PICK UP IDOL SUPER☆GiRLS
PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
第4章では初めての夏曲をリリース
海でのサーフライダーとの恋を歌う
――幸愛さんがすっかりリーダーらしい佇まいになってきました。
渡邉幸愛「私はみんなに支えてもらうタイプのリーダーです。ゆうきりん(金澤)はアイドル歴が長くてリーダー経験もあって、4期を引っ張ってくれるし、夢梨、蛍、(長尾)しおりの3期は今や中心メンバー。私がやることはあまりないんです。みんなの成長を見るのが楽しくて、お母さんのような気持ちです(笑)」。
金澤有希「そんなこと言いますけど、幸愛ちゃんはすごいリーダーです。リハーサルは率先して仕切って、フォーメーションや歌割りの管理もしてくれて、役割を果たそうとするというより、生粋のリーダーだと思います。でも、抜けている部分もあって(笑)、メンバーとふざけたりもできます」。
坂林佳奈「ダンスができなくて悔しいときとか、寄り添ってくれるんですよ。私は人前で泣かないのに、幸愛さん……じゃなくて、幸愛を見たら泣きそうになります」。
渡邉「“さん”付けと敬語を禁止にしました(笑)」。
――新曲「ナツカレ★バケーション」はスパガ恒例の夏曲ですが、第4章では初めて。海辺でサーフライダーに恋した女の子が描かれています。
阿部夢梨「テンポも展開も速い曲です。きっとこの子は夏の恋が楽しくて夢中なのが伝わってきました」。
金澤「自然とワクワクする気持ちになって、『やっぱり夏は海がいいな』と思いました」。
坂林「私はどちらかと言うと『(初センターの)阿部頑張れ!』という気持ちになります(笑)」。
――歌の主人公がセンターの夢梨さんと重なるわけですね。
坂林「そうなんです。『GO GO GO』のところで『頑張れ!』の感情がピークになります」。
石橋蛍「センターの本人には見えませんけど(笑)」。
阿部「そんなことになっていたんだ(笑)」。
石橋「私は夏も家でアニメを観て過ごすので(笑)、盛り上がるのは海じゃなくて、フェスでライブをやるときですね。『アイドルの夏がキターっ!』みたいなイメージです」。
渡邉「だからこそ、こういう歌に憧れちゃう部分もあります。『永久保存の燃えるような恋しようよ』とか、『何そのかわいいワード!』って感じじゃないですか(笑)」。
石橋「『ヒソヒソ恋バナ妄想継続中』とか」。
渡邉「あと、『水着の写真 送ってなんて 誰にでもこういうこと言う人なの?』とか、繊細な乙女心が出ています。そんなこと言う男性は、イケイケな方だと思いますけど(笑)」。
坂林「チャラ男ですね(笑)」。
――「名前呼ぶ声でキュンとなったよ」もわかる気持ち?
阿部「それはキュンとするんじゃないですか?」。
渡邉「『ゆめり』と呼ばれたら?」。
阿部「『キャーッ!!』ってなります(笑)」。
金澤「みんなの前では『金澤』と呼んでいて、2人になると『ゆうき』と呼ばれたら、確かにキュンとしそう(笑)」。
――皆さんが実際キュンとするのは、どんなときですか?
渡邉「実家で飼っている犬にキュンとします。クララという、形の崩れた唐揚げみたいな犬なんですけど」。
石橋「何それ(笑)?」。
渡邉「小2から一緒にいて、私はヤンチャだったのであまり好かれてないんです。寄ってきてくれませんけど、たまに近くにそっと座って、手を『撫でて』って出してくると、めちゃめちゃかわいくて! ツンデレ感があります(笑)」。
石橋「私は声優さんが好きで、ラジオを聴いたりイベントの映像を観ていると、キュンとなります」。
――内山昂輝さんのファンでしたっけ?
石橋「そうなんです。内山さんは役ではあまり胸キュン系をやらない方で、逆に素で笑われたときとかに『いいなー』と思います。私はアニメでも恋愛モノよりスポ根とかが好きですけど、『ハイキュー!!』で内山さんが演じる月島蛍というキャラクターがメガネを外すと、『カッコイイな……』となります(笑)」。
金澤「私は最近、アプリで恋愛系の動画を観ることにハマって、高校生の恋愛にキュンキュンして、1人で叫んだり泣いたりします(笑)」。
4人「(爆笑)」。
金澤「学生同士の恋愛はすごくピュアだから。制服デートを観てニヤけてます(笑)」。
阿部「この前、同級生の女の子とごはんに行って、私がちょっと席を外して戻ったら、もうお会計を済ませてくれていたんです。『夢梨のセンター祝い』とサラッと言われて、そのイケメンぶりにキュンとしました(笑)」。
坂林「キュンの種類が違うかもしれませんけど、3つ下の弟が上京してきて、一緒にお買い物したんですね。私がいっぱい買ったら、弟がいきなり敬語で『お荷物お持ちしましょうか』と言ってきたんです。そのとき、親心みたいなキュンというんですかね(?)、『ナイスファイッ!』と思いました(笑)」。
――この曲を歌う上では、どんな感情を乗せました?
渡邉「主人公の夢梨の『好きです』という台詞までは恋愛ソングとして感情移入して、そのあとは夢梨を応援する気持ちで、分けて歌いました」。
――「好きです」からフラれてしまったんですかね?
阿部「フラれました(笑)」。
渡邉「当たって砕けました(笑)。そこでメンバーみんなで応援しているのが、胸に響きます」。
――4期の佳奈さんは2枚目のシングル。前回よりレコーディングは楽な気持ちで臨めました?
坂林「そうですね。歌を録るスタッフさんと距離が縮まって、コミュニケーションが取りやすくなりました。でも、事前に練習はめちゃめちゃして、歌詞にフリガナも全部付けておきました。一応、漢検3級ですけど(笑)」。
MVは「ビキニで誘惑」で
大人っぽさを出しました
――MVはタイで白い水着で撮影されました。
渡邉「個人のリップシーンは一応最初からラストまで全部撮るんですね。『ここはこうしたい』と事前に頭で考えておいて、うまくできたところが使われているとうれしいです。今回だと私は『ビキニで誘惑』のところを歌っていて、リップでどうすればいいかわからなくて『まずいな……』と思っていたら、意外とうまくできました」。
金澤「誘惑されました(笑)。普通の表情で歌いながら、水着の紐を触る仕草がセクシーです」。
渡邉「私は今回、全体的に大人っぽさをイメージしました」。
石橋「私はサビ終わりの『本気デス』のところで自分が出てくると思わなくて、衝撃でした。公開されたショートバージョンはそこら辺で終わるので、我ながら持って行かれた感はすごかったです」。
阿部「個人リップのところはキメています。でも、高校生組の5人で遊ぶシーンで、私は口をすごく開けて笑っています。監督さんから『遊んでいいよ』と言われてカメラが回っているのを忘れていて、まさか使われるとは思いませんでした(笑)」。
――プールで浮き輪で泳いだり、プールサイドでトロピカルドリンクを飲んだりしてました。
阿部「あのドリンクもおいしくて、ゴクゴク飲んじゃいました(笑)。キメキメなところと素のところと、両方見てもらえたらうれしいです」。
金澤「ペアで撮った場面もあって、私は佳奈ちゃんとで、撮影中は『このペアが一番ガチャガチャしてうるさい』と言われたんですね。『大丈夫かな?』と思っていたら、MVでは2人が素で笑い合っていて、自分で観ても楽しそうで好きです」。
坂林「チューしかけたところは使われてなかったけど(笑)。前半は彼女っぽい歌詞なので、中学生の頃の乙女心を引き出しました」。
――その頃の佳奈さんは恋のライバルを蹴散らしてたり(笑)?
坂林「いやー、私は『好きです』とか言えませんでした。今はきっと物怖じせず言っちゃうタイプですけど(笑)、あの頃は恥ずかしかったんですよね。そういう初々しさがこの曲には必要だと思いました」。
――ちなみに、佳奈さんはタイでも筋トレを?
坂林「撮影が続くので毎晩やりました。でも、最終日に『これで終わり』となった瞬間、タイのごはんを死ぬほど食べました。そしたら、めちゃめちゃ太りました(笑)」。
渡邉「わかる~! タイまでみんな水着の体作りを頑張ったのが、帰ってきてから油断して食べたら、すぐ戻りました(笑)」。
坂林「タイの料理がまたおいしかったんです。トムヤムクンとか味付けが日本と違って、私はそれがドンピシャでした」。
阿部「私は人生初のパクチーをタイで食べたんですけど、ダメでした(笑)。独特な香りが苦手なメンバーと分かれましたね。私はフライドチキンばかり食べてました(笑)」。
――この曲を引っ提げ、今年の夏のスパガは盛り上がると思いますが、皆さんは夏というと、どんな楽しみや思い出がありますか?
坂林「私は小さい頃から毎年夏祭りに行って、今22歳ですけど、感覚が年々変わってます。『楽しい! 屋台ワーイ! りんご飴大好き!』という感じだったのが、最近は花火を見て儚さを感じるんですよね(笑)。一瞬きれいに咲いて、すぐ消えちゃって……」。
――何かあったんですか(笑)?
坂林「そういうわけではないですけど、みんなが花火を見て、いい笑顔をしているのを観察する側になりました」。
金澤「私は、北海道から上京したての頃は熱中症によくなって、今も暑いのは得意じゃないですけど、夏もいいなと思うようになりました。今まで夏といえばフェスだったのが、去年ソロになって夏休みをちゃんと取って、友だちと川遊びとバーベキューをして、『これが夏か!』となりました。今年もどこかで時間を見つけて、みんなでバーベキューをしたいです」。
阿部「私は毎年、友だちと家に集まって花火をするのが楽しみです。去年は線香花火の火が私のワンピースに落ちて、お気に入りだったのに焦げて穴が開いちゃったので(笑)、今年は落ち着いてやりたいと思います」。
石橋「私は秋のほうが好きですけど、美術系の高校に通っていて、2年生で大きな作品を作るんですね。1人で美術室にこもって集中して描くのが好きなので、今年はそれができる夏休みが楽しみです」。
――ちなみに、蛍さんは夏に蛍を見たことは(笑)?
石橋「言われたら全然ないですね。なかなか見ないと思いますけど、見たいです」。
渡邉「私は季節の中で夏は4番目に好きです」。
――一番嫌いということ(笑)?
渡邉「嫌いな季節はないんです。今まで夏で一番楽しかったのは、18歳のときに友だちと江の島の海に行ったことで、それを越える夏がありません。だからこれから、まだ見ぬナツカレと一番の夏を見つけたいです」。
――何気に大胆発言(笑)?
渡邉「でも、フェスで充実するのもすごく楽しいし、アイドルだからできる経験なので、全力で今しかない夏を過ごしたいです!」。
SUPER☆GiRLS(すーぱーがーるず)
2010年6月に「avex アイドルオーディション 2010」で応募7000人から選ばれた合格者12人で結成。同年12月にavexが設立したアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第1弾としてアルバム「超絶少女」でデビュー。結成3周年の2013年6月に日本武道館公演を開催。メンバーの卒業や加入を経て、2019年1月からは11人体制の第4章に入っている。
【CHECK IT】
22ndシングル「ナツカレ★バケーション」を結成記念日の6月12日(水)に発売。「SUPER☆GiRLS 9th Birthday Live」を6月14日(金)に渋谷ストリームホールで開催。
詳しくはSUPER☆GiRLS 公式サイトへ
渡邉幸愛(わたなべ・こうめ)
生年月日:1998年3月17日(21歳)
出身地:宮城県
血液型:A型
石橋蛍(いしばし・ほたる)
生年月日:2002年4月7日(17歳)
出身地:京都府
血液型:O型
阿部夢梨(あべ・ゆめり)
生年月日:2002年7月29日(16歳)
出身地:石川県
血液型:A型
金澤有希(かなざわ・ゆうき)
生年月日:1993年5月1日(26歳)
出身地:北海道
血液型:AB型
坂林佳奈(さかばやし・かな)
生年月日:1997年1月26日(22歳)
出身地:兵庫県
血液型:A型
「ナツカレ★バケーション」
CD+Blu-ray ¥2,000(税込)
CD ¥1,200(税込)
夏満開の「ナツカレ★バケーション」のMV(Short Ver.)のMVはこちら!