PICK UP ACTRESS 黒崎レイナ

PICK UP ACTRESS 黒崎レイナ

PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「仮面ライダーエグゼイド」劇場版が公開
小学生になった運動会のシーンに注目

 
 

――「仮面ライダーエグゼイド」の劇場版はいつ撮影したんですか?

「5月末です。ドラマも撮りながらで、周りの方から大変だと聞いて覚悟していたのですが、実際は大変と感じることはなくて、とても楽しく撮影させていただきました」。

――雨のシーンが多めだったようで。

「ずぶ濡れになったりもしました。私は本編でも雨に濡れるシーンが多いんです」。

――レイナさんは雨が似合うんですかね?

「どうなんでしょう? 雨女とは言われてます。大事な日に限って雨が降っちゃう。修学旅行や大事なお仕事のときは、たいてい雨です」。

――今日の取材日も雨で、外で撮影できませんでした(笑)。劇場版で特に印象的だったシーンというと?

「運動会のシーンがあるんです。VRの世界に飛び込んだら、ニコちゃんたちが小学生になって、みんなと一緒に走るんです。エキストラさんが500人とかいて、そこは面白かったですね」。


――小学生になったニコもレイナさんが演じたんですか? 子役の人がやるのではなくて……。

「そうなんです。私が小学生の体操服を着てやりました(笑)。エキストラの本当の小学生の列に並んでいたら、すごく馴染んでいたらしくて、目の前でスタッフさんに『ニコちゃーん! どこ?』ってメガホンで探されていました(笑)」。

――へーっ。小学生には見えない気がしますが……。

「『私、こっちです!』と言っても見てもらえないくらい、小学生に溶け込んでいたみたいです。撮影で馴染んでいたのはうれしいですけど、『雰囲気が小学生』と言われると、どうしたらいいのか(笑)」。

――実際の小学生の頃は、どんな子だったんですか?

「とにかく無邪気で、男の子が好きそうなことばかりしてました。木登りとかサッカーとか鬼ごっことか、外で遊んでる子でしたね。当時の写真を見せると『変わってない』と言われます(笑)」。

――運動会でも活躍してました?

「駆けっこは遅かったので……。今回の映画の撮影でも、足が遅くて苦戦しました(笑)」。

――「エグゼイド」は登場するライダーが多くて、現場は男子校的な雰囲気だったりするんですか?

「ヒロインの(松田)るかさんも私と似ていて男っぽい性格だし、共学な感じですね。撮影に入ると、みんなスイッチが入るので刺激になりますけど、空き時間には『どっちのガシャットがカッコイイ?』とか話していて……。皆さん私より年上ですけど、そういう話をしているときは、男子中学生を見ている気分ですね(笑)。自分がお姉さんになった感じで『そうだね~。うん、うん。わかるよ~』みたいになってます」。

――松田るかさんとは、すぐ仲良くなったんですか?

「はい。最初に会ったときから、『この人は私と合う!』と思いました。ものごとをハッキリ言う性格が一緒なんです。あと、周りをよく見ていて話を聞いてくれて、やさしいお姉さんという感じがするので、現場ではずっと一緒にいます。いつか旅番組とかで一緒にドライブとかできたら……と思ってます」。


――劇場版が公開になったら、映画館で観たい気持ちもあります?

「家族と観たいです。自分が出た作品を真っ先に観てほしいのは家族なので……」。

――でも、一緒に観るのは照れません?

「すごく照れます。今この場だから言えますけど、家族の前では『あの劇場版、公開になったみたいだよ。行く?』くらいな感じで仕向けると思います(笑)」。

――18歳で家族で映画を観に行くとは、仲良いですね。

「仲良しです。私はそれが普通だと思ってました。家族は『このシーンが良かった』とか『良くなかった』とかハッキリ言ってくれるので、恥ずかしいけど絶対、一緒に観たいんです。自分ではわからなかったことが『こういうふうに観られるのか』となるので、すごく勉強になります」。

――「エグゼイド」的には盛り上がる夏になりそうですが、レイナさんは夏というと?

「夏は好きですけど、虫が苦手で……。一番繁殖する時期じゃないですか。虫って何を考えているのかわからないから、ランニングをしても、公園には行けません。動物は目を見れば、どうするつもりかわかりますけど、虫は急に動くし、怖くて怖くて……」。

――定番の夏祭りは行ったりします?

「お祭りや花火は大好きです。でも浴衣を着たときに、スタイルを良く見せようと帯をきつく締めたら、苦しくなった経験があって(笑)。普通の服で行こうと思います」。

――屋台で何か食べたりも?

「必ず食べるのは焼き鳥とかき氷です。お祭りに行くと、どうしても食べたくなってしまいます(笑)。かき氷は絶対にイチゴ味。たまに冒険したくなってブルーハワイや何とかレモンにしますけど、結局はイチゴに戻ります」。

――夏バテはしませんか?

「しないですね。毎年『なんでこんなに元気なんだろう?』と思います。たくさん食べるからかな?」。


――CMに出ている回鍋肉も食べてます?

「日常的に食べています(笑)。もともとお肉が大好きなので、あのCMが決まったこともうれしかったですし、撮影ではとてもおいしい回鍋肉をたくさん食べることができて幸せでした」。

――あのCMは去年の2月から流れていますが、今は普通に観ている感じですか?

「そうですね。『あっ、回鍋肉だ! 私だ!』みたいな感じです。『あんたんちって、いつもこうなの?』という台詞が『ニコちゃんっぽい』と言われることが多いです。友だちの家族の前で『あんたんち』と言っちゃうところもそうですね」。

――ああ、確かに。

「『エグゼイド』が放送されてる間に回鍋肉のCMが流れることもあって、視聴者さんが『ニコちゃんがここにも出てるよ』と、LINE LIVEのコメントでもらいました」。

 
 

最終回の撮影が近づいてきて寂しいけど
ニコのことは誰よりわかるようになって……

 
 

――近況では、携帯ケースをミニーのに替えたそうですね。その前はどんなケースだったんですか?

「10コ以上あって、毎日替えてました。飽き性ではないですけど、その日の気分で『このケースを使いたい』というのがあったので……。やっぱり携帯は一番身近な持ち物なので、こだわりたいんです。でもミニーに替えてからは、ずーっとそれを付けています」。

――もともと好きなキャラクターで?

「大好きです! 最初に買った携帯ケースもミニーちゃんでした。お洋服や小物もミニーちゃんのものが結構あります」。

――ディズニーランドにもよく行きます?

「1年に1回は行けたらと思います。行くとずーっとはしゃいでますね。友だちがバテても私だけ『次はあれ乗ろうよ!』みたいな感じです。絶叫系が大好きで、友だちが『お買い物したい』と言っても『あの乗り物が面白いらしいよ』とか、テンションの差があります(笑)」。

――インスタにはお散歩中に撮った写真が上がったりしてます。

「お散歩のコースは全然決まってなくて、『今日はとりあえずこの道をまっすぐ行こう』とか、行きたい公園があってマップを見ながら2~3時間くらい歩いて行ったりとかしています」。


――結構歩くんですね。

「小さい頃から歩くのは大好きで、1日中歩きっぱなしのときもありますけど、写真を撮りながら散歩してるので楽しいです。最近はインスタグラムに載せることも多いので、カッコイイ写真の撮り方も勉強しています。他の方の写真を見ると『オシャレだな』と思うことが多くて……。たとえば同じ花でも、撮り方によってすごくきれいに写るので、そういうことはいつも参考にしています」。

――「エグゼイド」はドラマのほうの撮影も、もう大詰めですか?

「そろそろ最終話に入っていきます。最新の台本を読んで『こんな展開になるんだ。映画とこういうふうにつながるんだ』と思いました。ニコちゃんも周りのキャラクターもすごく変化していって、今よりもっと面白いことになると思います」。

――ゴールが見えてくると、寂しさもありませんか?

「本当に寂しいです。もともと『仮面ライダー』シリーズを観ていたので、自分がこの歴史ある作品に出ると決まったとき、感動と同時に『すごく頑張らなきゃ』と思ったんです。だから最終回へ進むにつれ、『もうこの作品に関われなくなっちゃうのか……』という寂しさと『ずっと撮影していたい』という気持ちが強くなりました。それで最近、『エグゼイド』を観返しているんです」。

――早くも(笑)。ニコの初登場回を観て、どう思いました?

「ニコちゃんのキャラが今と違うんですよ。全然暴力的じゃないし、『何この子?』という感じでした。私がニコちゃんのキャラクターを完全にわかってなくて、ちょっと不自然で馴染んでないように見えたんです。でも、ずっとやってきたから、最近は『ニコちゃんはこういうふうに話す』『こんな感じのことをする』というのを、たぶん私が一番わかっています。監督さんと話し合うときも、自分から『ニコちゃんはこうする子だと思いますけど、どうですか?』と言うようになりました」。


――37・38話では大我が生死をさまよって、ニコが激しく動揺して感情を露わにするシーンもありました。あのくだりの演技も自然に出たものですか? 気持ちを作って臨んだりも?

「台本を読んだ時点で、いつもの少しコミカルな演技ではなく、大切な相棒である大我を失いかねない状況にニコちゃんが恐怖して、とてもシリアスな演技を求められていると思いました。撮影の1時間以上前から『もし私の家族に何か起きたら……』みたいなシチュエーションを自分のなかで作っていきました。私にとって家族が一番感情移入しやすかったので、その感情を演技に乗せてみたんです。視聴者の皆さまにニコちゃんの運命に対する怒りなどを感じ取っていただけてたら、本当にうれしいです」。

――続く39話からは、ニコ自身がゲーム病にかかってピンチに陥りました。

「ニコちゃんがゲムデウスのゲーム病になって叫んだシーンは印象的でした。私は実際に痛くて叫んだことがなくて、『本当に全身が痛いときってどんなふうに叫ぶんだろう?』と思いながら、何回も撮りました」。

――大詰めの撮影に臨むうえで、「こういうことを残しておきたい」とか考えていたりはしますか?

「最初にニコちゃんの設定を聞いたとき、『規格外すぎる! 私に演じられるの?』と内心思っていたんです。でも素晴らしい脚本と演出のおかげで、半年以上に渡って演じてこられました。『ニコが出てきてからエグゼイドがもっと面白くなった』『ニコ役が黒崎レイナで良かった』と思ってほしいので、最後まで気を引き締めて頑張ります」。

――「エグゼイド」のあとも、またいろいろな役が来るかと思いますが、レイナさんはお嬢様役も合うんじゃないですか?

「実際はまったくお嬢様ではないですが、挑戦してみたい気持ちはあります。ニコちゃんは感情の起伏が激しい子なので、今度は冷静でクールなお嬢様もいいかもしれませんね!」。

――見た目も麗しい感じの美形ですし。

「本当ですか? 全然言われたことはありません(笑)。周りの子には『レイナは男の子っぽい』とよく言われますから。でも、いろいろな役をしてみたいです」。

――一段落して自分の時間ができたら、何をしたいですか?

「北海道か沖縄に一人旅に行ってみたいです。もともとカラオケに行くのもジムに行くのも1人が多いんです」。

――1人でごはん屋さんにも入れるタイプ?

「全然入っちゃいます。さすがにボウリングとかは1人で行きませんけど(笑)、地元に帰っても1人でお花畑のあるところに行って写真を撮ったりもします」。

――1人焼肉は?

「もしかしたら入れるかもしれません。すごく入りたいんですよ。お肉が大好きなので、お肉が食べられるなら、1人でも何でもいいかな(笑)」。


 
 


 
 

黒崎レイナ(くろさき・れいな)

生年月日:1998年11月11日(18歳)
出身地:愛知県
血液型:B型

 
【CHECK IT】
2011年4月にドラマ「ハガネの女 season2」(テレビ朝日系)で女優デビュー。「DOCTORS 最強の名医」(テレビ朝日系)、「35歳の高校生」(日本テレビ系)、映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」などに出演。2015年8月より「Seventeen」(集英社)で専属モデル。味の素(株)「Cook Do 回鍋肉」CMに出演中。「モンストグランプリ」初代応援マネージャーに就任。「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系/日曜8:00~)に西馬ニコ役で出演中。「劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」が8月5日(土)より全国ロードショー。

詳しい情報は公式HP
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