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乃木坂46山崎怜奈、異色の初書籍で伝えたかったこと 点をつなげて生まれた個性

 「現役アイドルの初書籍が写真集ではなく、歴史を題材にしたものだっていうのは、自分でも違和感があるので、みなさんからどういう風に受け取ってもらえるか不安です」。人気グループ・乃木坂46山崎怜奈(23)は、こう謙そんするが、10日に発売される書籍『歴史のじかん』(幻冬舎)仕上がりは「乃木坂46」「歴史」「クイズ」「ラジオ」という、自身のカラーを存分にいかした1冊となっている。

異色の初書籍で伝えたかったことを明かした山崎怜奈 (C)ORICON NewS inc.

異色の初書籍で伝えたかったことを明かした山崎怜奈 (C)ORICON NewS inc.

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 同書は、2019年までひかりTV・dTVチャンネルで放送されていた『乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん』を基にした歴史本で、全50回の放送から、山崎が選んだ14回を厳選して掲載。専門家2人と山崎による解説パートと、その内容から彼女が考えたことをつづるコラムパートの2本立てとなっている。書籍内にはカラーページで“歴史グラビア”も載せられている。

 テレビ朝日系『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』で共演している、メイプル超合金のカズレーザーからは帯に「受験生の弱い味方! 面白いけど、日本史の得点はさほど伸びません! 面白いけど!」とのコメントが寄せられているが、山崎は笑顔を弾けさせる。「本当に的確な表現です(笑)。解説パートを読み終えてコラムを読むと、歴史を勉強してこういう考え方を持つことができるんだなとか、今の世の中を生きている私たちに通ずるものがあるんだなと感じていただけるかなと。内容が異色だなと思いますので、本屋さんのどこに置かれるのかがとても気になります(笑)。エッセイ・タレント本・写真集・教養のどこに入るのか、児童書のところに入るのか興味があります」。

 本が好きな山崎だけに「発売されて、書店に並べてもらうことで、書店の一部になれるということがすごくうれしいです」と声を弾ませるが、すかさずこうも付け加えた。「サイズ感的にちょうどいいですね。本屋さんに行って、写真集くらいのサイズで置いてあったら私は照れちゃうんですよ。このサイズだったら、たまに自分で見かけても良かったと思えるサイズです。今の自分が受け止められるサイズになっています」。

 章立ては時代順になっているが、読み方は自由だ。「参考書などは途中から読んでいくと、わからなくなってしまいますが、この本に関しては興味が持てるところから読んでください。『変なタイトルが付いているやつから』とかでもいいですし(笑)。『徳川十五代選抜発表』では、江戸幕府の十五代将軍を“ザキP”として、アイドルグループ『江戸坂15』を結成させているのですが、この楽しむ感じは深夜ラジオリスナーの血ですね。そういったところも、他の歴史本とは違うところかもしれません」。書き下ろしのコラムでは、その当時に自分が感じたことをつづっている。

 「歴史を勉強していて感じるのが、昨日ですら過去になるということ。それが積み重なって歴史になっていくので、これはこれで2020年までの私をギュッと詰め込んだ感じがして、何かアルバムっぽいです。その時の歴史の解釈価値観がギュッとなっているので、個人的には今読み返して、もう『なつかしい』って感じます(笑)。私のファンでいてくださったみなさんにとっては、推しメンはこういう恋愛感を持っているんだって衝撃かもしれないし、私のことを知らないみなさんからすると、乃木坂46の子が、こういう風に時代を見ているんだって思ってくださるかもしれない。多様な受け止め方があると思うので、それが楽しみでもあり、怖くもあります」

 

 ここ数年は、特に“書くこと”に向き合ってきた。昨年に慶應義塾大学を卒業したが、卒業論文のテーマは「男性の化粧品について」。「出発点としては、自分の肌が弱いので、化粧品について研究したいというところからでした。女性の化粧品に関する先行研究はとても多いのですが、男性の化粧品研究はまだ少ないのでテーマにしてみようと思いました。ビューティー誌の編集を担当されている方々に取材をしたり、アンケートをとったりして、分厚い卒論になりました」。あくなき知識欲は『Qさま!!』でも生かされている。

 「最初はふとしたご縁で出演させていただきました。その時に1問だけ答えることができて、それがとてもうれしくて…。そこから出演を重ねる度に、少しずつ成績も伸びてきたので、クイズ沼にハマっていきました(笑)。こうした経験を経て思うのは、何かしらのきっかけで、ちょっと引っかかるものがあれば、全力で沼にハマってみることも大事だなということですね」

 昨年10月からはTOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(月〜木 後1:00)のパーソナリティーに就任。オンラインでのファンとの交流会にリスナーが来ることも増えたと笑顔を見せる。「『毎日トラックの中でラジオを聞いていて、実際に山崎さんと話してみたくなりました』っていう方もいらっしゃったりして…。わざわざ、応募フォームまでたどり着いて来てくれるのは、本当にありがたいですね。乃木坂46という点、クイズという点、ラジオという点、歴史という点のすべてがつながって面になってきているような感じがあります。それは、自分にとっては心強い面です。私自身『溶け込む』ということを大事にやっているので、今回の書籍を通して、みなさんの価値観に少しでも溶け込めたらうれしいなと思います」。それぞれの点がつながって“面”になった山崎の快進撃は、じわじわと続く。

【山崎怜奈(やまざき・れな)】1997年5月21日生まれ。東京都江戸川区出身。最も好きな歴史上の偉人は、坂本龍馬と渋沢栄一。2013年、乃木坂46の2期生として活動開始。クイズ番組への出演を機に、知識欲の塊になる。2020年、慶應義塾大学卒業。世界遺産検定2級を取得。帯ラジオ番組のパーソナリティー就任に際し、23歳で初の人間ドックを志願。胃が弱い。

■『歴史のじかん』で取り上げたテーマ
応仁の乱/戦国の合戦/千利休/明智光秀/蒲生氏郷/真田幸村/忠臣蔵/伊能忠敬/塙保己一/安政の大獄/徳川将軍家/岩ア弥太郎/渋沢栄一/太宰治

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  • 異色の初書籍で伝えたかったことを明かした山崎怜奈 (C)ORICON NewS inc.
  • 書籍『歴史のじかん』(幻冬舎)を発売した山崎怜奈 (C)ORICON NewS inc.
  • 書籍『歴史のじかん』(幻冬舎)を発売した山崎怜奈 (C)ORICON NewS inc.
  • 書籍『歴史のじかん』(幻冬舎)を発売した山崎怜奈 (C)ORICON NewS inc.

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