=LOVE(イコールラブ)連載 私服でぽん! 10人目 野口衣織
PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志
=LOVEメンバーの私服グラビア連載の秋篇も、ついに10人目。野口衣織の出番となりました。オシャレなコーデは、本人曰く“ダメな女”のイメージ(笑)。ダルそうで居候している感じのファッションに結果的になったそうですが、どうでしょう?
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アニメは仕事のために観るのではなく
ずっと趣味として好きでいたいです
――夏に「日傘を踏んでボキボキにしてしまった」とのツイートがありましたが、どういう状況で日傘を踏んだんですか(笑)?
「日傘って黒いじゃないですか。その日は床に洋服とかが散らばっていて、日傘がどこにあるかわからなかったんです(笑)。踏むたびにポキポキいって、たぶん5回くらい踏みました。傘を開いてみたら骨が曲がって歪んでいて、布に穴も空いていて。まず部屋を掃除しなきゃいけないと思いました」。
――いろいろツッコミたくなる話ですが(笑)、部屋の床が見えないくらいなんですか?
「見えません(笑)。ペットボトルもたくさん転がっていて。中身が残ったペットボトルを流しまで持っていくのが、面倒くさいじゃないですか」。
――せいぜい数メートルですよね……?
「そのペットボトルを捨てるとなると、中身を流して、1回水を入れてゴショゴショ洗って、ラベルを剥がして、可燃ごみと資源ごみに分けないといけないんです。たぶん心は真面目で、ちゃんとしなきゃと思っているけど、ちゃんとするまでが面倒くさい。だから結局、不真面目なんです(笑)」。
――それと、日傘を1回踏んだ時点で、拾い上げようとはしなかったんですか?
「しませんでした。『何か踏んだな。まあ、いっか』みたいな(笑)。どこにあるかわからないし、出てきたときには、もう手遅れでした(笑)」。
――あと、衣織さんはイコラブ(=LOVE)から1人か2人で番組のゲストに入る仕事も増えているようで、アニメについて語ることも多いですよね。最新のアニメ情報を常にアップデートしているんですか?
「私はもともと2次元が好きで、自分が本当に観たいものを観るし、好きだと思ったものを好きと言ってます。2次元のお話は趣味の延長。お仕事としては良くないかもしれませんけど、アニメはお仕事でなくても趣味として大好きで。その心は忘れたくないです」。
――そんな中、「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」にハマったそうで。
「ハマりました! ビックリしました。あんなにヤバい作品だと思っていなくて」。
――最初のアニメが放送されていたときは観てなくて?
「夜中にやっていたのをたまにチョロっと観て、『これが今、流行りの……』と思った記憶はありますけど、ちゃんと観たことはありませんでした。今年の夏アニメは続きものが多くて、『リゼロ』を1期から2期と続けて観たら最高だと思って、時間もあったので、1期を一気見したんです。そしたら、もう何とも言えなくて!」。
――ヤバかったわけですか。
「あんなに頑張っても運命とイコールにならないのが虚しすぎて。『俺はどこまで頑張ればいいの? どこまで行けば正解なの?』というスバルを見ていると、こっちまでつらくなります。私は一気見が好きなので、まだ2期がどうなっているのか知りませんけど、1期のあの終わり方から2期に繋がっているかと思うと、観るのが怖くて……。どうしましょう?」。
――そんなこと聞かれても(笑)。齋藤樹愛羅さんがレムを好きだそうですね。
「私はエミリアたんとベアトリスが好きです。エミリアたんは常識をわきまえていて、変に正義感を振りかざさないけど、いつでも正義とあろうとする気持ちを持っていて。でも、たまに女の子っぽくて愛らしいところを垣間見せて、健気で守りたくなる感じがすごくいいいです。ベアトリスはいつもツンケンしているけど、大事なときに重要なことを言ってくれたり、人のためになろうとしているわけでなくても、正論で力をくれる。私は芯の強い女の子のキャラクターが好きで、2人も違う形の強さに惹かれました」。
――衣織さんのテレビには録画機能がないとか。
「ないんです。なので、テレビでアニメを観るならリアルタイムしかなくて、厳しいんですよ。だから、携帯で一気見してます。1週間も経つと内容を忘れて『前回はどうだっけ?』となるのも嫌なので」。
――それにしても、今どき録画機能がないとは珍しい。
「本当ですよ。欲しいんですよ。でも、録画機能があったら、きっとアニメが溜まりすぎて、どんどん消えていく現象が起こりそうなので、今のままでもいいかなと」。
――今回は“感動することに意味がある”をテーマにお話をうかがってますが、衣織さんはやっぱり、アニメで感動することが多いですか?
「最近感動したのは『婚約者は、私の妹に恋をする』という小説です。これが本当につらくて……。主人公はある日突然、前の人生の記憶が戻って、自分が生きている世界で自分が主人公ではないことを知るんです。婚約者は妹のことが好きで、自分はいなくならなきゃいけない。その運命から逃れようとすると、あるときは自殺してしまったり、あるときは婚約者に殺されたり、いつも最悪な結末に終わってしまう。そんな人生を何回も繰り返すから、つらいんです」。
――でも、惹かれたわけですか。
「その繰り返す人生に必ず出てくるキャラクターがいて、カラスなんですけど、いつも彼女のそばで一番の味方でいてくれて、哲学的な助言もしてくれる。『愛されることに理由がないなら、愛されないことにも理由がないはずだ』とか。『なんでカラスがそんなことを知っているんだろう?』となりますけど、カラスにも彼女を気に掛ける理由があって。カラスのことが書かれたサイドストーリーを読むと、彼女の人生とリンクするところもあるし、『この子を救わなきゃ』という感情がすごく切なくて、もうめちゃめちゃいいです」。
――物語の紹介は、アニメで慣れていてうまいですよね。
「この世界を説明するのは難しくて。マンガ化もされてますけど、私は小説のほうが自分の中で汲み取るものや想像が広がるから、先に読んでほしいと思います」。
愛されることばかり気にしないで
自分が周りを愛せるようになりたい
――イコラブの活動の中で感動したことというと?
「無観客ライブでは『イコラブが好きだ! ライブが好きだ!』と改めて思いました。やる前は不安だったんです。ファンの方がいなくて、たくさんカメラが回っていて、いつもと勝手が違っていて。ライブが始まってからは『ファンの皆さんが観てくれている』と思って頑張れましたけど、終わったあとに『画面越しに観てもらっていたんだ』と思うと、何か寂しくなっちゃいました。早く同じ空間で、同じ時間を、同じ勢いで皆さんと感じたいな……って。感動とはまた違いますけど、もっとライブがしたくなりました」。
――他のメンバーを見ていて感動することもあります?
「その無観客ライブのとき、さなつん(諸橋沙夏)の『My Voice Is For You』を聴いて泣きそうになりました。私たちは着替えをしていて、声しか聞こえなかったんですけど、想いがこもっているのが伝わってきて、どういう表情で歌っているかもわかって、『さなつ~ん!(拍手)』となりました。あと、ノイミー(≠ME)ちゃんの無観客ライブのとき、リーダーが決まったじゃないですか」。
――蟹沢萌子さんが指原莉乃プロデューサーから指名されました。
「私たちは17LIVEで実況させていただいていて、(山本)杏奈がリーダーと発表されたときを思い出しました。萌子ちゃんと同じ表情をしていたな……って。杏奈も泣きそうになっていたというか、泣いていたのかな? きっとこれからいろいろあるはずだから、不安だったと思います。そんな杏奈が今や、もともと頼り甲斐があった上に、リーダーとしてより魅力的になって。萌子ちゃんもこういうふうになるんだろうなと、見守りたくなりました」。
――誰かの言葉に感動したことはありますか?
「さっきの小説の言葉がずっと頭から離れません。『愛されることに理由がないなら、愛されないことにも理由がない』ということは、逆に、理由があるものには、ちゃんとあるのかなと。私には『みんなが好きな自分でいなきゃいけない』みたいなところがあって、『私はアイドルだから』ということで固めすぎて、たまに自分を見失うというか、『昔の自分はこうじゃなかった。もっと気楽に物ごとを考えて、好きなものは好きと言っていた……』と思うときがあるんです」。
――衣織さんはもともとアイドルを目指していたわけではなかっただけに、アイドルの型みたいなものを強く意識していたとか?
「別にそれがつらかったわけではないんです。そういう生き方も楽しかった。でも、カラスのいろいろな名言に触れて、『もっと自分らしく生きなきゃ』と思いました。=LOVEというグループ名は、『アイドルはファンに愛されなければならない』というところから来ているじゃないですか。私は愛されることばかり気にして、自分がちゃんと周りを愛していたかなと、すごく考えた日があって、それからは『愛して、愛される』というのを忘れないようにしました。愛されるために何かをするより、まず自分を大事にしないと始まらない。人でも物でも趣味でも、ちゃんと愛せる人になりたいと思いました。今まで愛せてなかったわけではないですけど、改めて初心を忘れたくないなと」。
――深いですね。普通に生活していて、誰かに何かしてもらって感動したりは?
「常にあります。しばらく前に、家で夕ごはんにインスタントの辛いラーメンを食べたんですね。汁なしの本当の激辛なんですけど、深夜の1時か2時ごろ、夜食でまた同じラーメンを食べたんです」。
――あえて?
「好きなので食べたくなって。そしたら辛すぎて、胃が痛くなっちゃったんです。お腹が痛いのではなくて胃が痛すぎて、うずくまってしまうくらいで。そのときに(佐竹)のん乃に電話して『気持ち悪いよ~』と言ったら、のん乃が『大丈夫だよ』って、ずっとやさしく言ってくれました。あのときにのん乃がいなかったら、おかしくなっていましたね」。
――反射的にのん乃さんに掛けたんですか?
「杏奈と迷いました。でも杏奈は早寝のときがあって、のん乃はいつも夜遅くまで起きているので、本当に助かりました。感動というか、ありがたかったです」。
――良かったですけど、無茶な食べ方には気をつけてくださいね(笑)。自分で何かを達成して感動したりは?
「すごくつまらないことですけど、この前、小顔矯正に行ったとき、他に空いている日がなくて、頭蓋骨矯正とかも1日に一気に詰め込んだんです。小顔でグキグキグキ、頭蓋骨でグリッとか、痛気持ちいいんですけど『アーーーッ!!』となる瞬間もあって。それを1日で何カ所か回って全部やり終えたときは、達成感というか脱力感というか、『痛いのに頑張ったね。これで少しかわいくなれるよ』みたいな、ひと皮むけた感じはしました(笑)」。
野口衣織(のぐち・いおり)
生年月日:2000年4月26日(20歳)
出身地:茨城県
血液型:O型
野口衣織 個人Twitter
【CHECK IT】
2017年4月に指原莉乃がプロデュースするアイドルグループとして結成された=LOVEのメンバー。レギュラー番組「今こそ知りたい!めざせ!プログラミングスター」(BS日テレ/土曜10:30~)、ラジオ「イコラジ“RADIO=LOVE”」(文化放送 超!A&G+/土曜26:00~)が放送中。また、毎月「=PRESS」(弊社刊)を発売中! 7thシングル「CAMEO」が発売中。10月24日(土)=LOVE ≠MEスペシャルコンサート 「24girls 2020」を開催! 11月25日(水)に8thシングル「タイトル未定」を発売!
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