PICK UP ACTRESS 髙橋ひかる
PHOTO=城方雅孝 INTERVIEW=斉藤貴志
衣裳協力=ジョイフル恵利
中学卒業を控える「国民的美少女」
1月スタートの大河ドラマに出演
――去年の晴れ着撮影会から1年、早く感じました?
「本当に1年経ったのかな? というぐらい早かったですね。5ヵ月ぐらいしか経ってない感じがします」。
――どんな1年でした?
「たくさん悩んだりもしましたけど、中学最後の年でもあり、お仕事でいろいろ初めてのことがあったのがこの1年でした。普通に過ごしていた生活が、すごく濃密に感じられるようになって、うれしいです」。
――デビュー映画「人生の約束」が公開されたのが1月でした。
「地元の滋賀で友だちと観ましたけど、何かこっぱずかしかったですね(笑)。自分がスクリーンに映っているのがウソのような、不思議な感じがしました。第三者として観たかったんですけど、やっぱり自分の目線で観てしまって、失敗したところばかり目について。全体から見て、どこがダメだったかわからなかったのが悔しかったです」。
――抑えたなかに気持ちが伝わってきて、とても良かったと思いました。
「友だちも観終わったあとに『どこどこのシーンが良かったよ』と言ってくれました。(病床の町内会長を励まそうと)山車を『ゲンさん、イヤサー!』と掲げるところで泣きそうになった、とか」。
――それから1年経って、新年1月スタートの大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演。中学生だと大河ドラマや時代劇に馴染みはありました?
「時代劇は何となく難しい気がして。でも、お母さんもお父さんも大河ドラマは好きだったので、一緒に観ていました。小学生の頃に『平清盛』とかを」。
――仕事を始めてからも、ドラマデビューが大河ドラマになるとは思わなかったのでは?
「そうですね。みんなが観ていて、長い歴史のあるドラマじゃないですか。出演させていただけて、とても光栄です。不安もありますけど」。
――演じるのは高瀬という信濃から来た謎の少女。オーディションでは、どんなシーンを演じたんですか?
「いろいろな役をみんなで回しました。だから、私もお母さん役をやったり。ドキドキして『大丈夫かな? 失敗したかな?』って心配ばかりだったから、受かったと聞いたときは本当にビックリしました」。
――手応えがあったわけではなく。
「オーディションは毎回、手応えはないですね(笑)」。
――勉強のなかでは歴史は好きなんですか?
「私、社会は一番好きです。地理はあまり得意ではないんですけど、歴史は好きですね。日本史は世界史より好きです」。
――そのなかで、「直虎」で描かれる戦国から安土桃山時代は?
「大好きです。織田信長とか伊達政宗とか徳川家康とか、そこら辺の時代が一番好きですね。明治時代とかの文化の発展も好きですけど、戦国武将の生き様は今はないじゃないですか。戦(いくさ)とかも。ないほうがいいんですけど、“男たちの戦い”みたいなのがカッコ良くて」。
――女子中学生から見ても?
「もともと武将のアニメを観たり、ゲームをやっていたので(笑)。『戦国BASARA』とか。まずそこで触れて、本で読んだりして、どんどんハマりました。成し遂げた偉業を知って、さらにカッコイイなと思いました」。
――公式動画で「一番好きなのは織田信長」と言ってましたが、自分もそんな人になりたい感じ?
「良いとこ取りをしたいです。豊臣秀吉たちが築いてきたものを徳川家康がポッと取った感じで、それはズルイけど(笑)、運を持った人間になりたいんです。実力だけでは足りないところも、やっぱりあると思うので」。
――そして、ひかるさんも女優界の天下を取ると?
「難しいと思いますけど、そこまで上がれるように。まずはモチベーションを高く持ちたいです」。
――この取材日時点で、ひかるさんは「直虎」の撮影に入る前だそうですが。
「台本をいただいたばかりで、まだ読み込めてなくて、台詞が多いところもないんですけど、地方のなまりがあって難しそうでした」。
――高瀬は直虎のいいなずけだった直親の隠し子を名乗っているんですよね?
「家族を持ってなくて、みんながよく知らない人物で謎だからこそ、自分で役を作れると思うんです。監督さんと話し合いながら、どんどん台詞とか言ってみて、つかめらたらいいなと思っています」。
――時代劇ならではのこともいろいろあるでしょうね。
「今も着物を着ていますけど、所作も含め、やっぱり慣れてないと、どうしてもぎこちなくなってしまう。そこをいかに自然に、その時代にいた人としていられるかが大事だと思います。私は演技力がまだまだ至らないので、所作でも補っていきたいです」。
――そのために何か準備を始めていたりも?
「まだこれからです。でもレッスンで一度、お着物で座ったり歩く練習はしたので、そういうのも活かしていけたら」。
クラスでは大声で「やろう!」とか
わりとガンガン言うタイプです(笑)
――中学では3年生の思い出はできました?
「文化祭がすごく印象に残っています。合唱コンクールがあって、各学年7クラスから優秀な3組ずつが選ばれて争うんです。うちのクラスはみんな仲良くて、大丈夫だと思っていたら実際大丈夫で、本選に行けて。そこで一致団結して歌いました。最優秀賞を獲れなかったので悔しさもありましたけど、すごく素敵な経験になりました」。
――クラスで合唱に取り組むなかで、ひかるさんは中心になっていたんですか?
「中心ではないですけど、わりとガンガン言うほうで、ちゃんとやってない人がいたらツッコむ感じでした。体育祭でも大縄で回す役で『やろう!』みたいな。めっちゃ大声を出すタイプです」。
――やる気なさげな男子がいたら……。
「『ちょっと! なんでやらへんの!?』と。わりとうるさいです(笑)。やっぱり、みんなでやらないと意味がないので」。
――高校進学と同時に上京するんですか?
「というか、大河ドラマの撮影に合わせて。楽しみでもあり、寂しさもあり……って感じですね。地元の滋賀県が大好きなので、離れるのはちょっと寂しいです」。
――今も仕事で東京に来ると、滋賀との違いを特に感じるのはどんなところですか?
「交通の便の良さです。滋賀は基本、車移動で、東京は電車移動というイメージがあります。電車だけでどこにでも行ける感じで」。
――滋賀のほうが絶対に良いところは?
「自然があるところですね。空気もきれい。私は山のほうに行って写真を撮るのが好きなので。東京は夜景がきれいですが、滋賀の夜景もいい意味で違いがありますので、ぜひ皆さん、滋賀に遊びに来てください」。
――東京でのJK生活は楽しくなりそうでは?
「心配しかないです(笑)。今の中学校がすごく楽しいので。でも制服も新しくなるし、友だちができたら、一緒にいろいろなお店に行きたいです。私、食べるのが好きなので」。
――お年玉がもらえるのも、もう最後ですかね?
「私、中学に入ってから、お年玉は基本もらってないんです。小学校の頃はもらってましたけど。普段もお小遣い制でなくて」。
――欲しいものがあるときにもらう形?
「そうですね。今一番欲しいものは2コあって。PS4とミラーレスの一眼カメラです」。
――PS4ではどんなゲームをやりたいと?
「『メタルギアソリッド』とか『バイオハザード』とか」。
――あっ、そっち系ですか。ゾンビを倒したいと。
「アクション系が大好きです」。
――最後に定番ですが、2017年に叶えたいことは?
「まずは大河ドラマを無事に終えられますように。でも、失敗することも大事だと思うんです。失敗から、いろいろ吸収できたら。とにかく健康でないと何ごともダメなので、健康祈願からしたいですね」。
髙橋ひかる(たかはし・ひかる)
生年月日:2001年9月22日(15歳)
出身地:滋賀県
血液型:O型
【CHECK IT】
2014年に米倉涼子、上戸彩、武井咲らを輩出した「全日本国民的美少女コンテスト」で応募者81,031人からグランプリを受賞。CO・OP、代々木ゼミナール、大鵬薬品工業「チオビタ・ドリンク」、ワンダープラネット「クラッシュフィーバー」などのCMに出演。2015年9月に滋賀県をPRする「しが広報部長」に就任。2016年1月公開の映画「人生の約束」で女優デビュー。2017年1月8日スタートの大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK/日曜20:00~)に高瀬役で出演。「髙橋ひかる2017年カレンダー」(ハゴロモ)が発売中。
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