=LOVE(イコールラブ)連載 私服でぽん! 12人目 山本杏奈
PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志
=LOVEの私服グラビア連載の秋篇もついに最終回。今回もリーダーの山本杏奈に締めてもらいます。毎回この企画用に服を用意してくれているそうで、フラッと立ち寄った店で買ったという大好きなチェック柄で大人ないでたちに。トークではリーダーらしい発言が相次ぎました。
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楽屋で意味のないゲームで爆笑したり
当たり前の日常がすごく大切に感じます
――プロ野球チップスで広島カープの選手のカードがなかなか出ないようですね。夏の時点で80枚中4枚って(笑)。
「私はカープの選手だったら誰でもいいんです。箱推しなので。アイドルファンの人の気持ちがわかるようになりました。推しメンが出ないと、こうなるんですよね?」。
――杏奈さんのファンの方が、ランダム封入の生写真で杏奈さんが出なかったりすると、そうなるでしょうね。
「そういう話を聞くと『愛が足りないんだよ』と言ってましたけど、もう言うのをやめました(笑)。私のカープの引きが弱いのも、愛とは関係ないと思うので」。
――最初に引いた長野選手は今シーズン、クリーンアップを打ったりしています。
「そうですね。でも、チームが(取材日時点で)5位なので……。私はどの選手というよりチームが好きだし、応援している広島全体が好きというところもあって。まだカープの見せ場があると思うので、応援したいです」。
――それから、「家でできる趣味を探したい」とのツイートがありました。
「最近、読書をしています。私、小学生の頃から本を全然読んでこなくて、親が『育て方で唯一失敗したところ』と言っています。本を読むように言われなかったから、マンガもほとんど読んだことがなくて」。
――マンガも読まないのは珍しいですね。
「それがしばらく前に、家にいて急に『本を読みたい!』と思ったんです。仕事帰りに本屋さんに寄って、1周回って、いろいろ考えました。(ベストセラーの)順位から重点的に見て、小説とかではなく、リーダーとして活かせそうな本を選びました」。
――ビジネス書のリーダー論みたいな?
「人との接し方、みたいな本を読んでいます。成果が出ないと恥ずかしいから、何の本を読んでいるかは秘密にしてますけど(笑)、役に立ちそうなことが書いてあったので、それを心に留めて活動しようと思っています」。
――漢字で引っ掛かってはいませんか(笑)?
「見開き2ページで三つ、わからない漢字がありました(笑)。全部調べて、『聞き覚えがある言葉だけど、こういうふうに書くんだ』みたいなことが多いです」。
――今回は“感動することに意味がある”をテーマにお話をうかがっていますが、杏奈さんはどんなことで感動しますか?
「SHOWROOMに久々にコメントしてくれた人がいると、『来てくれた!』って感動します。『私のことを見ていてくれたんだ』って、すごく嬉しくなる瞬間ですね。あと、私と(野口)衣織と(佐々木)舞香で作ったゲームを楽屋でメンバーにレクチャーして、みんなでやったんですけど、しょうもないゲームなのに爆笑して、平和だなと思いました」。
――どんなゲームなんですか?
「空いてる時間で考えたんですけど、1人が『ふらみんご、つらみんご』と言ったら、隣りの人が『つらみんご、ふらみんご』と言って、その次の人が『ぴえん』と言う……みたいな意味のわからないゲームです(笑)。全然面白くないのに、みんなが楽しそうに笑っている姿を見たら、何か感動してしまって。メンバー全員で集まることが少なかった頃で、当たり前だった日常がすごく貴重に感じて、1日1日を大切にしたいと思いました」。
――齋藤樹愛羅さんは感動したことのひとつに、杏奈さんのリーダーぶりを挙げていました。メンバーから相談を受けたり、落ち込んでいたら察したり、常に周りを見ていると。
「きあらがですか? 私、きあらに何か言ったかな(笑)?」。
――2年目に杏奈さんに相談をしたそうです。それがメンバーにした唯一の相談だったとか。
「きあらは4月から高校生になって、今一番ごはんに連れていきたいメンバーです。中学生の頃はなかなか時間がなくて、進学してからも自粛があったので、まだ行けてないんですよね」。
――どんなところに連れていってあげようと?
「何でもおいしそうに食べてくれると思うので、きあらがお肉がいいと言えばお肉に行きますけど、あの子はファミレスとか言いそうですね(笑)。きあらとなーたん(齊藤なぎさ)はピッタリ同じくらいかわいくて、甘やかしたくなるし、私からしたら癒しです」。
――ノイミー(≠ME)のリーダーになった蟹沢萌子さんも、不安があって杏奈さんに相談したら「お話のひとつひとつに改めて尊敬が強まりました」と話していました。
「エーッ! 嬉しい。その言葉に私は感動します。萌ちゃんはたぶん、やさしいリーダーになると思います。私のときは直接のアイドルグループの先輩がいなくて、リーダーの仕事が何かもよくわからなくて。3年経って、少しずつやるべきことがわかってきて、ちょっとはリーダーらしくなれてきたと思うので、良いお手本になれたらいいなと」。
背中を押したり前から引っ張るより
みんなの隣りにいるのが私の役目かな
――今の杏奈さんが、リーダーとして大事だと思うことというと?
「何があってもメンバーの味方でいます。パフォーマンスで引っ張ることももちろん大事ですけど、それをやってくれるメンバーは他にもいるので。私ができるのは隣りにいること。後ろから背中を押すのではなく、前から『ついてこい!』というタイプでもないので、12人みんなで一緒に進めるようにすることが私の役目かなと、最近思っています」。
――なるほど。杏奈さんを見ていると、わかる気がします。
「萌ちゃんがリーダーになったことで、私もまた刺激を受けそうです」。
――萌子さんは頭も良いですよね。
「そう思うんですけど、たまにバラエティで漢字の問題が出ると、いつも全然違っているんですよ(笑)」。
――それを杏奈さんが言います(笑)?
「私もわからなかったんですけど(笑)、生配信のリハでも間違えていて。ファンの方も『背が高いリーダーと低いリーダー、漢字が読めるリーダーと読めないリーダー』みたいに言ってきますけど、『萌ちゃんも漢字は読めるのかな?』という感じです(笑)」。
――萌子さんは「杏奈さんのトークも学びたい」という話もしてました。
「いやいや。私はトーク、全然ヘタです。うまそうに見せているだけ。コンサートとか、いつもヒヤヒヤで、楽屋では『ヤバい! ヤバい!』しか言ってません(笑)」。
――でも、ステージに立てばバッチリで。
「日本語がおかしいな……と思うときはたくさんあります(笑)」。
――音楽とか映画とかで感動したことはありますか?
「アイドルさんのオンラインコンサートをチケットを買って家で観たんですけど、今は配信ライブが多くて、生で伝えるより難しいですよね。その部分でのパフォーマンスの仕方や目線の使い方、カメラワークや映像を使った演出とか、いろいろ勉強になりました」。
――スポーツでも感動します?
「8月6日の原爆の日に、カープやサンフレッチェの選手がそれに関するツイートをしていて、広島がひとつになっている感じがしました。スポーツを通じてもそうだし、広島出身のアイドルさんたちもツイートをされて、みんなで平和の大切さを訴えていて。しかも今はコロナがあって、この毎日が当たり前ではないんだと、改めて考えさせられました」。
――杏奈さん自身も「これからも皆さんが笑顔で過ごせますように」とツイートしていました。
「前日から考えていました。大事なツイートじゃないですか。芸能界にいて公式マークが付いている身で、言葉の選び方を間違えたらいけない。でも、素直な言葉で届けたくて。最近よく聞く“自己肯定感”がないメンバーが多くて、ファンの方にもそういう人はいると思うので、“仲間も自分も大切にしてほしい”と伝えたかったんです。『心に届いた』と言っていただけて良かったです」。
――スポーツの試合自体で感動したことはありません? カープが優勝したときとか……。
「めちゃめちゃ嬉しかったです。でも私、優勝したときに東京にいることが多くて。イコラブ(=LOVE)に入る前も、オーディションか何かに行っていたり。でも、広島で一番にぎやかな渋谷みたいなところで、みんなでハイタッチしているのをテレビで観ると、いいなーと思います。帰ったら優勝セールだらけで、ごはんを食べに行ったらジャンケンに勝てばドリンク無料で、負けても店員さんが『もう1回やってあげるよ』みたいな。みんなニコニコで、そういうところが市民球団らしくて素敵だなと思いました」。
――では、誰かの言葉に感動したことはありますか?
「普通にイコラブで話していて、『結局メンバーのことを考えちゃうんだよね』という話を聞くと、嬉しくなります。イコラブはみんながみんなのことを思っているんだなって。しんどいときもあるけど、楽屋でメンバーとワーキャーしているときが、本当に楽しいです」。
――会って感動した人はいますか?
「山本彩さんですね。握手会とかもほとんど行けたことがなくて、この世に存在しないのかと思っていたくらいだったのが、こんな近くにいるんだ……みたいな感じになって。何回かソロコンサートにうかがって、楽屋でご挨拶させていただくと、いつもなーたんと2人で固まっています(笑)。こっちは無口になってしまうのに神対応で、NMB48卒業コンサートの後でもやさしくて、一緒に写真を撮ってくださったり。疲れているはずなのに、本当にプロ中のプロだなと思いました」。
――おいしい食べ物に感動したりは?
「最近は健康になろうと思って自炊しています。筑前煮とか、ほうれん草を使ったりとか、カロリーが高くならないように意識していて。仕事の現場だと(差し入れの)お菓子を食べちゃうじゃないですか。なので、家ではなるべくヘルシーなごはんにしています。その中で感動したのが、カロリーオフ麺のトマト味のパスタ。ダイエット食みたいな感じなのにすごくおいしくて、いっぱい買って冷蔵庫に置いてあります」。
――筑前煮とかは自分で作っているんですか?
「作ってます。自炊は好きで、夜9時とかに帰ったときはしませんけど、6時や7時だったらすることが多いです。あるもので適当に作って、調味料とか測ったことはほぼなくて。それでもメンバーに食べてもらうと、『作り方を教えて』と言ってもらえます」。
――どんな料理が好評でした?
「結構前にさなつん(諸橋沙夏)が家に来たとき、ゴボウや牛肉で作ったちょっとしたおつまみみたいなものを出したら、『えっ、おいしい!』と喜んでくれました」。
――そんなこんなで、今年はいろいろ大変だった中で、最終コーナーに入っていきます。どんなことをしておきたいですか?
「イコラブとしては、メンバーみんなが笑顔でいてくれるのが一番です。大きい目標や叶えたいこともたくさんありますけど、とにかく今はここをみんなで乗り越えていけたら。個人としてはもっと知識を学んで、大人になりたいです。言葉に重みが出るような成長をしていきたいと思っています」。
山本杏奈(やまもと・あんな)
生年月日:1997年11月30日(22歳)
出身地:広島県
血液型:A型
山本杏奈 個人Twitter
【CHECK IT】
2017年4月に指原莉乃がプロデュースするアイドルグループとして結成された=LOVEのメンバー。レギュラー番組「今こそ知りたい!めざせ!プログラミングスター」(BS日テレ/土曜10:30~)、ラジオ「イコラジ“RADIO=LOVE”」(文化放送 超!A&G+/土曜26:00~)が放送中。また、毎月「=PRESS」(弊社刊)を発売中! 8thシングル「タイトル未定」が11月25日(水)に発売。10月24日(土)=LOVE ≠MEスペシャルコンサート 「24girls 2020」を開催!
詳しくは=LOVE 公式HPへ