わーすた 故郷に銅像立てたいにゃん(仮) 松田美里
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志
猫の日の2月22日に2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」と初の映像作品となるライブBlu-ray「完全なるライブハウスツアー2016~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」をリリースするわーすた。ツアー中の各メンバーの地元撮りおろし写真と共に、それぞれのインタビューをお届けします。1人目は広島出身で、去年は“にわかカープ女子”に若干乗った松田美里。
ライブは笑って終わったあとに
我慢していた涙がワッと溢れて
――昨年のツアーは、初日が美里さんの地元の広島公演でした。
「新幹線ではほとんど寝てましたけど、ストリート生の頃に大阪や東京を行き来していたときも、すぐ寝ちゃってたんですね。帰りに広島で寝過ごして、おばあちゃんにタクシーで迎えに来てもらって大泣きしたり(笑)。だから、新幹線で寝ることも懐かしくて。ちょこちょこ起きては寝て、大阪に着いたときにパッと起きて、『あっ、レッスンに通っていたところだ!』と思ってジーンとしました」。
――開演直前まで緊張していたようでしたが……。
「すごく緊張して『吐きそう』とか言ってましたけど、ステージに立った瞬間、感動して緊張はなくなりました。地元でステージに立てて、ファンの方がこんなに来てくれて……。いつものわーしっぷさんも広島に住んでいて今回観に来てくれた方もいて、『全員の顔を見て帰ってやろう!』と思っていました」。
――スト生ユニットの大阪DAIZY7時代に歌っていた「僕だけのサンシャイン」も披露しました。
「私は大阪チームに入ってから、センターの曲がなかったんですね。でも楽しかったし、争いごとが嫌いだから、ポジションはそんなに気にしてなくて。そしたら、夏の新曲として『僕だけのサンシャイン』が来たんです。大阪スト生はガツガツ明るい曲が多かったのに、これは切なくてかわいらしくて、胸がキュンとなって涙が出ました。それで歌割りを見たら、私のパートが一番多くて!」。
――初めてのセンター曲。
「その位置に立って、心境が変わりました。『センターに行きたい! もっとうまくなりたい!』って、向上心が高まって。地元で披露できたのがうれしくてたまらなくて、これからも大切にしたい曲です」。
――ステージではずっと楽しそうでしたが、終わったあとの楽屋で涙していましたね。
「1日ずーっとガマンしていたんです。泣いてワーッとなるより、ライブを成功させて、みんなと笑って温かく終わりたい気持ちが強くて。ライブ中は本当に楽しくてニヤニヤしてばかりで、幸せで泣きそうになるのをこらえてましたけど、終わってホッとしたら、溜まっていたものがワッと溢れて、涙が出ちゃったんです」。
――ステージでも来そうにはなって?
「はい。ヤバかったです。メンバーも本当に温かくて。地元の私だけではなく、みんなが『いいライブにしよう』と思ってくれて、その気持ちはいつものライブ以上に感じました。全員がアイコンタクトを取ってくれて、私が泣きそうになっていたらニーッと笑って、『泣かないね。偉いね』と声を掛けてくれたり。本当にうれしかったです」。
――ツアーでは新曲「NEW にゃーくにゃくにゃ水族館2」も初披露されて、みんなの魚の顔マネが評判になりましたが、美里さんは食べるほうでは魚は好きですか?
「骨がムリなんです。トラウマがあって」。
――小さい頃にノドに刺さったり?
「そうなんです。めちゃめちゃありました。最近でも歯茎に刺さって『痛っ!』みたいな。イカそうめんを食べてノドに詰まらせて、死にそうになったこともあったり。それは中学生になってもやりました。バカなのか(笑)。だから、お寿司とかはいけますけど、焼き魚とかは極力食べません」。
「お金がないニャ」は自分に来ると
予想してノドを締めて歌う練習を
――2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」ですが、またユニークな曲が来ましたね。
「絶対今回もブッ飛んでくると、予想はしていたんです。ここでわーすたに普通の曲が来るのは違うだろうと、身構えていて。それなのに予想を遥かに上回るブッ飛び方だったので、初めて聴いたときはすごいダメージを受けました」。
――「ダメージ」って(笑)。
「『“売れたい!”とか言っていいのかな?』と思ったんです。確かに売れたいですけど、『言っちゃうんだ』とビックリして。『お客さんがどう思うだろう? どんな感情で歌えばいいだろう?』とか、最初はいろいろ考えたんですよ」。
――でも、わーすたらしいし、お客さんのノリもいいですよね。
「振りはかわいい感じで、メロディにはいろいろなジャンルが入っていて。私、レゲエが結構好きなんです。最初がレゲエのメロディで『いいなー』と思いました」。
――歌詞に出てくるボブ・マーリーも聴いていたり?
「ボブ・マーリーさんはそんなに聴いてないですけど(笑)、自分の口から『私たち、レゲエの入った曲があります!』と言えるのが、ちょっとうれしいですね」。
――生まれる前の“バブル全盛期”にはどんなイメージがありますか?
「道路で万札をバラバラ振っているとタクシーが止まる。そうしないと止まらない……みたいな話を聞きました」。
――「お金がないニャ お金がないニャ お金がないニャ」のパートは、自分に来ると予想してました?
「そうなると思ってました(笑)。デモは最初ママと聴くことが多くて、私が『ここは自分に来そう』と思った瞬間、ママも『今のところは美里じゃのう』と言ってました(笑)。後日レコーディングしたら、やっぱりそうだったんですけど、実はちょっと練習してました。本当にお金がなさそうに言うために、ノドをキューッと締めたり(笑)。ソロパートはあまりないので、そこに力を込めています」。
――実際に有名になって、お金もあり余るほどになったら、何に使います?
「この曲の歌詞を変えてもらいます。『お金があるニャ』って(笑)。『大金あるニャ』とか」。
――そんなアイドルはどうなんでしょう(笑)?
「その都度、歌詞を変えたり? 『そこそこあるニャ』とか『下旬ヤバイニャ』とか『所持金3万』とか(笑)」。
――美里さんの懐事情の歌に(笑)?
「『お金があるニャ』になっても、20歳になったら年金を払うから、そのために半分は貯めます。あとは趣味にお金を使いたいです。今はモノ作りにハマっていて、イヤリングやアクセサリーを作るのが好きなので、いつかはポケットマネーで作ったものを、ファンの方に抽選や先着であげられたらいいなと思います。今は安い材料しか買えなくて、クオリティが低いので(笑)」。
――そして、4月からは高校3年生。
「高校最後の年になるので、寂しいというのはありますね。一番の花の時期が過ぎていくのを実感しています」。
――それは早くないですか(笑)?
「“花のセブンティーン”と言われますから、次の誕生日が来る夏まで楽しみたいです。あと私、本当に勉強がダメで……。今日も学校に居残りしてましたけど、それでも間に合わなくて。毎年、年度末に追い込まれるから、高3ではせわしなくならず、気持ち良く卒業したいです」。
――ギリギリまで追試を受けたりせずに?
「そうです。早めにゆったり『松田さん、もうすぐ卒業ですね』と言われるように頑張りたいです。有言実行で!」。
松田美里(まつだ・みり)
生年月日:1999年8月2日(17歳)
出身地:広島県
血液型:A型
わーすた
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月4日に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。同年9月28日に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
【CHECK IT】
2ndシングル「ゆうめいに、にゃりたい。」とライブBlu-ray「完全なるライブハウスツアー2016~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」が2月22日(水)に同時発売。初のレギュラーラジオ番組「わーるどすたんだーどニッポン」(ニッポン放送/日曜24:50~)が放送中。定期ライブ「わーすたランド わ-5」を3月29日(水)に渋谷WWW X、フルバンドのワンマンライブ「The World Standard ~夢があるからついてきてね~」を4月22日(土) にZepp DiverCity(TOKYO)にて開催。
詳しい情報はわーすた公式サイトへ
「ゆうめいに、にゃりたい。」
Single CD + Blu-ray Disc(スマプラ対応)
¥2,160(税込)
「完全なるライブハウスツアー2016~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」
初回生産限定盤 Blu-ray Disc3枚組(スマプラ対応)
¥8,100円(税込)
通常盤 Blu-ray Disc(スマプラ対応)
¥2,700円(税込)
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