になってほしいですか?

「いろいろな人が認められるようになってほしいです。徐々にそうなってきてますけど、まだ“受け入れ難い”みたいなことも多いようなので、どんな人も受け入れられる世界になるといいなと思います」。

――花菜さんは20代に入っていきます。

「まだ20歳の自分が想像つきませんけど、実力のある人になるのが目標です。歌もダンスもできるようになりたいし、前回のHUSTLE PRESSの取材で『バレエヨガを始めたい』と言いましたけど、この前ジムに入会しました。レッスンで、ずっとやっているおじいちゃんやおばあちゃんたちが『こっちにおいで』とやさしくしてくれて、やる気マンマンです!」。

――宝塚にも相変わらずハマっているんですか?

「熱が高まってます(笑)。雪組さんの『ファントム』の公演を観に行って『こんなに感情が掻き立てられることがあるのか』と思いました。“オペラ座の怪人”と呼ばれて恐れられていたファントムが、初めて愛情を持って受け入れられた場面では、勝手に自分と重ねました。私も孤独を感じながら生きてきた部分があったけど、イコラブに入って、いろいろな人に見てもらって、名前を呼んでもらえたことと重ね合わせて、涙してました。役者さんも皆さん輝いてらっしゃいましたけど、私が一番すごいと思ったのが、悪役のカルロッタを演じた舞咲りんさん。『すべてを私のものにしたい』という悪女が本当に舞台に生きているようで、すごいという言葉しか出てきませんでした」。

――花菜さんも「ヒロインより個性派になりたい」と話してました。

「脇で支える役で輝くのは、本当に実力がないとできないと思うので、そうなりたいです」。

――一方で、イコラブでセンターをやりたいと思ったりはしません?

「少しでも多く歌割りをもらいたいし、ひとつでも前のポジションに立ちたいとは思いますね。自分がうれしいというより、ファンの方に『ソロパートが増えたね』とか喜んでもらえるので、頑張りたいです」。

――プライベートでは令和に成し遂げたいことはありますか?

「前回『デジタルでイラストを描きたい』と言いましたけど、ペンタブで描き始めました。アナログとはペンの質感も色塗りの仕方も違って、難しいです。イラストが完成しても『これじゃない』と思うので、お絵かきをもっとうまくなりたいです」。

――それにしても「やりたい」と言ったことは、着実に取り組んでいるんですね。

「言ったからには、ちゃんと成し遂げなきゃと思っています」。
 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
大場花菜(平成)

 
大場花菜(令和)

 
 

大場花菜(おおば・はな)

生年月日:2000年2月4日(19歳)
出身地:埼玉県
血液型:A型
大場花菜 個人Twitter
 
【CHECK IT】
2017年4月に指原莉乃×代々木アニメーション学院プロデュースのアイドルとして結成された=LOVEのメンバー。5thシングル 「探せ ダイヤモンドリリー」が発売中。デビュー2周年記念プレミアムイベントを9月12日(木)に中野サンプラザで開催。レギュラーラジオ番組「イコラジ“RADIO=LOVE”」(文化放送 超!A&G+/土曜26:00~)が放送中。また、毎月「=PRESS」(弊社刊)を発売中!
詳しくは=LOVE 公式HPへ


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