けやき坂46 かけのぼるまでまてない! 高本彩花
PHOTO=堀内亮 STYLING=松島美紀(MARU)
HAIR&MAKE=上野綾子(kind) TEXT=斉藤貴志
キラキラどっち?
今回のターゲット
高本彩花
「僕たちは付き合っている」のMVでもフラれ役ながら目立っていた高本彩花。ソログラビアの仕事も増えていて、世の中が彼女の輝きに気づく日も近そうです。
――“キラキラ”と聞いて思い浮かぶものは何ですか?
「今、部屋をかわいくしようとしていて、ガーランドをずっと調べているんですけど、豆電球がたくさん付いているのがすごく欲しいんです。“キラキラ”といって浮かぶのは、それですね」。
――よくクリスマスの飾りとかに使うやつですね。
「はい。すごくかわいくて、部屋に飾ったら良い雰囲気になるなと思って」。
――それも含めて、部屋の模様替えをしているんですか?
「改造しています。部屋にアイス屋さんを作りたいんです(笑)。コンビニとかにアイスの入ったケースがあるじゃないですか。そこまで大きくなくても、部屋にアイスを大量に置いておきたいので、それを入れる冷凍庫が絶対にほしいんです」。
――家の冷蔵庫ではダメなんですか?
「家のは他の食材やレンジでチンするレトルト食品で埋まっているので、アイスを入れられないし、入れたら怒られるので(笑)。自分専用の冷凍庫を買って、なかをアイスでいっぱいにして、毎日アイスがなくならない生活をしたいです」。
――1日に何コも食べるつもりで?
「そうですね。アイスは大好きなので、全然食べられます」。
――多いと1日4~5コとか?
「4~5コは普通に食べます(笑)。もっといっぱい食べちゃいます。毎日好きなだけ食べるのが夢ですね~」。
――何か危険な感じもしますが(笑)。では、今までの人生で一番キラキラした思い出というと?
「高校の部活です。弓道部に入っていて、卒業して今、あの時間を振り返ると『キラキラしていたな。青春だったな』と思います。今からどんなに頑張っても、絶対に手に入らないものですから」。
――弓道部の活動のなかでも、特に「こんなことを覚えている」というのはありますか?
「土曜日も毎週練習があって、必ず袴を着るんです。平日はジャージなんですけど。だから、土曜日はテンションが上がりました。気持ちが全然変わるので。それに平日の練習は放課後で時間が少ないんですけど、土曜日は長くできて数もたくさん引けるので好きでした」。
――練習後のお楽しみもありました?
「部室でお話したり、誰かが誕生日だったらサプライズをしたり。同じ学年がみんな仲良くて、ごはんに行ったりもしました。すごく青春してましたね」。
――自分自身が一番キラキラしていたと思う瞬間は?
「ライブですかね? この前のワンマンもですけど、握手会のミニライブとかでもファンの方に観られながらやると、レッスンで鏡のなかの自分を見てやるのとは全然違って。盛り上げていただきながらやるライブでは、『自分もキラキラしているのかな』と思います。レッスンのときは出せなかった表情が出たり。すごく楽しくて、こんなに笑えるんだってびっくりするぐらい笑っちゃったりしますから(笑)」。
――一方で、初ワンマンは事前のリハーサルが大変だったのでは?
「大変……でしたね。体が思うように動かなくなったときがあって、結構苦労しました。練習で膝が何かおかしくなっちゃったんです。本気を出して踊るとすごく痛くて、本番でちゃんとできるか不安でした。それに、覚えなきゃいけないこともたくさんあって。あの量を覚えたのは生まれて初めてレベルでした。だから、この前の漢字欅さんの1周年ライブは、本当にすごいと思いました」。
――ひらがなけやきのワンマン本番では、膝は大丈夫だったんですか?
「気合いで何とかなりました(笑)。終わってから『痛~い!』ってなりましたけど、やっている最中は全然気にならなくて、平気でした」。
――アドレナリンが出てたんですかね。「手を繋いで帰ろうか」での齊藤京子さんとのカップル役の掛け合いも見せ場でした。自主練もだいぶしたんですか?
「しました。どこから見ても2人の関係性がわかるように、間とかもいろいろ考えて。最初は漢字欅さんの振りをそのまま練習していたんですけど、本番が近づくにつれて尺が長くなった部分があって、そこは私たちが演技しないといけなくて。ちょっと大変でしたけど、『手を繋いで帰ろうか』は私が一番好きな曲なので、やれてうれしかったです」。
――「2人の関係性がわかるように」とは、映像みたいに表情がアップになったりしないなかで……ということですよね?
「そうですね。遠くから見ても、まずどっちが男の子でどっちが女の子かわからなかったらダメだし。京子のほうが背が低いので、練習中に『逆のほうがいいんじゃない?』という話もあったんです。でも、キャラ的には京子のほうが男の子だから。『どうしたら怒っているように見えるか?』みたいなことも考えました」。
――そういう見せ方に関して、具体的にはどんな工夫を?
「バルコニーに上がるところは、2人がお互いを正面から見ちゃうと、下から見ているお客さんに顔がまったく見えないんですよ。だから、ハの字の位置で向き合ったり。そういうのはTAKAHIRO先生が考えてくださいました。あと、漢字欅さんは最後に唇に指を乗せるだけですけど、ひらがなバージョンとして、私たちはほっぺにキスしちゃうんです。そこは感情を込めてやりました」。
――テレはありませんでした?
「テレていたらダメだから、もう本気でやりました。練習の最初のほうでは『演技はできないな』と思っていたんですけど、他にもこれをやりたかったメンバーはいるかもしれないし、中途半端は良くないと。全力でやりました」。
――印象に残るパフォーマンスでした。それから、見ていて「キラキラしている」と思った人はいますか?
「漢字欅さんですね。最初にお会いしたのは全国握手会のミニライブのリハーサルでしたが、パフォーマンスは迫力があるし、揃っているし、表情も上手で。その頃の私たちは本当に何も知らなくて、ただ『こんなふうにキラキラしている人たちの世界なんだな』と思いました。皆さん、テレビで観るより何倍もきれいで。すごかったですね」。
――個々のメンバーで特にキラキラを感じる人はいます?
「石森(虹花)さんは目も髪も顔のパーツひとつひとつが、すべてきれいでした。最初に私たちによく話し掛けてくれたこともありますけど、本当に“お姉さん”って感じでした」。
――ひらがなけやきでは誰がキラキラしていると思います?
「オーディションのときに『すっごいかわいい!』と思ったのは、東村芽依です。SHOWROOMで観ていましたが、本人に会ったら、目が本当にきれいなんですよ。すごく惹かれて、同い年だったから仲良くなりたくて、いっぱい話し掛けたら、最初は人見知りされて『嫌われてるのかな?』と思ったほどで、ショックでした(笑)。今は仲良しです。あと、柿崎芽実もオーディションの頃からオーラがすごかったです」。
――彩花さんも最近は雑誌のソログラビアが続いて、キラキラぶりが出てますね。
「えーっ!? いやでも、撮影して家に帰ってから、かなり後悔してます。『大丈夫だったかな?』って、すごく不安になっちゃって……」。
――まだネガティブの虫が出ますか(笑)。「不協和音」のペアPVでも、相方の齊藤京子さんによれば、彩花さんが撮影中に泣いてしまったそうで。
「泣いたっけ? あっ、泣きました(笑)。朝イチで泣いて、そのあとに何シーンも撮影したので、たぶん忘れていたんです。そのときはフラれる演技がうまくできなくて泣いたんですけど、演技のなかでフラれて泣いたことに脳が変換して、記憶が残ってました(笑)」。
――さらにキラキラするために、頑張っていることはありますか?
「体重計に毎日のってます。お腹がすいて『食べようかな? いいのかな?』と思ったときにのって、『ダメだ!』となったり。基本、朝起きたら、必ず体重は測ります」。
――でも、部屋にアイス屋さんは作りたいと(笑)。
「つい食べちゃって、自分に甘いなと思います(笑)。だけど毎日、脚が真っ赤になるくらいマッサージもしています。お風呂に入ってる最中も上がったあとも。それから、くびれを作るために、骨盤枕をしてます。丸い棒みたいなものを腰の下に置いて5分とか寝るだけで、くびれができちゃうんです」。
――よりパーフェクトなスタイルを目指して。
「頑張ってます。ダンスも本気で上手くなりたくて。まだまだ成長したいし、ひらがなけやきが増員されることもあって、今のままだとヤバイと思うんです。体が柔らかいとダンスもしなやかになりますけど、私は本当に硬いので。お風呂上がりに毎日ストレッチしています。その辺の意識はすごく変わりましたね」。
――フードファイターとしても、ガチで頑張りたいんですか?
「そうなんです。『けやかけ(欅って、書けない?)』で大食いをやってから、ちょっと食べたら、すぐお腹が出る謎の現象が起きてますけど、井口眞緒ちゃんとファミレスの商品を全部食べる企画とか、やりたいですね」。
――「けやかけ」でお寿司で競ったときは、わさびが苦手で本領を発揮できなかったそうで。
「わさびは入ってないと思っていたのに入っていて、すっごい悔しかったです。わさびがなかったら、もっと速いペースで食べられたのに、爪痕を残せなくて。ひらがなはまだまだ番組に出られる機会が少ないから、そこで何も残せなくて本当に泣きました」。
――同じひらがなの井口さんが優勝しました。
「眞緒ちゃんのペースは本当に速くて、私にはできないと思いました。たぶん眞緒ちゃんと大食いで戦ったら、わさびがなくても負けますけど、組んで一緒に大食いをしたら最強だと思います」。
――だけど、彩花さんは別に大食いキャラで推さなくてもいい気もしますが……。
「ホントですか? このままだとダメな気しかしなくて(笑)。『自分は何キャラなんだ?』というのはよく考えるんですけど……」。
――美貌とかスタイルの良さも十分強みだと思いますし。差し当たってZepp Nambaでのライブに向けて、課題にしていることはありますか?
「この前のワンマンより、すごく成長した私たちを見せたいです。ダンスも歌もMCも、すべてにおいてレベルを上げたくて。前回は後悔した部分もあって、みんなやる気がすごいです。個人的にはダンスをもっと磨いていきたいです。漢字欅さんの1周年のとき、鈴本(美愉)さんのダンスをリハーサルからずーっと見ていて、本当にすごいなーと思いました。鈴本さんみたいなダンスができるようになりたいです」。
高本彩花(たかもと・あやか)
ニックネーム:たけもと
生年月日:1998年11月2日(18歳)
出身地:神奈川県
血液型:B型
けやき坂46(ひらがなけやき)
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乃木坂46に続く“坂道シリーズ”第二弾として結成された欅坂46の新グループ。別称・ひらがなけやき。そのオリジナル曲「僕たちは付き合っている」が収録された欅坂46の4thシングル「不協和音」が発売中。Zeppツアーを開催中。次回は5月31日(水)Zepp Nambaで開催。earth music&ecology KANKO Labelのビジュアルキャラクターに就任。冠番組「欅って、書けない?」(テレビ東京/日曜24:35~)が放送中。ラジオレギュラー番組「欅坂46 こちら有楽町星空放送局」(ニッポン放送/金曜24:20~)がオンエアー中。
詳しい情報は欅坂46公式サイト