PICK UP ACTRESS 尾碕真花

PICK UP ACTRESS 尾碕真花

PHOTO=城方雅孝 INTERVIEW=斉藤貴志
衣装協力=ジョイフル恵利

 
 

「騎士竜戦隊リュウソウジャー」でヒロイン
写真集を発売して雑誌の表紙も飾る

 
 

――所属事務所のオスカープロモーションの晴れ着撮影会は初参加ですよね?

「そうです。着物は七五三以来だと思います(笑)。幸せな気持ちになりました。あと、久しぶりに同世代の女の子たちに会いました(笑)」。

――1年間、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の撮影を連日してきただけに。

「女性キャストやゲストの方もいますけど、リュウソウジャーの6人で一緒のことが多くて、男性陣ばかりなので(笑)。でも、撮影後にごはんに行ったりするほど、仲が良いんですよ。ライバルではありますけど、心を許せる友だちが増えました」。


――紅一点なのは気にならず?

「私は男女関係なく話すタイプなので、気にしたことはないですね。もちろん女性同士のほうが話しやすいこともありますし、男性陣はやっぱり仲良いので、そういうのを見ていると、『Wヒロインだとどんな感じだったのかな?』と思うこともあります」。

――スーパー戦隊シリーズでレギュラー出演すると、やっぱり子どもたちから声を掛けられたりするようになりました?

「そうですね。親子連れのお母さんに気づいていただけることが増えました。一番実感するのは、撮影しているところを通り掛かったファミリーが『リュウソウジャーだ!』って声を掛けてくださったり、撮影が終わるまで待っていてくれたりするときです。私たちは視聴者の方にパワーを与える側ではありますけど、逆にパワーをいただいているなと感じます」。

――最初の頃はアクションに苦戦したそうですが、撮影が終盤に来て慣れてきました?

「初期に比べたら慣れはしましたけど、アクションは1年ではなかなか習得できないですね。毎回ではなく、たまにやるくらいだったので、身に付けるまでには至らなくて、ちょっと悔いは残ります。でも、それなりにできるようにはなりました」。

――爆破のシーンは?

「この前、久々に爆破があったんですけど、やっぱりまだ怖かったです。スーツアクターさんたちはすごいと思います」。

――真花さんが演じるリュウソウピンク=アスナは“実は怪力”という設定で、橋から落ちそうになった男性を空中に放り上げて、落ちてきたところをお姫様抱っこするシーンがありました。

「私は怪力まではいきませんけど、中学のときに握力が30くらいあって、女子では強いほうだったと思います。同い年の男の子を抱きかかえるのは、なかなか難しいですけど(笑)」。


――アスナがメインの回もありましたが、特に印象深い話というと?

「師匠のマスターピンクとの関係が描かれないうちに、1話で退出してしまって寂しかったので、死者が蘇る話でマスターと少し関われたのは嬉しかったです。あと、ガイソーグのナダが戦死した回は、監督もキャストもすごく気合いを入れて挑んで、みんながより団結するきっかけになりました」。

――マスターピンクからは、アスナをリュウソウジャーに選んだ理由について「弟子の中で一番出来が悪かったけど、誰にも負けない強い心を持っていて、絶対に弱音を吐かない。どんなときでも笑顔を絶やさない」と言われてました。そこは真花さんと通じますか?

「私は弱音は吐きます(笑)。自分の中でずっと我慢していると、すごいストレスになるので、一番の解消法は誰かに打ち明けること。母に聞いてもらうことが多くて、『今日はこういうことがあって悔しかった』とか、自分から話します。弱音を吐いて前を向くタイプです」。


――お母さんにだけ弱音を吐くわけですね。笑顔を絶やさないところは?

「私は絶やさないというか、絶えないです(笑)。毎日楽しいこともあるし、ツボが浅くて何でも笑うんです(笑)。『いつも笑ってる印象がある』とよく言われて、良いことなのかなと思います」。

 
 

2020年も失速しないで駆け抜けて
「戦隊出身」で名前が挙がるように

 
 

――アスナの食いしん坊なところも、真花さんと重なります?

「重なるというか、そこは私自身のことがアスナのキャラクターに後付けされたので(笑)、私も食いしん坊です」。

――「ひとり焼肉で500グラム食べた」とツイートしていたこともありました。なかなかの量では(笑)?

「なかなかだと思います(笑)。この前もステーキを450グラム食べましたけど、余裕でした」。

――そもそも女性のひとり焼肉って、ハードルが高くないですか?

「おひとり様は嫌いではないし、毎日仕事をしていて、オフの日に友だちがつかまらなくて家にいるのが、もったいないと思うようになったんです。『そう言えば、私、趣味がないな』と思って、ひとりでも楽しめることを見つけようとして、ひとり焼肉になりました(笑)。次はひとりケーキバイキングに行こうと思ってます」。

――人の目は気になりません?

「あまり気にしないですね。きっと周りも誰も気にしてないと思うので」。


――「リュウソウジャー」の初顔合わせのときも、ハッピーターンを片手に現れたそうですね(笑)。

「あれは理由があったんです(笑)! 確かスタバの新メニューが発売されて、それがすごく甘かったから、しょっぱいものが食べたくなって……。そのとき、ちょうど『さくらの親子丼2』の撮影終わりで、現場からハッピーターンを持ってきていたので、お口直しの感じで食べてました(笑)」。

――マイペースなようですね(笑)。劇中では、アスナのヘタな歌でマイナソーを撃破した話もありましたが、音痴に歌うのはかえって大変だったのでは?

「すごく大変だと思って、いただいた音源をあえて1~2回しか聴きませんでした。音程を覚えてしまうと外すことが難しくなるので、元のメロディをよく知らないくらいで行きました」。

――このインタビューをUPする頃には、最終回まで撮影が終わっているかもしれませんが、クライマックスにはどんな気持ちで臨んでいきますか?

「集大成として悔いが残らないようにしたいです。1・2話も撮っていただいた監督に成長を見せたいし、みんなで切磋琢磨して、監督の指示待ちで動くのではなく、自分から発信していけるように頑張ります」。

――「リュウソウジャー」での活躍の一方、2019年は雑誌の表紙を飾って、年末には初の写真集も発売しました。スタイル抜群の真花さんはグラビアも自信があったんですか?

「もともと自信があったということはなくて、写真集を出すと決まったときも『本当に?』という感じでした。自分は写真集を眺める側で憧れていて、こんなに早い段階で出せるとは思わなくて、夢のようでした」。


――撮影に備えて何かしました?

「ずっと残るものなので、自分のベストな状態で撮っていただきたくて、ジムに通って体のラインをきれいにしました。あとは食事制限もちょっとして、私はすぐ顔が太ってしまうので、気を付けました」。

――その時期はひとり焼肉も控えて?

「行ったら1日1食にしたり、たくさん食べたら翌日は減らしたり、バランスを取ってストレスにはならないように過ごしました」。

――日ごろからスタイルキープは意識しているんですか?

「もともとそれほど意識してなかったんですけど、一度ジムに通って鍛えたら、せっかくきれいにした体のラインがリバウンドして元に戻ってしまうのは嫌で、写真集を撮った後に気を付けるようになりました。筋トレを日々頑張っています」。

――雑誌の表紙になってコンビニに並ぶのも、嬉しいことですよね?

「嬉しいです。『私、芸能活動をさせていただいているんだ』と実感します」。

――自分で手に取って見たりも?

「それはしません(笑)。でも、家族や『リュウソウジャー』のキャストが、私が表紙の雑誌が他の雑誌の後ろにあると前に出してくれたみたいで、ありがたいです。それも自分ではやりませんけど(笑)」。

――もともと女優志望だったんでしたっけ?

「お仕事を始めた小6の頃まで遡ると、モデル志望でした。高1で初舞台を踏んでからお芝居に興味を持って、自分から進んでやるようになりました」。


――2020年は「リュウソウジャー」終了後に、さらに飛躍したいところですね。

「2019年は高校を卒業して、良いスタートダッシュを切れたので、新しい年もこのまま失速することなく、走り続けていきたいです」。

――スーパー戦隊は登竜門と言われてます。

「これからも続いていくシリーズなので、『歴代の戦隊出身の女優さんと言えば?』という話になったとき、尾碕真花の名前が挙がるようになれたらいいなと思います」。

 
 


 
 

尾碕真花(おさき・いちか)

生年月日:2000年12月2日(19歳)
出身地:高知県
血液型:A型
 
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2012年に「第13回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。映画「ちはやふる-結び-」、ドラマ「さくらの親子丼2」(東海テレビ・フジテレビ系)、舞台「清らかな水のように~私たちの1945~」などに出演。ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系/日曜9:30~)に出演中。1st写真集「いちか」(小学館)が発売中。2020年公開の映画「血ぃともだち」に出演。
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