PICK UP ACTRESS 池間夏海
PHOTO=河野英喜 HAIR&MAKE=福池千鶴(資生堂)
STYLING=後藤仁子(Sentika) INTERVIEW=斉藤貴志
映画「かぐや様は告らせたい」に出演
ヒロインに恋愛相談を受ける同級生役
――沖縄から上京して、もう1年半になるんでしたっけ?
「そうですね。いまだに沖縄は恋しいし、電車は相変わらずよく間違えますけど(笑)、だいぶ東京に慣れて、何とか大丈夫です」。
――出演した映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」が公開されますが、自分でも映画は観ますか?
「観ますね。最近だと『アラジン』を観ました。ディズニー映画やミュージカル映画、『ワイルド・スピード』みたいなアクションもの、『ミュージアム』みたいな怖いものとかいろいろ幅広く、恋愛ものも結構観ています」。
――「かぐや様は告らせたい」の原作は知っていたんですか?
「そういうマンガがあることは知っていて、映画のお話をいただいてからアニメを観るようになって、すごく面白いなと思いました」。
――夏海さんは、主人公の白銀御行(平野紫耀)や四宮かぐや(橋本環奈)たちと同じ秀知院学園に通う柏木渚役です。
「すごくお金持ちのエリートの子たちが通う学校なので、お弁当を食べながら話すシーンでも、お上品に見せなきゃいけないというのは頭にありました。台本には『モグモグしながら話す』と書かれていましたけど、食べ方にはすごく気をつけました」。
――そういうディテールは大事でしょうね。
「同級生の女の子とお話するときも、話す内容はどうなのか結構考えました。『カラオケ行こう』など普段私たちがしている会話ではなく、『スイーツビュッフェに行きたい』とか、少し上品な話を意識しました」。
――お弁当のシーンでは、渚はかぐやの恋愛相談を受けてました。夏海さんもそういう相談を受けることはありますか?
「中学のときはわりと相談される側でした。基本は『本人次第』と言っていて、うまく行ったかどうかわかりませんけど、相談には結構乗っているほうだと思います」。
――頼りにされていたんですね。
「『話しやすい』とは言われていました」。
――映画のように「ケンカした男性と仲直りするには?」と相談されたら、どう答えます?
「自分から素直に謝るのが一番です! 相手が謝ってくれるのを待っていたら、キリがないと思うので」。
――渚自身は、白銀の助言を受けた翼(ゆうたろう)に“壁ダァン”をされました。
「台本に『壁ダァン』と書かれていて、『これは“壁ドン”の間違いじゃないの?』と思ったんですけど、実際に“壁ダァン”でした(笑)。会長(白銀)と翼くんがその話をしている場面は撮影現場にいなかったので、映画で初めて観たのですが、クスッと笑える面白さが詰まっていました。“壁ドン”という言葉は普通にありますけど、“壁ダァン”も悪くないので、壁ドンより迫力があるパターンとして流行ればいいなと思います(笑)」。
――その壁ダァンで翼に「俺とつきあえ」と言われて、渚は「はい……」と答えてました。
「勢いに押されたというのは、絶対あると思います(笑)。バレンタインに翼くんにあげたのがチョコボール三つで、かわいそうなくらいで(笑)、『実際どうだったのかな?』というのはありますけど、あんな壁ダァンをされたら、つい『はい』と言っちゃう気がします(笑)」。
――もともと翼に「彼女とかいるの?」と聞いていたりするので、気にはなっていたんですかね?
「内心気になっていたから、あんなふうにからかう感じで聞いていたんでしょうね。それで頑張って、チョコボール三つだったんだと思います(笑)」。
想いと逆のことをしてしまうのは
女の子のほうが多いと思います
――白銀は「女は思ってることと真逆のことをする」とも言ってました。
「それはあると思います。本当はすごく気になっている相手に、照れ隠しで真逆のことを言って傷つけてしまったとか、聞いたことがあります。たぶん男の子より女の子に多いんじゃないですか?」。
――夏海さん自身も覚えがあります?
「そうですね。確かに気になっている男の子に対して、わざとではなくて無意識に、冷たく接してしまうことはありがちじゃないかと思います」。
――柏木渚について、「笑顔で話しているけど、何を考えているかわからない雰囲気を出すのは難しかった」とコメントしてましたが、いきなり翼の胸倉をつかんで「黙ってろって言ってんだろ、この野郎!」と凄むところはビックリでした(笑)。
「あそこは監督に『胸倉をつかんでみて』と言われて、実際やってみたらすごく面白かったです(笑)。それまで純朴なイメージだった柏木さんが、急にあんなことをして、たぶん観ている人は『エーッ、こんな子だったの!?』となるので、ギャップとして楽しいと思います」。
――渚が豹変したギャップもですけど、「この野郎!」とか夏海さんも言わなそうなので、そのギャップも面白かったです(笑)。
「ああいう言葉は、確かにあまり使いません。というか、まったくないです(笑)。柏木渚だからこそ言えた言葉で、すごく良かったです。監督から最初『もうちょいやっていいよ』という指示があったんです。それがだんだん強くなって、結果、凄味の効いた台詞になりました(笑)」。
――翼と渚のカップルは、つき合っているうちに渚の立場が強くなったんですかね?
「たぶん、もともと翼くんより柏木さんのほうが上だったんだと思います。柏木さんは男の子を自分の色に染めるタイプの女の子なので、影響された翼くんの髪がどんどんチャラくなっていったみたいです(笑)」。
――夏海さん自身も相手を染めたい派(笑)?
「いえ、私は全然そんなタイプではないです。もしかしたら、逆に私が染まるかもしれません。そこはまだわかりませんけど」。
――「かぐや様は告らせたい」は白銀とかぐやが互いに相手に告白させようとするお話ですが、夏海さんだったら告るか告らせるか、どっちがいいですか?
「自分から告りたいと思います。告ってから返事が来るまでのドキドキ・ワクワク感とか、『期待したらいけない』と思いながらソワソワするのが楽しいんだろうなと、すごく思うんです。そういう状況がなくて、わかりませんけど(笑)、自分からアピールしたいです」。
――告られるとしたら、どんな状況がいいとかは?
「何だろう? 直接がいいですね。場所はどこでもいいです。遊園地でも、道端でも。ストレートに伝えてくれれば、うれしいです」。
――かぐやたちみたいに、あれこれ考えるよりも?
「そうですね。恋愛戦というより、ストレートに来てほしいです。でも、映画の中の恋愛頭脳戦はすごく面白いです。天才だからこそ、あんなことを考えてしまうんでしょうね(笑)」。
――劇中では花火のエピソードがありました。夏海さんは花火の思い出はありますか?
「今年の隅田川の花火大会に行きました。今まで沖縄でしか見たことがなくて、東京に来てから初めての花火でした。人がすっごく多くて、お祭りの屋台がたくさんある雰囲気も好きなので、楽しかったです」。
――屋台で何か買ったんですか?
「きゅうりの一本漬けが好きなんですけど、見つからなくて、結局普通にかき氷を食べました(笑)」。
――秋にしたいことはありますか?
「私、山登りをしたことがないんです。沖縄で海は近くにあったので、すごく慣れてますけど、山には馴染みがないので、富士山とか行ってみたいです」。
――いきなり富士山ですか(笑)。
「去年の秋は食べ物に興味があったんですけど(笑)、今年はアクティブに動いてみたいなと思います」。
池間夏海(いけま・なつみ)
生年月日:2002年7月10日(17歳)
出身地:沖縄県
血液型:B型
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小学生時代にドラマ「斉藤さん2」(日本テレビ系)などに出演。2018年より放送のエフティ資生堂「シーブリーズ デオ&ウォーター/ボディシート」CMで注目される。主な出演作は映画「ニセコイ」、「ココロ、オドル」、ドラマ「なつぞら」(NHK)など。映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」は9月6日(金)よりロードショー。宮崎発地域ドラマ「ひなたの佐和ちゃん、波に乗る!」(NHK BSプレミアム/9月11日(水)22:00~)に主演。
詳しい情報は公式HPへ
「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」
詳しい情報は「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」公式サイトへ
©2019映画「かぐや様は告らせたい」製作委員会 ©赤坂アカ/集英社
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