PICK UP ACTRESS 武田玲奈

PICK UP ACTRESS 武田玲奈

PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」で女子高生モデル役
役と一体化して一緒に落ち込んだりも

 
 

――マンガ好きの玲奈さんですが、90年代の人気作だった「電影少女」の原作のことは知ってました?

「『ビデオから女の子が出てきて……』というお話だとは知っていて、今回のドラマが決まってアニメを観たりもしました。かわいらしい印象がありつつ、意外と切ないストーリーなんだなと思いました」。

――出演中の「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」は、昨年放送された「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」に続くシリーズ新作となります。

「前作が放送されていたときは、私もいろいろなところで目にしましたし、情報もたくさん流れてきました。そちらを観ていた方をガッカリさせないように頑張りたいと思いますけど、オリジナルのストーリーで私の役もオリジナルキャラクターなので、自分なりにできればいいかなと」。

――作品のテイストもだいぶ変わりました。

「今回のマイのバージョンは前作とは打って変わって、ダークな部分があります。でも、登場人物がそれぞれ悩んでいたりするのは、原作の切なさと通じるのかなと思います」。


――玲奈さんが演じる“カワユナ”こと朝川由那は、序盤ではあまりキャラクターがわかりませんでした。

「芸能活動をしている女の子で、(主人公の)健人たちの高校に転校してきて、健人と小学校の同級生だったんですけど、最初『覚えてない』と言ったことにいろいろ意味があります。彼女の中にコンプレックスやネガティブな部分があって、それが明らかになっていく感じです」。

――人気の女子高生モデルというところは、かつての玲奈さんとも重なります。

「私もモデルの仕事をやっていたり、重なる部分は多いです。たとえばカワユナは自分に自信がない女の子で、私もすごく自信があるわけではないので、よく台詞に共感したり『なるほどね』と思いました」。

――どんな台詞に共感したんですか?

「カワユナは『私には何もない』みたいなことをよく言うんです。一時期、その言葉にすごく引っ張られて、私自身にも『何もない』と思ってしまって、ネガティブになっていました(笑)。それくらい腑に落ちたんです」。


――それだけ役に入っていたんでしょうけど、傍から見ると、そんなにきれいで何でも持ってそうな玲奈さんが「何もない」というのは、腑に落ちません(笑)。

「いや、本当に自信があるほうではないです。人見知りなところがあったり、内面的な部分でダメだなと思うことが多くて……。だから、カワユナは自分に近くて、作らなくても作れたというか、自分のままでやれました」。

――演じる上では、さほど難しいことはなかったわけですか?

「役作りに関しては、そうですね。ただ、本当にネガティブな女の子で、自分自身も影響を受けて、一緒にすごく落ち込んじゃったりもしたので、そこは気をつけようと思ってました」。

――いつも役に引っ張られがちなんですか?

「そんなこともないです。今回は何か悪い時期が重なって、役が降りてきちゃいました(笑)。その分、私の気持ちをカワユナが代弁してくれたというか、自分が言えなかったことを役で言えるのは気持ち良かったです(笑)」。

――ある意味、特別な役だったんですね。

「今までにない感じの役だったと思います。自分も落ち込んで、それを乗り越えて、すごく大事な経験になりました」。

――ネガティブモードから抜け出すために、何かしたこともありますか?

「体を動かしたりはしました。ホットヨガとか好きで、やると全然変わります」。


 
 

何でも叶えてくれるなら
占いをしてほしいです(笑)

 
 

――これまでで特に覚えているシーンとか、ありますか?

「健人やマイとの絡みは印象に残ってます。マイとは最初の頃とだんだん関係性が変わっていくのが見どころかなと思います。最初はマイのことが嫌いなくらいで(笑)、『カワユナの立場だったらそうなるな』という感じだったんですけど……」。

――マイ役の乃木坂46・山下美月さんには、どんな印象がありました?

「淡々としていて動じない感じで、すごいなと思いました」。

――健人とはどんな展開になっていくのでしょう?

「後半で健人をいろいろ支えて、そこを乗り越えたら、終盤はカワユナが自分の中の悩みと向き合って考えて、大変なことになります(笑)」。

――健人役の萩原利久さんは、カメラが回ってないときはどんな感じですか?

「少年、って感じです(笑)。缶蹴りや公園が好きなんです。『缶蹴りやろうか』みたいな話もされて、それは『さすがにね』となりました(笑)。でも、現場は本当に和気あいあいとした雰囲気です」。


――生徒役では、玲奈さんはキャリア的に先輩格ですね。

「年齢的にも上のほうでした」。

――そういう振る舞いをしているんですか? 共演者にアドバイスをしたりとか……。

「特に何もしてません(笑)。みんな一緒にひとつの作品を作る仲間という感じで、特に何も考えずに楽しく接しています」。

――自分の高校時代を思い出したりもします?

「教室のシーンとか、みんながいる中でグループができたりするのを見ると、『ああ、あったな』って懐かしくなりました」。

――ちなみに、玲奈さんはVHSのビデオは知らない世代でしたっけ?

「観てましたよ。保育園の頃、お休みの日の朝に、まだ両親が起きてないうちに『くまのプーさん』のビデオをデッキに入れて、ずっと観てました。ジブリも好きで、『千と千尋の神隠し』とかも観てました」。


――「電影少女」みたいにビデオから誰か出てくるなら、どんな人がいいですか?

「いろいろ教えてくれる先生みたいな人に出てきてほしいです。雑学から心理学などの知識をたくさん持っている人に、人間関係のこととかで人生相談したいです。あと、占いをしてくれる先生がいいですね(笑)」。

――マイみたいな悪のビデオガールが飛び出してきたら?

「改心させます(笑)。それで、姉妹みたいな感じの友だちになりたいです」。

――「あなたのためなら何でもしてあげる」と言われたら、どんなことを頼みますか?

「えーっと……占いをしてほしい(笑)! 占い、好きなんですよ」。

――そうなんでしょうけど、占いはそこで頼まなくても、普通にやってもらえるじゃないですか(笑)。

「じゃあ、空を飛んでみたいですね。宇宙まで行って地球を見たい、というのはあります」。

――より現実的には、今やりたいことはありますか?

「一番やりたいのはお芝居です。社会人の役もちょっとずつ増えてきたので、やったことのないような役にもどんどん挑戦したくて。時代劇とかコメディとか、いろいろなジャンルをやってみたいです」。


――今回のような制服JK役はいつまでやりますか?

「できれば、できるうちはできたらうれしいです(笑)」。

――そして令和の時代に玲奈さんは、どんな女性になっていくんでしょう?

「私、言葉で伝えることが苦手なので、ちょっとでも得意になれたらいいなと思います。あと、ネガティブになっていた時期に、ネガティブとかポジティブとかネットでいっぱい調べたんですね。それで、太陽みたいに明るい女の子になれたらいいなと思いました」。
 
 


 
 

武田玲奈(たけだ・れな)

生年月日:1997年7月27日(21歳)
出身地:福島県
血液型:B型
 
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2014年に「Popteen」(角川春樹事務所)のレギュラーモデルとしてデビュー。現在は「non-no」(集英社)の専属モデル。2015年に映画「暗殺教室」で女優デビュー。主な出演作はドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」(日本テレビ系)、「マジで航海してます。」(TBS・MBSほか)、「植木等とのぼせもん」(NHK)、「新しい王様」(TBS×Paravi)、「トクサツガガガ」(NHK)、映画「交際記念日」、「ポエトリーエンジェル」、「パパのお弁当は世界一」、「人狼ゲーム インフェルノ」など。ドラマ「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」(テレビ東京/木曜25:00~ ほか)、Webドラマ「御曹司ボーイズ」(AbemaTV)に出演中。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」

詳しい情報は「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」公式サイトへ
 

 

 

©『電影少女 2019』製作委員会
 
 

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