PICK UP ACTRESS 桜田ひより
PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志
ドラマ「犯罪症候群 Season1」で父親に反発する娘役
7月公開の映画「東京喰種 トーキョーグール」にも出演
――「犯罪症候群 Season1」では、また反抗期の役ですね(笑)。
「多いですよね(笑)。自分も今ちょうど反抗期の真っただなかで、親とケンカしちゃったりします」。
――ありゃ。「犯罪症候群」の真梨子のように親御さんに「うるさいな!」とか言ったりも?
「『うるさい』までは言いませんけど(笑)、自分の意見を言うようになって、それでケンカになっちゃうんですよね」。
――どんなことがケンカの原因ですか?
「些細なことです。たとえば、お洋服で私は外国っぽい色味があるのが好きなんです。でも、お母さん的にはおしとやかなのがいいらしくて、『あれが欲しい!』『こっちのほうが良いよ』みたいになります」。
――それぐらいの反抗なら、まあ良かったです(笑)。ひと口に反抗期と言っても役ごとに背景は違いますが、真梨子はお父さんを好きな裏返しのようで……。
「そうなんです。普通の女の子の反抗期とはちょっと違って、お父さんが好きだから、刑事から探偵になって裏切られた気持ちから反抗しています。根っこの部分で自分のような反抗期とは違うと思いました」。
――実際に玉山鉄二さんのようなカッコイイお父さんだったら……。
「私なら自慢したくなります。授業参観で『あれがうちのお父さん』って、絶対みんなに言っちゃいますね(笑)」。
――親子役って、よく現場でいっぱい話したりして親子の空気感を作ると聞きますが、こういう壁がある親子役の場合はどうだったんでしょう?
「玉山さんは現場を盛り上げてくれる方で、すごくやさしくてフレンドリーでした。一緒のシーンはそこまでなかったんですけど……」。
――真梨子はお父さんが帰ってくると、すぐ2階に行っちゃいましたからね(笑)。
「リビングのドアをバーンと閉めて、出て行っちゃうので(笑)」。
――真梨子が夜遊びをするようになったのは、困らせたい気持ちがあったんですかね?
「そういうのもあるし、『もう私に構わないで!』という気持ちが出ちゃったんだと思います」。
――ひよりさんは「夜遊びしたい」とか思いませんよね?
「ないですね。夜は怖くて遊びに行けないです(笑)。『行っていい』と言われても、行かないかもしれません」。
――門限はあるんですか?
「6時です。最近ちょっとゆるくなってきましたけど、日が暮れるのが早い冬とかは6時には家に着くようにしています。夏休みとか日が長いときは、明るいうちに……」。
――それにしても、中3にしては早くないですか?
「そうですね。一人だけ『じゃあ、バイバイ』となるので、『私もまだ一緒にいたい!』と思います。でも、やっぱり夜は怖いので、早く帰ります(笑)。真梨子ちゃんにも『早く帰りなよ』と言ってあげたいです」。
――ライブハウスも実際は行ったことはないですか?
「今回の撮影が初めてでした。(劇中のロックバンドの)ZECKの皆さんが歌っているような曲もあまり聴かないので、ノリ方がわかりませんでした。だからライブハウスのシーンは、少しぎこちなくなってしまったかもしれないです(笑)」。
――その分、初めてライブハウスに来た感じが出てました。逆に、普段はどんな音楽を聴いているんですか?
「あまり日本の音楽は聴かなくて、洋楽やK-POPをよく聴きます。K-POPでは防弾少年団とBLACKPINKという女性グループの2組がすごく好きです。韓国語はよくわからないんですけど、聴いているだけで胸に響く感じがしますね」。
――「犯罪症候群」の撮影はもうオールアップしたそうですね。
「最後にスタッフさんから、もなかのなかにおみそ汁やお吸い物やスープの素(もと)が入っているものをいただきました。割ってお湯を注ぐとスープとかになって、すごくおいしかったです。もなかの形もかわいいんですよね。私、温かい飲み物が好きなので、うれしかったです」。
――撮影を振り返って、思ったことはありました?
「作品はシリアスでミステリアスですけど、現場はすごく明るくて、スタッフさんもやさしくて。空き時間にみんなでお菓子を買いに行ったこともあって、楽しかったことが印象に残ってます。でも、撮影になったらシーンとなって……」。
――ひよりさんもすぐ不機嫌そうな真梨子になって?
「そうですね。役に入りました」。
――クライマックスに向けて見せ場的なシーンもあります?
「真梨子が大量の薬を飲んで自殺未遂をして、病院に運ばれてずっと寝ていたあと、退院してからお父さんと話すところは見どころかなと思います。ずっとお父さんの話を聞いてなかったので、ちゃんと向き合う心の準備をして臨みました」。
マンガで知っていたキャラクターを
自分が演じることはワクワクしました
――学校では4月から中3に進級しました。
「新しいクラスが発表になる日はお仕事で行けなくて、友だちから『こういうクラスになったよ』って連絡が来ました。そしたら、そこまで仲が良かったわけではないけど、たまに話したことがあるくらいの子がたくさん集まっていて……。『私はどうしたらいいんだろう?』と思っていたら、すごく楽しいクラスで学校が充実しています」。
――でも、春休み明け早々からテストがあったそうで。
「そうなんです。そのときは春休みに勉強を頑張っていたので、良い点数が取れました。5月にも中間テストがあるので、みんなあまり遊びに行かないで勉強してます。受験生なので大変ですね」。
――ゴールデンウィークは休めたんですか?
「ちょうど『犯罪症候群』がアップしたので、おばあちゃんの家に行きました」。
――おばあさんの家でのお楽しみがあるんですか?
「洗車(笑)? 私はお父さんが洗っているのを見ているだけですけど、車が泡だらけになっているのがかわいいなと思います(笑)。あと、おばあちゃんの家に私たちが置いていった遊び道具があるので、それで遊んだりもします」。
――ブログでは最近、トイカメラで撮った写真が載ってますね。
「お散歩がてら撮りに行ったり、時間がある日は学校から帰ってきてカメラを持って出かけて、撮るものを探してます。逆に、カメラを持ってないときに『これを撮りたかった。持ってくれば良かった』ということもあります」。
――スマホのカメラだと物足りなかったんですか?
「もともと写真を撮るのが好きで、やっぱりスマホではない写真も撮りたくて、最初はミラーレスの一眼レフを買おうと思ったんです。だけど意外に高くて、私のお小遣いでは買えなくて……。それで違うのを探していたら、たまたまデジタルのトイカメラが見つかったんです。WiFi付きのSDカードを差して、携帯に写真を送れるようにしました。すぐブログとかに載せられるように」。
――夏に向けては、7月公開の「東京喰種 トーキョーグール」の実写映画にヒナミ役で出演することが発表されました。もともと原作マンガは知っていたんですか?
「読んでました。タイトルを聞いたことがあって、読み始めたらハマっちゃって、コミックスの最新刊まで持っているくらいファンになりました。自分が知っているキャラクターを演じさせていただくことになって、本当にうれしくてワクワクしました」。
――原作ではヒナミにどんな印象がありました?
「家族想いのやさしい女の子で、頭も良くて勉強熱心ですね。ちゃんとした女の子だと思いました」。
――そして、8月には初の舞台「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」も。
「自分が舞台をやるとは思ってませんでした。初めてなので、まだどんな感じかわからないんですけど、すごくドキドキしてます。楽しみですね」。
桜田ひより(さくらだ・ひより)
生年月日:2002年12月19日(14歳)
出身地:千葉県
血液型:A型
【CHECK IT】
小学6年生のときにドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)で注目されて、「ワイルド・ヒーローズ」(日本テレビ系)ではヒロインを演じる。他の主な出演作は、ドラマ「沈まぬ太陽」「希望ヶ丘の人びと」(WOWOW)、「ホクサイと飯さえあれば」(MBS・TBS系 ほか)、映画「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」、「脳内ポイズンベリー」、「にがくてあまい」など。「犯罪症候群 Season1」(東海テレビ・フジテレビ系/土曜23:40~)に出演中。7月29日(土)公開の映画「東京喰種 トーキョーグール」、8月29日(火)~9月3日(日)に中野ザ・ポケットで上演される舞台「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」に出演。
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舞台「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」公式HPへ
オトナの土ドラ「犯罪症候群 Season1」
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