やっぱり、西野七瀬①

2015年 12月 04日

PHOTO＝長野博文　STYLING＝原朱美
HAIR＆MAKE＝伊藤吉範　INTERVIEW＝斉藤貴志

乃木坂46の快進撃を引っ張った控えめなセンターが1年を総括！

西野七瀬（にしの・ななせ）
生年月日：1994年5月25日（21歳）
出身地：大阪府
血液型：O型

【CHECK IT】
2011年8月21日に乃木坂46の1期生オーディションに合格。2012年2月22日発売の1stシングル「ぐるぐるカーテン」で選抜メンバーとしてCDデビュー。2014年4月2日発売の8thシングル「気づいたら片想い」で初のセンターに。2015年には、2月に1st写真集「普段着」を発売。4月から「ピザハット」CMに出演中と、ソロでも活躍。同月から「non-no」（集英社）の専属モデルも務めている。7月から放送された連続ドラマ「初森ベマーズ」（テレビ東京系）では、ななまる役で主演した。12月31日（木）19:15～「第66回NHK紅白歌合戦」（NHK）に念願の初出場！

詳しい情報は乃木坂46公式サイト

やっぱり、「乃木坂工事中」

――日曜夜の冠番組が「乃木坂って、どこ？」から「乃木坂工事中」に移行して、番組中の西野さんの笑顔が増えた気がします。
「ホントですか？　確かに、面白いときはとことん笑っている気がします。『乃木どこ』のときは（MCの）バナナマンさんと距離があって、メンバーも1人1人イスに座っていたのが、形式が変わってバナナマンさんと近くなって、メンバー同士もベンチに座ってグッと近づいたから、共感が出やすくなったのかな？」。

――特にツボだった企画は何ですか？
「いくちゃん（生田絵梨花）の催眠術のは面白かったです。私も催眠術は信じてなくて、VTRを観るまでは『絶対ない』と思っていたので、いくちゃんたちがあっさりかかったのは衝撃的でした」。

――13thシングルのヒット祈願キャンペーンでは、西野さんは断崖絶壁にある“日本一過酷な神社”の参拝に挑みましたが、オンエアでは途中まで「まだ楽しい」と言ってましたね。
「楽しかったです。しんどさもありましたけど。登りはどんどん行けるんです。下りがすごく辛くて、大変さを改めて知りました。足腰が筋肉痛になって」。

――翌日は階段も昇れなかったり？
「いや、それがもう年なのか、次の次の日ぐらいに来たんですよね(笑)。次の日は痛いと言えば痛いんですけど『こんなものかな？』と思っていたら、その次の日はもっと痛くてピークでした」。

――確かに年を取ると何日か経って来ると言いますが、21歳でそれは早くないですか(笑)？
「他のみんなもそんな感じでした。私も運動はそんなにできる方ではなくて。乃木坂46では飛び抜けて運動できない子が目立つけど、私も地味にできないので(笑)」。

やっぱり、センター

――今年は「命は美しい」でセンター、「今、話したい誰かがいる」で白石麻衣さんとのWセンターを務めました。同じセンターでも感覚は違いました？
「実際やってみたら、そこまで大きな違いはありませんでした。ただ、Wセンターだと“全部1人で”って感じではなくて、まいやん（白石）と分け合えて。不安な気持ちも、うれしいことも。緊張はちょっと減りました」。

――相方が白石さんだったから良かった、という部分もあります？
「まいやんは私とは全然違う種類なので」。

――種類(笑)。
「きれいだし、いい意味で “白石麻衣！”という独立感があって。私とは逆なところが多いかも。性格も結構違っているので。だからこそ良かったのかな、と思います」。

――きれいさは西野さんも白石さんと2TOPと言われていますが、性格は西野さんが控えめなタイプ？
「それもあるし、暗い(笑)。あまりしゃべらない。まいやんはすごく明るくて、よくしゃべるので」。
井上編集長「太陽と月、ですね」。
「ああ。そんな感じかもしれません」。

――「今、話したい誰かがいる」のMVは泣けるんですよねぇ。
「私も感動しました。始まり方がすごくいいですよね。お話の最後のところを始めに持ってきて」。

――白石さんの背中からで。お別れのシーンの西野さんの涙は自然に流れたんですか？
「そうなんです。監督さんに『泣けるとうれしいです』と言われて、『泣けるかな……』って不安でした。撮影では『自分のタイミングで（演技に入れば）いい』ということだったので、始めはずっとメンバーに顔を見せず、背中を向けていました。私待ちの感じになって、ずっと待ってもらって、『行けるかな』と思ってパッと振り返ったら、すぐにワーッと涙が出てきました」。

――気持ちがストーリーに入って？
「入ってました。『みんなと二度と会えないかもしれない……』って」。

――役への感情移入はしやすいタイプなんですか？
「どうなんですかね？　『ベマーズ』でもMVでも、わりと普段の自分に近い役なので入りやすいのかもしれません。真逆な役だったら、きっと苦戦すると思います」。

――MVの劇中で使われていたTシャツの握手の絵も、西野さんが描いたんですよね？
「はい。いろいろなものを描いて渡したら、あれが選ばれてました」。

――「気づいたら片想い」で初めてセンターになったときは、「MVに自分がいっぱい映って他のメンバーに申し訳ない」とか、センターらしからぬ謙虚な発言が出ていましたが。
「それは今もあります。ドラマ仕立てのMVでストーリー重視だと、どうしても私が出る場面が多くなっちゃうから、申し訳ないなって」。

――でも今は、センターとしての責任感も強くなったとか？
「それもありますね。出させてもらう時間が長い分、ちゃんと気を抜かずにやらなきゃと思います。『真ん中に立ちたい』と思っている子もいるので。その分もしっかりやらないといけないし、自分もしっかりやれなかったらイヤなので」。

――西野さんは控えめなたたずまいとか、いい意味で変わらない部分が多いように見えつつ……。
「自分のなかでは、変わってきた部分の方が多いですね」。