=LOVE(イコールラブ)連載 私服でぽん! 11人目 諸橋沙夏

=LOVE連載 私服でぽん! 11人目 諸橋沙夏

PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志

 
 
残り2人となった=LOVEメンバーの冬の私服グラビア連載。最年長の諸橋沙夏が「2年くらい前から持っているお気に入り」という黒のワンピースでお出ましです。フリフリの襟とベロア生地がポイントで、「これだと顔が盛れます(笑)」と話してました。
 
 


 
 

 
 

 
 

レコーディングでは炭酸を飲みながら歌って
「おかしい」と言われても調子が出るんです

 
 

「前回のHUSTLE PRESSの私の記事を大谷(映美里)さんが読んで、泣いたらしいですよ」。

――「映美里さんと人間っぽい話をした」と語ってくれましたね。

「いきなり『記事見たよ。泣いちゃった』と言われて、かわいいなと思いました(笑)」。

――気になる読者さんにはサイト内検索をしてもらうとして、沙夏さんは髪を染めたんですね。

「ずっとパープルにしたかったんですけど、最近くすみパープルにハマってます。ちょっと色落ちした今くらいが、抜け感があってかわいくて。シャンプーも洗浄力が強めのを使って、わざと色落ちさせたりしています」。

――秋には「24girls」のアーカイブを観まくっていたとか。

「すごく観ました。電車の中でも毎回観ていて。これを言うと引かれると思いますけど、私、自分大好きなんです(笑)。普段の自分は大嫌いですけど、ライブをしているときだけは自分が大好き」。

――輝いてますからね。

「『24girls』のときは『手遅れcaution』での表情が『(曲に合っていて)怖かった』と誉めていただきました。私の歌パートではなかったんですけど、観たら確かにカメラに抜かれていて、50回くらい巻き戻しました。そしたら携帯がバグって、ずっとクルクルのマークになっちゃいました(笑)」。

――日本武道館でのライブもそのときに発表されて、沙夏さんは「いろいろなアーティストさんのライブで行った」とツイートしてました。

「イコラブ(=LOVE)に入る前にも行ったし、入ってからはIZ*ONEさんや乃木坂46さんを観に行かせていただきました。そんなステージに自分が立つとは、何年か前に女子大生だった頃は夢にも思ってなかったので、びっくりでした(笑)。発表のあと、楽屋でずーっと『光る玉ねぎ~』と歌っていたんですけど、みんな世代ではないから、口ポカーンでした(笑)」。

――爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」ですね。沙夏さんも最年長とはいえ、世代でないのは同じでは?

「お父さんが歌っていたんです。『玉ねぎって、どこだかわかる?』と聞かれて、全然わからなかったんですけど、武道館の屋根だと聞いて『あーっ!』と思いました」。

――それから、愛犬のもこちゃんとヘビをあしらったアバターもできました。アナコンダが好きなんでしたっけ?

「言ってましたね。キャラにしていたわけではなくて、本当にその時期、アナコンダが大好きだったんです。小さいヘビは気持ち悪いんですけど、太くて大きいヘビはカッコイイなと(笑)。小さいヘビはシャーッと出てくるのが嫌で、アナコンダはノソーッと出てくるから許せます」。

――とは言っても、本物のアナコンダを見たことはないわけですよね?

「はい。だから、YouTubeで野生のアナコンダが捕食する動画をめっちゃ観ました」。

――そういう動画を、どういう気持ちで観ていたんですか(笑)?

「夜中に無心で観ています(笑)」。

――なるほど(笑)。今回は“マイルール”をテーマにお話をうかがっていきますが、沙夏さんの日常でのルーティン的なことはありますか?

「結構あります。ルーティンを覆されるのが嫌なので。朝は洗顔しないで拭き取り化粧水を使ったり。あとは……それくらいしか、ルーティンなかったですね(笑)。歯を磨くとか、普通の人がすることばかりです。でも、靴は絶対、左足から履きます。間違えて右から履いちゃったら、1回脱いで、左から履き直します。誰かに見られているわけではなくても、何か気持ち悪くて」。

――小さい頃からの習慣とか?

「はい。すごく小さいときに、近所の偉いおばさんに『靴は左から履くのよ』と言われたんです」。

――「近所の偉いおばさん」って……。

「お母さんの知り合いで、怖いんですけど礼儀作法をすごく知ってる方で、会うと毎回、アイスクリームをくれました(笑)。その人に言われてから、靴は左からしか履けなくなりました」。

――ライブ前に必ずすることはありますか?

「声出しをするのと、必ず一回、全部の音を自分の中でシャットアウトして『今日のライブが無事に終わりますように』と、こうやって(両手を組む)お祈りします」。

――どのタイミングで?

「直前のオーバーチュアが流れているときですね。みんなが背中を叩き合っている中で、スーッと深呼吸をしながらやっています。すごく緊張していたらほぐして、自分の中でスイッチを入れて出ます」。

――レコーディング前はどうですか?

「炭酸を飲みながらレコーディングするのがマイルールです。コーラかオロナミンCか、1フレーズ歌っては飲んでいて、ディレクターさんには『おかしい』と言われます。『そのうち、ビールを片手に歌いそう』とか(笑)」。

――炭酸って、歌うときはむしろ避けるイメージですが……。

「確かに、喉がグルグル鳴るんですよ(笑)。マイクだと鮮明に聞こえちゃって。でも、声は炭酸を飲んだほうが出るんです。水を飲むと緊張しちゃって、余計に喉が乾きますけど、炭酸だとリラックスできて、歌も調子いいです」。

――ソロ曲の「My Voice Is For You」も炭酸を飲んで録ったんですか?

「そうです。あの曲を録ってから、『声がすごく良くなった。キラキラ感が出た』と誉められるようになりました。たぶん炭酸を飲むと、いい意味でカラオケ気分になるんです。『よし、録らなきゃ』じゃなくて、リラックスして歌うと、声がこわばらないでキラキラするのかな?」。

――握手会やオンラインお話し会では、どんなことを心掛けていますか?

「初めてオンラインお話し会をやって、死ぬほど楽しかったです。お互い家からでリラックスしてしゃべれるし、外で話している人もいて面白くて、想像していた何倍もの楽しさでした。その分、話し足りないまま、シャーッ、バイバーイみたいになっちゃうのが、ごめんなさい……って感じでしたけど」。

 
 

コンプレックスを消す研究をしてたら
1周回って「自分を受け入れよう」と

 
 

――大きい意味で、アイドルとして大事にしていることはありますか?

「私もアイドルが大好きなので、『この人の歌を聴いたら元気になれた。笑顔を見たら悩みが少し楽になった』ということが、すごく大事だなと思います。だから『My Voice~』も、最初は『歌が上手いね』と言われるのが嬉しかったんですけど、『つらいことがあったけど元気になれた』という感想をくれたり、つぶやいてくれた人がいたのが、一番素敵だと思いました。『楽しんでもらわなきゃ』というのではなくて、自分が楽しくてやっていることが、自然にファンの人たちの癒しになっているのは、幸せなことですね」。

――沙夏さん自身がつらいときは、どうしているんですか?

「全部愛犬もこちゃんに聞いてもらいます(笑)。ギューッとして癒されて、チャラになります。お休みの日は1日中どこにも出掛けず、もこちゃんとゴロゴロして遊んで、ごはんも一緒に食べます。そうすると犬も仲間意識を持つらしくて、友だちか年の近い姉妹みたいになっています」。

――アイドルとしてルックスやスタイルを保つためには、どんなことをしてますか?

「かわいくいたいので、お化粧とかで自分のコンプレックスをどう消せるかは、日々研究しています。でも、無理なこともあるじゃないですか。最近は1周して『もういいや』と思ってます(笑)。諦めるというより、自分を受け入れようと。今でも橋本環奈ちゃんになりたいし、齊藤なぎさにもなりたいです。でも、なれないので。だったら、自分を好きな自分でいたいなと」。

――食事とかも、そこまで気をつかいませんか?

「もともとジャンクフードや甘いものが好きではなくて、夜ごはんにオムライスやカレーも食べません。漬物が大好きで、夜に食べています。あと、もやしも大好きです」。

――渋いですね。ダイエットでもやしを食べる話は聞きますけど、沙夏さんはもやし自体が好きだと。

「そうです。上京して一人暮らしを始めたばかりのとき、もやしを食べていましたけど、今もずっと夜ごはんにしています」。

――買い物するときの決めごとはありますか?

「ないです。値段を見ないで買ってしまって、お母さんに『やめなさい』と言われますけど、レシートを見て『しばらく、もやし生活だ……』となったり(笑)。洋服は展示会が最近多くて、注文した日に払うわけではないから、代引きで届いたときに『こんなに買ったんだ!』とビックリします(笑)」。

――去年は他に何か、高い買い物はしました?

「電動肩もみ器を買いました。小学4年くらいから肩こりがあって、そのせいで偏頭痛持ちにもなって、ちょっと悩みです」。

――20代半ばに差し掛かって、こり出したわけではなくて。

「小学生の頃からです。たぶん姿勢が悪すぎて、ずっと猫背なので、ストレートネックみたいになっちゃって。この前、ぎっくり首もしました」。

――そんなのがあるんですか?

「ぎっくり腰みたいなのが首にきて。寝違えて首が痛かったとき、大きいくしゃみをしたんです。このご時世、家でしかできないくしゃみをクシャーンとしたら、首がグキッといって、1週間くらい動かなくなりました。もう痛すぎて、息もしづらくて、どうしようかと」。

――でも、肩もみ器があるとだいぶ違いますか?

「全然違います。特に冬は寒くて体が固まっちゃうので、毎日ほぐしています」。

――諸橋家でのルールみたいなものはありました?

「お仕事で家族が出掛けるときは、どんなに朝早くても全員でお見送りをします。私が5時くらいに出るときでも、お父さんもお母さんも起きて、『行ってらっしゃい』と言ってくれます。私が休みで実家に帰って寝ていても、お父さんが出掛けるときは絶対起きて、見送ってから二度寝します。専業主婦のお母さんが言い始めて、そうなりました」。

――素敵ですね。小さい頃からしつけ的に言われていたことはないですか?

「言われすぎて覚えていません。両親は厳しかったんですけど、ある程度の年になったら、諦められて(笑)。『勉強しなさい』と言われなくなってから、すごく勉強するようになりました」。

――そういうものかもしれませんね。

「お父さんのほうが、礼儀や常識を気にする人でした。箸の置き方やリモコンの置き方もすごく注意されて。その分、私はめちゃめちゃ大雑把な人間で(笑)、前に私が具合悪くなったとき、仕事が休みだったお父さんが深夜にいわきから来てくれたんですね。その頃、仕事も忙しくて、洗濯しようとしていた服がマンガのように、廊下から部屋までバーッと散らかっていたんです(笑)。寝ていてカツッと玄関が開く音が聞こえたんですけど、5分くらい入って来なくて。あとで聞いたら、あまりの汚さにビックリして、立ち尽くしていたそうです(笑)」。

――まあ、そういうときもあったと(笑)。

「お母さんには水回りの掃除をするように、めちゃめちゃ言われます。トイレや洗面所やお風呂、それに鏡もきれいにしておくと、運気が上がるからって」。

――それは実践しているんですか?

「してません(笑)。でも、気になったときに掃除はします」。

――去年、コロナもあって、変わったマイルールはありますか?

「やっぱり体調を崩すとお仕事に響いちゃうので、手洗いやうがいをして、体に良いサプリメントを飲むようになりました。発酵食品のキムチや漬物もよく食べるようにしています」。

――2021年に目指すことはありますか?

「ソロライブをやりたいです。イコラブの曲も歌いたいし、いろいろなアーティストさんのカバーもしたい。あと、イコラブのコンサートの演出もやってみたくて。『この曲はこのメンバーで』みたいな構想があるんです」。

――大きい仕掛けをするには、また大きい会場でライブをしないと、ですね。

「そうですね。実現できたらいいなと思います」。
 
 

 
 

 
 

 
 

諸橋沙夏(もろはし・さな)

生年月日:1996年8月3日(24歳)
出身地:福島県
血液型:B型

諸橋沙夏 個人Twitter
 
【CHECK IT】
2017年4月に指原莉乃がプロデュースするアイドルグループとして結成された=LOVEのメンバー。レギュラーラジオ「イコラジ“RADIO=LOVE”」(文化放送 超!A&G+/土曜26:00~)が放送中。また、毎月「=PRESS」(弊社刊)を発売中! 8thシングル「青春“サブリミナル”」が発売中。
詳しくは=LOVE 公式HPへ