PICK UP IDOL ベイビーレイズJAPAN
PHOTO=草刈雅之 INTERVIEW=斉藤貴志
フランスでの海外初公演が大成功!
69時間の主催フェスへ向け夏も全開
――パリで行われた「Japan Expo」に出演して海外に初進出しましたが、プライベートも含めてパリは初めてだったんですか?
林「フランスはみんな初めてでしたね」。
――行く前はどんなイメージがありました?
大矢「街がきれい? あとはエッフェル塔とフランスパンぐらいしか知らなかったんですよ(笑)。凱旋門に着いた瞬間、みんなはすごく興奮していたんですけど、私は知らなかったから、『凱旋門ってどれのこと?』という(笑)。りおとんもあまり興奮してなかったよね?」。
渡邊「そういうのがあることは知ってましたけど」。
大矢「2人で『へーっ、凱旋門か』と言いながら、写真は撮ってました(笑)」。
渡邊「エッフェル塔やノートルダム寺院は知ってました。あとは焼き菓子とか、そっち系。ごはんがおいしいのは聞いていて」。
大矢「本当においしかったです!」。
高見「お肉がおいしかったね。フィレ肉」。
傳谷「コース料理をいただいたんですけど、もう前菜からすっごいオシャレで! 彩りとか添え方とか。もちろんおいしさもあって、メインのお肉はお腹がいっぱいになるまで食べました」。
高見「パンもヤバかったね。クロワッサンとか。日本のクロワッサンを想像して食べたら、『エーーッ!?』と後ずさりするぐらいになって。『これが本物のクロワッサンだ!!』と衝撃を受けました」。
大矢「あんたはクロワッサンの何やねん(笑)?」。
高見「パリパリでパン生地の層が見えていて」。
傳谷「バターの香りとか、すごく違いましたね。濃厚だし甘いし『何も付けてないでこれか……』という」。
林「ジップロックに入れて日本に持って帰っても、パリパリでした」。
大矢「えーっ、そうなん?」。
高見「持って帰ったの?」。
林「家族に食べさせたくて。みんな『行きたい』と言ってたんです。本当は連れて行きたかったけど、今回は仕事で無理だから。『雰囲気だけでも』と思って、バスに乗りながらSkypeで景色をずっと流し続けたりもしました。私以上にフランスに行きたがっていたから。でも、私もフランス革命が起こった日に生まれて、昔から縁を感じていて。ずっとフランスについて勉強していたので、生で見たときはすごく衝撃的でした」。
――特に衝撃だった場所は?
林「一番はコンコルド広場ですね。どんどん遡って考えて、『ここでマリー・アントワネットとルイ16世が打ち首になったり、いろいろなことがあったんだ……』と思いました。エジプトから贈られたオベリスクも立っていて、それも生で初めて見て、もうずーっと固まって眺めていました。すごく幸せでした」。
傳谷「パリの人は気品があるイメージでしたけど、みんなすごくフレンドリーです。この衣裳で街中で撮影していたこともありますけど、『ボンジュール』って声を掛けてくれて。日本人がこういう衣裳を着て歩いていること自体に驚かれたのと、日本の文化が好きな方が多いのか『すごくかわいいね』と言ってくれました。全然気取ってなくて、やさしくて温かい人たちなんだなと」。
渡邊「私は特定の場所というより、パリの街並みがすごく楽しかったです。商店街みたいなところで雑貨を見たりして。日本では見られない景色もありました」。
高見「パリでは終始、りおとんのテンションが高かったんです。いつもはそんなにテンションが上がる人じゃないのに。1日目はずっと観光地を回って、ホテルに帰って、一緒の部屋だったんですけど、りおとんが『ちょっと休む』と言ってベッドにうつ伏せになったら、2・3分後にはもう寝ていてビックリ(笑)。それぐらい遊び疲れたんだなと」。
渡邊「その日は特別に暑くて、パリの有名なところをいろいろ回って、撮影もしてもらって楽しかったので。反動で、ごはんを食べたらすぐ寝ちゃいました」。
――ステージでは日本でのライブとの違いは感じました?
傳谷「ありました。『ベイビーステップ』はミディアムテンポで、日本ではしっとり聴く曲ですけど、現地の方は『フーッ!』ってサビのキメのところですごく盛り上がってくれて。『こんなふうに聴くんだな』と思いました。それと日本の方は振りコピをしますけど、おのおのダンスを作って踊っていて『こういう楽しみ方も素敵だな』と」。
林「私たちも海外でのライブが初めてだったので。『こういうステージをするアイドルです』とわかるように、45分で10曲ほどやって、楽しい楽曲、かわいい楽曲、バラード曲、熱い曲と、ベビレが持っている幅広いジャンルをギュッと詰めたセットリストを組みました。あとはフランス語や英語で煽りをして、皆さんに楽しんでもらえるように意識しました」。
――愛夏さんはフランス語も勉強していて?
林「みんなも一生懸命勉強して、自己紹介は全部フランス語でやりました。でんちゃんは『Baby Kiss』でいつも言う萌え台詞をフランス語で言ったり」。
傳谷「覚えました。私、普段は全然緊張しなくて、その日のステージも緊張してなかったんですけど、『Baby Kiss』でフランス語で台詞を言うときに急にワーッとなって、ちょっと甘噛んじゃいました(笑)」。
――日本を出る前から練習していて?
傳谷「いえ、現地の方に聞いてやろうと思っていたので。『もっと好きになっちゃうよ』はそのままフランス語にしたんですけど、『バカ! 私のなか全部君色になっちゃうよ!』は日本独特っぽいじゃないですか。『フランスの方がキュンとする言葉は何ですか?』と聞いたら『あなたたち最高!』という“Vous êtes les meilleurs”がテンション上がると教わったので、それを言ったら『フォーッ!!』となりました(笑)。たくさんの人が頭の上に両手でハートを作ってくれて、これは『Baby Kiss』のマークにいいなと思いました」。
――今後も世界進出は広げていきます?
傳谷「もちろんです! みんな『またヨーロッパに行きたい』と言ってますけど、アジアも近いし」。
林「ニューヨークに行きたいです!」。
渡邊「私はイタリアやギリシャ。観光的に(笑)。イタリアの大聖堂とかギリシャの海とか見たくて」。
大矢「ギリシャは建物が真っ白そうやな。真っ白と海の真っ青、みたいな」。
周りにあるいろいろなチャンスを
全部掴み取って大きくなりたい!
――この夏はさらに燃え上がる感じですか?
大矢「フェスやイベントにたくさん出させていただいて、7月30日の『音霊 OTODAMA SEA STUDIO』ではまなっちゃんの21歳の誕生日パーティーもあったり、9月にアルバム発売も決定して楽しいことばかり。私たちはライブが一番だと思っているので、たくさんの方が注目してくださるのをちゃんとモノにして、10月の主催フェスに繋げていきたいですね」。
――そこはみんな共通だと思いますが、仕事以外で燃えてることもないですか?
高見「花火大会に行きたいですね~」。
傳谷「行きたい!」。
高見「あわよくば浴衣を着て。隅田川の花火大会とか行きたいけど、だいたい土・日にやるじゃないですか。たぶん仕事が入っているかな……」。
傳谷「仕事帰りにボーンと花火の音が聞こえるのが、私たちのこの4年の定番なので(笑)」。
渡邊「電車のなかも幸せそうな人が多くて」。
大矢「浴衣を着ていて『いいなぁ……』という(笑)」。
林「主催フェスは69時間やるので、今年の夏は体力作りに励みたいのと、痩せたいと思っていて(笑)。キュッとした体になりたいです」。
高見「フランス人はみんなボン、キュッ、ボンだったもんね」。
林「脚がすごく細くて、街を歩くのがちょっと恥ずかしくなっちゃって。だから頑張らなきゃと思いました。腹筋20回やっていたのを50回に増やしたり。自分に厳しくトレーニングしたいです」。
傳谷「今はたぶん69時間できる体にはなってないと思うので。プラス、この衣裳が着てみたら、とても暑かったんですよ。なのでフェスに向けて、もっともっと体力を付けます」。
渡邊「私はあまり体力作りはやってないです。運動関係は苦手なので(笑)」。
高見「りおとんは省エネだからね(笑)」。
渡邊「それに私、あまり疲れたことってないので」。
高見「ライブとか、終わったあとのほうが元気です(笑)。テンション上がって」。
渡邊「めっちゃしゃべります」。
高見「みんなはやり切った感じで『ちょっと待ってて……』という(笑)」。
大矢「りおとんが何を言ってるのか、聞こえてないよね(笑)」。
渡邊「ずっと1人でしゃべってます(笑)」。
――その69時間の「EMOTIONAL IDOROCK FES.」では、自分たちからも企画案を出しているんですか?
傳谷「まずメンバーから20コは出そうと。個人をフィーチャーする企画とかバラエティ企画とかいろいろと。スタッフさんと話し合って試行錯誤しながら作ってます」。
――それは楽しみですが、提案してあっさりボツになった企画もありました?
大矢「ラーメン座談会とか(笑)。私、ラーメンが好きなんです。出演者のなかでも絶対好きな人がいると思うんですよ。みんなでラーメンの良いところを語って、最後にステージで湯切りをしようと(笑)。でも、ステージで湯切りはダメらしくて」。
高見「水がダメなんです。だけどボツになったのは、湯切りのせいじゃないと思う。たぶん企画自体が問題なんだよ(笑)」。
大矢「『アメトーーク!』みたいにして、私はプレゼン側もやりたいんですけど、雨上がり(決死隊)さんのMCの立場にも行きたいんですよ」。
――ラーメン大好き芸人を集めて。芸人じゃないか(笑)。
大矢「ラーメン大好きバンドの方たちとかに来てもらって、『どうですか?』みたいな」。
――でも、それを提案したら他のメンバーは失笑とか(笑)?
傳谷「私は賛成派でした」。
大矢「ラーメン、好きやもんな」。
傳谷「大好きなので」。
大矢「ラーメンは夏でも全然いけます。私が好きなのは家系です」。
傳谷「私も家系で~す!」。
――こってり系だ。
林「私もラーメンは好き」。
高見「私も好きですけど、朝の時間帯の企画を任されていたので、朝にラーメンはちょっと(笑)。でも、料理系のことは何かやろうと話しています」。
――いずれにしても、こういうフェスも含めて、ベビレに波が来ている感じはしますか?
林「『Japan Expo』に出させていただいたり、ラッキーなきっかけで『夜明け Brand New Days』という曲をたくさんの方に知っていただいたり。さっきも言ったように夏の終わりにはアルバムも出てフェスもあるし、いろいろなチャンスが私たちの周りにあります。それを絶対ムダにせず掴み取って、大きくなりたいです」。
――相変わらずアイドルグループの競争が激しいなかで、ベビレの目指す場所がハッキリしてきたりも?
傳谷「改名したときに“EMOTIONAL IDOROCK”という指針を出して、アイドルだけどボーダレスにロックを歌って、なおかつ熱苦しいというのが、私たちの一番の強みです。他の皆さんがかわいくて楽しくても、アグレッシブ感や熱量は負けてないと思うので、これからもその道で進んで行きたいです」。
――璃生さんなんかは普段は涼し気ですけど。
渡邊「ライブはコンセプトが“熱苦しさ全開”なので、汗をかいて楽しんでいけるのが一番かなと思いますけど、やっぱり夏場は涼しいのがいいですね(笑)」。
高見「りおとんはちょっと前まで、すごいポーカーフェイスだったけど、最近は『ウリャー!!』って顔もするようになりました(笑)」。
大矢「汗もかくようになって」。
渡邊「肌にある汗が出る穴がだんだん開いてきました」。
高見「それはおめでとう(笑)」。
ベイビーレイズJAPAN(べいびーれいずじゃぱん)
2012年5月に「ベイビーレイズ」として結成。同年9月にシングル「ベイビーレイズ」でメジャーデビュー。2013年9月に朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK)の挿入歌「暦の上ではディセンバー」をリリースして注目を集め、2014年12月には「デビューから2年で実現させなければ解散」と公約していた日本武道館ワンマンライブを開催。「ベイビーレイズJAPAN」と改名することも発表した。2016年7月にフランスで行われた「Japan Expo 2016」に出演し海外での初ライブを行った。
【CHECK IT】
2年ぶりとなる2ndアルバムを9月21日(水)に発売。デビュー4周年記念の主催フェス「EMOTIONAL ROCK FES.」を10月6日(木)~9日(日)の4日間に渡り計69時間、新宿ReNYにて開催。ライブDVD/ブルーレイ「『ベイビーレイズJAPAN 電撃の雷舞!2015』~史上最“熱”!ちょっと遅めのクリスマス大作戦~」が発売中。
詳しい情報はベイビーレイズJAPAN公式サイトへ
大矢梨華子(おおや・りかこ)
生年月日:1996年10月 30日(19歳)
出身地:滋賀県
血液型:O型
傳谷英里香(でんや・えりか)
生年月日:1995年11月2日(20歳)
出身地:千葉県
血液型:B型
林愛夏(はやし・まなつ)
生年月日:1995年7月14日(21歳)
出身地:神奈川県
血液型:A型
高見奈央(たかみ・なお)
生年月日:1996年11月28日(19歳)
出身地:三重県
血液型:O型
渡邊璃生(わたなべ・りお)
生年月日:2000年3月8日(16歳)
出身地:神奈川県
血液型:B型
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